直木賞のすべて
直木賞のすべて

第35回

=受賞者=
今 官一
南條範夫

=候補者=
西口克己
小橋 博
赤江行夫
島田一男
棟田 博
青山光二


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Last Update[H20]2008/10/31

青山光二
Aoyama Koji
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生没年月日【注】 大正2年/1913年2月23日〜平成20年/2008年10月29日
経歴 兵庫県神戸市生まれ。東京帝国大学文学部卒。日本文芸著作権保護同盟会長。
受賞歴 第13回小説新潮賞(昭和40年/1965年)『修羅の人』
第8回平林たい子文学賞(昭和55年/1980年)『闘いの構図』
勲四等旭日小綬章(平成10年/1998年)
第29回川端康成文学賞(平成15年/2003年)「吾妹子哀し」
処女作 「杏花」(『文学者』昭和15年/1940年10月号)
子サイト
「余聞と余分」内
関連記事
4件/最新は平成21年/2009年8月23日記事(このページの下部にリンクあり)
備考
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うみべ ひと
海辺の 人」
(昭和16年/1941年12月・通文閣刊『八つの作品』より)
書誌
>>昭和30年/1955年☆月・現代社/現代新書『海辺の人』所収
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芥川賞 芥川賞 14回参考候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
久米正雄 0  
小島政二郎 0  
川端康成 0  
宇野浩二 5 「妙に面白いところがあるが、その妙に面白いところが欠点である、というような、妙な小説である。」
佐藤春夫 0  
瀧井孝作 5 「人妻の家出の場面を描いた作で、この題材には腹を立てながら読んだ。実に愚かな葛藤を描いてあるが、一面人間の真実が描いてあると思った。」「この人には何か熱と力があるらしいと思った。」
佐佐木茂索 0  
室生犀星 0  
菊池寛 0  
選評出典:『芥川賞全集 第三巻』昭和57年/1982年4月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和17年/1942年3月号)
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していかいこう
師弟邂逅」(『新創作』昭和17年/1942年5月号)
芥川賞 芥川賞 15回推薦候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
瀧井孝作 0  
小島政二郎 0  
室生犀星 0  
横光利一 0  
宇野浩二 4 「ちょっとは面白いが、凡作である。」
川端康成 0  
久米正雄 0  
選評出典:『芥川賞全集 第三巻』昭和57年/1982年4月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和17年/1942年9月号)
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直木賞 35回候補  一覧へ

ほう そと
法の 外へ」(『文學界』昭和31年/1956年5月号)
書誌
>>昭和31年/1956年9月・三笠書房刊『法の外へ』所収
>>平成2年/1990年11月・徳間書店/徳間文庫『極道』所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
木々高太郎 12 「すぐに交りのことに及んだりするキタナイもので、(引用者中略)僕は直木賞からは最初に除外する。」
吉川英治 3 「「法の外へ」にも、意見は出たが、」
小島政二郎 0  
井伏鱒二 0  
川口松太郎 0  
永井龍男 0  
村上元三 0  
大佛次郎 0  
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和31年/1956年10月号)
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文量
短篇
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  奈良
登場人物
赤堀発子(寅吉の妻)
赤堀寅吉(専門博徒)
小葉田(土建請負業、発子と肉体関係)
赤堀寿美雄(発子の息子、大学生)




