直木賞のすべて
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第129回

=受賞者=
石田衣良
村山由佳

=候補者=
伊坂幸太郎
宇江佐真理
真保裕一
東野圭吾


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Last Update[H20]2008/4/23

伊坂幸太郎
Isaka Kotaro
生没年月日 昭和46年/1971年5月25日〜
経歴 千葉県生まれ。東北大学法学部卒。システムエンジニアを経て、平成8年/1996年にサントリーミステリー大賞佳作、平成12年/2000年に新潮ミステリー倶楽部賞受賞。
受賞歴 第13回サントリーミステリー大賞佳作賞(平成8年/1996年)「悪党たちが目にしみる」
第5回新潮ミステリー倶楽部賞(平成12年/2000年)『オーデュボンの祈り』
第25回吉川英治文学新人賞(平成16年/2004年)『アヒルと鴨のコインロッカー』
第57回日本推理作家協会賞[短編部門](平成16年/2004年)「死神の精度」
宮城県芸術選奨(平成17年度/2005年)
第5回2008年本屋大賞(平成20年/2008年)『ゴールデンスランバー』
サイト内リンク 付録-山本周五郎賞受賞作・候補作一覧(第18回)
付録-山本周五郎賞受賞作・候補作一覧(第19回)
付録-山本周五郎賞受賞作・候補作一覧(第20回)
付録-山本周五郎賞受賞作・候補作一覧(第21回)
付録-吉川英治文学新人賞受賞作・候補作一覧(第25回)
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6件/最新は平成20年/2008年4月13日記事(このページの下部にリンクあり)
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『ラッシュライフ』 (平成14年/2002年7月・新潮社/新潮ミステリー倶楽部)
書誌
>>平成17年/2005年5月・新潮社/新潮文庫『ラッシュライフ』
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大衆選考会 128回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
なっちゃん 平成14年/2002年12月7日 伊坂幸太郎を推薦します。これだけ内容のこい小説は久しぶりです、
よんでいて飽きも来ない構成に驚いています。
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直木賞 129回候補  一覧へ

じゅうりょく
重力ピエロ』(平成15年/2003年4月・新潮社刊)
書誌
>>平成18年/2006年7月・新潮社/新潮文庫『重力ピエロ』
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝 10 「作者の意気込みは悪くないが、遺伝子に作品がふり廻されているような読後感を持った。知識は必要欠くべからざるものだが、小説は知識そのものを書いては失敗するということを、おそらく、この作品で気がつかれただろう。」
津本陽 5 「全体に乾いた感じである。話のはこびかたはうまいのだが、読者にその場の情景を見させる喚起力に乏しいと思った。」
井上ひさし 32 「作者は、この深刻な物語を読者へ、できるだけ軽やかに陽気に伝えようと試みる。これが若き作者の健気な実験である。」「知的処理が文章と話の運びを冗漫にしたことはたしかだが、しかしこれはおもしろい企みだ。」
田辺聖子 0  
渡辺淳一 17 「一見、当世風の洒落た作品のようだが、読みすすむうちに底の浅さが見えてくる。」「初めに、少し驚ろかすようなお話ありき、で書きすすめるのは、知的駄洒落ではあっても、心に迫る小説にはほど遠い。」
阿刀田高 19 「数ページを読んで、きらめく才気を感じた。おもしろさも覚えた。だが、なかばを過ぎるあたりから小説が躍動してくれない。」「――独特の小説観によって創られている世界らしいぞ――と考えたが、やはりもう少し先をながめさせていただきたい、と思った。」
宮城谷昌光 0  
北方謙三 8 「才気に溢れた作品で、若い読者の支持も頷ける。ストーリーの運びをゲーム性に頼りすぎているところが気になったが、深刻なことをできるだけ軽く書く、という感性は私には新鮮だった。」
林真理子 8 「なみなみならぬ才能を感じた。けれどもこういう「おしゃれな」小説は、時として空まわりする時がある。空まわりが進んで、ドタバタに近くなったのは残念だ。」
五木寛之 23 「私自身は、こういう作品は苦手である。しかし異色の才能という点では、一目おかざるをえない。むしろ直木賞など受けないほうが、伊坂さんの栄光というものだろう。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年9月号
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大衆選考会 129回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
しゃんてん 平成15年/2003年5月20日 どう感想を述べていいのか、すごく悩みます。つかみ所がない作品ですが、不思議と読み勧めてしまい、最後は非常に感動してしまいました。とにかくすごい作品です。
