直木賞のすべて
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第85回

=受賞者=
青島幸男

=候補者=
村松友視
森田誠吾
神吉拓郎
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栗山良八郎
山下惣一
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Last Update[H19]2007/11/4

青島幸男
Aoshima Yukio
生没年月日【注】 昭和7年/1932年7月17日〜平成18年/2006年12月20日
受賞年齢 48歳11ヵ月
経歴 東京生まれ。早稲田大学商学部卒。元参議院議員。前東京都知事。
受賞歴 カンヌ国際映画祭批評家週間入選「鐘」
サイト内リンク 直木賞受賞作全作読破への道Part5
子サイト
「余聞と余分」内
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2件/最新は平成20年/2008年7月11日記事(このページの下部にリンクあり)
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直木賞 85受賞  一覧へ

にんげんばんじさいおう ひのえうま
人間万事塞翁が 丙午』
(昭和56年/1981年4月・新潮社刊)
書誌
>>初出『小説新潮』昭和55年/1980年3月号〜昭和56年/1981年1月号
>>昭和59年/1984年8月・新潮社/新潮文庫『人間万事塞翁が丙午』
>>昭和62年/1987年10月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『人間万事塞翁が丙午』(上)(下)
>>平成7年/1995年3月・パロディー社刊『人間万事塞翁が丙午』
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
村上元三 7 「群をぬいて面白かったし、登場人物も一人ひとりがいきいきと描かれていた。作者の経歴や肩書は選考の場合、問題にはならないし、審査会場の空気もそうであった。」
源氏鶏太 11 「文句なしに面白かった。」「戦中から戦後にかけての下町の人情、習俗が髣髴としてくる。ところどころに文章の乱れがあるが、それが却ってこの小説をより活かしているようであった。」
阿川弘之 36 「誰もが自分の母親をテーマに「女の一生」を書けるものではむろんなく、これだけの作品に仕立てたのは青島氏の才であり手柄である。」「戦争中の世相や政治に対して、今の眼で見た批判解釈をさしはさんでゐないのもよかつた。さういふ要らざる色気は作品の味を損なふことを、既成の文士がとかく忘れ勝ちであるのに、現職議員の青島氏がきちんと守つてゐた。」
山口瞳 15 「どうしてもこれが書きたかったという作者の熱気が直かに伝わってくる。また、ストーリーは平凡だが、エピソードがいちいち面白かった。ただし、文章には気負い過ぎがあって案外に読み辛い。最初の作品だから仕方がないが――。」
水上勉 34 「殆どの委員が票を入れた。私もその一人であった。とにかく、文章にリズムがある。そうして心あたたかい。」「これぐらいのわけ知りがいてくれる議事堂は温かい。」
城山三郎 21 「突拍子もない人間たちが、家の内も外もないような落語長屋風の舞台ににぎやかに出入りし、話にはずみが出てくる」「庶民にとってのひとつの戦中戦後を、さりげなく、しかし的確にとらえようという作者の思い入れの深さにもよるものなのであろう。」
五木寛之 41 「今回はほぼ満票に近いかたちで青島氏が選ばれることになった」「文筆の道ただ一つに夢を託する者たちには、小説という世界はもはや遠いエスタブリッシュメントになってしまったのだろうか。(引用者中略)そんな感慨をおさえきれず、臨席の水上勉氏に、「もう中退生や落伍者の時代じゃなくなったんですね」ともらした」
今日出海 20 「その経歴の示す通り様々な能力を持っていて、殊に才筆は読者の興趣をそそるものを持って居り、選考委員概ねの賛成を得た。」「しかし才筆は筆の走るに任せることが往々あるが、どうせ走るならもっと文学に突き進んでもらいたい。文学がブレーキになり、作品を締めて行くだろうと思われる点もあったからだ。」
選評出典:『オール讀物』昭和56年/1981年10月号
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文量
長篇
章立て
「昭和十二年秋」「待人来タラズ」「勝利ノ日マデ」「1949・夏」「おしまいチャンチャン」
時代設定 場所設定
太平洋戦争戦前〜戦後  東京
登場人物
青山ハナ(仕出し弁当屋「弁菊」の女将、のち旅館業)
次郎(ハナの夫、中支派遣軍で出征)
謙一(ハナの長男)
幸二(ハナの次男)
千絵(元芸者、次郎の妾)




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