直木賞のすべて
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第118回

=候補者=
北村 薫
折原 一
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Last Update[H18]2006/8/29

折原一
Orihara Ichi
生没年月日【注】 昭和26年/1951年11月16日〜
経歴 埼玉県久喜市生まれ。早稲田大学第一文学部卒。日本交通交社に勤務。『旅』副編集長などを務める。退社後、『五つの棺』で作家デビュー。「倒錯の舞踊」で江戸川乱歩賞候補。妻は推理作家の新津きよみ。
受賞歴 第48回日本推理作家協会賞[長編部門](平成7年/1995年)『沈黙の教室』
処女作 『五つの棺』(昭和63年/1988年5月・東京創元社刊)
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関連記事
1件/最新は平成20年/2008年1月13日記事(このページの下部にリンクあり)
備考 ミステリーの若き(?)旗手の一人で、
処女作が東京創元社刊だということからわかるとおり、
本格物を主体として、サスペンス、ホラー色の強い作品を
描いている。
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直木賞 118回候補  一覧へ

えんざいしゃ
冤罪者』
(平成9年/1997年11月・文藝春秋/文春エンターテインメント)
書誌
>>平成12年/2000年11月・文藝春秋/文春文庫『冤罪者』
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
黒岩重吾 5 「現代の不安感が存在するが、ストーリーが余りにも作為的で、読後、脱力感を覚えた。」
阿刀田高 13 「トリックと謎解きを主眼とする推理小説のものさしで計れば充分にレベルを越えた作品であろう。が、直木賞の候補作として読むとき、文章のあや、人物への目配り、筋運びの整合性などに少しずつ疵があるように感じられた。」
平岩弓枝 17 「常習犯が犯行を重ねていて、たまたま立件された犯罪だけが無実であり、支援グループが働いて、牢獄から娑婆へひっぱり出した結果、その支援者が彼の犯罪の目撃者になるという皮肉が面白かった。その反面、もう一つの犯罪にかかわり合う人達、殊に恋人を殺された男と、その男の二度目の妻となる女性の描写に、もう一工夫が欲しい。」
井上ひさし 26 「これは力作、ある冤罪事件を軸に、「この瞬間も誰かに見張られているのでは……」という神経症的な強迫観念を的確に言語化し、小説にしている。」「事件を切り刻み、前後を並べ変えて、謎を発生させるのも大事であるが、この作品の場合、その度が過ぎて、かえって感興を殺ぎ、登場人物の彫りを浅くした。」
田辺聖子 14 「事件が複雑に入り組んでみえるが、それは狂言廻しの五十嵐友也の扱いによるのではないか。友也の人間が書けていないので読み手が信用してついていけない。」「しかし闇の犯罪を掬う手の、指のまたから〈真実〉はこぼれおちてしまう、その現代の悪の一端を示唆して迫力があった。」
渡辺淳一 6 「初めは衝動的な行為に走る人間の闇の部分でも探るのかと期待したが、途中からはただの謎解きだけの小説になって失望した。」
津本陽 3 「謎解きゲームで、推理小説の分野で活躍する人材だろう。」
五木寛之 0  
選評出典:『オール讀物』平成10年/1998年3月号
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文量
長篇
章立て
「プロローグ――夜の狩人たち」「第一部 暗闇裁判」【「一 事件」「幕間」「二 暗転」「幕間」】「第二部 だまし絵」【「一 波紋」「幕間」「二 事件」「幕間」「三 反転」】「エピローグ――狩人たちの夜」
時代設定 場所設定
1980年代〜[同時代]  東京
登場人物
五十嵐友也(ノンフィクション作家)
河原輝男(殺人事件の被疑者)
水沢舞(五十嵐の婚約者、被害者)
小谷ミカ(五十嵐のメール友達)
五十嵐久美子(旧姓・栃本、五十嵐の妻)
森山郁江(獄中の河原と結婚)
水沢みどり(舞の妹)
村越健一郎(少年時代に放火魔)
高山忠義(元刑事)
瀬戸田光弘(被害者の会代表)
樋口佳代(瀬戸田の同居人)
笹岡良三(河原を支援する会会長)




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  [H20]2008/1/13 このミステリーがすごい!2008年版 2007年のミステリー&エンターテインメントベスト10  
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