平成15年/2003年6月23日 今回の作品はとにかくいろんな事について考えさせられるような感じですが、それでいてすらすら読め、おもしろいと思う。
kazu 平成15年/2003年6月25日 今回は迷わずこの作品を推します。ただ面白い、というだけではない何か、がこの作品にはある気がします。淡々と物語はすすみますが、読了後とても考えさせられる作品でした。
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文量
長篇
章立て
「ジョーダンバット」「性的人間」「トースト」「トロッコ」「オングストローム」「グラフィティアート」「ナチュラル・ボーン・ピカソ」「放火事件のルール I」「23」「父の病気とピカソ」「ミステリ的な退屈な手続 I(今までのあらすじ)」「探偵 I」「父の価値とゴッホ」「ローランド・カーク」「地球の重力とピエロ」「地獄変」「橋 I」「ビジネスホテルの陰謀」「JLG」「二万八千年前」「エンジン、円陣、猿人」「DNAの検査」「ミステリ的な退屈な手続 II(現場検証)」「類人猿ディスカッション」「JPG」「グラフィティアートの現場 I」「未来から来た男」「放火現場の張り込み I」「逃走者」「印象派」「ヘップバーニング」「仁リッチ」「テレパシー」「53」「ブランド」「母の日」「放火事件のルール II」「人類の叡智」「桃太郎」「鶏冠」「アレクサンダー・グラハム・ベル I」「地球の自転とレース」「フェルマー、ラスコー、エッシャー」「探偵 II」「橋 II」「侵入者」「アレクサンダー・グラハム・ベル II」「父の憂鬱とシャガール」「グラフィティアートの現場 II」「放火現場の張り込み II」「カッコウの巣」「リラクシン」「モノローグ、ダイアローグ、メトロノーム」「探偵 III」「レトリーバー」「花」「国際規格」「ライフ」
時代設定 場所設定
[同時代]  宮城県仙台
登場人物
私(語り手、泉水、遺伝子情報会社の会社員)
春(私の弟、落書き消し専門業)
父(私と春の父親、入院中)
母(私と春の母親、故人)
郷田順子(JLP職員)
葛城(私の個人客、売春斡旋業)
黒澤(私の会社と取引のある探偵)





ようき ちきゅう まわ
陽気なギャングが 地球を 回す』
(平成15年/2003年1月・祥伝社/ノン・ノベル)
書誌
>>平成18年/2006年2月・祥伝社/祥伝社文庫『陽気なギャングが地球を回す』
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大衆選考会 129回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
はらちゃん 平成15年/2003年4月5日 近頃こんなに面白い小説をよんだことがありません。
無意味な殺人。無意味な謎解き。こんなのは小説の大切なことではありません。
トリックはなくてもいい小説はいいのです。伊坂幸太郎は楽しみな作家だと思います。
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かも
『アヒルと 鴨のコインロッカー』
(平成15年/2003年11月・東京創元社/ミステリ・フロンティア)
書誌
>>平成18年/2006年12月・東京創元社/創元推理文庫『アヒルと鴨のコインロッカー』
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 25受賞 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎 6 「受賞には異議なし。私が推し切れなかった理由は、単調な物語展開とあまりにも世界を限定した閉塞感である。」
阿刀田高 11 「のびのびとした筆致に好感を持った。」「巧みさとはべつにブータンの人と風俗の扱いはこれでよいのだろうか。」「ミステリーとしても弱い。才能のある作家だから、むしろ今後を見守りたいと思った。」
伊集院静 20 「推した。」「氏の作品の底流にあるものを私は現代社会の“孤独と連帯”と感じている。」「連帯は、許容、享受のつながりだが、描いていくと甘いものになりがちだ。それを独自の心理描写で世界に誘い込み、爽やかな読後感を与える。これは鍛えられた人間観察だけでは導けない力だ。小説を書くべき人なのだろう。浅そうで深い、小説の運び。」
北方謙三 6 「ミステリーというより、青春小説として読んだ。巧みな構成で、暗さに落ちる一歩手前で踏み留まっているのにも感心した。」「(引用者注:二作受賞は)優劣をつけ難かったというのが、本音である。」
高橋克彦 8 「まれに見る激戦を勝ち抜いたということで受賞したお二人は大いに自信を持つべきだ」
林真理子 10 「新しい作家の活躍ぶりをまのあたりにした。「町内」という舞台を得て、淡々と続く前衛劇といった印象だ。この不思議な空間に、作者は「過去」と「現代」の交差という手法をとった。なみなみならぬ才能といえるだろう。」
選評出典:『群像』平成16年/2004年5月号
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大衆選考会 130回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
なお 平成15年/2003年12月16日 私はいままでの伊坂幸太郎の作品の中で、一番この作品が好きです。「重力ピエロ」でははまりきれなかったんですが、今回どっぷりと引き込まれてしまいました。
