直木賞のすべて

1月7日(月)、
第138回(平成19年/2007年下半期)の
候補作が発表されました。
「直木賞専門サイト」を
うたっている以上、
当サイトでは例によって、
候補作についていち早く、
ご紹介したいと思います。
ちなみに選考委員会は、
約10日後の1月16日(水)に開かれ、
即日、テレビ等で発表されます。

第138回候補の詳細
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Last Update[H20]2008/1/7

Inoue Areno
井上 荒野
『ベーコン』
平成19年/2007年10月30日・集英社刊


短篇集
205頁
四六判上製
本体価格1,400円
ISBN 9784087748918

装画いしわためぐみ
装丁大久保明子
発行者加藤潤
印刷所凸版印刷株式会社
製本所株式会社ブックアート
内容
  • 「もくじ」(p1)
  • 「ほうとう」(p5-28)
  • 「クリスマスのミートパイ」(p29-56)
  • 「アイリッシュ・シチュー」(p57-76)
  • 「大人のカツサンド」(p77-100)
  • 「煮こごり」(p101-124)
  • 「ゆで卵のキーマカレー」(p125-146)
  • 「父の水餃子」(p147-166)
  • 「目玉焼き、トーストにのっけて」(p167-186)
  • 「ベーコン」(p187-205)

  • 初出
  • 「ほうとう」(『小説すばる』平成16年/2004年7月号)
  • 「クリスマスのミートパイ」(『小説すばる』平成16年/2004年12月号「ミートパイ」改題)
  • 「アイリッシュ・シチュー」(『小説すばる』平成18年/2006年3月号)
  • 「大人のカツサンド」(『小説すばる』平成17年/2005年9月号)
  • 「煮こごり」(『小説すばる』平成18年/2006年6月号)
  • 「ゆで卵のキーマカレー」(『小説すばる』平成17年/2005年6月号)
  • 「父の水餃子」(『小説すばる』平成18年/2006年10月号)
  • 「目玉焼き、トーストにのっけて」(『小説すばる』平成18年/2006年8月号)
  • 「ベーコン」(『小説すばる』平成18年/2006年12月号)

  • 集英社http://www.shueisha.co.jp/
    ハミダシ情報
    井上さんちのお嬢さん、並み居る歴戦の候補者にまじって、おっと意外にも初めてのお目見え。すでに“新人作家”と呼ぶのは失礼に当たるほどの経歴をお持ちなのに、この候補者のなかに入ると、妙に新しい方のように見えてしまうから不思議です。

    なにぶん、アクのお強い面々と並びますと、現代人の生活や心のさまをスッキリさっぱり描いた、本格派の小説っていうのは、アクの強い小説のお嫌いな選考委員が睨みをきかせる場では、案外すいすいっと受賞したりするんですよ。ほら、ムコーダさんとかトードーさんとかエクニさんとか、諸先輩がたの歩んだ道。
    年齢(平成20年/2008年1月現在)
    46歳11ヵ月

    経歴
    昭和36年/1961年2月4日、東京都生まれ。成蹊大学文学部英文学科卒。アルバイトののち、フリーライターに。在職中の平成1年/1989年、「わたしのヌレエフ」で第1回フエミナ賞受賞。NHKで「現代ジャーナル」の司会を務める。平成16年/2004年『潤一』で島清恋愛文学賞を受賞。父は作家の井上光晴。

    主な筆歴
    『グラジオラスの耳』
    平成3年/1991年5月・福武書店刊->平成15年/2003年1月・光文社/光文社文庫
    収録作「グラジオラスの耳」「暗い花柄」「わたしのヌレエフ」「楽天ちゃん追悼」「ビストロ・チェリイの蟹」
    『みずたまのチワワ』(田中清代・絵)
    平成9年/1997年8月・福音館書店/こどものとも
    訳『あなたがうまれたひ』(デブラ・フレイジャー・作)
    平成11年/1999年11月・福音館書店刊
    訳『エロイーズ』(ケイ・トンプソン・文、ヒラリー・ナイト・絵)
    平成13年/2001年4月・メディアファクトリー刊
    訳『エロイーズ、パリへいく』(ケイ・トンプソン・文、ヒラリー・ナイト・絵)
    平成13年/2001年4月・メディアファクトリー刊
    『もう切るわ』
    平成13年/2001年10月・恒文社21刊、恒文社発売->平成16年/2004年10月・光文社/光文社文庫
    訳『エロイーズのクリスマス』(ケイ・トンプソン・文、ヒラリー・ナイト・絵)
    平成13年/2001年11月・メディアファクトリー刊
    訳『エロイーズ、モスクワへいく』(ケイ・トンプソン・文、ヒラリー・ナイト・絵)
    平成13年/2001年11月・メディアファクトリー刊
    訳『海へさがしに』(デブラ・フレイジャー・作)
    平成14年/2002年4月・福音館書店刊
    エッセイ『ひどい感じ―父・井上光晴』
    平成14年/2002年8月・講談社刊->平成17年/2005年10月・講談社/講談社文庫
    『ヌルイコイ』
    平成14年/2002年10月・光文社刊->平成17年/2005年10月・光文社/光文社文庫
    『潤一』
    平成15年/2003年11月・マガジンハウス刊->平成18年/2006年12月・新潮社/新潮文庫
    収録作「映子・三十歳」「環・二十八歳」「あゆ子・六十二歳」「美雪・二十六歳」「千尋・二十九歳」「瑠依・十四歳」「香子・四十三歳」「希・三十八歳」「美夏・二十歳」「潤一・二十六歳」
    『森のなかのママ』
    平成16年/2004年3月・ホーム社刊、集英社発売->平成19年/2007年5月・集英社/集英社文庫
    『だりや荘』
    平成16年/2004年7月・文藝春秋刊->平成19年/2007年8月・文藝春秋/文春文庫
    『しかたのない水』
    平成17年/2005年1月・新潮社刊
    収録作「手紙とカルピス」「オリビアと赤い花」「運動靴と処女小説」「サモワールの薔薇とオニオングラタン」「クラプトンと骨壺」「フラメンコとべつの名前」
    訳『オカネ・モッチャが見つけたしあわせ』(マドンナ・作、ルイ・パイシュ・絵)
    平成17年/2005年9月・ホーム社刊、集英社発売
    『誰よりも美しい妻』
    平成17年/2005年12月・マガジンハウス刊
    『不恰好な朝の馬』
    平成18年/2006年10月・講談社刊
    収録作「不恰好な朝の馬」「クリームソーダ」「額縁の犬」「鹿田温泉」「スケッチ」「虫」「初夏のペリメニ」
    『学園のパーシモン』
    平成19年/2007年1月・文藝春秋刊
    『ズームーデイズ』
    平成19年/2007年7月・小学館刊

