直木賞のすべて
直木賞のすべて

第72回

=受賞者=
半村 良
井出孫六

=候補者=
素 九鬼子
難波利三
古川 薫
小林久三
栗山良八郎


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Last Update[H18]2006/8/23

栗山良八郎
Kuriyama Ryohachiro
生没年月日【注】 昭和4年/1929年☆月☆日〜
経歴 京都府生まれ。立命館大学中退。広告代理店に勤務。のち作家へ
子サイト
「余聞と余分」内
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1件/最新は平成19年/2007年9月30日記事(このページの下部にリンクあり)
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直木賞 72回候補  一覧へ

たんけん
短剣」
(『別冊文藝春秋』128号[昭和49年/1974年6月])
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
松本清張 2 「構成力を買う。」
石坂洋次郎 4 「それぞれいま一と息といった作品」
司馬遼太郎 20 「読んでおもしろかった。」「しかしこれは雑談で言いつくせる主題であり、それを小説の主題にするには、よほど小説としての糖質や脂質が必要なのではないか。しかしすでに歴史化している日本海軍の人間秩序の一断面を伝えるものとして、後世に残しておきたいような感じがする。」
源氏鶏太 14 「今でも候補作品七篇のうち最も強く印象に残っている」「パンチの利いた短篇であった。」「海軍の下士官を描いた小説として残しておきたい作品であった。」
水上勉 6 「興味ぶかく読んだ」「わが在所に近い舞鶴海兵団が舞台なので、面白くよんだが、さていざ授賞となると推しかねた。」
今日出海 8 「選に漏れたのは、どこかに類型的なものと、語り口に生硬さがあったからだろうが、私には好ましい個性的なもののあることは認めずにはいられない。」
村上元三 2 「素材だけのもの」
川口松太郎 9 「終りがやや弱くなったが然しいい作品であった。」「(引用者注:「アトラス伝説」よりも)純粋で重厚でもあり、主題がはっきりしていて読後の感銘も深い。」
柴田錬三郎 4 「(引用者注:「アトラス伝説」よりも)小説をつくる資質があると、私はみた。」
選評出典:『オール讀物』昭和50年/1975年4月号
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文量
中篇
章立て
「一」〜「七」
時代設定 場所設定
太平洋戦争戦中  舞鶴〜京都
登場人物
わたし(語り手、渡辺勘造、海軍上等兵曹)
長谷川龍平(海軍学徒兵、一等水兵)
石浜達也(海軍学徒兵、飛行専修予備学生)
三千代(わたしの愛人)




直木賞 75回候補  一覧へ

やまざくら
山桜」
(『別冊文藝春秋』134号[昭和50年/1975年12月])
書誌
>>『オール讀物』昭和51年/1976年9月号
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
司馬遼太郎 18 「「山桜」だけが、読者としておもしろかった。」「しかし読みおわると、作者によって巧妙に記号化された人間や事柄のみごとな数式を示されたような感じで、感銘は残らない。」
川口松太郎 18 「些か期待するところがあった。(引用者中略)それだけに今回の「山桜」を期待したのだが、正直にいって「山桜」より「短剣」の方が遥かによかった。」「栗山君の筆力は信頼に足ると思うし、「山桜」の欠点を冷静に反省して更に努力を重ね、是非直木賞を取って欲しく、次回作を大いに期待する。」
源氏鶏太 9 「私の好みからいえば、「山桜」であった。一気に読ませる面白さがあったし、ちゃんとした小説になっていた。しかし、直木賞作品とするには、もっと突っ込んで欲しかったし、題材からいって主人公の性格を異常なまでに強烈にする必要があったような気がする。」
水上勉 24 「個性を示して面白かった。」「達者なもので、独自の話法であったが、しかしこの話法も、同じパターンでくりかえされると少し退屈。」「だれもが、作者の思うように動いていた。それで、ある種の感動といったものが湧いてこない。」
村上元三 6 「職業作家として立って行ける実力があると思うが、こんどの「山桜」は思いつきが変っているだけで、肝腎な人間を描くことが二の次になっていた。」
柴田錬三郎 4 「着想の面白さは、充分に買える。」
石坂洋次郎 15 「出来れば、どちらか(引用者注:「山桜」か「神を信ぜず」)を当選作にしたい気持だったのだが、本州の最北端に生れ育った私には、葬式を派手なものにするために、名木の山桜を伐採しようとする、関西の人達の庶民性が呑みこめず、「山桜」は結局とりあげられなかった。」
今日出海 13 「読み応えのある作品ではあった。」「充分筆力のある作家であり、レベルに達した作品ではあるが、緩急の自在を欠いたところに、多くの読者の共感をかち得ないのではないかと懸念されるものがある。」
松本清張 5 「今回の候補作ではもっとも「小説的な」短篇であった。寺と葬儀屋の関係が面白いが、これも人物が型どおりにすぎて強さがなかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和51年/1976年9月号
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文量
中篇
章立て
「一」〜「七」
時代設定 場所設定
[同時代]  京都〜大阪
登場人物
小林徳治(葬儀屋「奉承社」社員)
北畠信隆(桜屋敷の主人、大学医学部助教授)
島村弥三郎(老舗葬儀屋「駕寅」四代目)
加藤多門(盤正寺管長)
朝田(五代銀行本店秘書室次長、五代銀行会長の孫)




直木賞 85回候補  一覧へ

たからづかかいぐんこうくうたい
宝塚海軍航空隊』(昭和56年/1981年5月・文藝春秋刊)
書誌
>>昭和62年/1987年8月・文藝春秋/文春文庫『宝塚海軍航空隊』
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
村上元三 4 「後半になってから面白くなった。前半は三分の一ぐらいに削ったほうがよかったのではないか。」
源氏鶏太 9 「調べて書いたのだと聞いて、いっそう感心した。私にもこれに近い経験があり、当時の恐怖感がよみがえった。この小説にはそういう実感がそなわっていて、しめくくりは感動的である。」
阿川弘之 0  
山口瞳 8 「一気に読んだ。こういう作品は資料的にも残したいという気持が強かったが、小説としてイマイチと言われれば、引きさがらざるをえない。」
水上勉 7 「いい風景のはさまれた作品だった。だが、少し長すぎた。省略がきいておれば、もっと感動をうけたかもしれない。ていねいばかりでもいけない。小説のむずかしさである。」
城山三郎 25 「わたし自身の個人的な感懐や体験を重ね合わせ、身につまされて読んだ。」「身につまされるだけでなく、読むのにつらかった。それだけよく調べ、海軍の裏の裏といったところにまでふみこんで描いている、ということでもあろう。」「感動も生れるのだが、一方、わずかに後味のわるさが残る気がしたのは、どうしたものであろう。」
五木寛之 3 「取材のゆきとどいた力作である。」
今日出海 0  
選評出典:『オール讀物』昭和56年/1981年10月号
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文量
長篇
章立て
「プロローグ」「一」〜「二十八」「エピローグ」
時代設定 場所設定
太平洋戦争戦中  宝塚〜淡路島
登場人物
益田勝男(古米の海軍下士官)
田口光子(益田の許嫁)
光子の母親、桑原平八郎(予科練の練習生)
大野兵長(衛兵司令所勤務、益田の友)
根岸大尉(分隊長)
鍋島(一機曹)
津留村宏二(飛曹)
滝(二等水兵、学徒出陣組)
紅葉しぐれ(愛称サッチャン、宝塚歌劇団員)




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  [H19]2007/9/30 小林久三展―社会派推理作家の軌跡―  
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