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直木賞 131回候補  一覧へ
『チルドレン』(平成16年/2004年5月・講談社刊)
書誌
>>平成19年/2007年5月・講談社/講談社文庫『チルドレン』
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収録作品の書誌
バンク
>>初出『小説現代』平成14年/2002年4月号
>>平成16年/2004年12月・光文社/カッパノベルス『事件を追いかけろ 最新ベスト・ミステリー:サプライズの花束編』所収
チルドレン
>>初出『小説現代』平成14年/2002年11月号
>>平成15年/2003年7月・講談社刊『ザ・ベストミステリーズ2003』所収
>>平成18年/2006年4月・講談社/講談社文庫『ミステリー傑作選 殺人の教室』所収
レトリーバー
>>初出『小説現代』平成15年/2003年9月号
チルドレンII
>>初出『小説現代』平成15年/2003年12月号
イン
>>初出『小説現代』平成16年/2004年3月号
>>平成18年/2006年1月・ランダムハウス講談社刊『十夜』所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝 5 「面白い作品であった。人間描写もうまいし、発想に技がある。受賞作にしてもよい秀作と思った。」
津本陽 13 「はじめはそのよさが分らなくて、二度くりかえして読み、なぜ候補作になったかが理解できた。これは、あたらしい世代の読者をつかむ小説であるのだろう。作品全体がクロスワード・パズルか、テレビゲームのようにできあがっている。」「経験がなく、自信がなくても楽しめる世界をつくりだしている。」
田辺聖子 0  
宮城谷昌光 5 「言及するゆとりがなくなった。」
阿刀田高 19 「作品の背後に作者の企みがいろいろと隠されているのだろうと思いながらも、その企みがよくわからなかったし、企みを楽しむことができなかった。」「いくつか納得のいかないところがあって、この作家のみずみずしい才知を感じながらも強くは推せなかった。」
渡辺淳一 10 「とらえどころのない現代や人間への切り込みもユニークで、構想や比喩もそれなりに鋭く、才気という点では一番だろう。ただ惜しむらくは、せっかくの才気が散逸したまま、いま一つ集約しないところ」
林真理子 7 「今回の作品はあまり感心しない。伊坂さんがよく用いる時空の自由な飛び方が今回は裏目に出た。読者を混乱させてしまうばかりで、何の効果も生じないのだ。」
北方謙三 12 「盲目の探偵役が魅力的だった。」「ただ、作品集全体を見ると、伝えたいものが伝わっているのだろうかと思った。タイムテーブルが二つに分けられている必然性と、その配列の意図が、私には読み解けなかった。」
五木寛之 14 「二十一世紀の『罪と罰』は、たぶんこんなふうにしか書けないのではないか。しかし、まだその試みは未完成のままのようである。」「なぜ犯罪をおこすのか、ではなく、その罪とどう向きあうかのほうが大問題だ。『チルドレン』のつきつけた主題は、まさに現代小説の重いテーマだろう。」
井上ひさし 33 「(引用者注:陣内くんは)知的でスマート、なかなかの思想性、面白い人物造型である。しかし、各篇とも勝ち味の遅い展開ぶりで、話に隙と穴が多く、なによりも作者と登場人物との関係があまりにも淡すぎて、なにか他人事のように書かれているところが気になった。」
選評出典:『オール讀物』平成16年/2004年9月号
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他文学賞 山本周五郎賞 18回候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎 15 「伊坂幸太郎氏の作品は何冊か読んでいるのだが、比較上たしかな進歩があるとは思えず、この「チルドレン」をあえて推すことはできなかった。」「おそらくこの作家は、現実に甘んじさえしなければいくらでも傑作が書けると思う。卓越した発想力があり、それを物語として練り固めていく実力も十分に持っているのだが、完結させようという意志をさほど感じない。」
北村薫 27 「作られたという感じ以上に、この作者が、この作品世界を語るには、こういう表現が必要なのだと納得させる。陣内の一風変わった人間像も面白い。ただ、謎の物語の形をとっているので、ミステリとしての詰めの甘さは気になった。」「謎と種明かしの形をとる物語の難しさを感じた。」
小池真理子 26 「徹底してさわやかであり、氏の特質とも言えるこの雰囲気は、本作にも色濃く漂っている。」「どれも水準以上の仕上がりと言えるのだが、そつなく書かれている分だけ、印象が希薄になるのは否めなかった。」「今後、否応なしにはみ出していかざるを得ないものを作者が抱え持ち、そのことに混乱を覚えた時、初めて本当の意味での氏の作品ができあがる気がする。」
重松清 37 「作者の興味のベクトルの変化が連作長編の枠をはみ出してしまったように、僕には思えた。」「陣内くんを中心とする若者たちの造型は前半の謎解きにはぴったりでも、後半の、少々ベタな家族の物語にかかわるには、奥行きがやや足りないように思えるのだ。」「あまりに整いすぎた物語の結構は、作者の意図にかかわらず「計算」を感じさせてしまう。」
