直木賞のすべて
直木賞のすべて

選評の概要
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3637383940.
4142434445.
4647484950.
5152535455.
5657585960.
6162636465.
6667686970.
7172737475.
7677787980.
8182838485.
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9192939495.
96979899100.
101102.

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Last Update[H19]2007/11/10

村上元三
Murakami Genzo
生没年月日【注】 明治43年/1910年3月14日〜平成18年/2006年4月3日
在任期間 第32回〜第102回(通算35.5年・71回)
在任年齢 44歳9ヶ月〜79歳9ヶ月
経歴 旧朝鮮元山生まれ。青山学院中等部卒。
受賞歴 第15回サンデー毎日大衆文芸選外佳作(昭和9年/1934年)「利根の川霧」
第16回サンデー毎日大衆文芸選外佳作(昭和10年/1935年)第16回NHK放送文化賞(昭和39年/1964年度)
紫綬褒章(昭和49年/1974年)
勲三等瑞宝章(昭和56年/1981年)
処女作 「利根の川霧」(昭和9年/1934年)
直木賞候補歴 第9回候補 「蝦夷日誌」(『大衆文藝』昭和14年/1939年5月号)
第11回候補 「算盤」(『大衆文藝』昭和15年/1940年5月号)
第12回受賞 「上総風土記」(『大衆文藝』昭和15年/1940年10月号)その他
サイト内リンク 小研究-記録(年少受賞)
子サイト
「余聞と余分」内
関連記事
5件/最新は平成19年/2007年12月2日記事(このページの下部にリンクあり)
備考 ホームページをご覧の方より情報をご提供いただき、
「上総風土記」収録の河出書房市民文庫の刊行年月を追加しました。
貴重な情報ありがとうございます。
(2007.6.16記)
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下記の選評の概要には、評価として◎か○をつけたもの(見方・注意点を参照)、または受賞作に対するもののみ抜粋しました。さらにくわしい情報は、各回の「この回の全概要」をクリックしてご覧ください。

直木賞 32 昭和29年/1954年下半期   一覧へ
選評の概要 大へんな役目 総行数83 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
戸川幸夫 12 「この人がこれから書くであろう一連の動物を扱った作品は、大衆文学に新風を吹き込むものとして、期待していいと信ずる。」
梅崎春生 13 「梅崎氏の作家としての実績に直木賞を上げたほうがいい、と考えた。」「大衆文学とか純文学とかいったことにこだわらずに、作家活動を続ける人だと思う。」
  「はじめて出席した審査会の空気は、まことに楽しいものであり、わたしにも、ずいぶん勉強になったが、ひどくくたびれた。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和30年/1955年4月号)
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直木賞 33 昭和30年/1955年上半期   一覧へ
選評の概要 感想 総行数54 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
谷崎照久 4 「わたしが点を入れたのは、谷崎照久氏の「箱」と鬼生田貞雄氏の「衆目」の二作であった。」
鬼生田貞雄 4 「わたしが点を入れたのは、谷崎照久氏の「箱」と鬼生田貞雄氏の「衆目」の二作であった。」
  「文学をやろうとして書いた作品なのか、読者を対象において書いたのか、又は自分のために書いたのか、はっきりしない作品が多かった。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和30年/1955年10月号)
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直木賞 34 昭和30年/1955年下半期   一覧へ
選評の概要 時代小説のない淋しさ 総行数49 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
新田次郎 20 「前回は受賞者が無かったのだから二人に上げては、とわたしは我儘をいった。どちらも直木賞作家として耻しい人ではない。」
邱永漢 16 「前回は受賞者が無かったのだから二人に上げては、とわたしは我儘をいった。どちらも直木賞作家として耻しい人ではない。」
今官一 8 「いゝ材料を掴んでいるのに、構成と文章が乱れている。しかし、地力のある人だけに、次作を期待したい。」
棟田博 15 「実績も一緒に認めて貰えるなら(引用者中略)推したい、」「材料は面白いが、筆の荒さが目立ち、落された。」
  「こんどは時代小説が一篇も候補作品に入っていないのは、わたしには淋しいことであった。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和31年/1956年4月号)
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直木賞 35 昭和31年/1956年上半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数44 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
