直木賞のすべて
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第103回

=受賞者=
泡坂妻夫

=候補者=
高橋義夫
志水辰夫
樋口有介
清水義範


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Last Update[H20]2008/1/3

樋口有介
Higuchi Yusuke
生没年月日【注】 昭和25年/1950年7月5日〜
経歴 本名=樋口裕一。群馬県前橋市生まれ。国学院大学文学部哲学科中退。劇団員、業界誌記者、青焼工ののち、『ぼくと、ぼくらの夏』でサントリーミステリー大賞読者賞受賞。
受賞歴 第6回サントリーミステリー大賞読者賞(昭和63年/1988年)「ぼくと、ぼくらの夏」
処女作 『ぼくと、ぼくらの夏』(昭和63年/1988年7月・文藝春秋刊)
サイト内リンク 付録-吉川英治文学新人賞受賞作・候補作一覧(第12回)
付録-吉川英治文学新人賞受賞作・候補作一覧(第13回)
小研究-ミステリーと直木賞
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直木賞 103回候補  一覧へ

かぜしょうじょ
風少女』(平成2年/1990年1月・文藝春秋刊)
書誌
>>平成5年/1993年5月・文藝春秋/文春文庫『風少女』
>>平成19年/2007年3月・東京創元社/創元推理文庫『風少女』
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
陳舜臣 13 「ミステリーとしては破綻がありすぎる。」「登場人物のやりとりは軽快で、とくに主人公と妹とのそれはおもしろい。」「作者はおそらくこのようなリズムを、からだに内蔵しているのであろう。それは貴重な資質であり、多作によって伸びるような気がする。」
平岩弓枝 12 「好感度からいえば、ナンバーワンの作品。」「登場人物がきびきびと描けていて、ほどほどにクールで、適当に甘いのもいい。」「弱味といえば、事件のしめくくり方と、風少女のイメージにパターンを感じさせることだろうか。」
藤沢周平 20 「軽妙な(絶妙と言ってもよい)会話が魅力といった作品で、殺人事件を扱った小説なのにさわやかな青春小説の趣きがあり、後味はわるくない。」「しかしこの作品の問題となる点もまたこの軽妙さにある、という感じがするのも事実で、殺人事件があまりさわやかでも困るわけである。」
黒岩重吾 21 「青春小説を爽やかに描く文章力を持っている。ただこの作品を推理小説として読むと、独善的で社会に通用しない現代青年の行動を見せつけられたような気がする。」「主人公が懸命に解いている謎は、警察がとっくに調べている筈である。」「警察は、この程度の犯人なら簡単に逮捕してしまう。となると、この推理小説の謎解きは根底から成立しないことになる。」
山口瞳 0  
渡辺淳一 0  
五木寛之 20 「『風少女』のような作風は、とかくこの国の文壇では軽視されがちな傾向がある。(引用者中略)しかし、私は『風少女』の文体が好きだった。これと『北緯50度に消ゆ』の二作が受賞作に選ばれてもいいと思っていた。」「樋口さんはミステリーにこだわるのをやめたらどうだろう。そうすればもっと自由な、あたらしい小説が書けるのではあるまいか。」
田辺聖子 28 「氏のお得意とされる青春ものの軽いノリが、ここでは一篇を支え切れないように思われた。ミステリー仕立てでありながら、ミステリーとしての緊迫感に欠けるからだろうか。」「けだるい青春彷徨ロマンとして読めば、それなりに匂いも情緒もあったが、やっぱり、人が殺されているんだし……。ちょっとどっちつかずになった感じ。」
井上ひさし 22 「今回、もっとも堪能した」「風俗の活写、青春群像の彫琢、みんなうまく行っている。」「だが、この作品はじつは推理小説のスタイルで書かれており、そうなると、たとえば睡眠薬の錠数といったことが問題にならざるを得ない。どう勘定しても数が合わぬのである。そこで推薦の辞も自然弱くなる。この作品と心中してもいいと思っていただけにとても残念である。」
選評出典:『オール讀物』平成2年/1990年9月号
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文量
長篇
章立て
「1」〜「7」
時代設定 場所設定
[同時代]  前橋
登場人物
ぼく(語り手、斎木、大学生)
川村千里(高校生)
川村麗子(千里の姉、ぼくの同窓生、怪死)
桜子(ぼくの妹、中学生)
亀橋和也(ぼくの同窓生、自動車修理工)
桑原智世(ぼくの同窓生、看護婦)
竹内常司(ぼくの同窓生、文学青年)
片桐誠三(ぼくの叔父、警察官)




候補作不明
他文学賞 吉川英治文学新人賞 12回候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし 0  
尾崎秀樹 0  
佐野洋 0  
野坂昭如 1 「チラチラおもしろかった。」
半村良 0  
選評出典:『群像』平成3年/1991年5月号
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なつ くちべに
夏の 口紅』(平成3年/1991年10月・角川書店刊)
書誌
>>平成11年/1999年9月・角川書店/角川文庫『夏の口紅』
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他文学賞 吉川英治文学新人賞 13回候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし 0  
尾崎秀樹 0  
佐野洋 0  
野坂昭如 7 「ぼくは、このての小説が苦手なのだが、読み直して、こういうフワフワした小説でしか描けない季節、都市、人間のあることを考えた。ここにも、風変りでいるようにみえて、まこと類型でしかない人物が登場する、そして主役がいない、強いていえば、「夏」か。」
半村良 0  
選評出典:『現代』平成4年/1992年5月号
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