直木賞のすべて
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第25回

=受賞者=
源氏鶏太

=候補者=
柴田錬三郎
松本清張
峰 雪栄
立野信之


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Last Update[H20]2008/6/1

松本清張
Matsumoto Seicho
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生没年月日【注】 明治42年/1909年12月21日〜平成4年/1992年8月4日
経歴 本名=松本清張(マツモト・キヨハル)。福岡県小倉市(現・北九州市)生まれ。小倉市立板櫃尋常小学校高等科卒。川北電気の給仕、石版印刷見習職人を経て、朝日新聞九州支社で広告版下を書く。のち入社、広告部に配属。芥川賞受賞後、東京本社に転勤し、昭和31年/1956年退社。
受賞歴 週刊朝日「百万人の小説」入選(昭和26年/1951年)「西郷札」
第28回芥川賞(昭和27年/1952年)「或る『小倉日記』伝」
第10回日本探偵作家クラブ賞(昭和31年/1956年)『顔』
第16回文藝春秋読者賞(昭和34年/1959年)『小説帝銀事件』
第1回吉川英治文学賞(昭和42年/1967年)『昭和史発掘』『花氷』『逃亡』
第5回婦人公論読者賞(昭和41年/1966年)『砂漠の塩』
日本ジャーナリスト会議賞(昭和45年/1970年)『日本の黒い霧』
第18回菊池寛賞(昭和45年/1970年)『昭和史発掘』を軸とする創作活動
第29回NHK放送文化賞(昭和52年/1977年度)
朝日賞(平成1年/1989年)「社会派推理小説の創始、現代史発掘など多年にわたる幅広い作家活動」
処女作 「西郷札」(『週刊朝日』昭和26年/1951年春季増刊号[3月])
個人全集 『松本清張全集』全3期・56巻(昭和53年/1978年4月〜平成8年/1996年3月・文藝春秋刊)
『松本清張短編全集』(昭和52年/1977年5月〜昭和53年/1978年4月・光文社/カッパ・ノベルス)
『松本清張小説セレクション』全36巻(平成6年/1994年11月〜第36巻=平成8年/1996年4月・中央公論社刊)
直木賞
選考委員歴
第45回〜第82回(通算19年・38回)
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7件/最新は平成20年/2008年5月5日記事(このページの下部にリンクあり)
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直木賞 25回候補  一覧へ

さいごうさつ
西郷札」
(『週刊朝日』昭和26年/1951年春季増刊号[3月])
書誌
>>昭和30年/1955年11月・東京高山書院刊『西郷札』所収
>>昭和38年/1963年12月・光文社/カッパノベルス『松本清張短編全集 第1 西郷札』所収
>>昭和38年/1963年4月・講談社刊『松本清張短篇総集』所収
>>昭和40年/1965年11月・新潮社/新潮文庫『傑作短編集3 西郷札』所収
>>昭和42年/1967年10月・河出書房新社刊『国民の文学21 松本清張』[カラー版]所収
>>昭和45年/1970年3月・新潮社刊『新潮日本文学50 松本清張集』所収
>>昭和46年/1971年7月・新潮社刊『日本文学全集41 松本清張・水上勉』所収
>>昭和47年/1972年7月・文藝春秋刊『松本清張全集35 或る「小倉日記」伝』所収
>>平成5年/1993年10月・新潮社刊『松本清張傑作総集1』所収
>>平成6年/1994年12月・ぎょうせい刊『ふるさと文学館 第五二巻 宮崎』所収
>>平成8年/1996年2月・中央公論社刊『松本清張小説セレクション 第35巻 短篇集4』所収
>>平成10年/1998年11月・リブリオ出版/ポピュラー時代小説第11巻『松本清張集 大きな活字で読みやすい本』所収
>>平成15年/2003年12月・文藝春秋刊『推理作家になりたくて:マイベストミステリー第4巻 謀』所収
>>平成16年/2004年11月・文藝春秋/文春文庫『松本清張傑作短篇コレクション(下)』所収
>>平成17年/2005年5月・文藝春秋/文春文庫『見上げれば星は天に満ちて―心に残る物語 日本文学秀作選』所収
>>平成19年/2007年10月・文藝春秋/文春文庫『マイベストミステリー4』所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
大佛次郎 6 「骨格のしっかりしたもので、推賞に値する。しかし、この一篇だけでは手腕を知ることが出来ない。」
川口松太郎 0  
井伏鱒二 0  
久米正雄 0  
小島政二郎 7 「面白く読んだ。構想に、もっと濃淡を附けた方がいゝと思う。」
木々高太郎 17 「この人はこの一篇だけ見ても十分に前途を期待することが出来る。「オール讀物」でも、書かせてみて、育ててやって欲しい人の一人である。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『オール讀物』昭和26年/1951年9月号)
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文量
短篇
章立て
「一」〜「十二」
時代設定 場所設定
明治初期  日向(宮崎)〜鹿児島〜東京
登場人物
私(語り手、新聞記者)
樋村雄吾(日向佐土原士族、のち江戸の俥屋)
季乃(雄吾の異母妹)
塚村圭太郎(太政官権少書記、季乃の夫)
幡生粂太郎(紙問屋、西郷札の持ち主)




