直木賞のすべて
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第93回

=受賞者=
山口洋子

=候補者=
林 真理子
泡坂妻夫
森 詠
杉本章子
太田治子
宮脇俊三


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Last Update[H19]2007/3/28

宮脇俊三
Miyawaki Shunzo
生没年月日【注】 大正15年/1926年12月9日〜平成15年/2003年2月26日
経歴 埼玉県川越市生まれ。東京出身。東京大学文学部西洋史学科卒。中央公論社に入社。第二出版部長、『中央公論』編集長、編集局長、開発室長、常務を歴任。退職後、鉄道をテーマにノンフィクション、小説を書き始める。
受賞歴 第5回日本ノンフィクション賞(昭和53年/1978年)『時刻表2万キロ』
第9回新評賞(昭和53年/1978年)『時刻表2万キロ』
第13回泉鏡花文学賞(昭和60年/1985年)『殺意の風景』
交通文化賞(昭和60年/1985年)
第1回JTB紀行文学大賞(平成4年/1992年)『韓国・サハリン鉄道紀行』
第47回菊池寛賞(平成11年/1999年)
サイト内リンク 小研究-ミステリーと直木賞
備考
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直木賞 93回候補  一覧へ

さつい ふうけい
殺意の 風景』(昭和60年/1985年4月・新潮社刊)
書誌
>>初出『波』昭和58年/1983年4月号〜昭和59年/1984年12月号
>>昭和63年/1988年4月・新潮社/新潮文庫『殺意の風景』
>>平成18年/2006年5月・光文社/光文社文庫『殺意の風景』
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収録作品の書誌
第二話 潮汐の巻 鬼ケ城
>>昭和62年/1987年7月・河出書房新社/河出文庫『紀州ミステリー傑作選』所収
第六話 溶結凝灰岩の巻 高千穂峡
>>平成6年/1994年12月・ぎょうせい刊『ふるさと文学館 第五二巻 宮崎』所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
池波正太郎 4 「深く心にとどめておいて、つぎの作品を読みたいとおもう。」
山口瞳 26 「こんなに欲ばった読者サービスの濃厚な小説を初めて読んだが、それがイヤミにならずに成功しているのだから驚かざるをえない。」「この短篇集は名作として長く私の記憶に残るにちがいない。格調の高さと奥の深さに脱帽!」
村上元三 12 「これまでの直木賞候補作品に類を見ない、気の利いた構成のうまい短篇がそろっていた。殺人シーンなど描かないで、ぞくっとおそろしさを感じさせる作品もあった。これを山口氏にあわせて直木賞に推したが、僅かな差で破れて残念だった。」
井上ひさし 13 「犯罪と風景とを一枚のタブローにしてしまおうという果敢な実験集である。」「ささやかな犯罪を扱ったものが見事な出来栄えを示しているのに、大がかりなものはほとんど失敗している」「「豪雪地帯の巻」の結末の二行など、終生忘れないだろうと思うぐらい見事な切れ味なのだが。」
水上勉 7 「不思議な世界で、魅かれた。だが、さてこれが授賞となると、小説らしい小説を求めている立場がくずれてくる。べつの文学賞になっていいものだろう。」
五木寛之 13 「民俗学的な興味もおぼえる松之山温泉を舞台にした短篇がことに好評だったが、私は高千穂峡の話に惹かれた。ロアルド・ダールを思わせる作風を維持して多作することの難しさを判った上で、次に書かれる作品を大いに期待したい。」
黒岩重吾 15 「色々な読み方が出来る優れた掌篇小説集である。自然の恐怖を描きながら緊張感を持たせるためには、その地の霊が呼び寄せたような登場人物が必要だ。氏は収録された十八話のうち、半分近く、それに成功している。大変な才能といわねばならない。」
渡辺淳一 7 「洒落た短篇集で、とくに第一話なぞ凄味があるが、途中、作意が見えすぎてくると興醒めする。いずれにせよ、これ一作では、というのが偽らぬ実感である。」
選評出典:『オール讀物』昭和60年/1985年10月号
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文量
連作短篇集
第一話 樹海の巻 青木ケ原
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  山梨県青木ケ原
登場人物
私(語り手、OL)
A(私の高校時代の先輩、花屋の息子)
第二話 潮汐の巻 鬼ケ城
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  愛知県〜三重県鬼ケ城
登場人物
私(語り手、営業課長)
B(私の部下、係長)
第三話 湿原の巻 シラルトロ沼
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  北海道
登場人物
私(語り手、風景写真家)
C(私の先輩写真家)
第四話 カルスト台地の巻 平尾台
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  東京〜福岡県平尾台
登場人物
私(語り手、素人小説家)
D(自称「文芸之友」編集部員)
第五話 段々畑の巻 御三戸
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  愛媛県
登場人物
私(語り手、21歳の女性)
パパ(私の養父、62歳)
E(パパの前に20年ぶりに現れた知人)
第六話 溶結凝灰岩の巻 高千穂峡
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  宮崎県高千穂峡
登場人物
私(語り手、M、民俗学者)
良一(私の息子)
F(N大学考古学科助教授)
第七話 火砕流の巻 北軽井沢
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  群馬県北軽井沢
登場人物
私(語り手、テキスタイルデザイナー)
G(私の別荘の隣人、謎の人)
第八話 古生層の巻 奥大井川
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  静岡県奥大井川
登場人物
私(語り手、若い地史学者)
H(私の三年先輩、地方大学講師)
第九話 トレッスル橋の巻 余部
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  兵庫県
登場人物
私(語り手、OL)
I(私と電車内で出会った男)
彼(私の恋人)
第十話 豪雪地帯の巻 松之山温泉
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  新潟県
登場人物
私(語り手、本社採用の公団員)
S(建設事務所に勤める青年)
J(建設事務所に勤める愛想のよい青年)
第十一話 隆起海岸の巻 鵜ノ巣断崖
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  岩手県鵜ノ巣断崖など
登場人物
私(語り手、会社員)
K子(私の不倫相手)
第十二話 石油コンビナートの巻 徳山
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  山口県
登場人物
私(語り手、東京在の“先生”)
男(D建設の社員、小文字の「l」に似た男)
第十三話 硬玉産地の巻 姫川
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  大阪〜新潟県姫川
登場人物
私(語り手、会社員)
M子(私の恋人)
弟(M子の弟、推理小説好き)
第十四話 砂丘の巻 鹿島灘
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  茨城県
登場人物
私(語り手、姉妹二人暮らしの姉)
N子(私の腹ちがいの妹、17歳)
第十五話 廃駅の巻 日和佐
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  徳島県
登場人物
私(語り手、旅人)
男(廃駅の住人)
第十六話 海蝕崖の巻 摩天崖
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  島根県隠岐
登場人物
私(語り手、旅人)
P(有名タレント)
青年(Pの付き人)
第十七話 噴火口の巻 十勝岳
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  北海道札幌〜十勝岳
登場人物
私(語り手、M、女医)
主人(私の夫、定年退職者)
第十八話 海の見える家の巻 須磨
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
私(語り手、三人きょうだいの末っ子)
母(私の母親、病人)
R(母の主治医)




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