直木賞のすべて
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第120回

=受賞者=
宮部みゆき

=候補者=
服部まゆみ
久世光彦
東野圭吾
馳 星周
横山秀夫


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Last Update[H19]2007/8/21

服部まゆみ
Hattori Mayumi
生没年月日【注】 昭和23年/1948年10月14日〜平成19年/2007年8月16日
経歴 東京・日本橋生まれ。現代思潮社美学校銅版画科卒。版画家。日仏現代美術展でビブリオティック・デ・ザール賞受賞。パリで行われた受賞式のため海外旅行を経験し、その旅行の思い出をモチーフに書いた『時のアラベスク』が横溝正史賞受賞。師に加納光於がいる。
受賞歴 第10回日仏現代美術展3席ビブリオテック・ビザール賞(昭和59年/1984年)
第7回横溝正史賞(昭和62年/1987年)『時のアラベスク』
処女作 『時のアラベスク』(昭和62年/1987年5月・角川書店刊)
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関連記事
1件/最新は平成20年/2008年8月3日記事(このページの下部にリンクあり)
備考 正史賞から出てきた作家のなかでは、多分成功したうちの一人。
本業が彫刻家という変わり種。
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直木賞 120回候補  一覧へ

やみ ひかり
『この 闇と 光』(平成10年/1998年11月・角川書店刊)
書誌
>>平成13年/2001年8月・角川書店/角川文庫『この闇と光』
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし 16 「語り手もろとも物語の枠組みを根こそぎ引っくり返してしまう中段でのどんでん返しのあざやかさには感心した。」「原口の純文学っぽい見得の切り方が、そこまで古典的といっていいぐらい端正につくられていた世界に濁りを入れてしまったように見えた。」
田辺聖子 6 「メルヘンと思い快く読み進んでいたら、どんでんにつぐどんでん、わざあり――という所。しかしラストに弱味あり。」
渡辺淳一 21 「受賞作とは別に、最も注目した」「後半にいたって、突如、謎解きに堕して魅力を失ってしまう。」「だがそうした欠陥を除いて、前半、いや三分の二くらいまでの、いわゆる闇の部分は巧みな構成と幻想的な緊張感に溢れて、秀逸である。」「今回の候補作のなかではこの作品だけが、文学的な感興に満ちていて、小説を読む楽しみを味わった。」
阿刀田高 54 「不思議な作品だ。どう読むべきか、判断がむつかしい。結論を先に言えば、このわかりにくさはやはり弱点ではあるまいか。」「サラッと読んだ判断ではリアリティを欠く部分が多すぎる。表現力の巧みさを感じながらも、もう一つ納得がいかなかった。」
黒岩重吾 35 「大人のメルヘンとして惹かれた。誘拐犯がレイアを返すまでの、日常生活の無気味さには、息を呑むほどの緊迫感が漂っている。」「この作品のラストはそれなりに余韻を残しているが、一人二役の作家が、何故少女レイアとして育てた「僕」を誘拐したのかがどうしても納得できなかった。それにも拘らずこの作品をも推したのは、作者の才能に香気を感じたせいである。」
平岩弓枝 0  
津本陽 21 「誘拐されていた少年の闇のなかでの世界と、現実にひきもどされてからの世界との対比の点で、いろいろ納得できない部分があらわれてくるが、全篇に流れる詩情はいい。」
五木寛之 11 「日本にはこのような世界をめざす書き手がまれなだけに、こころを惹かれるものが少くなかった。しかし、この作家ならばさらに完成度の高い佳作が期待できるのではないか、という意見もあって受賞にはいたらなかった。」
選評出典:『オール讀物』平成11年/1999年3月号
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文量
長篇
章立て
「『レイア 一』」「囚われの身」「病院」「帰還」「十五歳、夏」「『レイア 二』」「ムーンレイカー」
時代設定 場所設定
[同時代]  別荘〜東京〜信州S高原
登場人物
私(前半の語り手、レイア、盲目の少女)
父(私の父、王様)
ダフネ(私と父の同居人)
僕(後半の語り手、大木怜、少年)
美奈子(僕の従姉)
森(僕の担当看護婦)
原口孝夫(ベストセラー作家)




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  [H20]2008/8/3 迷宮の本領発揮。ミステリーかと思わせて、別の魅力でもって選考委員たちを惑わせる。 第120回候補 服部まゆみ『この闇と光』  
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