直木賞のすべて
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第132回

=受賞者=
角田光代

=候補者=
伊坂幸太郎
岩井三四二
古処誠二
福井晴敏
本多孝好
山本兼一


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Last Update[H20]2008/8/23

山本兼一
Yamamoto Ken'ichi
生没年月日【注】 昭和31年/1956年7月23日〜
経歴 京都府京都市生まれ。同志社大学文学部卒業。出版社、編集プロダクション勤務後、フリーライターとして独立。
受賞歴 小説NON創刊150号記念短編時代小説賞佳作(平成11年/1999年)「弾正の鷹」
第11回松本清張賞(平成16年/2004年)「火天の城」
サイト内リンク 特集-第139回候補の詳細
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「余聞と余分」内
関連記事
5件/最新は平成20年/2008年7月15日記事(このページの下部にリンクあり)
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直木賞 132回候補  一覧へ

かてん しろ
火天の 城』(平成16年/2004年6月・文藝春秋刊)
書誌
>>平成19年/2007年6月・文藝春秋/文春文庫『火天の城』
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝 7 「宮番匠の城づくりに関する記述は興味深く読んだが、主人公と信長との交流にもう少し紙数が欲しかった。」
津本陽 19 「安土城建築の場面で、大黒柱の根元を切りとって、構造のゆがみをとる場面では、思わず体に力がはいるような気持ちにさせられた。」「問題は何を語りたかったのかということである。大工頭親子の建築譚にとどまるのであれば、いかにももったいないのではないか。」
阿刀田高 15 「わるくなかった。」「建築学的な考証も入念で、私としては、――よい勉強をさせていただきました――という思いが深い。この薀蓄が小説を読む楽しさをそこなっていないところもみごとである。」
林真理子 11 「(引用者注:「十楽の夢」よりも)面白く読んだ。信長の無理難題を聞き、城を建てていくという物語の筋を、これまた石を積み上げていくように、じわじわと重ねていく手腕はかなりのものだ。」
五木寛之 9 「さしたる批判もなく、ほとんどの選考者に高く評価されながら受賞を逸した」「実力十分の書き手であるから、いずれ決定的な作品を見せてくれることだろう。」
渡辺淳一 0  
北方謙三 9 「安土城建設の話が中央に据えられ、そこは実に生き生きとしていて面白かったが、信長の描き方が私には不満だった。」
宮城谷昌光 0  
田辺聖子 10 「端正な出来栄え、それでいて、作品には主人公の、城の工匠そのままの、地熱の如き情熱が感じられた。織田信長は書き尽くされた観のある主人公だが、なるほどこの方面からの攻め口もあった、と思わせる意欲作である。」
選評出典:『オール讀物』平成17年/2005年3月号
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文量
長篇
章立て
「一」〜「四十九」
時代設定 場所設定
戦国  尾張〜岐阜〜安土
登場人物
岡部又右衛門以言(織田家御大工棟梁、元・熱田宮御修理番匠頭)
岡部又兵衛以俊(又右衛門の息子)
織田信長(戦国武将)
うね(以俊と関係を持つ水仕女)
ニェッキ・ソルド・オルガンティーノ(宣教師)





らいじん つつ
雷神の 筒』(平成18年/2006年11月・集英社刊)
大衆選考会 136回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
書癡 平成19年/2007年1月3日 前回の候補作も良かったが、今回も非常に期待できる作品になったと思う。装丁も大変良い。
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直木賞 139回候補  一覧へ

