直木賞のすべて
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第70回

=候補者=
戸部新十郎
皆川博子
康 伸吉
滝口康彦
植草圭之助
安達征一郎
有明夏夫
古川 薫


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Last Update[H20]2008/3/30

植草圭之助
Uekusa Keinosuke
生没年月日【注】 明治43年/1910年3月5日〜平成5年/1993年12月19日
経歴 本名=植草〈金+圭〉之助。東京生まれ。京華商業中退。菊池寛主宰の脚本研究会で戯曲を書く。その後シナリオに転ず。戦後、黒澤明とコンビを組み「素晴らしき日曜日」「酔いどれ天使」などのシナリオを書く。
受賞歴 第17回シナリオ功労賞(平成5年/1993年)
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「余聞と余分」内
関連記事
1件/最新は平成19年/2007年9月30日記事(このページの下部にリンクあり)
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直木賞 70回候補  一覧へ

ふゆ はな ゆうこ
冬の 花  悠子』
(昭和48年/1973年11月・文藝春秋刊)
書誌
>>初出『別冊文藝春秋』124号[昭和48年/1973年6月]「吉原脱走」を第一部とし以降書き下ろし
>>昭和57年/1982年3月・中央公論社/中公文庫『冬の花 悠子』
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
水上勉 48 「近年にない心を打つ作品と思えた。」「内容のもつ美しいうねりが、最後まで私をひっぱった。土台、いまの世に、こんなに必死で、かなしい恋物語など書く作家はいまい。」「大事な新人の登用は反対者が多くてはばまれた。」「今回は若輩が一人角力をとってみごとに敗けた。」
源氏鶏太 18 「その後、選考委員会のあった夜のことを思い出して、どうしてもっと「冬の花」について強くいわなかったのだと残念に思っている。」「植草氏にとっての不幸は、第一作であること、一生に一度の大経験を書いたのだから、ということであったろう。私は、清冽な恋愛小説として読み、今もその印象が深く残っている。」
石坂洋次郎 7 「私はじめ支持者も多かったが、この一作はともかく次作が不安だというので、今回は見送られることになった。」
司馬遼太郎 6 「読者として最も面白かった。しかし作家としての資質はこの一作だけで理解することは困難である。」
村上元三 15 「読者という立場から言えば、今回の候補作の中では一ばん面白かったが、さて直木賞には、と思うと迷いが出た。さすがに会話はうまいが、文章の練りが足りない。次作を待ってもいい、と考え直した。」
今日出海 42 「題材も変っているし、全篇を貫く作者の純情は特筆すべきものがある。」「私は「冬の花」が単純であることも、近代文学の傾向から見れば古風であることも認めぬではないが、それを補う素朴な人間感情の純粋さや美しさに打たれたことは事実である。」「私は今どき珍しいものを見るように評価したが、この小説が現代の稀少価値観にも触れなかったことを惜しく思う。」
柴田錬三郎 14 「筆者の人柄が、そのまま投影された、心のこもった佳作ではあるが、如何せん、「告白」は、自分自身の文章で描かれて居らず、女主人公悠子の姿は、すこしも印象にのこらなかった。」
川口松太郎 12 「標準を越えた作品と思い第二席に置いた。」「やや古さはあるが、この作家は既にシナリオライターとして早くから名を成しているし、これ又十分将来を期待できる人だ。」
松本清張 25 「つくりものでない内容に、全候補作品中、これだけが印象に残ったといえる。しかし、弱点が多い。作者の情緒過多によって、単なる青春の思出話にとどまっている。」「文章は少々冗漫で、ありきたりの、使い古された形容が、平気でくりかえされているのがいけない。それが描写の的確を欠き、印象の稀薄、古めかしさとなる。」
選評出典:『オール讀物』昭和49年/1974年4月号
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文量
長篇
章立て
「第一部 脱走」「第二部 悠子」「第三部 冬の花」
時代設定 場所設定
太平洋戦争戦中  東京
登場人物
私(語り手、若手劇作家)
仁科悠子(娼妓)
大沢(私の親友)
仁科徹(悠子の弟、中学生)
大島幾子(大沢の姉)




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