直木賞 54回候補  一覧へ

しゅら ひと
修羅の 人』(昭和40年/1965年11月・講談社刊)
書誌
>>昭和57年/1982年4月・光風社出版刊『修羅の人』
>>昭和59年/1984年11月・角川書店/角川文庫『修羅の人』
>>平成6年/1994年8月・徳間書店/徳間文庫『修羅一代』に改題
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
大佛次郎 14 「面白く、また楽に読んだ」「ただ、この世界の人々に一種のヒロイスムが感じられたのに躓き、もう一歩作家としてのメスを冷やかに入れて欲しかったと思う。」
海音寺潮五郎 11 「調べの行きとどいた面白い読物であるが、作者が努力しているにかかわらず、主人公が英雄になって来る。」「文学としては未だしと、ぼくは思った。」
小島政二郎 6 「前半面白く、後半つまらなかった。しかし、面白いこと、うまいことに掛けては、「黄土の奔流」と双峰だろう。但し、(引用者中略)文学だろうか。」
源氏鶏太 21 「登場人物の描き方は、ワキ役に至るまでよく描きわけてあり、しかも、それぞれに魅力がある。」「惜しいところで選に洩れてしまった。しかし、実力十分であるし、今後に期待したい。」
村上元三 7 「最後まで押したが、主人公と扱った世界が直木賞に向かない、という理由で反対され、わずかの差で破れた。しかし、この作家には大きな期待を寄せているし、次作を待ちたい。」
中山義秀 7 「読み物としては(引用者注:「虜愁記」より)面白く、登場人物の姿態も鮮明であるが、文学的な味わいと抒情性からいえば「虜愁記」におよばない。」
木々高太郎 20 「私はこれをとれない。よたもん、やくざの世界をよたもん、やくざとして書くのでは文学ではない。」
松本清張 0  
今日出海 10 「一番筆力もあるし、彼の長い文学修業というものが積み重なって一層危げのない人だろうと思う。」
川口松太郎 0  
選評出典:『オール讀物』昭和41年/1966年4月号
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文量
長篇
章立て
「第一章 所払い」「第二章 京浜工業地帯」「第三章 羽衣亭」「第四章 花会」「第五章 親分誕生」「第六章 兄弟盃」「第七章 仁義の絆」「第八章 伊之の暖簾」「第九章 相次ぐ紛争」「第十章 嵐を前に」「第十一章 裏面工作」「第十二章 三羽烏」「第十三章 決戦の時到る」「第十四章 非常配備」「第十五章 組長出撃」「第十六章 勝利の悲哀」「終章 手打式」
時代設定 場所設定
大正  東京〜神奈川
登場人物
尾形菊治(土木請負業尾形組の親方)
桜田巌(通称ゴンさん、尾形組の世話役)
吉野徳一(佐々岡組の世話役、尾形の幼なじみ)
松枝(徳一の妹)
村上六治(尾形の弟分)
絹子(六治の妹、「羽衣亭」勤め)
柳五郎(佐々岡組の代人、のち親方、絹子に恋慕)




直木賞 77回候補  一覧へ

ちくぶしましんじゅう
竹生島心中」
(『別冊文藝春秋』138号[昭和51年/1976年12月])
書誌
>>昭和52年/1977年4月・文藝春秋刊『竹生島心中』所収
>>平成10年/1998年12月・双葉社/フタバノベルス『竹生島心中』所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
水上勉 13 「少し前半がながすぎた。後半にきて面白くなる。誠実な筆致はわかるが、そこまでつよくひきずってゆく力がよわい。」
今日出海 16 「作家修業の長い青山光二氏の作品などは今回の候補作品では秀れていた。また作家としての腕もあり、その生活や人生観の特異性ではやはり魅力のある作家であり、作品だと思う。」
松本清張 5 「これ(引用者注:「つゆ」)にくらべるとおなじ心中ものでも(引用者中略)やはり旧時代のものという感じをまぬがれ得なかった。」
司馬遼太郎 0  
源氏鶏太 10 「ひたむきに書き上げた労作であり、日露戦争の頃の時代色をよく描いていて青山氏の小説づくりのたしかさが出ていた。」
村上元三 6 「衛戌病院の部分が長すぎる。古い作家歴を持っている人なのに、この作者は、読みやすい文章を書くということを忘れてしまったのだろうか。」
石坂洋次郎 4 「私はこの作品とかぎらず、心中物が好きでないので、推さなかった。」
柴田錬三郎 3 「(引用者注:「魔笛が聴こえる」「喜望峰」「マンハッタンのバラード」の方が)「竹生島心中」(青山光二)よりも、面白かった。」
川口松太郎 10 「決定的作品がなくて困ったが、(引用者中略)一応推した。」「小説としては「竹生島心中」が首尾一貫していたが、それもやや古さが目立つ。」
選評出典:『オール讀物』昭和52年/1977年10月号
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文量
中篇
章立て
「一」〜「十六」
時代設定 場所設定
明治三十八年〜三十九年  大阪〜滋賀県
登場人物
菅野義市(歩兵上等兵伍長、負傷後に帰郷療養)
北角葵(白髪染店の独り娘、赤誠婦人会会員)
森栄之助(葵のいとこで許婚)
真壁年子(義市の親友の妹)




ブログ版 直木賞のすべて 余聞と余分
  [H21]2009/8/23 直木賞とは……受賞したところで、それだけで自動的に作家が売れっ子になるものじゃない。――野口冨士男「真暗な朝」  
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