篠田節子 23 「独特のセンスが光る作品だった。」「半端なキャラクター造形や社会的視点を持ち込んで、アクロバティックな論理展開の面白さを削いでしまったのが残念だ。」「記号的で、役割重視の登場人物で十分なのではないか。すべての小説に対して、「魅力的な主人公」「リアルな人物造形」を求める方が誤りであり、作家がそうした風潮に迎合する必要などどこにもないと私は思う。」
選評出典:『小説新潮』平成17年/2005年7月号
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大衆選考会 131回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
小林俊雄 平成16年/2004年6月12日  上品でありながら人を食ったような文体。あまりにも魅力的なキャラクター達。まったく先の読めない展開。悪魔のように張られた伏線。これが小説だ。
うさこ 平成16年/2004年6月26日 (なし)(後文=>奥田英朗
14 平成16年/2004年6月29日 読後感がさわやか。
陣内さんのキャラクターがとってもよかったです。
甘くないよ、と思いました。
ゆうきお 平成16年/2004年7月7日 こんなにもおしゃれで素敵な小説いままで読んだことない
ひでき 平成16年/2004年7月9日 これが受賞できないのなら、選考委員は顔を洗って、出直しではなく、読み直しなさい。
 また、幸太郎さんは、直木賞とおさらばして、独自の作品を書き続けてください。
 作品は、賞をもらうために書くのではないのですから。
 W受賞なら、東野圭吾『幻夜』
 今回の候補作の中では、この2作しか読んでいませんが
…。
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文量
連作長篇
登場人物
陣内(家庭裁判所調査官)
永瀬(銀行強盗の人質として陣内と知り合う)
ベス(永瀬の盲導犬)
鴨居(陣内の大学時代の友人)
武藤(陣内の同僚、調査官)
優子(永瀬の恋人)
バンク
章立て
「ジャンク」「ギャング」「パンク」「パニック」「アンプ」「ランク」「ゴング」「ランプ」「タンク」「ロング」「ヤング」「キャンプ」「ジャンプ」
時代設定 場所設定
[10年ほど前]  宮城県仙台
チルドレン
章立て
「1」〜「16」
時代設定 場所設定
[同時代]  ある町
登場人物
木原志朗(高校生)
レトリーバー
章立て
「1」〜「10」
時代設定 場所設定
[10年ほど前]  宮城県仙台
チルドレンII
章立て
「1」〜「10」
時代設定 場所設定
[同時代]  ある町
登場人物
丸川明(19歳の居酒屋アルバイト)
イン
章立て
「1」〜「10」
時代設定 場所設定
[10年ほど前]  宮城県仙台




直木賞 132回候補  一覧へ
『グラスホッパー』(平成16年/2004年7月・角川書店刊)
書誌
>>平成19年/2007年6月・角川書店/角川文庫、角川グループパブリッシング発売『グラスホッパー』
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝 5 「才気煥発ながら、それだけで勝負をするのは難かしい。」
津本陽 6 「あいかわらず読者をひきこむ力量は認める。だが、いまの境地を一段とつき抜ける熱情がほしい。」
阿刀田高 7 「妻への愛からダーテーな世界に踏み込んで行く主人公の心情に同化できなかった。」
林真理子 10 「角田さんと同じように私が推したのは伊坂幸太郎さんである。」「荒唐無稽さと奇妙なリアリティが混ざり合う伊坂ワールドを今回もたっぷり楽しんだ。本当にセンスのいい作家だと思う。」
五木寛之 5 「不運な候補作である。この程度の作家ではあるまい、というのが多くの選者の意見だった。」
渡辺淳一 0  
北方謙三 11 「カフカ的な世界を描いて秀逸であったと私は感じた。ただ、その持っている前衛性が、どうしても普遍性と相反すると思え、強く推すところにまでは到らなかった。この世界に感応できる読者のための作品という、独自のたたずまいを見せているのだ。」
宮城谷昌光 0  
田辺聖子 0  
選評出典:『オール讀物』平成17年/2005年3月号
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大衆選考会 132回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
位も秋 平成16年/2004年12月24日 (なし)
もちもちば 平成17年/2005年1月4日 伊坂幸太郎のついつい引き込まれてしまう作品も、盛田隆二の突然心を鷲掴みにする作品も、才能。
心敬 平成17年/2005年1月7日 3度目の正直(後文=>角田光代
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文量
長篇
章立て
「鈴木」「鯨」「蝉」「鈴木」「鯨」「蝉」「鈴木」「鯨」「蝉」「鈴木」「鯨」「蝉」「鈴木」「鯨」「蝉」「鈴木」「鯨」「蝉」「鈴木」「鯨」「蝉」「鈴木」「鯨」「蝉」「鈴木」「鯨」「蝉」「鈴木」「鯨」「蝉」「鈴木」「鯨」「鈴木」「鯨」「鈴木」「鯨」「鈴木」「鯨」「鈴木」「鯨」「鈴木」「鈴木」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
鈴木(フロイラインの新入契約社員)
鯨(自殺屋)
蝉(殺し屋)
槿(あさがお、根戸沢に住む自称システムエンジニア)
すみれ(槿の妻)
健太郎(槿の長男)
孝次郎(健太郎の弟)
梶(政治家)
比与子(フロイライン社員)
寺原(フロイライン社長の長男)