    過去の直木賞候補歴
    なし



    Kurokawa Hiroyuki
    黒川 博行

    あっか
    悪果』
    平成19年/2007年9月30日・角川書店刊、角川グループパブリッシング発売


    長篇
    564頁
    四六判上製
    本体価格1,800円
    ISBN 9784048737272

    装丁多田和博
    装画黒川雅子
    発行者井上伸一郎
    印刷所大日本印刷株式会社
    製本所株式会社鈴木製本所
    内容
  • 「悪果」(p1-564)
  • 「参考文献」(p566)

  • 初出
  • 「悪果」(『野性時代』平成15年/2003年12月号〜平成17年/2005年11月号/単行本化にあたり加筆・修正)

  • 角川書店・角川グループ(web KADOKAWA)http://www.kadokawa.co.jp/
    ハミダシ情報
    ええっ。まさか5度目の候補があるとは。

    『カウント・プラン』の頃はほんの2〜3人に好感触を得たところから始まって、4度目の候補にして『国境』が高く評価されて、惜しくも、ほんとに惜しくも最終決選で敗れて涙を呑んだのは、はや6年も前のハナシ。おお、よくぞ舞い戻ってきてくださいました。

    いまさらとっても“遅きに失する”部類に入ると思いますけど、そりゃあファンの一人として、とって欲しい。とって欲しいが、どうも万人受けするとは思えない黒川さんの作風が、するりと文学賞の選考委員たちに受け入れられるとも思えない。とってもとらなくても、この方の行く手にことさら問題などないと信じますが、いっちょ、ミステリー界の心優しき親分、北方謙三委員あたりの奮闘に期待しましょう。
    年齢(平成20年/2008年1月現在)
    58歳10ヶ月

    経歴
    昭和24年/1949年3月4日、愛媛県生まれ。京都市立芸術大学美術学部彫刻科卒。スーパー勤務、高校の美術教師を経て、昭和59年/1984年『二度のお別れ』がサントリーミステリー大賞佳作。昭和61年/1986年『キャッツアイころがった』で同賞大賞を受賞。平成7年/1995年「カウント・プラン」で日本推理作家協会賞短篇部門を受賞。

