直木賞のすべて
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第37回

=受賞者=
江崎誠致

=候補者=
藤井千鶴子
池波正太郎
相見とし子
佐藤明子
有吉佐和子
村松 喬


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Last Update[H20]2008/8/20

有吉佐和子
Ariyoshi Sawako
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生没年月日【注】 昭和6年/1931年1月20日〜昭和59年/1984年8月30日
経歴 和歌山県和歌山市真砂町生まれ。東京女子大学短期大学部英語科卒。
受賞歴 「地唄」(昭和31年/1956年)第35回芥川賞候補
第10回小説新潮賞(昭和39年/1964年)『香華』
第6回女流文学賞(昭和41年/1966年)『華岡青洲の妻』
第2回新風賞(昭和42年/1967年)『華岡青洲の妻』
第29回文藝春秋読者賞(昭和42年/1967年)「海暗」
第20回芸術選奨文部大臣賞[文学部門](昭和44年/1969年度)『出雲の阿国』
第7回新風賞(昭和47年/1972年)『恍惚の人』
第20回毎日芸術賞(昭和54年/1979年)『和宮様御留』
個人全集 『有吉佐和子選集』第2期全13巻(昭和52年/1977年8月〜昭和53年/1978年8月・新潮社刊)
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じうた
地唄」(『文學界』昭和31年/1956年1月号)
書誌
>>『文藝春秋』昭和31年/1956年9月号
>>昭和31年/1956年11月・大日本雄弁会講談社刊『創作代表選集18 昭和31年前期』所収
>>昭和32年/1957年11月・大日本雄弁会講談社刊『断弦』の「第二章」
>>昭和36年/1961年2月・筑摩書房/新鋭文学叢書『有吉佐和子集』所収
>>昭和37年/1962年10月・講談社刊『長編小説全集 第37章 有吉佐和子集』所収「断弦」の「第二章」
>>昭和40年/1965年1月・新潮社刊『日本文学全集72 名作集第4 昭和篇(下)』所収
>>昭和41年/1966年7月・講談社刊『われらの文学15 阿川弘之・有吉佐和子』所収
>>昭和42年/1967年☆月・東方社刊『断弦』の「第二章」
>>昭和42年/1967年11月・新潮社/新潮文庫『地唄』所収
>>昭和43年/1968年11月・新潮社刊『新潮日本文学57 有吉佐和子集』所収
>>昭和44年/1969年6月・講談社刊『日本現代文学全集106 現代名作選2』所収
>>昭和45年/1970年4月・新潮社刊『有吉佐和子選集 第1巻 紀ノ川』所収
>>昭和48年/1973年8月・潮出版社/潮文庫『日本の短篇小説 昭和(下)』所収
>>昭和51年/1976年6月・筑摩書房刊『筑摩現代文学大系63 芝木好子・有吉佐和子集』所収
>>昭和51年/1976年2月・文藝春秋/文春文庫『断弦』の「第二章」
>>昭和55年/1980年1月・講談社/講談社文庫『現代短編名作選5 1955-1957』所収
>>昭和55年/1980年5月・講談社刊『日本現代文学全集106 現代名作選2』[増補改訂版]所収
>>昭和63年/1988年4月・小学館刊『昭和文学全集 第25巻 深沢七郎・水上勉・瀬戸内晴美・曾野綾子・有吉佐和子』所収
>>平成11年/1999年2月・角川書店刊『女性作家シリーズ12 山崎豊子・有吉佐和子』所収
>>平成14年/2002年6月・講談社/講談社文芸文庫『地唄・三婆―有吉佐和子作品集』所収
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芥川賞 芥川賞 35回候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
丹羽文雄 4 「前半女主人公、後半父親と分けて描いているのが弱い。渾然とした多元描写がいけなかったものか。構成の苦労が不足。文字の感覚が古い。」
瀧井孝作 15 「(引用者注:初めて読んだ時)佳作だと思った。」「再読した所、またこの小説の中の人物の心持にひきこまれて、老父の心持、娘の心持に、同情しながら読んだ。このごろの大方の小説は、読んでその作中人物の心持にひきこまれる程に、心をこめて書かれたものはすくないようだが、これは、そのすくない中の一つだと思った。」
中村光夫 6 「文章の行間に作者の生きた心がにじんで作者の素質を感じさせますが、(引用者中略)素質に甘えすぎていると思われます。」「気持が少しいやらしいほど大人びているが、筆づかいと観察が幼稚です。」
石川達三 5 「幸田文さんを思わせるような綿密な描写でなかなか力のある人だとは思うが、義理人情の世界がいかにも古い。こういう世界が現代日本に生きていることも事実ではあろうが、(新人)の名を冠することには疑問がある。」
佐藤春夫 13 「大分好評らしかったがわたくしは全然耳を傾けなかった。」「表現力は全く不足と断じテーマの捉え方にも何人かの二番煎じらしい古さを感じた(何某の摸倣というのではないが)。「地唄」の人に喜ばれるのも要するに通俗な人情だと思うと盲人の世界をのぞかせてくれた有難味もうすれた。」「折角の才媛が再考し筆硯を改めて再び三度候補作品を提供することを期待して、今度は冷淡にこれを見送った。」
井上靖 2 「達者でしみじみとしたものはあるが、併しこの古風さは推せないと思った。」
舟橋聖一 0  
川端康成 4 「劇的に達者であり、感動も伴う。親子の人情話であっても悪くはないと思うが、効果を計算し過ぎ、また知識が衒気となりかねない。しかし、この人も盛んに書いてゆくだろう。」
宇野浩二 11 「新人らしいところが殆んど全くなく、古風な作品である。」「この小説に書かれている人情はありふれたものであり、書き方にも新味がないからである。もとより作り物であろうが、それが見えすいているのが失敗である。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和31年/1956年9月号)
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直木賞 37回候補  一覧へ

しろ おうぎ
白い 扇」(『キング』昭和32年/1957年6月号)
書誌
>>昭和33年/1958年4月・新潮社刊『美っつい庵主さん』所収「白扇抄」に改題
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
吉川英治 8 「その小説的巧者なのにおどろいた。直木賞の委員なら、反対する理由が何もないほどである。」
永井龍男 10 「実に巧い。」「ただ、既成の小説に血脈を通じてはいまいかと云う危惧が、私を僅かにちゅうちょさせた。」
井伏鱒二 0  
木々高太郎 13 「思うつぼに書けすぎていて、興味をそいだという批評には賛成だが、結局もう力倆も十分認められているから受賞の対象とはならぬという意見には、私は個人としては異議があった。」
村上元三 17 「うまいという点では今回の候補作の中での随一であろう。だが、年齢は若いのに、こう達者では、と危険な気がしないでもない。」
川口松太郎 0  
大佛次郎 0  
小島政二郎 0  
選評出典:『オール讀物』昭和32年/1957年10月号
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文量
短篇
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  大阪〜東京
登場人物
梶川猿舟(梶川流舞踊の家元、喜寿)
花竜(猿舟の弟子)
桂美和子(猿舟の若い弟子)
梶川滋(猿舟の養子)




ブログ版 直木賞のすべて 余聞と余分
  [H21]2009/8/30 直木賞とは……純文学と差別する気はないけれど。“区別”されちゃうのは、こりゃ如何ともしがたい。――田辺聖子『ゆめはるか吉屋信子』  
  [H20]2008/3/30 思い出の時代作家たち  
  [H19]2007/11/25 町工場で、本を読む  
  [H19]2007/6/3 芥川賞・直木賞―受賞者総覧―  
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