岩西(蝉の上司)




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しにがみ せいど
死神の 精度』(平成17年/2005年6月・文藝春秋刊)
書誌
>>平成20年/2008年2月・文藝春秋/文春文庫『死神の精度』
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収録作品の書誌
死神の精度
>>初出『オール讀物』平成15年/2003年12月号
>>平成16年/2004年7月・講談社刊『ザ・ベストミステリーズ2004』所収
>>平成19年/2007年4月・講談社/講談社文庫『ミステリー傑作選 孤独な交響曲』所収
死神と藤田
>>初出『オール讀物』平成16年/2004年4月号
>>平成17年/2005年7月・講談社刊『ザ・ベストミステリーズ2005』所収
吹雪に死神
>>初出『オール讀物』平成16年/2004年8月号
>>平成19年/2007年10月・光文社/カッパ・ノベルス『最新ベスト・ミステリー 不思議の足跡』所収
恋愛で死神
>>初出『オール讀物』平成16年/2004年11月号
旅路を死神
>>初出『別冊文藝春秋』第255号[平成17年/2005年1月]
死神対老女
>>初出『オール讀物』平成17年/2005年4月号
>>平成18年/2006年7月・講談社刊『ザ・ベストミステリーズ2006』所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
阿刀田高 17 「筆力の冴えを充分に感じながらも微妙な違和感を禁じえなかった。」「死の不条理を前にして、私たちの日常がどう映るか、それがこの作品のテーマだと考えるが、そのあたりに、もっと深い思案があってよかったのではないか、」
平岩弓枝 11 「軽く書いているようで、この作品の本質は決して軽くはない。作風は小粋で、人間のとらえ方に柔軟性があってとても楽しく読めた。」「(引用者注:主人公の死神による最終判断が)もう少し「見送り」の作品があってもよろしいのではあるまいか。」
五木寛之 7 「これまでの伊坂さんの作品とくらべて、いささか生彩を欠く感じがあった。」
渡辺淳一 19 「以前から才気ある作家で、その才気は今回も充分発揮され、死神を主人公にもってきたところが、いかにも斬新である。」「とくに不満なのは、死神の身勝手な尊大さが見えてくるところで、ときには死神の精度が狂って、失敗するケースも加えたほうが作品の奥ゆきが深まっただろう。」
林真理子 12 「今とてもむずかしい時期に来ていると感じた。アイデアもいい。文章もうまい。しかしそこから発酵してくるもの、書いている作者さえ想像しなかったものが漂ってこなければ、作品はそれまでのものだ。」「伊坂さんの場合、計算どおりのことしか起こらなかったようだ。」
津本陽 10 「ありふれた題材だが、表現が巧みで、作品を多産できるかも知れないと期待できる柔軟さが出てきたように思う。」
北方謙三 15 「この作者の発想には、いつも新鮮な驚きを覚える。」「技法上は、視点としての存在でしかないはずだが、微妙に死生観まで感じさせてくれるところがいい。ただ、発想から生まれた構成が、設計図通りという印象で、弾けたところがないのが、私には不満だった。二作受賞を主張すべきかどうか迷ったが、推しきれなかった。」
宮城谷昌光 9 「閉じられた合理のなかで物語が展開し、読者のなぜという問いかけはうけつけず、作者の自問自答で終始する。」
井上ひさし 31 「(引用者注:「容疑者Xの献身」とともに)二作を推すことに決めていた。」「美点を満載した小説である。」「人間をよく知らない調査部員(死神)がつい幼稚な質問を発して、じつはそれが人間の営みに対する根源的な質問になっているという工夫には脱帽した。もっとも死神が常に全能であるのは疑問で、「死神の失敗や誤算が書かれていたら」という渡辺淳一委員の意見に同感した。」
選評出典:『オール讀物』平成18年/2006年3月号
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大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
顕人 平成17年/2005年12月18日 (前文=>東野圭吾)伊坂さんは出版社側も直木賞を望んで出版したのではないかと、ナベジュンの言葉もあるし、かなり期待してます。
本の虫 平成18年/2006年1月6日 毎回候補に挙がっている実力派。今回は「魔王」を購入して読みましたが、別の作品が候補作になったのですね。
蝦蟇仙人 平成18年/2006年1月8日 文春から,取って付けたような,初めての(ですよねえ…)出版。さらに,現在まで何の「賞」にも,「ベスト○○」の類にも引っ掛かっていない手つかずの作品。実力派の,何故か手つかずの作品が怪しいんです。おそらく1つはきまりだなあ…。
青鈴 平成18年/2006年1月8日 (前文=>東野圭吾)伊坂さんは、「東野の過ちを繰り返すな」という意味で。
ちなみに、『死神の精度』は、表題作「死神の精度」が日本推理作家協会賞の短編部門賞を受賞しています。
ぴょんきち 平成18年/2006年1月11日  こんなユーモアのある死神、今まで見たことあるか?!っつーの!すごく面白いんだから。
 千葉を産んだ伊坂は最高です。
ナツ 平成18年/2006年1月13日 伊坂節は抑えめで?ユーモアと洒落た雰囲気にまとまった大好きな作品です。今まで何で受賞できなかったんだろう・・今度こそ!