今官一 22 「「銀簪」の実績も含めて、わたしは、今官一氏を推した。」「せっかくのいい材料を、料理し損っているように思うが、(引用者中略)この人は直木賞を貰っても充分に今後、作家活動を続けられる人だ、と信じた。」
南條範夫 17 「この人の作品は、どれもきちんとしていて、難癖のつけられないほど纏まっているが、今からこう纏まりすぎるのに、いささか危険をわたしは覚える。」
  「こんどは該当作なし、という気持で、わたしは銓衡委員会へ出ていった。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和31年/1956年10月号)
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直木賞 36 昭和31年/1956年下半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数52 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
穂積驚 12 「古い友達としてわたしもうれしいことだが、銓衡委員会の席上では私情をはさむことは許されない。」「最後に委員の票を多く得たのは、やはり作品の持つリリシズムが物を言ったのであろう。」
今東光 13 「今東光氏のような、作家としても古い経歴を持つ人に、いまさら直木賞を上げても、と思うし、」「今東光氏の作品としては、それほどすぐれたものとは思えない。」
選評出典:『オール讀物』昭和32年/1957年4月号
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直木賞 37 昭和32年/1957年上半期   一覧へ
選評の概要 将来という点で 総行数81 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
池波正太郎 7 「面白い題材を丹念に調べて書いているが、その題材がまだ作者の中で燃焼していないうらみがある。」
村松喬 9 「前回の「異境の女」よりも劣るという説があったが、わたしはそうは思わない。しかし、こんどは日本の女を書いてほしかった。」
江崎誠致 23 「職業作家になり得る新人を世の中へ送り出す、というのが直木賞の目的とすると、さて、という気持にわたしはなった。」
  「これこそ直木賞に推せる、と満々たる自信を持って委員会へ出かけられるだけの作品が、わたしには見つからなかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和32年/1957年10月号
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直木賞 38 昭和32年/1957年下半期   一覧へ
選評の概要 新鮮さを 総行数53 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
小林実 5 「大へん未練があったが、この作品は最後で腰くだけがしている。しかし、うまい人だし、次作を待ちたい。」
選評出典:『オール讀物』昭和33年/1958年4月号
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直木賞 39 昭和33年/1958年上半期   一覧へ
選評の概要 選者の慾 総行数47 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
山崎豊子 13 「一ばん有力な候補作品だろう、と思いながら銓衡委員会へ出席した。」「もう一作、読ませて貰ってからでもいいと思ったが、席上ではわたしも推したし、やはり票も多く集った。」
榛葉英治 9 「こんどの候補作品に多かった敗戦後の外地を扱ったものの中では、一ばんすぐれていると思う。」「「花のれん」とこれを併せて授賞作とわたしは言った。」
選評出典:『オール讀物』昭和33年/1958年10月号
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直木賞 40 昭和33年/1958年下半期   一覧へ
選評の概要 直木賞の条件 総行数56 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
城山三郎 17 「わたしは、日本の小説の中に政治と経済を扱った作品がほとんど無いのを残念に思っているが、(引用者中略)これからは従来の作家に書けなかった経済の面を、三作に一作は書いてほしい。」
多岐川恭 10 「近頃では出色の推理小説であった。トリックや謎解きにこだわらず、人間を描こうとしている点を認めたい。」
  「芥川賞直木賞の銓衡そのものが、近頃こう派手に扱われるのは、日本の文運隆盛の証しだと考えてよろこんでいいのか何うか、わたしなどは戸惑ってしまうし、ひどく責任を感じて、銓衡の前後数日はぐったりとくたびれる。」
選評出典:『オール讀物』昭和34年/1959年4月号
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直木賞 41 昭和34年/1959年上半期   一覧へ
選評の概要 二つの型 総行数51 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
平岩弓枝 10 「これからはもっとやわらかい文章で、女でなくては書けない作品を読ませてほしい。」
渡辺喜恵子 14 「将来も職業作家として立って行ける人を選ぶ、という直木賞の条件に、こんどは頑迷なほどわたしはこだわって、(引用者中略)初めから終いまで反対をした。」
