直木賞のすべて
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第61回

=受賞者=
佐藤愛子

=候補者=
阿部牧郎
藤本義一
勝目 梓
利根川 裕
黒部 亨
渡辺淳一


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Last Update[H20]2008/6/1

黒部亨
Kurobe Toru
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生没年月日【注】 昭和4年/1929年1月27日〜
経歴 鳥取県生まれ。鳥取師範卒。元・明石市教育委員長。中学教師を経て、明石市教育委員になる。「砂の関係」で群像新人賞受賞。
受賞歴 第8回群像新人文学賞[小説部門](昭和40年/1965年)「砂の関係」
第53回芥川賞候補(昭和40年/1965年)「砂の関係」
第2回サンデー毎日新人賞(昭和46年/1971年)「片思慕の竹」
神戸市文化活動功労賞(平成13年/2001年)
処女作 「砂の関係」(『群像』昭和40年/1965年5月号)
子サイト
「余聞と余分」内
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1件/最新は平成21年/2009年2月8日記事(このページの下部にリンクあり)
備考
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すな かんけい
砂の 関係」(『群像』昭和40年/1965年5月号)
芥川賞 芥川賞 53回候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
石川達三 0  
丹羽文雄 0  
瀧井孝作 6 「二人の中学生の心持の関係(ルビ:かかわり)も面白く、文章も平明で、ローカル・カラーの出た、一つのユーモアと見た。」
高見順 5 「巧みな起承転結で、細心すぎて説明過多のところもあるが、少年期を通して、人間の心理の機微を、人間そのもののマスクをはいだ、みにくく悲しい姿を、少年の原型を通して巧みに描いている。立原に次いでこれをとった。」
石川淳 0  
井上靖 6 「私には面白かった。子供の世界を取り扱った作品であるが、そのまま大人の世界の諷刺にもなっていて、ただ一つの新風を感じさせられた作品であった。」「私はこの作品を推すつもりで委員会に出席した」
中村光夫 10 「(引用者注:最後に残った「玩具」「剣ヶ崎」「砂の関係」のうち)一篇を授賞作に推すのは、どれも一長一短であるだけに骨の折れる仕事でした。」「非のうちどころは少ないのですが、全体の背丈が低く、馴れた語り口がかえって、ものたりない感じをあたえます。」
永井龍男 3 「持ってまわって素直ではないが、作品は新鮮かつ健康で、芯が一本通っている。短篇小説としての感覚にも狂いがないので、私はこれを推した。」
舟橋聖一 4 「心に残った。」「意慾的ではあるが、授賞に到達するには、やや届かず、」
川端康成 9 「(引用者注:「玩具」に加えて授賞作を選ぶとすれば、「剣ヶ崎」「蝶の季節」「砂の関係」の)三編のいずれかだが、いずれも問題を含み、特色はありながら、しかも一長一短であった。」「一番無難」「しかし、(引用者中略)授賞の佳作とならなかったのには、なにか足りないものがありそうだ。」
選評出典:『芥川賞全集 第七巻』昭和57年/1982年8月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和40年/1965年9月号)
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直木賞 61回候補  一覧へ

しま
島のファンタジア」
(『オール関西』昭和44年/1969年4月号、5月号)
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
松本清張 0  
大佛次郎 0  
海音寺潮五郎 5 「おもしろく読んだが、あと味にのこるところがない。何かが足りないのである。」
川口松太郎 0  
石坂洋次郎 2  
今日出海 11 「冒険的だった。」「二部に到ってペースが崩れ、印象も鮮明を欠いたのは何とも遺憾である。イマージュを定着させる前に筆が走るのだろうが、走った筆のために作品があのように崩れるとは重大なことである。」
源氏鶏太 10 「終始興味を持って読んだ。朝鮮人を父に持つ思春期の少年の歪んだ心が納得のゆくように描かれていたし、預けられた寺の娘も印象に残る。」「やや未熟という感じが残った。」
村上元三 4 「密航者が出てくるあたりから、前半の詩情も失せて、つまらなくなった。」
柴田錬三郎 0  
中山義秀 5 「「島のファンタジア」を推します。」「尻すぼみの感がありますが、この作者の才能には未発掘の豊かなものが感じられます。」
水上勉 0  
選評出典:『オール讀物』昭和44年/1969年10月号
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文量
中篇
章立て
「(一)」〜「(七)」
時代設定 場所設定
昭和40年代頃  山陰海岸のある部落
登場人物
林鎮竜(中学三年生、悪童)
林慶泰(鎮竜の父、朝鮮人、定職なし)
千紗(瑞雲寺の和尚の娘、女子短大生)
鍵本時彦(鎮竜の同級生、大網元「鍵屋」の息子)




