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Last Update[H20]2008/1/3

小野不由美 Ono Fuyumi

生没年月日 昭和35年/1960年〜
経歴 大分県生まれ。大谷大学文学部仏教学科卒。在学中には、京都大学ミステリ研究会在籍。卒業後の昭和63年/1988年、『バースデイ・イブは眠れない』で作家デビュー。



しき
屍鬼』(上)(下)(平成10年/1998年9月・新潮社刊)
書誌
>>(1)-(2)=平成14年/2002年2月、(3)-(5)=平成14年/2002年3月・新潮社/新潮文庫『屍鬼』
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
阿刀田高 36 3点「私はこれからしばらくの間、ただ小説が長いということだけで、選考会では〇・五点引くという方針を採用しようと思っております。」「やはり小説としての基本的なルールに欠けるものがあるように思います。人物の造形も、みな一様ですしね。」「明らかに神の視点で書いてきていながら、最後にこれは室井の小説だったんだということになってしまうのは、ずいぶんむちゃな話ではないでしょうか。」
井上ひさし 65 3点「作者の馬力に脱帽します。けれども、読者側に立つと、大変読みにくい。一番困るのは、この物語に対する読者の興味と愛情が読み進むにつれてどんどん冷めてくることです。」「滑稽とおどろのギャップを埋めるために、屍鬼は人間に対して言い訳ばかりしている。」「これだけたくさん読んだのに、印象に残る人物が一人もいない。これは作者の敗北です。」
逢坂剛 54 3.5点「致命的な欠点として、この小説はホラー小説らしいんですが、一向に怖くないんです。」「ワープロ時代の功罪のうち、罪のほうがここのところひどくなってきたんじゃないか、と思います。これは、その顕著な例ではないでしょうか。」「この小説は非常に視点が乱れていて、横滑りが甚だしい。(引用者中略)これが、感情移入できない最大のポイントだ、と思います。」
長部日出雄 36 4点「私はこの小説に取柄があるとすれば長さだと思います(笑)。」「この作者はリフレインということを、方法的に意識していたと思うんです。」「同じメロディを何度も何度も繰り返していくことによって、なにか大型の弦楽器を弓で弾いているような、非常に沈痛で荘重な調子の響きが聴こえてくるように私は感じました。」
山田太一 28 3.5点「省略がないということにとても疲れました。けれども神楽の夜の場面からラストまでは、充実していたと思います。」「ただ吸血鬼については、物語のスタートが民俗学風の味わいだったので、日本独特の吸血鬼が出てくるのかなと期待したんですが、読んでいくと結局ルーツは外国なんですね。」「もう一つ、バンパイアが生きていくために、必ずしも人を殺さなくてすむという設定はひっかかります。」
選評出典:『小説新潮』平成11年/1999年7月号
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