    主な筆歴
    『二度のお別れ』
    昭和59年/1984年9月・文藝春秋刊->昭和62年/1988年6月・文藝春秋/文春文庫->平成15年/2003年9月・東京創元社/創元推理文庫
    『雨に殺せば』
    昭和60年/1985年6月・文藝春秋刊->昭和63年/1988年5月・文藝春秋/文春文庫->平成15年/2003年11月・東京創元社/創元推理文庫
    『暗闇のセレナーデ』
    昭和60年/1985年8月・徳間書店刊->昭和63年/1988年11月・徳間書店/徳間文庫->平成18年/2006年3月・東京創元社/創元推理文庫
    『キャッツアイころがった』
    昭和61年/1986年8月・文藝春秋刊->平成1年/1989年9月・文藝春秋/文春文庫->平成17年/2005年6月・東京創元社/創元推理文庫
    『海の稜線』
    昭和62年/1987年4月・講談社刊->平成2年/1990年7月・講談社/講談社文庫->平成16年/2004年3月・東京創元社/創元推理文庫
    『八号古墳に消えて』
    昭和63年/1988年9月・文藝春秋刊->平成16年/2004年1月・東京創元社/創元推理文庫
    『切断』
    平成1年/1989年2月・新潮社/新潮ミステリー倶楽部->平成6年/1994年8月・新潮社/新潮文庫->平成16年/2004年11月・東京創元社/創元推理文庫
    『ドアの向こうに』
    平成1年/1989年5月・講談社刊->平成5年/1993年1月・講談社/講談社文庫->平成16年/2004年7月・東京創元社/創元推理文庫
    『絵が殺した』
    平成2年/1990年6月・徳間書店刊->平成6年/1994年3月・徳間書店/徳間文庫->平成16年/2004年9月・東京創元社/創元推理文庫
    『アニーの冷たい朝』
    平成2年/1990年10月・講談社刊->平成5年/1993年10月・講談社/講談社文庫->平成17年/2005年1月・東京創元社/創元推理文庫
    『てとろどときしん―大阪府警・捜査一課事件報告書』
    平成3年/1991年9月・講談社刊->平成15年/2003年6月・講談社/講談社文庫
    収録作「てとろどときしん」「指環が言った」「飛び降りた男」「帰り道は遠かった」「爪の垢、赤い」「ドリーム・ボート」
    『大博打』
    平成3年/1991年12月・日本経済新聞社/エコノミステリー->平成10年/1998年4月・新潮社/新潮文庫
    『封印』
    平成4年/1992年12月・文藝春秋刊->平成8年/1996年8月・文藝春秋/文春文庫
    『迅雷』
    平成7年/1995年5月・双葉社刊->平成10年/1998年5月・双葉社/双葉文庫->平成17年/2005年5月・文藝春秋/文春文庫
    『カウント・プラン』
    平成8年/1996年11月・文藝春秋刊->平成12年/2000年4月・文藝春秋/文春文庫
    収録作「カウント・プラン」「黒い白髪」「オーバー・ザ・レインボー」「うろこ落とし」「鑑」
    『疫病神』
    平成9年/1997年3月・新潮社/新潮ミステリー倶楽部->平成12年/2000年2月・新潮社/新潮文庫
    『麻雀放蕩記』
    平成9年/1997年6月・双葉社刊->平成12年/2000年6月・双葉社/双葉文庫
    収録作「ぶらっくじゃっく」「ほんびき落とし」「いたまえあなごすし」「あめあがりの七対子」「幻の女」「パチンコクィーン」「東風吹かば」
    エッセイ『よめはんの人類学』
    平成10年/1998年7月・ブレーンセンター刊
    『燻り』
    平成10年/1998年9月・講談社刊->平成14年/2002年4月・講談社/講談社文庫
    収録作「燻り」「腐れ縁」「地を払う」「二兎を追う」「夜飛ぶ」「迷い骨」「タイト・フォーカス」「忘れた鍵」「錆」
    『文福茶釜』
    平成11年/1999年5月・文藝春秋刊->平成14年/2002年5月・文藝春秋/文春文庫
    収録作「山居静観」「宗林寂秋」「永遠縹渺」「文福茶釜」「色絵祥瑞」
    『国境』
    平成13年/2001年10月・講談社刊->平成15年/2003年10月・講談社/講談社文庫
    『左手首』
    平14年/2002年3月・新潮社/新潮エンターテインメント倶楽部->平成17年/2005年2月・新潮社/新潮文庫
    収録作「内会」「徒花」「左手首」「淡雪」「帳尻」「解体」「冬桜」
    エッセイ『ぎゃんぶる考現学―麻雀放蕩記』
    平成15年/2003年10月・徳間書店/徳間文庫
    『蒼煌』
    平成16年/2004年11月・文藝春秋刊->平成19年/2007年11月・文藝春秋/文春文庫
    『暗礁』
    平成17年/2005年10月・幻冬舎刊->平成19年/2007年10月・幻冬舎/幻冬舎文庫(上)(下)

    過去の直木賞候補歴
    第116回『カウント・プラン』(平成8年/1996年11月・文藝春秋刊)選評の概要を見る
    第117回『疫病神』(平成9年/1997年3月・新潮社/新潮ミステリー倶楽部)選評の概要を見る
    第121回『文福茶釜』(平成11年/1999年5月・文藝春秋刊)選評の概要を見る
    第126回『国境』(平成13年/2001年10月・講談社刊)選評の概要を見る



    Kodokoro Seiji
    古処 誠二
    てきえい
    敵影』
    平成19年/2007年7月25日・新潮社刊


    長篇
    212頁
    四六判上製
    本体価格1,500円
    ISBN 9784104629039

    装幀新潮社装幀室
    発行者佐藤隆信
    印刷所三晃印刷株式会社
    製本所大口製本印刷株式会社
    内容
  • 「敵影」(p1-212)

  • 初出
  • 「敵影」(『小説新潮』平成17年/2005年12月号、平成18年/2006年3月号、6月号、9月号、12月号/単行本化にあたり加筆修正)

  • 新潮社http://www.shinchosha.co.jp/
    ハミダシ情報
    ううむ、さすがに三度目ともなると、孤独におのれの世界をひた走る古処さんの姿が、俄然まぶしく見えてきませんか。どんなに貶されようと、どんなに“戦争小説ってだけで食指が動かないわ”と弾かれようと、それでも書き続ける力強さ。拍手、拍手です。

    そのうちポロリと文春から出した本(しかもお決まりの『別冊文春』連載)なんかでとっちまわないうちに、今のうち差し上げておけば、新潮社の方々も拳を握りしめて喜ぶでしょう。

    前回の『遮断』のときもそうでしたが、ワタクシのなかではいつでも古処さんは“本命”です。どれだけ時が経とうとも、やっぱり直木賞に“戦争文学”はよく似合います。
    年齢(平成20年/2008年1月現在)
    37歳10ヶ月

    経歴
    昭和45年/1970年3月10日、福岡県生まれ。高校卒業後、様々な仕事に就き、航空自衛隊入隊。平成12年、自衛隊内部の事件を扱った「UNKNOWN」でメフィスト賞を受賞。

    主な筆歴
    『UNKNOWN』
    平成12年/2000年4月・講談社/講談社ノベルス->平成18年/2006年11月・文藝春秋/文春文庫『アンノウン』
    『少年たちの密室』
    平成12年/2000年9月・講談社/講談社ノベルス
    『未完成』
    平成13年/2001年4月・講談社/講談社ノベルス
    『ルール』
    平成14年/2002年4月・集英社刊->平成17年/2005年7月・集英社/集英社文庫
    『分岐点』
    平成15年/2003年5月・双葉社刊->平成19年/2007年10月・双葉社/双葉文庫
    『接近』
    平成15年/2003年11月・新潮社刊->平成18年/2006年8月・新潮社/新潮文庫
    『七月七日』
    平成16年/2004年9月・集英社刊
    『フラグメント』
    平成17年/2005年5月・新潮社/新潮文庫
    『遮断』
    平成17年/2005年12月・新潮社刊