  「偶然、こんどの直木賞は二人とも女性になったが、委員たちは何も才女ブームを煽り立てようという気はない。」
選評出典:『オール讀物』昭和34年/1959年10月号
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直木賞 42 昭和34年/1959年下半期   一覧へ
選評の概要 もっと短篇を 総行数53 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
司馬遼太郎 14 「第一に推したのだが、それも「大坂侍」という短篇集が裏付けになったからであり、「梟の城」一冊だけだったら、わたしもためらったかも知れない。」「将来も作家として立って行ける充分な実力があるんだから、危な気はない。」
杉森久英 8 「わたしも二番目に推したほどだが、この人の将来には期待が持てる。こんどは読みやすくて、おとなの小説を見せてほしい。」
戸板康二 5 「やはり「車引殺人事件」というよき短篇集があったので、直木賞にすることにわたしも反対はしなかった。」
  「最近の直木賞候補作品が、こう長篇ばかり多いというのは、どうかと思う。」
選評出典:『オール讀物』昭和35年/1960年4月号
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直木賞 43 昭和35年/1960年上半期   一覧へ
選評の概要 推理小説への疑問 総行数50 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
池波正太郎 6 「整理が足りなかったし、真田信之という人物を主人公に書くべきだったと思うが、これまで五回も直木賞候補になった実力は、受賞に値する。」
  「わたしは推理小説が好きで、乱読しているほうだが、このごろの推理小説の傾向については、いささか疑問を持っている。(引用者中略)なぜこういう形式をとったのか、と考えさせられる作品がいくつもあった。」
選評出典:『オール讀物』昭和35年/1960年10月号
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直木賞 44 昭和35年/1960年下半期   一覧へ
選評の概要 びっくりさせてほしい 総行数56 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
寺内大吉 13 「ずいぶん苦労をして、さらりと書き流した風に小説を書いている腕前は、ただの小器用さではない」「これからはあまり品のよくない作品は書かないでほしい。」
黒岩重吾 15 「これほどまでに人物が描き分けられ、一作ごとに面白い題材を掴んでくる人なのだから、こんどの作品も推理小説ではなく、まともな社会小説として書いてほしかった。」
  「総体的に見て、だんだん直木賞候補作品の質が落ちてきているように見えるのは、わたしだけだろうか。」
選評出典:『オール讀物』昭和36年/1961年4月号
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直木賞 45 昭和36年/1961年上半期   一覧へ
選評の概要 いいものはいい 総行数63 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
水上勉 14 「やはり今回は「雁の寺」に匹敵するほどの作品はなかった」「本命だとかなんとか前評判が高かったにもせよ、水上勉氏の受賞は妥当だったと信ずる。いいものは、いいのだから。」
  「全体的に見て、前回よりも優れた作品が集っていた。」
選評出典:『オール讀物』昭和36年/1961年10月号
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直木賞 46 昭和36年/1961年下半期   一覧へ
選評の概要 やはり出したい 総行数64 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
杜山悠 12 「この作者の大衆文学に対する考え方を、ここらで一度、改めたほうがいいと思う。しかし、こんどの候補作品の中で、わたしはこの作品を第一位に推した。」
伊藤桂一 10 「うまい小品だが、ただそれだけのもの、という印象しか受けなかった。」「ほかの伊藤氏の作品を参照にするというのなら、選考方法を考え直す必要がある、とわたしは思う。」
  「とくにすぐれているものがなくて、少々がっかりした。」
選評出典:『オール讀物』昭和37年/1962年4月号
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直木賞 47 昭和37年/1962年上半期   一覧へ
選評の概要 長篇でも短篇でも 総行数55 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
杉森久英 16 「これは島田清次郎を知らない読者にも面白く読めるに違いない。」「島田清次郎の没落してゆく過程が、やや浅すぎて、実録小説のような弱さを感じさせた。」
  「こんどは今までと違った選考方法を採ったので、投票で残った四篇だけにしぼるという結果になった」
選評出典:『オール讀物』昭和37年/1962年10月号
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直木賞 48 昭和37年/1962年下半期   一覧へ
選評の概要 久しぶりに時代小説 総行数60 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
