直木賞のすべて
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第118回

=候補者=
北村 薫
折原 一
京極夏彦
桐野夏生
池上永一


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Last Update[H20]2008/1/3

池上永一
Ikegami Eiichi
生没年月日【注】 昭和45年/1970年5月24日〜
経歴 本名=又吉真也。沖縄県那覇市生まれ。沖縄県石垣市出身。早稲田大学人間科学部人間健康科学科催眠専攻中退。
受賞歴 第6回日本ファンタジーノベル大賞(平成6年/1994年)「バガージマヌパナス」
処女作 『バガージマヌパナス』(平成6年/1994年12月・新潮社刊)
子サイト
「余聞と余分」内
関連記事
1件/最新は平成19年/2007年12月23日記事(このページの下部にリンクあり)
備考 沖縄県出身、しかもまだ若いということで、
候補に挙がった当時は、沖縄でずいぶん騒がれたと聞きます。
どうでもいいことですが、『風車祭』の本の分厚さに、私(P.L.B.)はいつもひるんでしまうのです。
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直木賞 118回候補  一覧へ

カジマヤー
風車祭』
(平成9年/1997年11月・文藝春秋/文春エンターテインメント)
書誌
>>平成13年/2001年8月・文藝春秋/文春文庫『風車祭』
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
黒岩重吾 4 「沖縄の伝承や神事、風俗などがよく描かれているが、小説的構築が未完成である。」
阿刀田高 25 「作者の強い志に圧倒された。」「が、読みにくいことは相当読みにくい。」「本筋を離れたエピソードが多過ぎるし、ストーリィの発展もゆるく散漫な感じが否めない。それが沖縄風と主張されると私には応ずるすべもない。」「最後の最後まで悩みながら、エンターテインメントとして不足がある、と考えざるをえなかった。」
平岩弓枝 25 「一番、作者の心の熱さが伝わって来た」「ピシャーマと少年のかかわり合いにロマンがあり、ギイギイという六本足の豚の存在もユーモラスで大いに笑ってしまった。この作者に必要なのは調べ抜いたことの八十パーセントを捨てて書くという姿勢で、それが成功すると捨てたものが行間に滲み出て来て、書いたよりも更に深く、読者を理解させる。」
井上ひさし 21 「馬力と筆力に脱帽する。」「もっとも言葉にしにくいものに、とにかく言葉を与えて読者の前に提供し得た力業にも敬意を表する。」「ただ均質にびっしりと、ややこしく書いてあるので、なにが大事で、なにが大事でないかが、はっきりしない。そこで読者は「読む地獄」を味わうことになった。」
田辺聖子 15 「読んで元気の出る小説だ。」「何より登場人物がみな魅力的だ。」「沖縄の風土色ゆたかな、絢爛たる力作。ただ作者があまり入れこみすぎて、やや冗長になった感がなくもない。」
渡辺淳一 5 「沖縄の方言を駆使して、それなりの効果を上げているが、あまりに長すぎて小説的緊迫感に欠けていた。」
津本陽 7 「石垣島の風土と沖縄の土俗の本質をつかんでいる点をおおいに買うが、あまりにもボリュームが多すぎて、小説として完成させるにはもっと刈りこみが必要であろう。」
五木寛之 11 「(引用者注:「風車祭」「嗤う伊右衛門」「OUT」のうち)どれが受賞作になってもおかしくないと考えて選考の席にのぞんだ」「濃密な描写力に感嘆しながらも、いささかその長大さをもてあましたのも事実だった」
選評出典:『オール讀物』平成10年/1998年3月号
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文量
長篇
章立て
「プロローグ」「第一章 旧暦八月十五日 節祭」「第二章 旧暦九月九日 菊酒」「第三章 旧暦十月立冬 種子取祭」「第四章 旧暦十一月十一日 冬至」「第五章 旧暦十二月八日 鬼餅」「第六章 旧暦一月十六日 十六日祭」「第七章 旧暦二月十五日 ウマチー」「第八章 旧暦三月三日 サニジ」「第九章 旧暦四月吉日 草葉願」「第十章 旧暦五月四日 海神祭」「第十一章 旧暦六月吉日 豊年祭」「第十二章 旧暦七月十三日 盂蘭盆」「第十三章 旧暦九月七日 風車祭」
時代設定 場所設定
同時代  沖縄・石垣島
登場人物
比嘉武志(高校生、マブイを失う)
仲村渠フジ(97歳、長寿のみが生き甲斐)
ピシャーマ(前新川首里大屋子の娘、247歳、彷徨するマブイ)
ギーギー(六本足の妖怪豚)
玉城睦子(武志の同級生)
郁子(睦子の妹)
ホールザーマイ(巫女の長)




『シャングリ・ラ』(平成17年/2005年9月・角川書店刊)
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大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
hase 平成17年/2005年12月27日 第118回『風車祭』と比べてもはるかに面白いです。地球の偉大さを肌で感じられるような、恐るべき高密度のストーリー。ジャンルを横断した大傑作エンタテイメント文学です。
いろいろ受賞は無理そーですが、あえて推します。
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ブログ版 直木賞のすべて 余聞と余分
  [H19]2007/12/23 大いなる助走  
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