直木賞のすべて
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第88回

=候補者=
胡桃沢耕史
赤瀬川 隼
落合恵子
岩川 隆
森 瑤子
高橋 治
連城三紀彦


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Last Update[H20]2008/6/1

森瑤子
Mori Yoko
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生没年月日【注】 昭和15年/1940年11月4日〜平成5年/1993年7月6日
経歴 本名=伊藤雅代。静岡県伊東市生まれ。東京芸術大学音楽学部器楽科(バイオリン専攻)卒。広告会社勤務後、結婚。35歳ごろから小説を書き、「情事」がすばる文学賞受賞。エッセイ、脚本も手がけた。
受賞歴 第2回すばる文学賞(昭和53年/1978年)「情事」
第82回芥川賞候補(昭和54年/1979年)「誘惑」
第85回芥川賞候補(昭和56年/1981年)「傷」
第3回ルイーズ・ポメリー賞(平成3年/1991年)
処女作 「情事」(『すばる』昭和53年/1978年)
個人全集 『森瑤子自選集』(平成5年/1993年5月〜平成6年/1994年2月・集英社刊)
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ゆうわく
誘惑」(『すばる』昭和54年/1979年10月号)
書誌
>>昭和55年/1980年2月・集英社刊『誘惑』
>>昭和57年/1982年4月・集英社/集英社文庫『情事』所収
>>平成5年/1993年7月・集英社刊『森瑤子自選集2』所収
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芥川賞 芥川賞 82回候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
中村光夫 0  
遠藤周作 4 「なぜ、それが外地を舞台にし、外人を夫にもった日本人の女性を主人公にせねばならなかったかの理由がぼやけて残念だった。」
瀧井孝作 9 「私はうまい小説とみて、これを推選したが、採点では三点五分の少数にて落選した。」
大江健三郎 5 「風俗に発して小説をつくりだそうとすれば、その射程にとらえた風俗をよく把握せねばならぬのはもとよりだが、風俗から自立している書き手のありかも、確かなものでなければならない。」「その意味でもっとも弱く、」
吉行淳之介 3 「この題材をこの力量で書くには、女主人公の一元描写でなくてはムリで、その点、無思慮というべきか。」
開高健 11 「しぶとくて達者でしたたかな作品である。細部のところどころに上質のリアリティーが確保されている。」「欠陥は多いけれど、少くとも固有なるものが定着されていて、読んでいて手ごたえがある。」「末尾近くになってふいに軽くなり、浅くなり、それが読者の予感通りだという質のものなので、流産であった。」
安岡章太郎 0  
井上靖 0  
丸谷才一 0  
丹羽文雄 0  
選評出典:『芥川賞全集 第十二巻』昭和58年/1983年1月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和55年/1980年3月号)
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きず
傷」(『すばる』昭和56年/1981年2月号)
書誌
>>昭和56年/1981年10月・集英社刊『傷』
>>昭和59年/1984年7月・集英社/集英社文庫『傷』
>>平成5年/1993年8月・集英社刊『森瑤子自選集3』所収
>>平成13年/2001年9月・角川文庫/角川文庫『傷』
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芥川賞 芥川賞 85回候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
安岡章太郎 0  
丸谷才一 0  
大江健三郎 8 「感覚の鋭さという軸にそって見ると、(引用者中略)(−)」「その感覚の表現が安定しているかどうかの軸では、(引用者中略)(−)」「作家としてのオリジナリティーという軸では、(引用者中略)(−)」「将来への発展性ということでは、(引用者中略)(−)」
吉行淳之介 0  
中村光夫 6 「力作といふ点では第一にあげるべきでせう。」「登場する青年男女もみな現代風の一癖ある存在です。しかし肝腎の女主人公が人間として生きた印象をあたへないのは致命的欠陥で、作者が小説について何か大きな考へ違ひしてゐるのではないかと思はれます。」
遠藤周作 0  
丹羽文雄 0  
井上靖 5 「(引用者注:「火炎木」と共に)まあ小説を書く態度で押し切っているとは思ったが、(引用者中略)また欠点もあり、それが目立っていた。」
瀧井孝作 5 「長い、達者なものだが、この作者には、(引用者中略)「誘惑」という作品があって、イギリスのクリスマスのことを書いていたと思うが、これも、達者で、達者すぎると思った。」
開高健 0  
選評出典:『芥川賞全集 第十二巻』昭和58年/1983年1月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和56年/1981年9月号)
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直木賞 88回候補  一覧へ