    過去の直木賞候補歴
    第132回『七月七日』(平成16年/2004年9月・集英社刊)選評の概要を見る
    第135回『遮断』(平成17年/2005年12月・新潮社刊)選評の概要を見る



    Sakuraba Kazuki
    桜庭 一樹
    わたしおとこ
    私の男』
    平成19年/2007年10月30日・文藝春秋刊


    長篇
    381頁
    四六判上製
    本体価格1,476円
    ISBN 9784163264301

    装幀鈴木成一デザイン室
    装画MARLENE DUMAS
    Couples (Detail)
    1994 Oil on canvas
    99.1 x 299.7 cm
    (c)Marlene Dumas
    Private Collection.
    courtesy Zwirner & Wirth, New York
    協力ギャラリー小柳
    発行者庄野音比古
    印刷所凸版印刷
    製本所加藤製本
    内容
  • 「目次」(p1)
  • 「私の男」(p3-381)

  • 初出
  • 「私の男」(『別冊文藝春秋』平成18年/2006年9月号〜平成19年/2007年7月号)

  • 桜庭一樹オフィシャルサイト「Scheherzade」http://sakuraba.if.tv/
    文藝春秋http://www.bunshun.co.jp/
    ハミダシ情報
    シマッタ。そうだったか、半年前の『赤朽葉家』の候補は、すでにそのころ『別冊文春』で連載が始まっていたコッチの小説の布石に過ぎなかったんだ。いや、大変失礼しました。前回ここの欄で、“ぜひ東京創元社の作品に直木賞を”とか、まったく的外れなことを書いてしまって、恥ずかしい恥ずかしい。文春内に結成されている“「私の男」に直木賞をとらせる委員”の方々、申し訳ございませんでした。そりゃそうですよね、とらせるなら文春で、ですよね。

    日本国中のブロガー同志のみなさま、今回アノ人のアノ作品が候補にさえならなかったことで意気消沈、または怒髪衝天なさるのは、ほんとよくわかりますが、ほら、ぼくたちには一躍、本命路線ギンギンに登り出た桜庭のアネキがいるじゃないですか。アネキの渾身の作が、じいさまばあさまたちに、どんなふうに読まれるのか、期待しながら盛り上がろうぜ。
    年齢(平成20年/2008年1月現在)
    36歳5ヶ月

    経歴
    昭和46年/1971年7月26日、鳥取県生まれ。大学在学中にDENiMライター新人賞受賞。平成11年/1999年「夜空に、満点の星」で第1回ファミ通エンタテインメント大賞小説部門佳作を受賞しデビュー。ゲームのノベライズやライトノベル、ジュブナイルなどの作品や、山田桜丸名義でゲームシナリオを数多く手がけ、平成17年/2005年頃から一般小説も発表し始める。平成19年/2007年『赤朽葉家の伝説』で第60回日本推理作家協会賞長編および連作短編集部門を受賞。

