直木賞のすべて
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第78回

=候補者=
三浦 浩
山田正紀
難波利三
古川 薫
上西晴治
高橋昌男
谷 克二
小関智弘


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Last Update[H20]2008/6/1

小関智弘
Koseki Tomohiro
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生没年月日【注】 昭和8年/1933年2月1日〜
経歴 東京市大森区(現・東京都大田区)生まれ。都立大学附属工業高校普通科卒。大田区周辺の町工場に旋盤工として勤務。同人誌『塩分』などを舞台に小説を発表し続ける。
受賞歴 第82回芥川賞候補(昭和54年/1979年)「羽田浦地図」
第85回芥川賞候補(昭和56年/1981年)「祀る町」
第8回日本ノンフィクション賞(昭和56年/1981年)『大森界隈職人往来』
第4回日経BP・BizTech図書賞(平成16年/2004年)『職人学』
処女作 『粋な旋盤工』(昭和50年/1975年5月・風媒社刊)
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直木賞 78回候補  一覧へ

さびいろ まち
錆色の 町」(『文學界』昭和52年/1977年11月号)
書誌
>>『オール讀物』昭和53年/1978年4月号
>>昭和57年/1982年9月・文藝春秋刊『羽田浦地図』所収
>>平成15年/2003年2月・現代書館刊『羽田浦地図』[新装版]所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
水上勉 19 「そこで暮した人のつよみがあり、町工場の内部の人間模様がよくわかるように書かれてある。主人公の心理も、時々光る一行で確かに表現されているところがあって、全候補の中で、もっとも小説らしい、人間を描くことに集中している視線を感じた。」「やや小粒な感じもしないではない。」
司馬遼太郎 8 「市井の人間と人生を平淡な態度で描いている」「好意を持った」「(引用者注:「巷塵」にくらべると)世阿弥の用語での花があるように思われた。」
柴田錬三郎 9 「私は、自分の好みからいえば、(引用者中略)ストーリイらしいストーリイのない風俗小説を、直木賞のために、採らない。いかに、達者に、人物たちが描かれていても、私には、こういう小説が、古くさく感じられる。」
源氏鶏太 6 「題材はやや「巷塵」に似ているのだが、「巷塵」に欠けていたと思われる華やかさが漂うていて、登場人物もそれぞれ好感が持てた。」
村上元三 6 「この程度の作品なら地方の同人雑誌に、いくらもある。」「わたしは買わない。」
川口松太郎 0  
今日出海 11 「面白く読んだ。」「何れも特色があって、その一つを選出するのに逡巡せざるを得なかった。」「世間に通用する水準を越えた作品と言えるだろう。」
石坂洋次郎 10 「わりあいに面白かったが、直木賞に選ぶほどの実力は感じられなかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和53年/1978年4月号
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文量
短篇
章立て
「一」〜「四」
時代設定 場所設定
1970年代  東京
登場人物
茂木(旋盤工)
中沢(中沢製作所のオヤジ)
よい(中沢の妻)
悦子(中沢のひとり娘、高校生)
山科(中沢製作所に逃げ込んだ大学生)




直木賞 80回候補  一覧へ

いき
地の 息」
(『別冊文藝春秋』144号[昭和53年/1978年6月])
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
城山三郎 4 「登場人物が多すぎ、話が少し拡散して、いまひとつ、きまるものがなかった。」
松本清張 0  
源氏鶏太 0  
今日出海 0  
新田次郎 19 「無駄な表現がなく、次々と出て来る脇役的人物の声色まではっきりと聞き取れるように書かれていた。」「主人公の魚屋夫婦の個性の書き分けは特に見事だった。この人の前作「錆色の町」も力作だったが、それよりも一段と出来栄えがいいと思った。」
五木寛之 0  
村上元三 2 「前作の「錆色の町」よりも落ちる。」
川口松太郎 0  
水上勉 4 「個性あふれる世界ながら、もう一つの力が不足していた。」
選評出典:『オール讀物』昭和54年/1979年4月号
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文量
短篇
章立て
「屋根裏」「蝶の烙印」「地の息」「夜の鶯」
時代設定 場所設定
太平洋戦争戦中  東京
登場人物
茨田定吉(魚屋)
せき(定吉の妻)
長坂銀(定吉と同じ長屋の住人)
政造(せきの末弟、工場勤務)
丸山すみ子(車夫の娘、大屋敷の女中)





はねだうらちず
羽田浦地図」(『文學界』昭和54年/1979年10月号)
書誌
>>昭和57年/1982年9月・文藝春秋刊『羽田浦地図』所収
>>平成15年/2003年2月・現代書館刊『羽田浦地図』[新装版]所収
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芥川賞 芥川賞 82回候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
中村光夫 0  
遠藤周作 0  
瀧井孝作 0  
大江健三郎 7 「(引用者注:「モッキングバードのいる町」と共に)小説に表現すべきメッセージを、入念に囲みこんだ風俗のうちに、よく制禦しえていることで、(引用者中略)文学の、より狭い読み手の範囲をこえて、読むにたえる作品となっていよう。しかし、(引用者中略)つづいてどのような表現をなしとげるエネルギーをそなえているか、それが明瞭には見えない。」
吉行淳之介 4 「面白い題材だし、好感のもてる作品だが、読了してハテなにが書いてあったか、と分らなくなり、もう一度読んだ。あれもこれもと詰めこみ過ぎたのと、構成が悪いせいである。」
開高健 0  
安岡章太郎 0  
井上靖 6 「いいと思った。」「丁寧に、書くべきことはみんな書いてあるが、多少ごたごたして、読後の感銘というものは薄かった。」
丸谷才一 0  
丹羽文雄 4 「印象に残った。」「いまひとつ工夫がされたなら、気の利いた、よい作品が生れたろうと残念に思ったほどであった。」
選評出典:『芥川賞全集 第十二巻』昭和58年/1983年1月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和55年/1980年3月号)
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まつ まち
祀る 町」(『文學界』昭和56年/1981年6月号)
書誌
>>昭和57年/1982年9月・文藝春秋刊『羽田浦地図』所収
>>平成15年/2003年2月・現代書館刊『羽田浦地図』[新装版]所収
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芥川賞 芥川賞 85回候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
安岡章太郎 8 「皮膚の毛穴に鉄粉がしみこんだやうな文章は悪くないと思ふし、火焔ビン時代の共産党員が、いまどうやつて、何を考へて暮らしてゐるかも興味のあるところだが、作者は筋を追ふことに忙しく、主題を充分につかみ切つてゐないうらみがある。」
丸谷才一 0  
大江健三郎 9 「積極的に授賞したかった作品」「土地と生活と時代に根ざした強さ。」「一冊の本として直木賞をえられることを望みもするが、それは僕として越権した言葉だろう。」
吉行淳之介 0  
中村光夫 4 「切実な題材をとりあげて一応の水準に達してゐます。」「注目すべき野心作と思はれますが、それだけ工夫の足りなさが目立ちます。」
遠藤周作 0  
丹羽文雄 0  
井上靖 0  
瀧井孝作 0  
開高健 0  
選評出典:『芥川賞全集 第十二巻』昭和58年/1983年1月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和56年/1981年9月号)
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