![]() 直木賞受賞作 全作読破への道 part 1 |
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| 連載企画、スタートです。 現在、「芥川賞受賞作を全部読もう」と一念発起したとして、その実現への道は、あまり遠くありません。 文藝春秋が『芥川賞全集』という全集を刊行しており、これが多くの図書館に所蔵されているからです。 全集刊行後の受賞作についても、文庫や単行本などで、ほとんど容易に手に入ります。 しかし、直木賞のほうは、そうはいきません。 「大衆文芸のくせに、なぜこれほどまでに、大衆が読める環境になっていないのだ」 と、嘆きたくなるほどです。 直木賞受賞作は、現在のところ、145作家、159作品 (この数は公式のものではありません。 第1回受賞作を「鶴八鶴次郎」のみ、第3回受賞作を「天正女合戦」のみ、 とする文献もあるので、それに依れば、157作品となります)。 このすべてを読もうと思うと、かなりの努力を要します。 そこで、私個人の経験をもとに、 「これから直木賞受賞作を読んでみたい」と考える人たちに 少しはお役に立てることもあると思い、 以下、「直木賞受賞作全作読破への道」をまとめてみたいと思います。 この連載について、情報をお持ちの方は、ぜひお教えください。 mail to P.L.B |
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まず何と言っても、読破への道の王道中の王道は、書店で単行本を探して、買って読む、という手です。 そして最も入手しやすいのが、最近の作品(つまり、まだ絶版・品切れになる前のもの)であるのは、自明の理。 とくに、最直近の受賞作は、書店でもかなり目立つところに平積みされている場合が多いので、迷わず見つけられるでしょう。ちょっと前の受賞作は、たいてい棚差しになっていますが、これもまた入手しやすいことに変わりはありません。 近くの書店に行けば(極端に小さな店でなければ)、左に紹介する数冊は、確実に読むことができるでしょう。 「しかしねえ。単行本は値段が高いので、いずれ文庫になるまで待つよ」という向きもあるでしょう。確かに、それはそれで、一つの手です。 しかし、この手は「直木賞受賞作」の場合に限られます。「直木賞候補作」を、可能な限り読んでやろう、という向きは、あまりこの手を使いすぎるのは危険です。受賞作は、かならずといっていいほど、やがて文庫になりますが、候補作はその法則が通用しません。ちょっと前の候補作でも、文庫になっていないし単行本は品切れだし、すでに入手できない、というものが結構あるのです。油断できません。 もう一つ、受賞作のなかでも、最近では珍しい例外があって、それが第109回受賞の高村薫氏『マークスの山』です。 単行本は平成5年/1993年の発行、以来、いまだ文庫になっていません。今後も文庫にならないのかどうかは、早川書房にきいてみなければわかりません(きっと、きいてもわからない)。 この作家の場合は、文庫になるときには、また筆を大幅に入れたりするので、おそらく「直木賞受賞作を読む」という意味では、単行本で読んでおくしかないでしょう。 ちなみに、左の8作品のうち、サイト管理者(P.L.B.)が独断と偏見で、お勧めを選ぶとするなら、佐藤賢一氏『王妃の離婚』。最初は少し、とっつきにくい文体かもしれませんが、慣れてくるうちに、ストーリーの盛り上げ方やユーモアの妙につられて、面白く読めます。勧善懲悪のお話には違いありませんが、ヒロインたる王妃が、決して可憐でも乙女でも美人でもないところが、またいいんです。 Part2は、初級者篇「ちょっと前の受賞作を、文庫本で読む」です。 [H12]2000/8/26にUploadしました。 ->Part2へ |
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