吉蛇 平成18年/2006年1月15日 今回は本当にどれも可能性ありかと思いますが、こんなところじゃないでしょうか。(同時推薦=>姫野カオルコ
みつお 平成18年/2006年1月16日 一つ一つ単発でなく、あくまでも繋がって1つになる短編集。そろそろ伊坂さんが獲ってもいいでしょ?新時代の担い手が直木賞を獲るべきです。
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文量
連作長篇
時代設定 場所設定
[同時代]  ある町
登場人物
私(語り手、千葉、死神)
死神の精度
章立て
「1」〜「9」
登場人物
藤木一恵(大手電機メーカー苦情処理係)
死神と藤田
章立て
「1」〜「10」
登場人物
藤田(やくざ)
阿久津(藤田の組の若者)
吹雪に死神
章立て
「1」〜「12」
登場人物
田村聡江(開業医の妻)
権藤(定年退職した元刑事)
英一(権藤の息子)
真由子(女優の卵)
恋愛で死神
章立て
「1」〜「9」
登場人物
荻原(ブティック勤務)
古川朝美(荻原の近所に住む女性)
旅路を死神
章立て
「1」〜「14」
登場人物
森岡耕介(殺人犯)
深津(森岡が遭遇した誘拐事件の関係者)
死神対老女
章立て
「1」〜「9」
登場人物
新田(老女、美容院店主)
竹子(美容院の常連客)





まおう
魔王』(平成17年/2005年10月・講談社刊)
収録作品
「魔王」「呼吸」
 
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大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
chiekoa 平成17年/2005年12月19日 今までとはちょっと違った感じの伊坂さん…。個人的には『死神の精度』よりこっちがいちおしです!
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直木賞 135回候補  一覧へ

さばく
砂漠』(平成17年/2005年12月・実業之日本社刊)
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし 29 「思索的で、おもしろい警句や秀句が各所にちりばめられていて十分に堪能したが、評者に解らなかったのは、この作品の時間設計である。」「とはいっても、登場人物の一人がコトバを取り戻す場面などはとてもすばらしく、作者の才能が随所で輝いている。ご面倒でも、新たな作品でこの文学的関所を軽がると越えていただきたい。」
平岩弓枝 6 「これまで伊坂幸太郎さんの作品を愛読し、応援して来た私としては少々、あてがはずれた感じ。これが候補作になったのが残念である。」
宮城谷昌光 35 「この小説は明確な意匠があり、全体が四プラス一で構成されている。」「内容にはその意匠が充分に反映されていない。」「この作品にかぎらず、伊坂氏は言語の軽重を問う作業をなおざりにしている。」「私は失敗作をなじるつもりはない。意欲のすぼんだ無難な小説のほうが嫌いである。氏が小説において知的な作業を好むのであれば、まずい意匠でも、言語がそれ自身の力でそれを超えてゆくほどの作家になってもらいたい。」
阿刀田高 8 「モチーフがつかみきれず、小説を評価するいろいろなものさしを当ててみたが、作者の意図が私には計りきれなかった。」
北方謙三 23 「いい青春小説としてできあがっている、と感じた。」「四年という歳月が流れているにしては、という指摘があったが、人生の季節のひとつを描いたのだということで、私はいいと思った。作者の資質の、幅を感じさせてくれた作品であったと思う。」「今回は、三浦氏が一番手で、次に伊坂氏と森氏が並ぶという評価で、選考会に臨んだ。」
林真理子 21 「今回少々がっかりした。彼の魅力である、シュールな空間が色褪せているのである。」「若く才能のある人が、「才にまかせた」ままに書く小説というものは、とても面白く魅力に充ちたものであるが、この小説はその域にも達していないような気がする。」
五木寛之 15 「こういう小説もちゃんと書くことができる作家としての幅を感じると同時に、あれ、伊坂さんってこんな作家だったっけ、と、肩すかしをくらったような気がした。」「これで受賞したら伊坂幸太郎のファンが泣くだろう。」
渡辺淳一 14 「軽妙さと反社会性、無気力さとおごりなど、現代の若者の生態を描きたかったのかもしれないが、結果は散漫な印象だけに終ってしまった。」「鳥井が、仲間たちの思いやりで言葉を取り戻す、そのシーンだけが生々しく、小説として生きていた。」
選評出典:『オール讀物』平成18年/2006年9月号
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大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