杉本苑子 11 「何とも書きにくい宝暦治水記という材料を、よくここまで書き込んだ点に、まず感心をした。」「久しぶりに時代小説で受賞者が出たのは、嬉しい。」
山口瞳 10 「家庭向きの品のいい連載漫画のような感じだ、とわたしは選考会の席上で言ったが、悪口ではない。こういう風変りな作品が出たことは喜ぶべきだろう」
選評出典:『オール讀物』昭和38年/1963年4月号
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直木賞 49 昭和38年/1963年上半期   一覧へ
選評の概要 全員一致 総行数55 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
佐藤得二 19 「佐藤得二氏の「女のいくさ」だけが傑出していた。」「いささか年代記じみるが、その時代々々の説明が親切に書き入れてあるし、全平という人物がことによく描かれている。」
選評出典:『オール讀物』昭和38年/1963年10月号
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直木賞 50 昭和38年/1963年下半期   一覧へ
選評の概要 作品が第一 総行数58 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
安藤鶴夫 9 「有名すぎるという説もあったが、これが作者の最初の小説、という点を認めたい。」
和田芳恵 10 「長いあいだ文学と取組んできた人の年齢が、はっきりとうかがえる。新人とは言えないが、うまい、面白い小説を直木賞作品として選ぶのは、当然であろう。」
選評出典:『オール讀物』昭和39年/1964年4月号
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直木賞 51 昭和39年/1964年上半期   一覧へ
選評の概要 奮起をのぞむ 総行数51 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
  「こんどの候補作品は、下読みをした人々の苦労はわかるが、どうもどの作品も、面白いものは一つもなかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和39年/1964年10月号
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直木賞 52 昭和39年/1964年下半期   一覧へ
選評の概要 運不運 総行数61 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
永井路子 8 「今までの実績からいっても、こんどの受賞は順当であろう。」「ひねくれた史観などないし、素直で、好感が持てた。」
安西篤子 10 「はじめのとぼけたような面白さが、最後にもあって欲しかった。次作を待ってみては、と言ったが、これが直木賞になることには、そう強力に反対もしなかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和40年/1965年4月号
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直木賞 53 昭和40年/1965年上半期   一覧へ
選評の概要 大衆文学らしく 総行数54 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
藤井重夫 16 「文章も練達だし、直木賞を受けたら、ちゃんと職業作家として立って行けるに違いないが、無難過ぎるような気がした。」「やはり大衆文学作品を選んで、職業作家になれる人を、と考えると、藤井重夫氏以外にはなかった。あまい、という批評もあったが、文章も練れているし、会話もうまい。」
  「今回は文字通り新人ばかりで、しかも同人雑誌に掲載された作品だけなので、新鮮で魅力があった。」
選評出典:『オール讀物』昭和40年/1965年10月号
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直木賞 54 昭和40年/1965年下半期   一覧へ
選評の概要 欲張りすぎる 総行数60 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
青山光二 7 「最後まで押したが、主人公と扱った世界が直木賞に向かない、という理由で反対され、わずかの差で破れた。しかし、この作家には大きな期待を寄せているし、次作を待ちたい。」
生島治郎 6 「どうせ反対されると思ったが、わたしには面白かった。こういう野放図な作品が、直木賞の対象になって悪いとは思えない。」
千葉治平 7 「宗家の人々が、なぜ「私」をはじめ日本の兵隊をこれほど信頼するのか、そこのところを、もっと突っ込んで書いて欲しかった。」
新橋遊吉 10 「わたしはそれほど買っていない。」「材料だけの面白さに過ぎない。」
  「こんどの候補作は、すば抜けたものがなかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和41年/1966年4月号
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直木賞 55 昭和41年/1966年上半期   一覧へ
選評の概要 桁はずれの作品を 総行数51 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
結城昌治 15 「大衆文学らしい面白さが豊かで、少しぐらい八方破れの作品が直木賞になってもいい、とわたしは前々から考えている。」「作品が軽いという批評で破れた。しかし、わたしはそうは思わない。」