せんりょうはなよめ やみたてちょう
千両花嫁――とびきり 屋見立帖』
(平成20年/2008年5月・文藝春秋刊)
収録作品の書誌
千両花嫁
>>初出『オール讀物』平成16年/2004年12月号
金蒔絵の蝶
>>初出『オール讀物』平成17年/2005年4月号
皿ねぶり
>>初出『オール讀物』平成17年/2005年10月号
平蜘蛛の釜
>>初出『オール讀物』平成18年/2006年4月号
今宵の虎徹
>>初出『オール讀物』平成18年/2006年10月号
猿ヶ辻の鬼
>>初出『オール讀物』平成19年/2007年1月号
目利き一万両
>>初出『オール讀物』平成19年/2007年12月号
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝 33 「(引用者注:「切羽へ」と共に)心に残った」「大舞台を幕末の京都にして、その中に小さな道具屋を構築し、美人で度胸のすわった女房を持つ、みかけは平凡だが懐の深い主人公をおいたのが第一の成功の鍵。第二には見立てという遊び心のある趣向を商売に生かした着想と、一話に一人ずつ登場させている幕末の有名人の容貌を独特のデフォルメで描写することで新機軸を打ち出したところが作者の腕であろう。」
林真理子 10 「達者な小説であるが、あまり魅力を感じない。坂本龍馬をはじめとする幕末のヒーローたちが、次々と近くに現れるのもご都合主義の感を持つ。」
渡辺淳一 12 「リズムのいい文章で、読み易いが、たんなるお話づくりの域を出ていない。このような時代小説があってもいいし、好む読者がいても一向にかまわないが、文学賞の対象としては軽すぎる。」
五木寛之 11 「(引用者注:「あぽやん」と共に)楽しく読ませる力量はなかなかのものであった。」「なんとなく「いつか来た道」という感じがするところが気になった」
浅田次郎 11 「シリーズの一部分が選考の対象となったという点が不利に働いてしまったと思う。それをさておくとしても、人物が機能しているわりには空気感に欠ける印象をどうしても否めなかった。」
宮城谷昌光 16 「柴田錬三郎に通う資質をもっているかもしれない。が、柴田錬三郎の文体の美しさに、この作品は及んでおらず、陰翳にも欠ける。作中で偶然や幸運を連続させても、読者にみすかされず、厭きられないためには、もうひと工夫が要る。」
北方謙三 12 「見立てについてなど、私にはよくわからないが、無理なく物語の中にとけこんでいた。そのあたりはうまいのだが、こういう小説に欲しい痛快さが不足している気がした。歴史上の有名人に、強烈な存在感を与えれなかったからなのではないか、と読後に考えこんだ。」
阿刀田高 13 「楽しく読める作品だ。」「文章も闊達で、ストーリーもテンポよく進んでいく。」「よい作品だが、受賞作に比べて文学としての味わいで一歩譲っていた。」
井上ひさし 21 「この作での楔は、道具商には欠かせない〈見立て〉の力ということになるが、この見立てを仕掛ける作者の工夫がもうひとつ練れていればよかった。見立てを仕掛けられた敵役がみな幼く見えたのは残念だった。しかし読み味のいい小説である。」
選評出典:『オール讀物』平成20年/2008年9月号
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文量
連作短篇集
時代設定 場所設定
江戸幕末 
登場人物
真之介(道具商「とびきり屋」主人、「からふね屋」の元番頭)
ゆず(真之介の妻、「からふね屋」の娘)
善右衛門(茶道具商「からふね屋」主人)
千両花嫁
章立て
「一」〜「六」
登場人物
近藤勇(壬生浪の一人、「とびきり屋」の客)
芹沢鴨(壬生浪の一人)
金蒔絵の蝶
章立て
「一」〜「六」
登場人物
高杉晋作(長州藩士)
小梨花(呉服問屋の嫁、元・芸妓)
皿ねぶり
章立て
「一」〜「六」
登場人物
鶴亀(「とびきり屋」手代)
坂本龍馬(土佐藩郷士)
平蜘蛛の釜
章立て
「一」〜「六」
登場人物
若宗匠(茶道家元の若宗匠、ゆずの婚約相手)
今宵の虎徹
章立て
「一」〜「七」
登場人物
近藤勇(壬生浪の一人)
俊寛(「とびきり屋」手代)
猿ヶ辻の鬼
章立て
「一」〜「七」
登場人物
武市瑞山(土佐藩郷士、土佐勤皇党の頭)
坂本龍馬(土佐藩郷士、「とびきり屋」下宿人)
目利き一万両
章立て
「一」〜「七」
登場人物
芹沢鴨(新撰組局長)




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