直木賞のすべて
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第133回

=受賞者=
朱川湊人

=候補者=
絲山秋子
恩田 陸
古川日出男
三浦しをん
三崎亜記
森 絵都


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Last Update[H20]2008/6/4

古川日出男
Furukawa Hideo
生没年月日【注】 昭和41年/1966年7月11日〜
経歴 福島県生まれ。早稲田大学第一文学部中退。雑誌編集、演劇の脚本・演出などに携わった後、平成10年/1998年『13』で作家デビュー。
受賞歴 第55回日本推理作家協会賞[長編及び連作短編集部門](平成14年/2002年)『アラビアの夜の種族』
第23回日本SF大賞(平成14年/2002年)『アラビアの夜の種族』
第19回三島由紀夫賞(平成18年/2006年)『LOVE』
子サイト
「余聞と余分」内
関連記事
3件/最新は平成20年/2008年6月1日記事(このページの下部にリンクあり)
備考
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直木賞 133回候補  一覧へ

『ベルカ、 吠えないのか?』
(平成17年/2005年4月・文藝春秋刊)
書誌
>>平成20年/2008年5月・文藝春秋/文春文庫『ベルカ、吠えないのか?』
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝 12 「構成力に問題があり過ぎた。」「思わせぶりの書き出しも生きていないし、犬と人間を扱ってこのラストはあまりにもお寒くないであろうか。」
阿刀田高 5 「ユニークな着想で書かれた野心作。部分的には凄い表現があった。風呂敷を少し広げ過ぎたのではあるまいか。」
五木寛之 26 「一読、忘れがたい後味を残す長篇で、最初のうち辟易しながら読みすすんでいくうち、やがてその奇矯な文体に不思議な魅力をおぼえさせられるところがあった。」「軍用犬という思いがけない視点を、ここまで小説のかたちに造型してみせる想像力は、ただものではない。気になるのは物語の枠組みとなる現代史のトピックスが、いささか年表の羅列のような常識的な表層にとどまっていたことだろうか。」
林真理子 13 「犬を通じて現代史を描こうという意気込みに圧倒されたし、これを書き下ろしで仕上げたという粘り強さも素晴らしい。ただしあまりにも読みづらく、読者にかなりの努力を強いる。」「練れていない、未完成という印象を持った。」
宮城谷昌光 3  
渡辺淳一 0  
津本陽 13 「秀抜な発想である。」「何代かの子孫に及ぶ犬たちの歴史を書きすすめてゆくうえで、物語は壮大な発展を示すが、もうちょっと現実感の重みをつけたほうがよくなるのではないかと思えた。」
北方謙三 14 「型を破った文章に、圧倒された。」「犬の血統と近代史を重ね合わせる試みも、壮大なものであった。ただ、世界を拡げすぎて、雑になったという印象も否めない。読む者を押してくる力は、間違いなくある。」
井上ひさし 22 「戦後のアジア史そして世界史を丸ごと、軍用犬の眼から描くという離れ業、そこに作者の逞しい文学的腕力があらわれている。たしかに欠点がないでもないが、全編にみなぎる「小説は言葉で創るものだ」という気合いに、この作者の豊かな未来を視たようにおもう。」
選評出典:『オール讀物』平成17年/2005年9月号
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大衆選考会 133回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
書癡 平成17年/2005年7月8日 1作品だけなら…古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』
↑書評において非常に評価されているようである。風変わりな作品であるようだが。(後文=>恩田陸
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文量
長篇
章立て
「「おれは解き放ちたいのだ」」「一九四三年」「「組長、おやすみ」」「一九四四年から一九四九年」「「ロシア人は死んだほうがいい」」「一九五〇年から一九五六年」「「それってイヌの名前かよ」」「一九五七年」「「ヤクザの嬢、なめんな」」「一九五八年から一九六二年(イヌ紀元五年)」「「うぉん」」「一九六三年から一九八九年」「「いまは一九九一年ではない」」「一九九〇年」「「ベルカ、吠えないの?」」
時代設定 場所設定
1943年〜1990年代  ソビエト連邦〜アメリカ〜ベトナム〜アフガニスタンなど
登場人物
大主教(元ソ連国境警備隊の軍人、〈S〉エース局長)
少女(ヤクザの会長の娘、のちストレルカと命名される)
怪犬仮面(覆面レスラー兼マフィア)
北(北海道犬、軍用犬から犬橇チームリーダー)
シュメール(ドッグ・ショウ用の母犬)
犬神(アヌビス、狼と犬の雑種)
カブロン(テキサス州の一族ラ・ファミリアの血統、怪犬仮面の飼い犬)
ギター(カブロンの子、麻薬犬)
グッドナイト(元軍用犬、タヒチ行ヨットに同乗)
鑑札番号47(大主教によって訓練中の犬、のちベルカ)





ななぶさく
『ロックンロール 七部作』
(平成17年/2005年11月・集英社刊)
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大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
P.L.B. 平成17年/2005年12月5日 管理人P.L.B.です。久しぶりに自ら投票してみます。
ちなみに怒られる前に断っておきますが、左の推薦参考作リストは、大手出版社から刊行された新人〜中堅どころと思われる作家の作品をざざざっと挙げているだけで、むろんワタクシが全作読んだわけではありません(むろん、などと言って居直っている場合じゃありませんが)。古川さんの作品も、実はまだ読んでないのです。それでも前回候補に挙がった『ベルカ、吠えないのか?』がなかなかだったので、これは近いうちにとってほしいなあ、と願望のみで投票するわけです。
あ、さらにちなみに、あえて左リストに東野圭吾さんや宇江佐真理さんを含めたのは、多分に、選考委員会へのイヤみです。さすがにもう、この辺の方たちが候補になることはないでしょうけども。
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