直木賞のすべて
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第47回

=受賞者=
杉森久英

=候補者=
津田 信
杜山 悠
野村尚吾
木野 工
川野彰子
結城昌治
金子明彦
小林 勝
来水明子


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Last Update[H20]2008/6/1

野村尚吾
Nomura Shogo
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生没年月日【注】 明治45年/1912年1月2日〜昭和50年/1975年5月15日
経歴 本名=野村利尚。富山県富山市生まれ。早稲田大学英文科卒。在学中から文学を志し、『早稲田文学』の編集に携わる。その後、毎日新聞社出版編集部に勤務。
受賞歴 第5回文藝推薦作品(昭和17年/1942年)「岬の気」
第24回芥川賞候補(昭和25年/1950年)「遠き岬」
第44回芥川賞候補(昭和35年/1960年)「花やあらむ」
第11回小説新潮賞(昭和38年/1963年)『戦雲の座』
第26回毎日出版文化賞[人文・社会部門](昭和47年/1972年)『伝記谷崎潤一郎』
子サイト
「余聞と余分」内
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備考
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りょじょう はな
旅情の 華」
(『早稲田文學』昭和17年/1942年3月号〜5月号)
芥川賞 芥川賞 15回推薦候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
瀧井孝作 0  
小島政二郎 0  
室生犀星 0  
横光利一 0  
宇野浩二 5 「読みごたえはあり、感じもわるくないが、面白い題材でありながら、作者の腕が据わっていないので、作り物の観がある。この作者は、才能があるらしいから、この辺で手綱を締めなければ、油断が出来ない。」
川端康成 0  
久米正雄 0  
選評出典:『芥川賞全集 第三巻』昭和57年/1982年4月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和17年/1942年9月号)
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--(昭和24年/1949年上半期)
芥川賞 芥川賞 21回予選候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
舟橋聖一 0  
川端康成 0  
岸田國士 0  
石川達三 0  
丹羽文雄 1 「印象に残っている。」
坂口安吾 0  
佐藤春夫 0  
瀧井孝作 0  
宇野浩二 0  
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和24年/1949年9月号)
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とお みさき
遠き 岬」(『文學者』昭和25年/1950年12月号)
芥川賞 芥川賞 24回候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
丹羽文雄 5 「前の候補作品の「白い面皮」の方がよかった。これもじっくりと描かれているが、暗すぎた。が、いつも信頼の出来る人だ。」
石川達三 0  
岸田國士 2 「人物の映像がぼやけていて、結局、作者のねらいと思われる叙情の効果が薄い。」
瀧井孝作 2 「まだまだと思いました。」
宇野浩二 5 「女主人公の宗子だけの一人芝居で、その恋人も、親友のちか子も、概念的で、おわりの方のちか子の自殺の理由もあいまいである。この作者の作品としても、これはわるい方である。」
佐藤春夫 0  
舟橋聖一 0  
川端康成 0  
坂口安吾 0  
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和26年/1951年4月号)
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はな
花やあらむ」(『文学者』昭和35年/1960年11月号)
書誌
>>昭和37年/1962年4月・有紀書房刊『乱世詩人伝』所収
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芥川賞 芥川賞 44回候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
井伏鱒二 4 「(引用者注:「忍ぶ川」「紙の裏」「ロクタル管の話」の次に)あげるという意味を、日本文學振興会へ申入れておいた。」「良い題材で清潔だが、ノート風に処置されているのは遠慮ぶかすぎると思った。」
中村光夫 0  
瀧井孝作 2 「筆が大方説明的、又咏嘆調で浅いようだ。」
石川達三 4 「労作であろうと察しられたが、評伝的なものであって、評伝に終っているのが欠点であろう。」「連歌というものが全く書かれていないので、連歌師の人柄も浮んで来ない。」
佐藤春夫 0  
丹羽文雄 2 「四位」
永井龍男 3 「控えめな表現に好感を持つが、同時に小説としての味や厚みに欠けていると思った。」
川端康成 4 「宗祗とその時代は、私もかねて興味を寄せているものだが、この作では材料に終っているようで、長編にでも書くべきではなかったか。」
井上靖 4 「(引用者注:「紙の裏」と共に)自分の持場で丹念に仕事をしていて、好感の持てる作品だった。」
舟橋聖一 9 「読後の印象にのこった」「当選作とするまでには到らなかった。」「宗祗や肖柏や三条西の、もっと嫌味なところを抉って書いたら、面白い歴史小説が書けたろうにとおもう。」
宇野浩二 6 「すらすらと書かれてはあるけれど、それが少しも長所にはならず、肝心の主人公の一代の連歌師の宗祗の姿も心境も殆んど全く出ていない、この小説が失敗した理由の一つは、作者の才能がこういう題材をこなすのに不向きであるからであろう。」
選評出典:『芥川賞全集 第六巻』昭和57年/1982年7月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和36年/1961年3月号)
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直木賞 47回候補  一覧へ