直木賞 63回候補  一覧へ

いざよい
十六夜」(『オール関西』昭和45年/1970年1月号)
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎 0  
石坂洋次郎 0  
海音寺潮五郎 4 「いい気持で読了出来たが、(引用者中略)構成に必然性がない。」
源氏鶏太 4 「淡々と書いてあり、部分的に印象に残ったけれども、盛り上るものがなかった。」
柴田錬三郎 0  
村上元三 0  
今日出海 0  
水上勉 0  
松本清張 0  
司馬遼太郎 6 「ぬめりがあって、作品にあざやかな現実感をもたせている。大げさにいえば芸術性というものは、こういうぬめりの有無にかかわるものかもしれない。」
選評出典:『オール讀物』昭和45年/1970年10月号
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文量
短篇
章立て
「蝕まれた記憶」「枯野の人」「流転抄」「月の宴」「残り香」
時代設定 場所設定
昭和10年代〜昭和30年頃  中国地方のある町
登場人物
私(語り手、祥二、酒醤油類小売店の息子、のち教師)
桂木しげ乃(郡内一の分限者の娘、出戻り)
桂木恭太郎(しげ乃の甥、私の同級生)
佐伯久尚(私の父、中国大陸で戦死)




直木賞 64回候補  一覧へ

すえ
「すだまの 裔たち」
(『オール関西』昭和45年/1970年10月号)
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太 0  
石坂洋次郎 0  
水上勉 3 「もう一つ工夫の不足が感じられた。」
村上元三 4 「墨絵のタッチで描くべきなのを、油絵で描いた、という感じがする。」
今日出海 0  
大佛次郎 0  
柴田錬三郎 0  
川口松太郎 0  
司馬遼太郎 0  
松本清張 0  
選評出典:『オール讀物』昭和46年/1971年4月号
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文量
中篇
章立て
「1」〜「13」
時代設定 場所設定
[同時代]  中国山脈・丹津部落
登場人物
お島(丹津部落の老婆)
フサ子(器量良しの娘、村を出奔)
猪之助(屋号・沼屋、フサ子の兄)
鞍治郎(部落長)
斧七(32歳の独身者、屋号・サイハイ屋の息子)
お作(村八分のすえ縊死した銀十の後家)




直木賞 65回候補  一覧へ

たにま
谷間のロビンソン」
(『オール関西』昭和46年/1971年3月号、4月号)
書誌
>>『オール讀物』昭和46年/1971年10月号
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
石坂洋次郎 8 「面白いと思ったが、土着性(レアリティ)が欠けていて、つくり話めいているという不満が出された。」
水上勉 15 「作家が頑固に自分の小国を持つことは悪いことではない。しかし、(引用者中略)登場人物がみな類型的なのである。」
源氏鶏太 5 「実力十分に思える。しかし、どちらかといえば頭の中でつくり上げたという感じであった。」
川口松太郎 0  
柴田錬三郎 6 「地方色を最も濃い背景にしなければならないにも拘らず、それが稀薄なために、このストーリイの場合は大変損をしている。」
司馬遼太郎 0  
今日出海 0  
村上元三 8 「山や土の匂いが薄い。こんどは思い切って、全く傾向の違った作品を書いてほしい。この作者のこういう作品は、もうマンネリにおちいっている。」
大佛次郎 0  
松本清張 0  
選評出典:『オール讀物』昭和46年/1971年10月号
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文量
中篇
章立て
「1」〜「7」
時代設定 場所設定
[同時代]  中国地方のある部落
登場人物
花井安治(通称カジ安、猟師の末裔、男やもめ)
藤谷つた枝(鎌屋の後妻)
弥三市(屋号・鎌屋、つた枝の夫、寝たきり)




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