直木賞 28回候補  一覧へ

こくらにっき でん
或る『 小倉日記』 伝」
(『三田文學』昭和27年/1952年9月号)
書誌
>>『文藝春秋』昭和28年/1953年3月号
>>昭和28年/1953年4月・大日本雄弁会講談社刊『創作代表選集 昭和27年後期』所収
>>昭和28年/1953年4月・筑摩書房刊『年刊日本文学 昭和27年度』所収
>>昭和28年/1953年10月・文藝春秋新社刊『戦国権謀』所収
>>昭和31年/1956年11月・角川書店/角川小説新書『風雪』所収
>>昭和31年/1956年11月・長嶋書房刊『戦後芥川賞作品集 第2』所収
>>昭和31年/1956年11月・修道社刊『芥川賞作品集 第2巻』所収
>>昭和33年/1958年12月・角川書店/角川文庫『或る「小倉日記」伝 他五篇』所収
>>昭和34年/1959年6月・東都書房刊『松本清張選集5 現代小説・断碑』所収
>>昭和35年/1960年9月・筑摩書房刊『新選現代日本文学全集 第32 戦後小説集第1』所収
>>昭和38年/1963年12月・光文社/カッパノベルス『松本清張短編全集 第1 西郷札』所収
>>昭和40年/1965年6月・新潮社/新潮文庫『傑作短編集第1 或る「小倉日記」伝』所収
>>昭和44年/1969年10月・新潮社刊『日本文学全集40 有吉佐和子・松本清張・水上勉・北杜夫・瀬戸内晴美・司馬遼太郎』所収
>>昭和45年/1970年☆月・角川書店/角川文庫『或る「小倉日記」伝』[改版]所収
>>昭和45年/1970年3月・新潮社刊『新潮日本文学50 松本清張集』所収
>>昭和46年/1971年7月・新潮社刊『日本文学全集41 松本清張・水上勉』所収
>>昭和47年/1972年7月・文藝春秋刊『松本清張全集35 或る「小倉日記」伝』所収
>>昭和51年/1976年8月・筑摩書房刊『筑摩現代文学大系72 松本清張・山本周五郎集』所収
>>昭和54年/1979年12月・講談社/講談社文庫『現代短編名作選3』所収
>>昭和55年/1980年7月・成瀬書房刊『或る「小倉日記」伝』所収
>>昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第5巻』所収
>>昭和62年/1987年8月・小学館刊『昭和文学全集 第18巻 大仏次郎・山本周五郎・松本清張・司馬遼太郎』所収
>>平成7年/1995年5月・中央公論社刊『松本清張小説セレクション 第33巻 短篇集2』所収
>>平成7年/1995年7月・ぎょうせい刊『ふるさと文学館 第四七巻 福岡2』所収
>>平成8年/1996年3月・新潮社/新潮ピコ文庫『或る「小倉日記」伝・父系の指』所収
>>平成9年/1997年2月・角川書店/角川文庫『或る「小倉日記」伝』[改版4版]所収
>>平成12年/2000年5月・三田文学会刊、岩波ブックサービスセンター発売『三田文学名作選 三田文学創刊九十年』所収
>>平成16年/2004年11月・文藝春秋/文春文庫『松本清張傑作短篇コレクション(上)』所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
大佛次郎 0  
川口松太郎 0  
井伏鱒二 0  
永井龍男 8 「芥川賞を授賞された。直木賞委員会席上で、(引用者中略)直木賞候補に推すのは、畑違いでひいきの引き倒しであると、私は蛇足を加えたので、後にこのことを知って欣快に堪えない。」
吉川英治 4 「芥川賞の方でとりあげられたのは、「西郷札」の作家としてどう考えているだろうか。」
小島政二郎 10 「「西郷札」の作者が、こういう「文学」を書くに到ったことは、大変な成長だと思います。私はこの作品を押したいのですが、しかし、考えて見ると、どうも「直木賞」の作品ではなさそうです。」
