![]() みなさんの 「読みたい」望みを かなえられるように、 アンケートをとった結果が、 ついに書籍となります。 |
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| 順位 | 得票数 | 作者名・作品名 | 作者・作品について |
| 1 | 120票 |
早乙女 貢 『僑人の檻』 |
『會津士魂』などの歴史小説でおなじみの作家の、長い修業時代を経て、受賞の栄冠を勝ち取った重厚な筆致の長篇。明治初期、横浜で起きた移民船「マリア・ルイズ」号裁判を題材にした、中国人・西洋人・日本人たちの物語。 |
| 2 | 117票 |
藤井重夫 「虹」 |
直木賞受賞でも傲ることなく、生涯、市井の作家として同人誌等で活躍した知る人ぞ知る受賞作家です。戦後の大阪で、たくましく生きる浮浪児と巡査との交流。 ↑『消えた受賞作 直木賞編』に収録 |
| 2 | 117票 |
海音寺潮五郎 「天正女合戦」 |
歴史小説の大家の、若かりし頃の出世作。のちに『茶道太閤記』と改題・長篇化され、この受賞作はほとんど忘れ去られています。太閤秀吉のまわりで起きる、茶道を軸とした女たちの争い。 ↑『消えた受賞作 直木賞編』に収録 |
| 4 | 102票 |
邱 永漢 『香港』 |
すっかり経済評論家、“お金の神様”として有名になった作者の、初期の創作。反政府運動のかどで台湾を追放された主人公が、香港でしたたかに生きる人々に触れるお話。 |
| 5 | 94票 |
小山いと子 「執行猶予」 |
戦後初、直木賞史上でも2人目となった女性の受賞。戦後まもなくが舞台なのに、今読んでもほとんど違和感なく読めてしまう、検事出身の弁護士の出世と家庭のお話。 ↑『消えた受賞作 直木賞編』に収録 |
| 6 | 86票 |
富田常雄 「面」 |
すでに『姿三四郎』の作者として大家の座にあった作者の、ぴりりと締まった短篇。元・貴族の老人が直面した、戦後変容してしまった社会と自身とのズレ。 ↑『消えた受賞作 直木賞編』に収録 |
| 7 | 85票 |
富田常雄 「刺青」 |
「面」とともに、作者が短いなかで社会風俗と人間生態を切り取った小品です。極道の世界に望んで身をなげうった若い女性と、彼女の刺青を愛する銭湯の番頭との、物語。 ↑『消えた受賞作 直木賞編』に収録 |
| 7 | 85票 |
岡田誠三 「ニューギニア山岳戦」 |
現代の日本ではとうてい想像もできない(一般受けしない)戦場での、いくつかのエピソードが語られます。ニューギニア戦線で戦うさまざまな立場の軍人を描いています。 ↑『消えた受賞作 直木賞編』に収録 |
| 9 | 83票 |
榛葉英治 『赤い雪』 |
のちに作家としてより“釣り愛好家”としていくつかの著作を遺した著者の、シブい長篇です。戦後まもなくの元・満州に生きる男と、彼の前に現れるさまざまな人間の運命。 |
| 10 | 82票 |
木村荘十 「雲南守備兵」 |
作者は、画家の木村荘八、映画監督の木村荘十二の兄弟。……って言っても知らないか。ほとんど目にする機会のない貴重な受賞作。中国を舞台にした、貧民窟出身の軍人の冒険談。 ↑『消えた受賞作 直木賞編』に収録 |
| 11 | 79票 |
森 荘已池 「山畠」 |
宮沢賢治研究で名を馳せた作者の、貴重な創作のひとつです。岩手の田舎で駅長を務める男と、家を離れた兄弟の心情を描いた作品。 ↑『消えた受賞作 直木賞編』に収録 |
| 11 | 79票 |
森 荘已池 「蛾と笹舟」 |
戦争中に書かれた作品なだけに、軍人万歳、米英畜生、みたいな記述があるのは仕方ありませんが、作品の主眼はそんなところにはないので、今読んでも違和感なく、心にしみじみ感を残します。大往生を遂げた老人の、死に際の不思議な体験。 ↑『消えた受賞作 直木賞編』に収録 |
| 13 | 68票 |
皆川博子 『恋紅』 |
なぜか数年前、この作者の文庫が書店から一気に消えた時期がありましたが、この受賞作もその消えた作品のうちの一つ。幕末・明治期、吉原で育った娘と、芝居役者との恋と行く末。 |
| 14 | 40票 |
海老沢泰久 『帰郷』 |
『監督』や『F1地上の夢』などで、実際のスポーツの世界を小説として描いて注目を浴びた作者の、遅すぎた感もある受賞作。6篇が収められた短篇集です。 |
| 15 | 39票 |
青島幸男 『人間万事塞翁が丙午』 |
作者は有名すぎるほど有名な、放送作家であり前・東京都知事であり、今は……何だろう。受賞作はギャグ小説でも政治小説でもなく、戦前・戦中・戦後と東京下町で仕出し弁当屋→旅館を切り盛りした女将の一代記。 |
| 16 | 31票 |
出久根達郎 『佃島ふたり書房』 |
古書業を営み、古書にまつわる名エッセイを多数書いてきた作者の本領発揮ともいえる、古本屋が主人公の物語。明治から昭和戦後、東京佃島でがむしゃらに古本屋業に励んだ二人の男の友情が、流麗な文体で鮮やかに描かれています。 |
| 17 | 29票 |
泡坂妻夫 『蔭桔梗』 |
トリック性に富んだ推理小説で登場し、何度も候補に挙げられた作者の、11篇を収めた短篇集。紋章上絵師や仕立屋などを主人公とした短篇が多く、純粋な推理小説ではありませんが、どれも作者のストーリーテイラーぶりが発揮されています。 |
| 17 | 29票 |
堤千代 「小指」 |
選考委員の間で評価が真っ二つに分かれ、2回連続で候補に挙げられて、ようやく受賞したという、珍しい経緯を持つ作品。ちなみに作者はいまだに「直木賞の最年少受賞」タイトルホルダーです。若い軍人に恋した芸妓の物語。 |
| 19 | 28票 |
古川 薫 『漂泊者のアリア』 |
直木賞の最多候補回数を誇る作者が、初候補から約25年で受賞した記念碑的作品です。イギリスの商人と芸者の間に生まれたオペラ歌手・藤原義江の一生を追った伝記。 |
| 19 | 28票 |
村松友視 「時代屋の女房」 |
作者はテレビ等でもおなじみの顔、受賞作はドラマ化・映画化もされて有名、なのに今は手に入りにくい、というのは悲しい現実です。骨董品屋の主人と、突然あらわれて突然姿を消した妻の、物語。 |
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