    主な筆歴
    『アークザラッド』山田桜丸・名義
    平成8年/1996年12月・集英社/集英社スーパーファンタジー文庫
    エッセイ『二代目のバカにつける薬』山田桜丸・名義
    平成8年/1996年12月・イーハトーヴ出版刊
    『イヴ・ザ・ロストワン』山田桜丸・名義(CROSS・監修)
    平成10年/1998年4月・扶桑社刊
    原作『冒険時空タイムネット』山田桜丸・名義(征矢浩志・漫画)
    1=平成11年/1999年9月、2=平成12年/2000年3月・小学館/てんとう虫コミックススペシャル
    『AD2015隔離都市―ロンリネス・ガーディアン』
    平成12年/2000年1月・アスキー刊、アスペクト発売/ファミ通文庫
    『イヴゼロ―The Beginning EVE』山田桜丸・名義
    平成12年/2000年5月・エンターブレイン/ファミ通文庫
    『EVE TFA―亡き王女のための殺人遊戯(デス・ゲーム)』
    平成13年/2001年10月・エンターブレイン/ファミ通文庫
    『ルナティック・ドリーマー』
    平成14年/2002年1月・エニックス/EXノベルズ
    『君の歌は僕の歌 Girl's guard』
    平成14年/2002年2月・エンターブレイン/ファミ通文庫
    『獅子たちはアリスの庭で―B-EDGE AGE』
    平成14年/2002年7月・富士見書房/富士見ミステリー文庫
    『竹田くんの恋人―ワールズエンド・フェアリーテイル』
    平成14年/2002年9月・角川書店/角川スニーカー文庫
    『学園都市ヴァラノワール―未来は薔薇の色』
    平成14年/2002年12月・エンターブレイン/ファミ通文庫
    『獅子たちはノアの方舟で―B-EDGE AGE』
    平成14年/2002年11月・富士見書房/富士見ミステリー文庫
    『赤×ピンク』
    平成15年/2003年2月・エンターブレイン/ファミ通文庫
    『ジェネレーション・オブ・カオス〈3〉時の封印』
    平成15年/2003年6月・エンターブレイン/ファミ通文庫
    『EVE burst error PLUS―サヨナラキョウコ、サヨナラセカイ』
    平成15年/2003年9月・エンターブレイン/ファミ通文庫
    ノベライズ『555(ファイズ)』(石ノ森章太郎・原作、井上敏樹・原案)
    平成15年/2003年8月・角川書店刊
    『GOSICK―ゴシック』
    平成15年/2003年12月・富士見書房/富士見ミステリー文庫
    『GOSICK〈2〉ゴシック・その罪は名もなき』
    平成16年/2004年5月・富士見書房/富士見ミステリー文庫
    『推定少女』
    平成16年/2004年9月・エンターブレイン/ファミ通文庫
    『GOSICK〈3〉ゴシック・青い薔薇の下で』
    平成16年/2004年10月・富士見書房/富士見ミステリー文庫
    『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』
    平成16年/2004年11月・富士見書房/富士見ミステリー文庫->平成19年/2007年3月・富士見書房刊『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない―A Lollypop or A Bullet』
    『GOSICK〈4〉ゴシック・愚者を代弁せよ』
    平成17年/2005年1月・富士見書房/富士見ミステリー文庫
    『荒野の恋〈第1部〉catch the tail』
    平成17年/2005年6月・エンターブレイン/ファミ通文庫
    文『すたんだっぷ風太くん!』(イッセイハットリ・写真)
    平成17年/2005年7月・富士見書房刊
    『GOSICK s 春来たる死神』
    平成17年/2005年7月・富士見書房/富士見ミステリー文庫
    『少女には向かない職業』
    平成17年/2005年9月・東京創元社/ミステリー・フロンティア->平成19年/2007年12月・東京創元社/創元推理文庫
    『ブルースカイ』
    平成17年/2005年10月・早川書房/ハヤカワ文庫JA
    『GOSICK〈5〉ゴシック・ベルゼブブの頭蓋』
    平成17年/2005年12月・富士見書房/富士見ミステリー文庫
    『荒野の恋〈第2部〉』
    平成18年/2006年2月・エンターブレイン/ファミ通文庫
    日記『桜庭一樹日記―BLACK AND WHITE』
    平成18年/2006年3月・富士見書房刊
    『GOSICK s〈2〉ゴシックエス・夏から遠ざかる列車』
    平成18年/2006年5月・富士見書房/富士見ミステリー文庫
    収録作「仔馬のパズル」「花降る亡霊」「夏から遠ざかる列車」「怪人の夏」「絵から出てきた娘」「初恋」
    『少女七竃と七人の可愛そうな大人』
    平成18年/2006年6月・角川書店刊
    『GOSICK〈6〉ゴシック・仮面舞踏会の夜』
    平成18年/2006年12月・富士見書房/富士見ミステリー文庫
    『GOSICK s〈3〉ゴシックエス・秋の花の思い出』
    平成19年/2007年4月・富士見書房/富士見ミステリー文庫
    収録作「第1話「純潔」―白い薔薇のおはなし AD1789フランス」「第2話「永遠」―紫のチューリップのおはなし AD1635オランダ」「第3話「幻惑」―黒いマンドラゴラのおはなし AD23中国」「第4話「思い出」―黄のエーデルワイスのおはなし AD1627アメリカ」「第5話 花びらと梟」
    『赤朽葉家の伝説』
    平成18年/2006年12月・東京創元社刊
    『青年のための読書クラブ』
    平成19年/2007年6月・角川書店刊
    日記『桜庭一樹読書日記―少年になり、本を買うのだ。』
    平成19年/2007年7月・東京創元社刊

    過去の直木賞候補歴
    第137回『赤朽葉家の伝説』(平成18年/2006年12月・東京創元社刊)選評の概要を見る



    Sasaki Jo
    佐々木 譲
    けいかん
    警官の血』(上)(下)
    平成19年/2007年9月25日・新潮社刊


    上巻

    下巻
    長篇
    397頁+381頁
    四六判上製
    本体価格(上)1,600円 (下)1,600円
    ISBN 9784104555055,9784104555062

    装幀新潮社装幀室
    発行者佐藤隆信
    印刷所大日本印刷株式会社
    製本所大口製本印刷株式会社
    内容
  • 「警官の血 上巻」(p1-397)
  • 「警官の血 下巻」(p1-381)

  • 初出
  • 「警官の血」(『小説新潮』平成18年/2006年6月号〜平成19年/2007年8月号)

  • 佐々木譲公式サイト「佐々木譲資料館」http://www.sasakijo.com/
    新潮社http://www.shinchosha.co.jp/
    ハミダシ情報
    ええっ。……一回じゃ足りないのでもう一度。ええっ。……さらに一声。ええっ。

    文春のみなさん、いや日本文学振興会のみなさん、だいじょうぶですか。正気ですか。出版不況が長引いたせいで気でも狂っちゃいましたか。

    すみません、言い過ぎました。でもねえ、デビューから30年弱、選考委員の浅田次郎さんより宮城谷昌光さんより林真理子さんよりもっと古くに小説家デビューしていて、ひょっとすると北方謙三さんとどっこいどっこいぐらいの経歴のお方に、“直木賞”ですか。ああ、ついに直木賞は明らかなベテラン作家にまで対象の手を広げちゃったんですねえ。なんだか寂しい。逆にいえば、振興会の事務当局の方々って、相当な度胸してるなあと感心すらしてしまいます。

    佐々木さんの落選を期待しているわけもないですけど、仮にこの方が選ばれないとして、「今さら直木賞でもあるまい」以外に、いったいどんな落とし方があるんでしょうか。いかなる選評でワタクシを笑わせてくれるのか、早くも選考委員たちの選評を読んでみたくなるのです。
    年齢(平成20年/2008年1月現在)
    57歳9ヶ月

    経歴
    昭和25年/1950年3月16日、北海道札幌市生まれ。本名、佐々木譲(ササキ・ユズル)。札幌月寒高卒。本田技研入社。昭和54年/1979年「鉄騎兵、跳んだ」でオール読物新人賞受賞。その後退社し作家に。平成1年/1989年に『エトロフ発緊急電』で山本周五郎賞・日本推理作家協会賞長篇部門・日本冒険小説協会大賞、平成14年/2002年には『武揚伝』で新田次郎文学賞を受賞。

