直木賞のすべて
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第75回

=候補者=
小田原金一
栗山良八郎
谷 克二
藤本 泉
西村寿行
岩川 隆
壱岐光生


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Last Update[H20]2008/3/5

小田原金一
Odawara Kin'ichi
生没年月日【注】 大正6年/1917年7月21日〜平成10年/1998年10月29日
経歴 青森県青森市生まれ。青森師範学校卒。教師となる。戦時中に応召され、敗戦後はシベリア抑留を経験。その後、青森市内の小学校校長を務める。
備考
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直木賞 75回候補  一覧へ

ほくへん あらし でんしちいぶん
北辺の 嵐―― 伝七異聞』
(昭和51年/1976年2月・津軽書房刊)
書誌
>>昭和51年/1976年7月・津軽書房刊『北辺の嵐――伝七異聞』[新装版]
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
司馬遼太郎 13 「なぜこのような郷土史的な力作をわざわざ小説仕立てにしなければならなかったかと思い、惜しまざるをえない。」「郷土史的な事柄が膨満してしまって主人公の存在が小説とはいえないほどに稀薄になってしまっている。」
川口松太郎 12 「「北辺の嵐」というような長大作を読まされて、それが受賞に値しない場合の委員の落胆ぶりを考えて見給え。作品を読むということがどれほど辛く苦しい仕事か。」「読む相手に苦痛を与える作品は一種の罪悪とさえいえる。」
源氏鶏太 5 「終始、誠実に、一所懸命にたくさんの資料と取っ組んでいるのだが、残念ながらそこで終ってしまっている。」
水上勉 24 「個性を示して面白かった。」「が、さて読了してみると、長編のわりに、人間的な感銘が稀薄なのはどういうことか。」「主人公の人間性の掘り下げが足りぬ。」「資料好きなぼくは面白くついていったが、面白い小説を期待する人にはついてゆけまい。むずかしいところだと思う。」
村上元三 16 「資料をよく調べていながら、咀嚼が足りない。」「もっと広い観点から、蝦夷地の問題を扱うべきだと思うが、それは、小田原氏の今後の努力に待ちたい。」
柴田錬三郎 6 「労作かならずしも、秀作とはならないし、視点がぼやけてしまえば、北海道史志として編まれたような退屈をともなう」
石坂洋次郎 14 「私の故郷である青森県が舞台になっていることに気づかされた。」「しかし、(引用者中略)小説としては、そうすぐれた出来栄えでなかったことは残念であった。」
今日出海 12 「量的に選者を圧倒したが、作者も丹念な資料調査に、小説の主人公を随所に置き忘れたが、少なくとも影が薄くなる始末ではなかったか。」「小説の骨法が鮮明を欠いている風で惜しまれた。」
松本清張 21 「焦点がない。あれもこれもともりこみすぎて、力点が拡散している。」「「調べたこと」のすべてを書くのが小説ではない。」「むしろ幕末の北海道開拓商人に強く絞ったほうがよかったろう。構成の失敗といえるであろう。」
選評出典:『オール讀物』昭和51年/1976年9月号
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文量
長篇
章立て
「南部領大畑村色見崎」「武陵桃源の夢」「飛騨屋蝦夷檜請負山」「飛騨屋厚岸請負漁場」「黒髪の紅毛人」「久奈志利請負場所」「彫琢鏤心の刀鞘」「霧多布領納加麻布」
時代設定 場所設定
江戸中期[寛延年間〜寛政年間]  奥州南部領〜蝦夷地松前など
登場人物
伝七(南部藩から蝦夷地への出稼者)
文治(伝七の叔父)
重兵衛(伝七の親方)
左兵衛(伝七の先輩出稼者)
三代目飛騨屋久兵衛(蝦夷地の豪商)
ツキノイ(久奈志利の酋長)
青島俊蔵政教(幕府の蝦夷地検分隊普請役)




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