直木賞のすべて
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第32回

=受賞者=
梅崎春生
戸川幸夫

=候補者=
梅崎春生
邱 永漢
飯沢 匡
原田種夫
石川桂郎
中村八朗
永瀬三吾
小田仁二郎
南條範夫


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Last Update[H21]2009/4/6

石川桂郎
Ishikawa Keiro
生没年月日【注】 明治42年/1909年8月6日〜昭和50年/1975年11月6日
経歴 本名=石川一雄。東京市芝区三田生まれ。御田高等小学校卒。家業の理髪店で働くかたわら俳句を詠み、昭和13年/1938年、石田波郷・石塚友二らの『鶴』同人となる。石塚を介して横光利一に師事。昭和15年/1940年理髪店を廃業、戦後は昭和23年/1948年より『馬酔木』同人。日産書房、目黒書店を経て昭和28年/1953年〜昭和33年/1958年まで俳句研究社で編集に携わる。昭和35年/1960年に『風土』創刊、昭和39年/1964年より主宰。
受賞歴 第1回俳人協会賞(昭和36年/1961年)『含羞』
第25回読売文学賞[随筆・紀行賞](昭和48年/1973年)『俳人風狂列伝』
第9回蛇笏賞(昭和50年/1975年)
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直木賞 32回候補  一覧へ

つま おんせん
妻の 温泉』(昭和29年/1954年7月・俳句研究社刊)
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
井伏鱒二 0  
村上元三 6 「作品の出来はべつにして、ひ弱な感じがする。直木賞をもらっても、その後に直木賞に応えられる作家活動が出来るか何うか、わたしには心配になった。」
永井龍男 4 「小説としては自然過ぎ、純粋過ぎるという感じを持った。」
木々高太郎 13 「小説としてうけとれない。」「不賛成をとなえた。」
小島政二郎 12 「「炭」「年玉稼ぎ」などには、ペーソスを底に持ったユーモアがあって、石川君でなければ書けないものだと云うのだが、みんな随筆だと云って、私の云うことを通してくれなかった。」
川口松太郎 0  
吉川英治 0  
大佛次郎 0  
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和30年/1955年4月号)
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文量
短篇集
妻の温泉
章立て
「雪の夜」「夢」「花冷え」
時代設定 場所設定
[同時代]  T村[小田急沿線]〜湯河原
登場人物
私(語り手、毛野、雑誌編集者から失業中)
妻(私の妻、三人の子持ち)
年玉稼ぎ
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  鶴川村〜東京
登場人物
私(語り手、貧乏な物書き)
徹郎(私の長男、小学校五年生)
ハナクラゲ
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  北海道
登場人物
僕(語り手、東京の俳人)
十虎(俳人、漁村の若者)
鶴川日記
章立て
「ロケーション」「千松」「卒業歌」
時代設定 場所設定
[同時代]  鶴川村
登場人物
私(語り手、江戸っ子の俳人)
草田男(俳人)
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  ある村
登場人物
私(語り手、失業中)
妻(私の妻)
ひと夜
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  鶴川村
登場人物
私(語り手、失業中)
河上(隣町に住む「先生」)
白洲(私と同村に住む男)
二重橋
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代から20数年前]  東京
登場人物
私(語り手、散髪屋)
九合五勺の酒
章立て
「一」〜「五」
時代設定 場所設定
昭和18年  東京
登場人物
私(語り手、石川桂郎、町内の隣組の防火群長)
松本美樹(横光門下の一人、家の光社編集者)
徳田秋声(作家、故人)
章立て
なし
時代設定 場所設定
太平洋戦争直後  鶴川村
登場人物
私(語り手)
赤柿村奇譚
章立て
なし
時代設定 場所設定
太平洋戦争直後  赤柿村[東京都南西]
登場人物
由井耕平(詩人、綽名「疎開先生」)
杉九作(村民、由井の家主)
私の俳句
章立て
「暮から春へ」「いちじゅく」「花衣」「初夏四題」「夏の句」「ねむの花」
時代設定 場所設定
[同時代]  鶴川村
登場人物
私(語り手、俳人)
雪の日―二・二六事件の日の思ひ出―
章立て
なし
時代設定 場所設定
昭和初期  東京
登場人物
私(語り手、毛野、散髪屋)
田坂二郎(A大生、私の友人)
由紀(田坂の妹の友人)
歌蛙
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  東京〜鶴川村
登場人物
私(語り手、勤め人)
H(私の友人、俳句雑誌の同人)
美容体操
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  熱海
登場人物
私(語り手)
猿智慧
章立て
なし
時代設定 場所設定
太平洋戦争直後  東京
登場人物
私(語り手、俳人)
二郎(私の家主の弟、少年)
柊の花
章立て
なし
時代設定 場所設定
昭和19年  東京
登場人物
私(語り手、俳人)
久保田万太郎(小説家で俳人)
太宰治氏のこと
章立て
なし
時代設定 場所設定
太平洋戦争中〜戦後  東京
登場人物
私(語り手)
太宰治(行方不明の小説家)
花籠
章立て
「石鹸玉」「ちくおんき」「冬隣り」「おもちゃの象」「狂言」「接吻」「鴉」「椿の花」
時代設定 場所設定
[同時代]  T村〜M町[T村の隣町]
登場人物
私(語り手)
蜉蝣
章立て
なし
時代設定 場所設定
太平洋戦争直後  東京
登場人物
私(語り手、毛野)
修三(私の弟、やくざ者)




ブログ版 直木賞のすべて 余聞と余分
  [H21]2009/6/28 直木賞とは……「芸術としての文学」とは正反対にある、俗悪な散文すべて。――中村光夫「『わが性の白書』」  
  [H21]2009/4/5 まことのようなウソを書くのも芸のうち。でも、あまりにも上手にウソつきすぎたのが、運のツキ。 第32回候補 石川桂郎『妻の温泉』  
  [H20]2008/12/14 だれが候補作を決めるのか。その権力争いはすでに始まっていました。 第28回候補 松本清張「或る『小倉日記』伝」  
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