らんせしじんでん
乱世詩人伝』(昭和37年/1962年4月・有紀書房刊)
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
木々高太郎 4 「考証を信頼させようという意図が強く、そのため一切の迫力が奪われて了った」
海音寺潮五郎 12 「日本の作家があまり材料にしたがらない歌人や連歌師を伝記風の小説にした点を手柄だと先ず思った。」「ぼくには阿仏尼はおもしろかった。せめて全部がこの程度以上のものだったら、ずいぶん有力であったろう。」
源氏鶏太 14 「多少パンチに欠けるうらみもあるが、歴史上でも有名な詩人たちの姿を、作者の有情の目を以て描いて、そこに人生というものをいろいろと考えさせてくれる」「今でも佳作である、と信じている。」
村上元三 10 「一篇々々の主人公が浮びあがってこないし、掘り下げの足りない部分がある。この作者は細かい良い味を持っていながら、ともすれば、それが古くさい印象を与えるおそれがある。」
中山義秀 7 「まじめな努力を買う。惜しむらくは、読者を作中にひきこんでゆく筆力に、盛上る勢を欠いでいるようで、」
小島政二郎 6 「候補作品にならない前に、期待して読んで失望した。」
大佛次郎 6 「「乱世詩人伝」も佳しとした。」「常套の文学語をなるべく避けた方がよいとは感じた。」
川口松太郎 12 「好い所へ目をつけたと思ったが、作品としては力量不足、清潔で気持ちはよいが、定家や為家や阿仏尼を知っている者には物足らない。」「この作家も今後を待つ。」
今日出海 0  
松本清張 19 「あまり人の気づかない人物に目をつけたことが何よりの新しさだったが、その解釈にもう一つ文学的な面白さを求めたい。」「惜しいことに常識的な表現語が目立ちすぎた。」
選評出典:『オール讀物』昭和37年/1962年10月号
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文量
連作短篇集
昔の名
章立て
「一」〜「五」
時代設定 場所設定
平安末期  琵琶湖畔・坂本〜京など
登場人物
建礼門院右京大夫(宮仕えの女、建礼門院のち後鳥羽院に仕える)
平資盛(右京大夫の恋人、蔵人頭のち大将軍)
藤原隆信(似顔絵の名人、若き日の右京大夫の愛人)
有心
章立て
「一」〜「七」
時代設定 場所設定
鎌倉初期  水無瀬〜京など
登場人物
藤原定家(和歌所の寄人、新古今集撰者の一人)
後鳥羽上皇(時の権力者)
藤原為家(定家の嫡子)
くいがえし状
章立て
「一」〜「五」
時代設定 場所設定
鎌倉  京〜嵯峨〜鎌倉など
登場人物
藤原為家(大納言正二位)
安嘉門院四条(為家の側室かつ助手役、のち“阿仏尼”と呼ばれる)
藤原為氏(為家の嫡子)
風渡る
章立て
「一」〜「七」
時代設定 場所設定
鎌倉末期〜南北朝  京など
登場人物
頓阿(二条派の歌人、のち二条家の後見役)
慶運(二条派の歌人、頓阿の後輩)
花やあらむ
章立て
「一」〜「六」
時代設定 場所設定
室町  駿河〜関東〜美濃〜奈良〜京〜越後〜周防など
登場人物
宗祗(連歌師、のち宗匠に就任)
宗長(宗祗の弟子)




直木賞 50回候補  一覧へ

せんうん
戦雲の 座』
(昭和38年/1963年11月・河出書房新社刊)
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎 0  
海音寺潮五郎 18 「誰も書かない時代、誰も書かない素材(引用者中略)に、正面からとりくんで、これまでに仕上げた作者の働きを、ぼくは最も高いものに買った。」「ぼくはこの人にもらってほしかった。」
大佛次郎 11 「少数の差で破れたのを残念に思った。」「今日もてはやされている意欲などない大衆小説とは比較にならず正しく誠実な心を打込んだ力作だからである。」
木々高太郎 10 「力作であるし、一種の新しい見方ももっているが、然し、少々よみづらいという感じがした。」
今日出海 0  
小島政二郎 7 「ネライは大変いいと思うのだが、肝腎の足軽の取り扱い方が、これではイージーゴーイングである。」
源氏鶏太 14 「惜しかった。が、前回の候補作品よりも遥かに多くの議論の対象になった。それだけに進歩を物語るものであろう。」
村上元三 13 「面白い材料を扱い、的確に書き込まれているのに、主人公の伊兵衛が足軽のボスになってからが、がたりと落ちる。」
松本清張 23 「「戦雲の座」のほうに新しさを見た」「足軽の発生を小説にこのように書いたものは初めてだ。人物が書き分けられているし、絡み合いにも工夫が凝らされている。」
中山義秀 5 「何か肝腎な中心物を、しかと捕えずに過してしまったような気がした。」
選評出典:『オール讀物』昭和39年/1964年4月号
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文量
長篇
章立て
「一章」〜「五章」
時代設定 場所設定
室町中期[嘉吉年間〜文明年間]  京など
登場人物
伊兵衛(土民出身、足軽の棟梁)
八郎太(土倉の傭兵、伊兵衛の友人)
甚吉(元・神人、土倉の傭兵)
留次(河原者)
さく(神人の義平の娘、出戻り)
志乃(伊兵衛の妻)
鬼頭兵馬(山名家の家臣)




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