あややこ 平成18年/2006年6月12日 書かれている大学生たちの日常がとても楽しそうで、いろいろな事件が起きるのだけど重くならないところが良かった。卒業の時主人公が仲間とのこの先について思うのだけど、それがリアルでただの青春小説ではくくれない本だと思った。
cocco 平成18年/2006年6月24日 (なし)
のん 平成18年/2006年6月29日 伊坂さんの会話の書き方を魅力的に思う。こんなタイプ嫌だ・・と思うキャラクターが読み進めるうちに愛すべき存在になっていく過程を楽しんでいるところが私にはあるので。この作品ならば西嶋。仲良しグループというよりはお互いのことをクールに観察しているような不思議な関係の5人が確かに相手のことを大切に思い始めるそのじわじわとした温かさがとてもうらやましく感じました。素敵な作品だと思います!
蝦蟇仙人 平成18年/2006年7月10日 前回の『死神の精度』がだめでしたので何とも言えませんが…。今回も候補にあげた以上,伊坂を入れないと東野のようになりますよ。ただ,「実業之日本社」刊だからなあ…。これが「文春」刊ならよかったのになあ…。
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文量
長篇
章立て
「春」「夏」「秋」「冬」「春」
時代設定 場所設定
[同時代]  宮城県仙台
登場人物
僕(語り手、北村、大学生)
鳥井(北村の同級生、女遊び好き)
西嶋(北村の同級生、パンクのファン)
南(北村の同級生、超能力の持ち主)
東堂(北村の同級生、無表情の美人)





しゅうまつ
終末のフール』(平成18年/2006年3月・集英社刊)
収録作品
「終末のフール」「太陽のシール」「篭城のビール」「冬眠のガール」「鋼鉄のウール」「天体のヨール」「演劇のオール」「深海のポール」
 
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他文学賞 山本周五郎賞 19回候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎 26 「読みやすく、わかりやすく、親近感があり、物も考えさせてくれる。」「しかし、多年の甲羅を経た消費者の目から見ると、ひとことで言って「食い足らん」のである。」「各自の人生観や世界観を持つ読者の多くは、本質の空洞を感ずるであろう。」「やはりこの作品は作者の資質に不適合であったと言わざるを得ない。」
北村薫 6 「極限状況をまさに伊坂氏の個性によって描く。そこに、得難い値打ちがある。特に、前半の作品には、何度も《巧いなあ》と唸った。」
小池真理子 38 「文章にも安定感があり、基礎力は充分なのだが、これまでの伊坂作品に比べ、小粒だという印象が否めなかった。人類滅亡、という特殊な筋立てに寄りかかりすぎるあまり、作り物めいた小細工が多く目につくような気がした。」「人生最大の不条理、前代未聞の悲劇、という設定そのものを作者自身、観客席で楽しんでしまっている。」
重松清 48 「小惑星の衝突という仕掛けを物語の外側に置くことで、静謐な作品世界を獲得した。」「シンプルかつストレートな構造で、氏の美点の一つである叙情性を存分に堪能できた。」「表題作でもある巻頭の一編を読んだとき、過去/未来と現在との巧みな距離の取り方に驚嘆した。だが、残念ながら、その驚嘆は作品が重ねられるにつれて弱まってしまう。」
篠田節子 57 「起きる事態をシミュレートして、三千枚の大作を書くのは他の作家にまかせるとして、伊坂氏の持ち味は、「にもかかわらず」の人のくった軽やかなムードと、シュールな設定だろう。」「叙情性がくせ者だ。だからこそ多くの読者を獲得したのかもしれないし、本来の持ち味とロジカルな面白みを半減させてしまったのかもしれない。」「本来、アイロニーに満ちた寓話となるところなのだが、「普通の小説」を指向したせいか、ただの「いい話」になっているのがなんとも残念だった。」
選評出典:『小説新潮』平成18年/2006年7月号
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大衆選考会 135回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
しゅううんパパ 平成18年/2006年6月13日 短編集ですが、一話読むとさらに先を読みたくなる内容でした。
終末を題材にしたものですが、あっさりとしかも読み応えのあるものでした。
平成18年/2006年7月2日 設定のおもしろさ、それぞれの短編の持つ温かさ、伊坂さんの魅力満載です。
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『フィッシュストーリー』 (平成19年/2007年1月・新潮社刊)
収録作品
「動物園のエンジン」「サクリファイス」「フィッシュストーリー」「ポテチ」
 