    主な筆歴
    『鉄騎兵、跳んだ』
    昭和55年/1980年8月・文藝春秋刊->昭和61年5月・徳間書店/徳間文庫
    収録作「鉄騎兵、跳んだ」「246グランプリ」「パッシング・ポイント」「ロウアウト」「雪辱戦」「スコアブック」
    『振り返れば地平線』
    昭和57年/1982年9月・ソニー・マガジンズ刊->昭和61年/1986年10月・集英社/集英社文庫
    『あこがれは上海クルーズ』
    昭和59年/1984年4月・集英社/集英社文庫->平成9年/1997年9月・集英社刊
    『死の色の封印』
    昭和59年/1984年5月・徳間書店/トクマ・ノベルズ->平成1年/1989年6月・徳間書店/徳間文庫
    『真夜中の遠い彼方』
    昭和59年/1984年11月・大和書房/ヤングアダルトブックス->昭和62年/1987年3月・集英社/集英社文庫->平成4年/1992年3月・天山出版刊、大陸書房発売/天山文庫->平成8年/1996年1月・スコラ/スコラ・ノベルズ『新宿のありふれた夜』->平成9年/1997年10月・角川書店/角川文庫『新宿のありふれた夜』
    『そばにはいつもエンジェル』
    昭和59年/1984年12月・集英社/集英社文庫->平成9年/1997年9月・集英社刊
    『いつか風が見ていた』
    昭和60年/1985年4月・ソニー・マガジンズ刊
    収録作「いつか風が見ていた」「エリの伝説」「レースクイーン」「ラストラン」
    『夜を急ぐ者よ』
    昭和61年/1986年8月・集英社刊->平成2年/1990年7月・集英社/集英社文庫
    『ベイシティ恋急行』
    昭和61年/1986年12月・集英社/集英社文庫コバルトシリーズ->平成9年/1997年9月・集英社刊『湾岸道路は眠らない』
    『白い殺戮者』
    昭和61年/1986年12月・徳間書店/トクマ・ノベルズ->平成3年/1991年8月・徳間書店/徳間文庫
    『南の風にモーニン』
    昭和62年/1987年3月・CBS・ソニー出版刊->平成3年/1991年2月・集英社/集英社文庫
    『犬どもの栄光』
    昭和62年/1987年8月・集英社刊->平成2年/1990年8月・集英社/集英社文庫
    『きみの素敵なサクセス』
    昭和62年/1987年10月・集英社/集英社文庫
    収録作「ヌサドゥアの甘い生活」「プーケットの恋人」「ツアードール」「喝采」「エアポートホテル」「きみの素敵なサクセス」「ベスト・パートナー」
    ノンフィクション・共著『「非行」が語る親子関係』(石附敦・共著)
    昭和63年/1988年1月・岩波書店/叢書・精神の科学->平成11年/1999年2月・岩波書店刊
    『タイム・アタック』
    昭和63年/1988年4月・集英社/集英社文庫
    収録作「いつか風が見ていた」「エリの伝説」「レース・クイーン」「ラスト・ラン」「タイム・アタック」「遠い風の音」
    『ベルリン飛行指令』
    昭和63年/1988年10月・新潮社/新潮ミステリー倶楽部->平成5年/1993年1月・新潮社/新潮文庫
    『仮借なき明日』
    平成1年/1989年1月・集英社刊->平成4年/1992年2月・集英社/集英社文庫
    『マンハッタンの美徳』
    平成1年/1989年8月・集英社/集英社文庫
    収録作「マンハッタンの美徳」「北の峰ダウンヒル」「黄色いブーツの男」「わけありの二人」「電話」「ジムの男」
    『エトロフ発緊急電』
    平成1年/1989年10月・新潮社/新潮ミステリー倶楽部->平成6年/1994年1月・新潮社/新潮文庫
    『五稜郭残党伝』
    平成3年/1991年1月・集英社刊->平成6年/1994年2月・集英社/集英社文庫
    『愚か者の盟約』
    平成3年/1991年7月・講談社刊->平成5年/1993年8月・講談社/講談社文庫
    『ハロウィンに消えた』
    平成3年/1991年9月・日本経済新聞社/エコノミステリー->平成7年/1995年9月・角川書店/カドカワノベルズ->平成8年/1996年10月・角川書店/角川文庫
    『サンクスギビング・ママ』
    平成4年/1992年1月・スイッチ・コーポレイション書籍出版部刊、扶桑社発売->平成7年/1995年4月・新潮社/新潮文庫
    収録作「サンクスギビング・ママ」「シクスティーン」「事情聴取」「クリストファー通りの魔女」「サンタフェまでの距離」「氷雨のフリーウェイ」「自転車を売る青年」(単行本のみ所収)「ラッキーレディ」「トルネード」「カリフォルニアの夢」「ミセズ・オブライエンの唇」「車で聴くテープ」「駐車場の約束」「雪に祈りを」
    『夜にその名を呼べば』
    平成4年/1992年3月・早川書房/ハヤカワ・ミステリワールド->平成7年/1995年5月・早川書房/ハヤカワ文庫JA
    『ネプチューンの迷宮』
    平成5年/1993年8月・毎日新聞社刊->平成9年/1997年2月・新潮社/新潮文庫->平成13年/2001年12月・徳間書店/徳間文庫
    『きょうも舗道にすれちがう』
    平成6年/1994年2月・中央公論社刊->平成12年/2000年9月・中央公論新社/中公文庫
    収録作「ささやかな見栄」「寒波」「ベイカンシー」「愛の手」「オールアローン」「隣人の条件」「彼が捨てるもの」「泡の取り引き」「マダムB」「彼女の好意」
    『勇士は還らず』
    平成6年/1994年10月・朝日新聞社刊->平成9年/1997年11月・朝日新聞社/朝日文芸文庫
    『雪よ荒野よ』
    平成6年/1994年10月・集英社刊->平成9年/1997年11月・集英社/集英社文庫
    収録作「雪よ荒野よ」「二風谷決闘録」「誰ぞ許さん」「犬は踊らず」
    『ストックホルムの密使』
    平成6年/1994年10月・新潮社/新潮ミステリー倶楽部->平成9年/1997年12月・新潮社/新潮文庫(上)(下)
    『昭南島に蘭ありや』
    平成7年/1995年8月・中央公論社刊->平成10年/1998年4月・中央公論社/C・NOVELS BIBLIOTHEQUE->平成13年/2001年11月・中央公論新社/中公文庫(上)(下)
    『飛ぶ想い』
    平成7年/1995年11月・中央公論社刊
    収録作「飛ぶ想い」「LAに夢を見る」「ソー・ホワット」「疑うべきは」「記憶のふるえ」
    『北辰群盗録』
    平成8年/1996年11月・集英社刊->平成11年/1999年12月・集英社/集英社文庫
    『総督と呼ばれた男』
    平成9年/1997年6月・集英社刊->平成12年/2000年8月・集英社/集英社文庫(上)(下)
    『ワシントン封印工作』
    平成9年/1997年12月・新潮社/新潮ミステリー倶楽部->平成12年/2000年12月・新潮社/新潮文庫
    『ステージドアに踏み出せば』
    平成10年/1998年5月・集英社刊->平成14年/2002年6月・集英社/集英社文庫
    『牙のある時間』
    平成10年/1998年8月・マガジンハウス刊->平成12年/2000年7月・角川春樹事務所/ハルキ文庫
    『鷲と虎』
    平成10年/1998年10月・角川書店刊->平成13年/2001年9月・角川書店/角川文庫
    『屈折率』
    平成11年/1999年12月・講談社刊->平成15年/2003年1月・講談社/講談社文庫
    『武揚伝』
    平成13年/2001年7月・中央公論新社刊(上)(下)->(1)=平成15年/2003年9月、(2)=平成15年/2003年10月、(3)=平成15年/2003年11月、(4)=平成15年/2003年12月・中央公論新社/中公文庫
    『黒頭巾旋風録』
    平成14年/2002年8月・新潮社刊->平成17年/2005年6月・新潮社/新潮文庫
    ノンフィクション『冒険者カストロ』
    平成14年/2002年9月・集英社刊->平成17年/2005年11月・集英社/集英社文庫
    『疾駆する夢』
    平成14年/2002年11月・小学館刊->平成18年/2006年7月・小学館/小学館文庫(上)(下)
    『帰らざる荒野』
    平成15年/2003年4月・集英社刊->平成18年/2006年4月・集英社/集英社文庫
    収録作「銃弾に情けあらば」「牧場の流儀」「痩せ犬に似たり」「借りた明日」「眠り銃」
    『くろふね』
    平成15年/2003年9月・角川書店刊、角川グループパブリッシング発売
    『ユニット』
    平成15年/2003年10月・文藝春秋刊->平成17年/2005年12月・文藝春秋/文春文庫
    『天下城』
    平成16年/2004年3月・新潮社刊(上)(下)->平成18年/2006年10月・新潮社/新潮文庫(上)(下)
    『うたう警官』
    平成16年/2004年12月・角川春樹事務所刊->平成19年/2007年5月・角川春樹事務所/ハルキ文庫『笑う警官』
    『駿女』
    平成17年/2005年11月・中央公論新社刊
    『制服捜査』
    平成18年/2006年3月・新潮社刊
    ノンフィクション『幕臣たちと技術立国―江川英龍・中島三郎助・榎本武揚が追った夢』
    平成18年/2006年5月・集英社/集英社新書
    『警察庁から来た男』
    平成18年/2006年12月・角川春樹事務所刊