木々高太郎 0  
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『オール讀物』昭和28年/1953年4月号)
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芥川賞 芥川賞 28受賞 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
丹羽文雄 9 「私は最後に、(引用者中略)推した。」「文章もしっかりしていてこの人はもう出来上っている。」「ちょっと井上靖君に似た実力をたくわえている人だと思った。この小説は鴎外におんぶしていると私が評した。一方に鴎外のイメージを描いてこの小説をよむ場合と、無名の人間の過去をさがして読まれる小説の場合と、いずれがとくかという意味であった。」
舟橋聖一 4 「私一個としては、何ンらの感銘もない。ただ二作(引用者注:「喪神」と「或る『小倉日記』伝」)のうちではどっちがいいかと、司会者に訊かれたので、その中で云うなら、「或る『小倉日記』伝」のほうだと答えておいた。」
石川達三 5 「佐藤、川端は高く評価したが、私には面白いと思えない。丹羽氏も認めない態度であった。」「これは私小説の系統に属するもので、その系列を辿って来た選者には高く認められるのであろうかとも思った。」
瀧井孝作 7 「青空に雪の降るけしき、と形容したいような、美しい文章に感心しました。内容は、無名の文学青年の伝記で、大したものではないのによくまとめてあるので面白い、と見ました。」「この人は、探求追求というような一つの小説の方法を身につけているようだと分りました。」
佐藤春夫 13 「授賞作は五味康祐の「喪神」か松本清張の「或る『小倉日記』伝」以外にはないと確信した。」「特異な取材をあざやかな組み立て方でじっくりと処理して落ち着いたソツのない文章もよい。」「描写式でなくこの叙述の間に情景のあざやかなこの作の真価を知ることも少しは手間がとれるものがあろう母子の愛情もあまり縷説しないところがいい。こ奴なかなか心得ているわいという感じがした。」
川端康成 2 「私は終始これを推した」
宇野浩二 10 「(引用者注:銓衡するうち)ふと、『喪神』(五味康祐)と『或る「小倉日記」伝』(松本清張)が、浮かび上がった。「浮かび上がる」には「運」のようなものもある。」「どうしても選べ、となれば、力の弱い物であり、芥川賞に価する程のものでもないが、まず、『或る「小倉日記」伝』か、と、私は、思った。」
坂口安吾 7 「文章甚だ老練、また正確で、静かでもある。」「小倉日記の追跡だからこのように静寂で感傷的だけれども、この文章は実は殺人犯人をも追跡しうる自在な力があり、その時はまたこれと趣きが変りながらも同じように達意巧者に行き届いた仕上げのできる作者であると思った。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和28年/1953年3月号)
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文量
短篇
章立て
「一」〜「一一」
時代設定 場所設定
明治末期〜昭和26年/1951年  小倉〜柳河町など
登場人物
田上耕作(身体障害者、鴎外研究者)
ふじ(耕作の母)
江南鉄雄(耕作の友人、文学青年)
白川慶一郎(医師、地方文化人)
山田てる子(白川医院の看護婦)




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