立原正秋 8 「前作の「漆の花」よりも面白かった。だが、いつも人間を白い眼で見たような作品ばかりでは、小ぢんまりとまとまった作家になってしまうのではなかろうか。」
選評出典:『オール讀物』昭和41年/1966年10月号
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直木賞 56 昭和41年/1966年下半期   一覧へ
選評の概要 実力ある新人を 総行数55 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
五木寛之 13 「面白かったし、久しぶりに満場一致で授賞と決った。」「適当にあまさもあるが、贋者のミハイロフスキイが隣の部屋にいるというあたりから、背負投を食わされたような読後感が残る。しかし、この作者のこれからに楽しみが持てる。」
  「直木賞の場合、続けて二回、三回と候補になってから決定作品が登場する、という出かたをしてくれたほうが、銓衡をするほうも安心出来る。」
選評出典:『オール讀物』昭和42年/1967年4月号
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直木賞 57 昭和42年/1967年上半期   一覧へ
選評の概要 続けて候補に 総行数57 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
生島治郎 9 「面白かった。社会悪をあばくなどということにこだわらずに、たとえばチャンドラーのような型の作品をこの作家に期待しても、かまわないと思う。」
選評出典:『オール讀物』昭和42年/1967年10月号
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直木賞 58 昭和42年/1967年下半期   一覧へ
選評の概要 読みやすい文章を 総行数73 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
野坂昭如 10 「「火垂るの墓」よりも、「アメリカひじき」のほうがわたしには面白かった。はじめは取っつきにくく、気障なとまで思った文章も、こうなると芸のうちであろう。」
三好徹 9 「推理作家の中ですぐれて文章がたしかだし、的確に書く対象をつかんでいる一人だろう。わたしの願いだが、三好氏がこれからこういう傾向の作品に手を染めて行くのも結構だが、推理小説を捨てるようなことはしないでほしい。」
選評出典:『オール讀物』昭和43年/1968年4月号
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直木賞 59 昭和43年/1968年上半期   一覧へ
選評の概要 淋しい 総行数87 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
  「今回は、はじめから該当作なし、という気持で会場へ出かけて行った。」「いつも書くことだが、一回でも候補になったら、二度、三度と続けて、いい作品を書く努力を怠らずにほしい。」
選評出典:『オール讀物』昭和43年/1968年10月号
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直木賞 60 昭和43年/1968年下半期   一覧へ
選評の概要 うれしい 総行数58 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
陳舜臣 13 「材料に比べて、この作品の人物関係や、素英の獅子香炉に対する執念が稀薄のようにも思うが、同じ作者の「阿片戦争」をわたしも買っているし、当然ここらで直木賞を受けてもいい作家だと信じた。」
早乙女貢 15 「こんどはずっと読みやすくなっている。」「神奈川裁判所での大江卓をはじめ外国領事たちの駈引を、もっと突っ込んで書いてほしかった、と思う。しかし、これで三回、候補になっているのだし、この作品は充分に直木賞に値する。」
  「もちろん予選を通過した作品そのものが銓衡の対象にはなるが、それまでに一度か二度、候補になった作家のほうが実力の程が知れて、選びやすい。」
選評出典:『オール讀物』昭和44年/1969年4月号
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直木賞 61 昭和44年/1969年上半期   一覧へ
選評の概要 新鮮な作品を 総行数52 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
藤本義一 13 「わたしには一ばん面白かった。八篇の中で、これだけが大衆文学であり、刑事と掏摸との関係も、戦前によく読んだマッカレーの「地下鉄サム」よりも人間くさい。しかし、これを推したのは源氏鶏太氏とわたしだけなので、多勢に無勢という形になった。」
佐藤愛子 9 「「戦いすんで日が暮れて」よりも、同じ候補作の「佐倉夫人の憂愁」のほうが、わたしには面白かった。」「いまさら直木賞でも、という気もするが、作品が安定している点では無難であろう。」
  「総じて、こんどは、それほどずば抜けた作品がなかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和44年/1969年10月号
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直木賞 62 昭和44年/1969年下半期   一覧へ
選評の概要 今後を期待 総行数66 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