あつ かぜ
熱い 風」(『すばる』昭和57年/1982年9月号)
書誌
>>昭和57年/1982年9月・集英社刊『熱い風』
>>昭和60年/1985年9月・集英社/集英社文庫『熱い風』
>>平成5年/1993年7月・集英社刊『森瑶子自選集2』所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし 0  
源氏鶏太 6 「阿川委員のみが唯一の授賞作として頑張ったが、私にはこの作品のよさが、どうしても理解出来なかった。私の老いのせいだろうか。」
池波正太郎 0  
城山三郎 0  
阿川弘之 12 「印象に残つた。」「くつきり描かれてゐて、凡手に非ずと感心した。性生活や浮気の記述に独りよがりの難点はあつても、推すならこれをと思つたが、大方の委員の賛同を得られなかつた。」
山口瞳 0  
五木寛之 0  
村上元三 4 「おそらく作者が満足しているに違いないこの文章に、気取りが感じられるし、うまいとは思えなかった。」
水上勉 0  
選評出典:『オール讀物』昭和58年/1983年4月号
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文量
長篇
章立て
「I Oh Dad,please...」「II サウスランド・ホテルにて」「III ある破綻」「IV メイシェン・ソテのこと」「V 熱い風」
時代設定 場所設定
[同時代]  イギリス〜シンガポール
登場人物
シナ(日本人主婦)
フィル・カーター(シナの夫、イギリス人)
セオドール・カーター(フィルの父親)
アガサ(フィルの母親、痴呆ぎみ)
サトコ(シナの友人)
R(シナの情夫)
アル・スペンサー(ジャーナリスト)
メイシェン・ソテ(アルの彼女、ベトナム人)




直木賞 89回候補  一覧へ

かぜものがたり
風物語』(昭和58年/1983年4月・潮出版社刊)
書誌
>>昭和59年/1984年4月・潮出版社/潮文庫『風物語』
>>昭和59年/1984年6月・角川書店/角川文庫『風物語』
>>平成5年/1993年5月・集英社刊『森瑶子自選集1』所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
山口瞳 4 「森瑤子さんの小説の女主人公は、大人の女、自立した女が強調される割には行動が子供じみていると思った。」
池波正太郎 15 「第一に推したが、最後の票決によって落ちたのは残念だった。」「前回の候補作における構成の失敗から脱している。そうなると、密度の濃い文章が生彩をはなつ。男から見て、この女主人公はイヤな女だけれども、つまり、それだけ深く女の性が描けているわけで、他の男たちのエゴも、うまくとらえられていた。」
井上ひさし 3 「精巧でみずみずしい文体」「どの作品にも魅せられた。」
水上勉 12 「達者である。子づれの勝気な女が、亭主と、べつの男とのあいだを揺れてくらす心象とは、こういうものかと納得させられたが、芥川賞の方にまわっていい素質である。房事の前後をじつにうまく描く人だ。」
源氏鶏太 6 「大人たちの情事を描いてうまい。が、この小説の場合、題で損をしている。題が内容を活かしていない。」
村上元三 6 「大人の小説で、うまさは認めるが、ここに登場する人物が子供にいたるまで、揃ってエゴイストだというのは、どうも読後感がよくなかった。」
五木寛之 0 「紙数がつきたので別な場所で感想を述べたい。」
城山三郎 0  
選評出典:『オール讀物』昭和58年/1983年10月号
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文量
長篇
章立て
「1」〜「11」
時代設定 場所設定
[同時代]  三島半島〜東京
登場人物
藤野加世子(元・PR会社勤務)
藤野恭(加世子の別居中の夫)
サキ(加世子の娘、小学生)
篠田辰也(PR会社幹部)
佐々木潤一郎(加世子の恋人、イギリスへ赴任)




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