    過去の直木賞候補歴
    第100回『ベルリン飛行指令』(昭和63年/1988年10月・新潮社/新潮ミステリー倶楽部)選評の概要を見る



    Hase Seishu
    馳 星周
    やくそく
    約束の地で』
    平成19年/2007年9月30日・集英社刊


    短篇集
    252頁
    四六判上製
    本体価格1,400円
    ISBN 9784087748789

    写真依田昌也
    装丁今井秀之
    発行者加藤潤
    印刷所凸版印刷株式会社
    製本所加藤製本株式会社
    内容
  • 「もくじ」(p1-3)
  • 「ちりちりと……」(p7-42)
  • 「みゃあ、みゃあ、みゃあ」(p43-94)
  • 「世界の終わり」(p95-146)
  • 「雪は降る」(p147-200)
  • 「青柳町こそかなしけれ」(p201-252)

  • 初出
  • 「ちりちりと……」(『小説すばる』平成17年/2005年3月号)
  • 「みゃあ、みゃあ、みゃあ」(『小説すばる』平成18年/2006年5月号)
  • 「世界の終わり」(『小説すばる』平成18年/2006年10月号)
  • 「雪は降る」(『小説すばる』平成19年/2007年4月号)
  • 「青柳町こそかなしけれ」(『小説すばる』平成19年/2007年7月号)

  • 馳星周公式サイト「Sleepless City」http://www.hase-seisyu.com/
    集英社http://www.shueisha.co.jp/
    ハミダシ情報
    ええっ。……くどいので今回は一回にしときます。