田中穣 16 「実名の人物たちをよく消化して面白い作品になっているが、小説かドキュメントか、という点で議論がわかれ、見送られた。」「わたしには「藤田嗣治」以外に推せる作品はなかった。」
  「今後の直木賞候補に、歴史物であれ現代物であれ、ドキュメントに属する作品が登場するのは歓迎したい。」
選評出典:『オール讀物』昭和45年/1970年4月号
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直木賞 63 昭和45年/1970年上半期   一覧へ
選評の概要 運不運 総行数54 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
渡辺淳一 12 「結城氏に併せて授賞とわたしは推した。作者は医者だが、これから作家を兼業して行くには相当な努力が必要であろう。この作者の作品には、波があるし、そこに危険が感じられる。」
結城昌治 12 「どの挿話も巧みな構成力で、立派な文学作品にしている。これは当然、直木賞に価すると思いながら、作者がすでに職業作家として立っている人だけに、いささか抵抗を感じた。」
選評出典:『オール讀物』昭和45年/1970年10月号
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直木賞 64 昭和45年/1970年下半期   一覧へ
選評の概要 大衆文学を 総行数55 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
武田八洲満 6 「こんどの八篇の中で、ただ一つ直木賞候補らしい作品だと思った。いくつも破綻があるし、饒舌すぎるが、実力は買いたい。」
豊田穣 6 「直木賞の作品ではないと思うが、この作者の実力はもうわかっている。直木賞作家としてふさわしい、という点で、授賞に同意した。」
  「こんどは、ずば抜けた作品がなかったし、該当者なしにするか、あるいは作者の実績で選ぶほかないのではないか、という気持で銓衡会場へ行った。」
選評出典:『オール讀物』昭和46年/1971年4月号
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直木賞 65 昭和46年/1971年上半期   一覧へ
選評の概要 残念ながら 総行数57 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
笹沢左保 13 「股旅物に新しい傾向を盛り込もうとした作者の努力が、よくわかる。読んでいて面白いし、こんどの候補作のうち、これだけが大衆小説だと思うが、最終的には票が集まらなかった。」
  「作品的には、どうも強力に推せるというのが少く、残念であった。」
選評出典:『オール讀物』昭和46年/1971年10月号
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直木賞 66 昭和46年/1971年下半期   一覧へ
選評の概要 点が辛いのではない 総行数55 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
選評出典:『オール讀物』昭和47年/1972年4月号
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直木賞 67 昭和47年/1972年上半期   一覧へ
選評の概要 対照的な二人 総行数52 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
綱淵謙錠 12 「こつこつと資料を漁った上でないと作品の書けない人だろうが、この「斬」は、資料が作品の中で消化し切れていない。しかし、こういう型の直木賞作家を得たのは、久しぶりのことであった。」
井上ひさし 16 「「手鎖心中」の才気が、本当に腰のすわったものになってくれればうれしいが、どうか落語の「酢豆腐」の若旦那のようにならないでほしい。」「直木賞に価する作品だし、作者は自信を持ってもらいたい。」
選評出典:『オール讀物』昭和47年/1972年10月号
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直木賞 68 昭和47年/1972年下半期   一覧へ
選評の概要 二転、三転したが 総行数51 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
  「直木賞は銓衡委員すべてか、あるいはそれに近い同意を得た作品を選んだほうが、わたしたちも気持がいい。」
選評出典:『オール讀物』昭和48年/1973年4月号
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直木賞 69 昭和48年/1973年上半期   一覧へ
選評の概要 二つの形 総行数52 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
藤沢周平 10 「作品のねらいも古いし、こういうテーマの小説は、時代物畑の作家なら、たいていは書いている。」「この作者の実力と、これまでの実績を買って推した。これを契機に、自分のスタイルを確立してほしい。」
長部日出雄 12 「受賞したのに、文句はないが、この一冊のすべての短篇を読んで、やはり「世去れ節」以外は、それほど買わない。詮衡委員の耳に、津軽じょんがらの三味線の音色があって、この作品は得をしていると思う。」
  「こんども、ずば抜けた作品がない、というのが、わたしの考えであり、いまも変わっていない。」
選評出典:『オール讀物』昭和48年/1973年10月号
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