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Last Update[H20]2008/6/1

阿川弘之
Agawa Hiroyuki
このページの情報は「芥川賞のすべて・のようなもの」内の「候補作家の群像 阿川弘之」と同じものです。
生没年月日【注】 大正9年/1920年12月24日〜
在任期間 第83回〜第88回(通算3年・6回)
在任年齢 59歳6ヶ月〜62歳0ヶ月
経歴 広島県生まれ。東京帝国大学文学部国文学科卒。
旧制高校在学中に同人雑誌『こおろ』(のち『こをろ』)を創刊。
昭和17年/1942年、大学を繰り上げ卒業し海軍入隊。
昭和21年/1946年帰国後、志賀直哉と出逢い、処女作「年年歳歳」を発表。
「春の城」「雲の墓標」「舷燈」「水の上の会話」や、伝記小説として「山本五十六」「井上成美」「志賀直哉」などを書く。
随筆・紀行文でも高い評価を得る。
娘にエッセイストの阿川佐和子がいる。
受賞歴 第4回読売文学賞小説賞(昭和27年/1952年)「春の城」
第7回サンケイ児童出版文化賞(昭和35年/1960年)『なかよし特急』
第13回新潮社文学賞(昭和42年/1967年)『山本五十六』
第35回恩賜賞・日本藝術院賞[文芸/小説・戯曲](昭和54年/1979年)
第30回交通文化賞(昭和58年/1983年)
第19回日本文学大賞[学芸部門](昭和62年/1987年)『井上成美』
文化功労者(平成5年/1993年)
第48回毎日出版文化賞(平成6年/1994年)『志賀直哉』
第47回野間文芸賞(平成6年/1994年)『志賀直哉』
文化勲章(平成11年/1999年)
第3回海洋文学大賞特別賞(平成11年/1999年)
広島県名誉県民(平成11年/1999年)
第53回読売文学賞随筆・紀行賞(平成13年/2001年)『食味風々録』
第55回菊池寛賞(平成19年/2007年)
個人全集 『阿川弘之自選作品』全10巻(新潮社)
『阿川弘之全集』全20巻(平成17年/2005年〜平成19年/2007年・新潮社)
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下記の選評の概要には、評価として◎か○をつけたもの(見方・注意点を参照)、または受賞作に対するもののみ抜粋しました。さらにくわしい情報は、各回の「この回の全概要」をクリックしてご覧ください。

直木賞 83 昭和55年/1980年上半期   一覧へ
選評の概要 精神の律動 総行数41 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
向田邦子 19 「場面の転換、間の取り方、人物描写、小道具への目くばり、心憎いばかりのわざ(原文傍点)に感服した。」「あざやかとしか申し上げようが無い。この種のうまさ(原文傍点)は、手馴れて来るにつれ、くささ(原文傍点)に化けるのがよくある例であるけれど、それも全く感じさせない。」
志茂田景樹 8 「書きこみ書きかさねた力作で、終りの方の数場面には感動する。ただし、書きこみ過ぎて間の取り方を忘れ、説明冗長に、言葉の選びようも粗雑になった点を惜しむ。」
選評出典:『オール讀物』昭和55年/1980年10月号
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直木賞 84 昭和55年/1980年下半期   一覧へ
選評の概要 野心的な試み 総行数41 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
中村正軌 25 「日本人の全く登場しないすぐれた作品も、従来いくつかあるけれど、「元首の謀叛」のやうなものでは珍しく、(引用者中略)その野心的(?)試みにみごと成功してゐる。」「中村氏の現職を知れば当然ながら、航空機の扱ひもあざやかで、楽しみつつ二度読んで、推すに躊躇を感じなかつた。」
選評出典:『オール讀物』昭和56年/1981年4月号
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直木賞 85 昭和56年/1981年上半期   一覧へ
選評の概要 古典落語の素養 総行数46 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
青島幸男 36 「誰もが自分の母親をテーマに「女の一生」を書けるものではむろんなく、これだけの作品に仕立てたのは青島氏の才であり手柄である。」「戦争中の世相や政治に対して、今の眼で見た批判解釈をさしはさんでゐないのもよかつた。さういふ要らざる色気は作品の味を損なふことを、既成の文士がとかく忘れ勝ちであるのに、現職議員の青島氏がきちんと守つてゐた。」
胡桃沢耕史 7 「書き出しからしてキビキビした面白い物語で、起承転結もととのつてゐて、ラオス、タイの風物政情も充分知つてゐる筆づかひで、青島氏の作品に次ぐものと私は思つた。」
選評出典:『オール讀物』昭和56年/1981年10月号
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直木賞 86 昭和56年/1981年下半期   一覧へ
選評の概要 一長一短 総行数18 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
光岡明 7 「重厚だが専門用語その他海軍の描き方に首をかしげる箇所が多く、めでたく決定後も、すつきりしないものが残つた。」
つかこうへい 6 「軽妙だが読み了へての印象が薄く、(引用者中略)めでたく決定後も、すつきりしないものが残つた。」
  「今回は受賞作無しと思つてゐた。」
選評出典:『オール讀物』昭和57年/1982年4月号
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直木賞 87 昭和57年/1982年上半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数45 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
深田祐介 27 「これまでの業績と併せて一本といふことで授賞に賛成した。ただし、受賞作「炎熱商人」自体には、不服が数々ある。」「文章は粗雑、ユーモアはわさびがきかず、ダレ場は単なるダレ場に終つてゐて、要するに細部への目配りが行き届いてゐない。」
村松友視 10 「奇妙な味のある好短篇だが、無条件に脱帽といふほど感心したわけではないので、ちよつとためらつた。しかし、深田氏の長篇と対比するかたちで授賞と決り、それはまたそれでよかつたと思つてゐる。」
選評出典:『オール讀物』昭和57年/1982年10月号
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直木賞 88 昭和57年/1982年下半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数42 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
森瑤子 12 「印象に残つた。」「くつきり描かれてゐて、凡手に非ずと感心した。性生活や浮気の記述に独りよがりの難点はあつても、推すならこれをと思つたが、大方の委員の賛同を得られなかつた。」
  「七篇通じて一行のユーモアも見出せなかつたことに不満を感じた。笑ふ場面は多々あるけれども作中人物が勝手に笑つてゐるだけで、私はをかしくも何ともない。」
選評出典:『オール讀物』昭和58年/1983年4月号
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