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他文学賞 山本周五郎賞 20回候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎 48 「たしかに居心地はよい。熱心な愛好者が数多いという事実も、むろんわからぬでもない。」「氏の表現のことごとくを長所と感ずるか短所と感ずるかによって、この物件の評価は真向から対立することになる。」「ひとことで言うなら、この矛盾せる対立の根源は「苦悩の不在」であろうか。」
北村薫 40 「伊坂さんという作家は、実に選考委員泣かせだと思わせられた。というのは、人物再出法の評価についてだ。」「後半二作が見事だと思う。」「しかし、総体としての印象は、どうしても弱くなる。つまり、この一冊だけで、賞に推す気にはなれなかった。」
小池真理子 39 「これまでの伊坂作品を読んでいない読者には、正しく解読することが難しい作品と言える。」「その種の遊戯は、あくまでも一部の愛好家たちの間に限ってのみ、行われるべきことであり、決して普遍化はできない、ということをそろそろ学んでほしいと思う。」「読み進めていくにつれ、決まって綻びが目立ってくるのはどうしたことだろう。」「せっかくの小説的才能を、作者自身が手軽に使いきってしまおうとしているように見えるのは、私だけだろうか。」
重松清 63 「一冊の中での結構をたくらんで編まれた作品集ではない。だからこそ期待するところ大だった。」「「読者」として本作を愉しんだことは確かなのだ。」「その愉しさは、もしかしたら『ラッシュライフ』や『重力ピエロ』をすでに読んでいることに担保されているのかもしれない。」「先行作品の参照や援用なしに向き合った場合、僕には残念ながら本作を「受賞作品」として推すことはできなかったのである。」
篠田節子 18 「私にとっては意味不明の作品だった。」「候補となった作品が、これまでに出た伊坂さんの本のサイドストーリーのようなもので、それらの本をあらかじめ読み、前提を理解した上でなければ読み解くことができない内容だったらしい。逆に言えばこうした本が出るほど、伊坂ワールドに魅せられたファンが多いということでもある。それを思えば、あながち不運な結果とも言えまい。」
選評出典:『小説新潮』平成19年/2007年7月号
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大衆選考会 137回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
万作 平成19年/2007年7月2日 苗場のコトバを心の中で繰り返すようになりました。
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『ゴールデンスランバー』 (平成19年/2007年11月・新潮社刊)
他文学賞 山本周五郎賞 21回候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
浅田次郎    
北村薫    
小池真理子    
重松清    
篠田節子    
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大衆選考会 138回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
かなづち 平成19年/2007年12月13日 伊坂小説の集大成が直木賞を仮に取らなかったとすると直木賞って何でしょう。いつまでも古い選考委員だと文学は廃れる一方だと思います。今回が直木賞の存在理由を問われる時と思います。
トマス・デッカー 平成19年/2007年12月15日 伊坂さんの作品は全部読んでいますが、ゴールデンスランバーはこれまでで一番読み応えがあって面白かったです。一人でも多くの人に読んでもらえるよう直木賞が取れればいいなと思います。
が、直木賞なんてとらなくてもこの作品が面白いことには変わりありません!皆さん、ぜひ読んでみてください。
omi 平成19年/2007年12月18日 (なし)
さわら 平成20年/2008年1月5日 (なし)
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ブログ版 直木賞のすべて 余聞と余分
  [H20]2008/4/13 展 第三号 特集「大池唯雄・濱田隼雄 郷土に生きる」  
  [H20]2008/1/13 このミステリーがすごい!2008年版 2007年のミステリー&エンターテインメントベスト10  
  [H19]2007/10/28 ダカーポ 平成18年/2006年7月19日号(587号)  
  [H19]2007/7/8 小説現代 平成19年/2007年4月号〈第28回吉川英治文学新人賞決定発表号〉  
  [H19]2007/6/24 文藝別冊 半村良 SF伝奇ロマンそして…  
  [H19]2007/5/27 文学賞メッタ斬り!2007年版 受賞作はありません編  
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