直木賞のすべて
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第71回

=受賞者=
藤本義一

=候補者=
白石一郎
河野典生
阿部牧郎
素 九鬼子
榊原直人
半村 良


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Last Update[H20]2008/6/22

素九鬼子
Moto Kukiko
生没年月日【注】 昭和12年/1937年1月☆日〜
経歴 本名=内藤恵美子、旧姓=松本。愛媛県西条市生まれ。県立西条高中退。結婚後、『旅の重さ』の原稿を由紀しげ子に送る。由紀しげ子の死後、原稿が発見されて刊行され、作家へ。
処女作 『旅の重さ』(昭和47年/1972年・筑摩書房刊)
備考
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直木賞 71回候補  一覧へ
『パーマネントブルー』 (昭和49年/1974年3月・筑摩書房刊)
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
柴田錬三郎 9 「平がなばかり使う読みにくさを、教えられた。」「平がなばかり使わなければならぬ必然性を、全く感じなかった。」
源氏鶏太 5 「私の好きな作品であった。このままで忘れ去られるには惜しい作品と、今でも思っている。」
今日出海 0  
石坂洋次郎 5 「ある程度面白かったが、レアリテーに乏しいのが残念だった。」
村上元三 3 「候補になったのが不幸であった。」
川口松太郎 0  
松本清張 0  
水上勉 5 「素九鬼子さんの世界も楽しいが、しかし、これはこれだけのことといった感じがしたのは私だけであるか。」
司馬遼太郎 8 「(引用者注:小説)とは別の分野のもののように思われた。」
選評出典:『オール讀物』昭和49年/1974年10月号
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文量
長篇
章立て
「I」「II」
時代設定 場所設定
[同時代]  愛媛〜島
登場人物
ぼく(語り手、宿屋の息子、学生)
女(海辺にいた正体不明の女、ぼくより少し年上)
おやじ(ぼくの父親、宿屋の主人)
とよ(宿屋の女中)




直木賞 72回候補  一覧へ

たいち こもりうた
大地の 子守歌』
(昭和49年/1974年11月・筑摩書房刊)
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
松本清張 3 「前候補作同様、その甘たれた特徴がすでに陳腐。」
石坂洋次郎 7 「それぞれいま一と息といった作品」
司馬遼太郎 3 「稀少な愛好者のために書かれたような感じ」
源氏鶏太 3 「いちだんと観念的になって来たようである。」
水上勉 12 「作風は独自のもので、いつも直木賞よりは別の……という声もある。」「頑固な作家魂に敬服するし、そういう心田を貴重に思う。」
今日出海 10 「選考委の席上、直木賞に属する作品かどうか問題になったというが、私もその点疑問に思う。叙情詩的筆致は作者生得の資質だろうが、そのために生々しさが薄れている。」
村上元三 3 「全体に稚さを感ずる。」
川口松太郎 9 「終りがやや弱くなったが然しいい作品であった。」「(引用者注:「アトラス伝説」よりも)純粋で重厚でもあり、主題がはっきりしていて読後の感銘も深い。」
柴田錬三郎 0  
選評出典:『オール讀物』昭和50年/1975年4月号
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文量
長篇
章立て
なし
時代設定 場所設定
昭和初期  伊予〜島
登場人物
りん(奥山育ちの少女)
ばば(りんの養育者)
佐吉(周旋屋)
一色正平(漁船乗りの少年)




直木賞 73回候補  一覧へ
「ひまやきりしたん」(『文學界』昭和50年/1975年1月号)
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎 4 「前回の「大地の子守歌」ほどの迫力がなくストオリイも魅力うすく残念だった。」
石坂洋次郎 0  
柴田錬三郎 6 「どこにも新鮮味はなく、どこかで借りて来たような文章で、ストーリイのつじつまを合せているだけであった。」
源氏鶏太 4 「敢ていうと、観念の遊戯に終っている。自分の骨身をけずって貰いたい。」
村上元三 5 「これまで候補になった三作のうち、一ばんおとなの作品だと思うが、このひよわさから、もう抜けてほしい。」
今日出海 10 「リズムで文章を書いてでもいるようだ。これが氏の一つの特質ならば、読者をそれに乗せなければならぬ。うまく乗せてくれないと作品全体に響く瑕瑾になってしまう恐れさえある。」
水上勉 12 「あいかわらずの氏の語りにめぐりあえて嬉しかった。」「素氏の世界は、直木賞に値する分野だと思う。しかし、そんなことはどっちでもよい。どしどしこの調子で物語をやってほしい。あなたの語りはあなたでしか語れぬ。」
松本清張 8 「凡作。この作者はこうした借りものの「原始性」の世界をもう脱いだほうがいい。」「カッコなしの会話で運べば「純文学」になると思う錯覚があるなら、それも捨てるべきである。」
選評出典:『オール讀物』昭和50年/1975年10月号
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文量
短篇
章立て
なし
時代設定 場所設定
明治初期  伊予
登場人物
おすえ(語り手、出戻り女)
豊吉(肥前出身のきりしたん)
おきん婆(庄屋の下女)
父(おすえの父親、庄屋の主人)




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