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Last Update[H20]2008/6/1

吉本ばなな Yoshimoto Banana

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生没年月日 昭和39年/1964年7月24日〜
経歴 現筆名=よしもとばなな。本名=吉本真秀子。東京都生まれ。日本大学芸術学部文芸学科卒。高校時代から習作を始め、昭和62年/1987年「キッチン」で海燕新人文学賞受賞し作家デビュー。ミリオンセラーを連発、人気作家となる。父は評論家の吉本隆明。
受賞歴 第6回海燕新人文学賞(昭和62年/1987年)「キッチン」
第16回泉鏡花文学賞(昭和63年/1988年)「ムーンライト・シャドウ」
第39回芸術選奨文部大臣新人賞(昭和63年/1988年度)『キッチン』『うたかた/サンクチュアリ』
第24回新風賞(平成1年/1989年)『TUGUMIつぐみ』
スカンノ文学賞[イタリア](平成5年/1993年)
第5回紫式部文学賞(平成7年/1995年)『アムリタ』
第1回アンダー35賞[イタリア](平成8年/1996年)
銀のマスク賞[イタリア](平成11年/1999年)
第10回Bunkamuraドゥマゴ文学賞(平成12年/2000年)『不倫と南米』
個人全集 『吉本ばなな自選選集』全4巻(平成12年/2000年11月〜平成13年/2001年2月・新潮社刊)


「うたかた」(『海燕』昭和63年/1988年5月号)
書誌
>>平成1年/1989年10月・福武書店刊『うたかた/サンクチュアリ』所収
>>平成3年/1991年11月・福武書店/福武文庫『うたかた/サンクチュアリ』所収
>>平成9年/1997年12月・角川書店/角川文庫『うたかた/サンクチュアリ』所収
>>平成14年/2002年10月・新潮社/新潮文庫『うたかた/サンクチュアリ』所収
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芥川賞 芥川賞 99回候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
吉行淳之介 6 「快く読めた。資質がしぜんに流露しているところが、よかった。」「しかし、他の選者の評言にもうなずくところがあった。この作者は、自分の文章を持つことに意識的になる必要がある。」
水上勉 5 「新鮮な味わいがあった。恋物語だが、少しかわっている。父親もおもしろい。こういう父親にはこういう娘が育つものか、と納得はしたが、さてそれでどうということもないのである。」
黒井千次 5 「ストーリーの設定は荒唐無稽ながら、そこから放射される十九歳の女性主人公の心情にはなにかひたすらなものがあり、爽やかな読後感を与えられた。ウソとホントがひとかたまりになって示されるところに若さの魅力を覚える。」
大庭みな子 1 「爽やかで、若く、よい匂いがする。」
古井由吉 0  
日野啓三 8 「最終選考まで残った」「廃墟の崖っぷちで〈新しい物語〉を祈るようにつくり上げようとしている。表現の仕方はまだ不十分だとしても、その切実な姿勢に、いまの若い人たちの解体感覚の底深さを、私は感じた。」
田久保英夫 8 「叙景と心象の響き合う文章に、独特の初々しさを感じた。男の会話が巧く、ことに父親がよく描けている。「キッチン」では、ひときわ素直で鋭敏な感性が現れていたが、それに比べると、ここでは小説をいかにも小説らしく作ろうとして、表現のむらが目だつ。」
三浦哲郎 4 「のびのび書けているが、のびのびしすぎているところもあるように思う。作品として若々しいというより幼いという印象を受けた。」
河野多恵子 0  
選評出典:『芥川賞全集 第十四巻』平成1年/1989年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和63年/1988年9月号)
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「サンクチュアリ」(『海燕』昭和63年/1988年8月号)
書誌
>>平成1年/1989年10月・福武書店刊『うたかた/サンクチュアリ』所収
>>平成3年/1991年11月・福武書店/福武文庫『うたかた/サンクチュアリ』所収
>>平成9年/1997年12月・角川書店/角川文庫『うたかた/サンクチュアリ』所収
>>平成14年/2002年10月・新潮社/新潮文庫『うたかた/サンクチュアリ』所収
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芥川賞 芥川賞 100回候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
水上勉 0  
黒井千次 0  
開高健 0  
大庭みな子 0  
吉行淳之介 0  
日野啓三 3 「作者が小説的設定を強めるために人を殺しすぎる、という印象をもった。作中人物も自身の運命で死ぬ権利がある。」
河野多恵子 0  
三浦哲郎 0  
田久保英夫 0  
古井由吉 0  
選評出典:『芥川賞全集 第十四巻』平成1年/1989年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成1年/1989年3月号)
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つぐみ
TUGUMIつぐみ』
(平成1年/1989年3月・中央公論社刊)
書誌
>>平成4年/1992年3月・中央公論社/中公文庫『TUGUMIつぐみ』
>>平成13年/2001年2月・新潮社刊『吉本ばなな自選選集4 ライフ』所収
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他文学賞 山本周五郎賞 2受賞 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし 41 4.5点「少女漫画風とかいろいろ難点はありますが、そういう難点も全部含めて、売れる理由はコスモロジー、宇宙論なんです。一刻一刻が、二度と帰らない一刻一刻だということを、この作者は若いのによく分かっているんですね。」「宮沢賢治が持っている時間論がここにもあるんです。」
田辺聖子 52 4点「意外と文章も、小説の中の情景も、頭の中にいつまでも残っていたりして、確かにばななさんが売れる理由はあるなあと思うんです。」「これは嘘と虚構で出来上がった小説世界ですから、海千山千の百戦錬磨の大人たちの、強い視線に耐えられるかどうか、そこがちょっと心もとないんです。」「売れることが賞、という性質の文学がありますね。ばななさんは、多分それでしょう。」
野坂昭如 45 2.5点「これが今の読者に合うんだったら、僕が選考委員として、いいの悪いの、論う筋のことではないと思う。」「けれども僕は、こんな作品、小説としてはほとんど認めません。」「得手勝手な自分の感傷世界を、都合よく構築しているだけではないかという感じがした」
藤沢周平 50 3.5点「この小説は、少女小説なんだろうと思いますね。」「そんなに新しい小説だとも私は思わなかった。」「語り手のまりあの視線、つぐみの行動を解釈する、周りの人間の反応を解釈する、そのまりあの視線がいつも甘すぎるんですね。」
山口瞳 50 3点「なかなか文章力があるとは思いました。」「私は、少女小説であってもいいと思うんです。けれど、どうしてもこのつぐみという女の子が、可愛いというふうにならないんですよ。」「でも、なんとなく、なかなかのもんだという印象はあるんです。」「小説とか文章というものは、これでいいというふうに、若い人たちが思ってしまうとつらいなという感じがあるんですよ。」
最終投票     3+3+2+2+3=13
選評出典:『小説新潮』平成1年/1989年7月号
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