直木賞のすべて
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第114回

=受賞者=
小池真理子
藤原伊織

=候補者=
藤田宜永
服部真澄
北村 薫
高橋直樹


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Last Update[H20]2008/1/3

服部真澄
Hattori Masumi
生没年月日【注】 昭和36年/1961年7月31日〜
経歴 東京都生まれ。早稲田大学教育学部国語国文学科卒。編集プロダクション勤務ののち、フリー編集者。『龍の契り』で作家デビュー。
受賞歴 第18回吉川英治文学新人賞(平成8年/1996年)『鷲の驕り』
処女作 『龍の契り』(平成7年/1995年7月・祥伝社刊)
サイト内リンク 小研究-ミステリーと直木賞
付録-吉川英治文学新人賞受賞作・候補作一覧(第18回)
子サイト
「余聞と余分」内
関連記事
1件/最新は平成20年/2008年1月13日記事(このページの下部にリンクあり)
備考 『龍の契り』で華々しくデビュー。2作目『鷲の驕り』と続けざまに出し、
ミステリー界の時代の寵児となった感すらある。
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直木賞 114回候補  一覧へ

りゅう ちぎ
龍の 契り』(平成7年/1995年7月・祥伝社刊)
書誌
>>平成10年/1998年10月・祥伝社/ノン・ポシェット『龍の契り』
>>平成13年/2001年2月・新潮社/新潮文庫『龍の契り』
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
阿刀田高 41 「処女作という話だが、ならばものすごい腕力だ。」「ただ弱点もある。人物の描写が際立たず、魅力的な人格が見えてこない。」「香港の返還をめぐるイギリスと中国の密約、これを受け皿として発見したところが、この作家の第一の手柄だろう。が、それを評価しながらも、その一方で、――それを除けば、なにが残るのか――という不安も感じた。」
黒岩重吾 13 「直木賞が求めている小説ではないような気がする。」「植民地時代の完了を告げる香港返還は、中国の新しい生命のひとつである。一片の密約書の存在など、朽ちた落葉よりも無意味であろう。日本の外交官がやたらに動き廻るのも滑稽である。」
井上ひさし 18 「物語作家としての膂力は十分だ。しかし文章力は、正直に云って、まだ不十分である。」「出来の悪い文章が、せっかく築き上げた出来のいい話の腰を折ってしまった。」
田辺聖子 18 「かなりの長篇だが一気に読ませる巧妙な設定と話法に脱帽。」「この作品は文章をたのしむ性質のものでも、作者の体温と脈搏を感じるものでもない。冒険活劇だけれども志のあるチャンバラだ。」
平岩弓枝 23 「なんという欲ばりすぎの小説かと微苦笑気分になってしまった。これだけ登場人物が多いとよくよく文章の上で一人一人がしっかり描き分けられていないと読者は混乱する。」
渡辺淳一 0  
津本陽 0  
五木寛之 4 「私は非常におもしろく読んだが、選考の席では意外に不評だった。」
選評出典:『オール讀物』平成8年/1996年3月号
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文量
長篇
章立て
「プロローグ」「第1部 発端―英国・ロンドン」【「封筒」「微動」「疑問」「特種」「覚醒」「計画」】「第2部 集結―香港」【「侵入」「偽装」「邂逅」「裏金」「暗証」「脅迫」】「第3部 激突―米国・ワシントン」【「漏洩」「抹殺」「諜報」「筆談」「狙撃」「演技」「MAO」「挟撃」】「第4部 密約―中国・北京」【「覇権」「東洋」「開封」「本物」】「エピローグ」
時代設定 場所設定
1982年〜1993年  ロンドン〜香港〜ワシントン〜北京など
登場人物
アディール(ハリウッド女優)
沢木喬(外交官)
西条亮(ハイパーソニック社長)
チャーリー(イギリス秘密情報部員)
ダナ・サマートン(米国ジャーナリスト)
劉日月(香港の天才ハッカー)
長老(中国共産党の指導者)





わし おご
鷲の 驕り』(平成8年/1996年12月・祥伝社刊)
書誌
>>平成11年/1999年7月・祥伝社/ノン・ポシェット『鷲の驕り』
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 18受賞 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
阿刀田高 10 「今が旬……。よい才能の集まる中から選ばれた佳篇であることはまちがいない。」「もう少し人物の造型が明確であってほしい、と思わないでもなかった」「結果については異存はない。」
井上ひさし 10 「題材の選び方に発明がある。その着眼のよさ、構想力の大きさに、それぞれ千金の値打ちがある。この二つの力によって短所はみんな見えなくなった。」
尾崎秀樹 14 「第一作の「龍の契り」も興味深かったがこの「鷲の驕り」はさらに興をそそられた。」
野坂昭如 25 「(引用者注:国際謀略小説の分野で)我物顔だった、紅毛の書き手を瞠目せしめる傑作。」「外国人も楽しめる。ここまでデータを集め、混乱させず、長篇をまとめた才能に感嘆する。」
半村良 22 「戦後海外ミステリーの紹介を継続した出版社と、大勢の翻訳者たちが作った土壌から芽吹いた花であることは、一読してよくわかった。」「模倣の域を脱して、われわれは海外ミステリーの世界を、完全に自分たちのものにしてしまったのだ。」
選評出典:『群像』平成9年/1997年5月号
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ブログ版 直木賞のすべて 余聞と余分
  [H20]2008/1/13 このミステリーがすごい!2008年版 2007年のミステリー&エンターテインメントベスト10  
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