    今回の顔ぶれを彩る、華の復活組のおひとり、まあ、この方はデビュー10年ちょっとですから、“直木賞”の新進・中堅作家基準からいえば、全然ありえる候補選出なんでしょう。いまだに五木寛之さんは「鮮烈なデビュー作をひっさげて現れた作家の不運」とか言い始めて、落とす構えを持ち出すかもしれないですけど、10年もの間しっかりと自分の作風を確立して読者たちを魅了し、バリバリ働いているなんて、馳さんすごいなあと思うのです。ここまで来ると京極夏彦さんのときと同様、“馳さんの作品が選考される”という空気はほとんどなくて、完全に“選考委員たちが試されている”という光景になりましたね。すごいものです。

    この先、馳さんに受賞させるようなことがあれば、かならず「なんでこの作品が直木賞なんだよ。前にもっと、ふさわしいものがあったろうに」と言われるわけですから、一刻一刻試されている選考委員って、真実しんどい仕事なんだな。
    年齢(平成20年/2008年1月現在)
    42歳11ヶ月

    経歴
    昭和40年/1965年2月18日、北海道生まれ。本名、坂東齢人(バンドウ・トシヒト)。横浜市立大学文理学部仏文科卒。勁文社で編集者を務め、ミステリー・冒険小説の書評等を執筆。香港映画のスター周星馳を逆にした筆名で『不夜城』を刊行、爆発的ヒット。第18回吉川英治文学新人賞、第15回日本冒険小説協会大賞日本軍大賞を受賞した。平成9年には、『鎮魂歌−不夜城II』で第51回日本推理作家協会賞長篇部門を、平成10年には『漂流街』で第1回大藪春彦賞をそれぞれ受賞。

    主な筆歴
    『不夜城』
    平成8年/1996年8月・角川書店刊->平成10年/1998年4月・角川書店/角川文庫
    『鎮魂歌(レクイエム)―不夜城II』
    平成9年/1997年8月・角川書店刊->平成12年/2000年10月・角川書店/角川文庫
    書評集『バンドーに訊け!』(坂東齢人・名義)
    平成9年/1997年8月・本の雑誌社刊->平成14年/2002年6月・文藝春秋/文春文庫(馳星周・名義)
    『夜光虫』
    平成10年/1998年8月・角川書店刊->平成13年/2001年10月・角川書店/角川文庫
    『漂流街』
    平成10年/1998年9月・徳間書店刊->平成12年/2000年9月・徳間書店/徳間文庫
    エッセイ・共著『蹴球中毒(サッカー・ジャンキー)』(金子達仁・共著)
    平成10年/1998年9月・文藝春秋刊->平成13年/2001年6月・文藝春秋/文春文庫
    『M』
    平成11年/1999年11月・文藝春秋刊->平成14年/2002年12月・文藝春秋/文春文庫
    収録作「眩暈」「人形」「声」「M」
    『虚の王』
    平成12年/2000年3月・光文社/カッパ・ノベルス->平成15年/2003年9月・光文社/光文社文庫
    『古惑仔(チンピラ)』
    平成12年/2000年7月・徳間書店刊->平成15年/2003年2月・徳間書店/トクマ・ノベルズ->平成17年/2005年2月・徳間書店/徳間文庫
    収録作「鼬」「古惑仔」「長い夜」「聖誕節的童話」「笑窪」「死神」
    『雪月夜』
    平成12年/2000年10月・双葉社刊->平成15年/2003年5月・双葉社/双葉文庫->平成18年/2006年10月・角川書店/角川文庫
    『ダーク・ムーン』
    平成13年/2001年11月・集英社刊->平成16年/2004年10月・集英社/集英社文庫(上)(下)
    エッセイ『欧州征服紀行』
    平成14年/2002年5月・角川書店刊
    エッセイ・共著『The Road to World Cup2002―ワールドカップへの道1998から2002までの軌跡』(金子達仁・共著)
    平成14年/2002年5月・角川書店刊
    エッセイ『蹴球戦争(フットボール・ウォー)―馳星周的W杯観戦記』
    平成14年/2002年7月・文藝春秋刊->平成16年/2004年7月・文藝春秋/文春文庫
    『マンゴー・レイン』
    平成14年/2002年9月・角川書店刊->平成17年/2006年3月・角川書店/角川文庫
    『クラッシュ』
    平成15年/2003年8月・徳間書店刊->平成19年/2007年2月・徳間書店/徳間文庫
    収録作「ストリートギャル」「ギャングスター」「溝鼠」「スリップ」「ジャンク」「土下座」「マギーズ・キッチン」「クラッシュ」
    『生誕祭』
    平成15年/2003年6月・文藝春秋刊(上)(下)->平成18年/2006年4月・文藝春秋/文春文庫(上)(下)
    『長恨歌―不夜城完結編』
    平成16年/2004年12月・角川書店刊
    『楽園の眠り』
    平成17年/2005年9月・徳間書店刊
    『トーキョー・バビロン』
    平成18年/2006年4月・双葉社刊
    ノンフィクション『走ろうぜ、マージ』
    平成18年/2006年5月・角川書店刊
    『ブルー・ローズ』
    平成18年/2006年9月・中央公論新社刊(上)(下)

    過去の直木賞候補歴
    第116回『不夜城』(平成8年/1996年8月・角川書店刊)選評の概要を見る
    第120回『夜光虫』(平成10年/1998年8月・角川書店刊)選評の概要を見る
    第122回『M』(平成11年/1999年11月・文藝春秋刊)選評の概要を見る
    第130回『生誕祭』(平成15年/2003年6月・文藝春秋刊)選評の概要を見る



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