直木賞のすべて
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第83回

=受賞者=
向田邦子
志茂田景樹

=候補者=
米村晃多郎
白石一郎
中山千夏
連城三紀彦
赤川次郎


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Last Update[H20]2008/3/7

向田邦子
Mukoda Kuniko
生没年月日【注】 昭和4年/1929年11月28日〜昭和56年/1981年8月22日
受賞年齢 50歳7ヵ月
経歴 東京生まれ。実践女子専門学校国語科卒。
受賞歴 第17回ギャラクシー賞選奨(昭和54年/1979年度)「源氏物語」「阿修羅のごとくI・II」「あ、うん」《脚本》
第33回NHK放送文化賞(昭和56年/1981年度)
処女作 『寺内貫太郎一家』(昭和50年/1975年4月・サンケイ新聞社出版局刊)
個人全集 『向田邦子全集』全3巻(昭和62年/1987年6月〜8月・文藝春秋刊)
サイト内リンク 直木賞受賞作全作読破への道Part4
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はな なまえ
花の 名前」(『小説新潮』昭和55年/1980年4月号)
書誌
>>『オール讀物』昭和55年/1980年10月号
>>昭和55年/1980年12月・新潮社刊『思い出トランプ』所収
>>昭和58年/1983年5月・新潮社/新潮文庫『思い出トランプ』所収
>>昭和62年/1987年8月・文藝春秋刊『向田邦子全集3巻』所収
>>平成15年/2003年6月・講談社/講談社文芸文庫『戦後短篇小説再発見12 男と女:青春・恋愛』所収
>>平成18年/2006年5月・大活字/大活字文庫『思い出トランプ(下)』所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太 6 「何れも気が利いているが、私には感動が不足しているように思われた。しかし、他の選考委員の話を聞いているうちに納得するところがあった。」
山口瞳 40 「特に「かわうそ」が勝れている。嘘つきで情感に乏しく、そのために娘も夫も殺してしまうが、反面、愛嬌、頓智、活力があり、「夏蜜柑の胸」を持つ、そこらへんにいそうな「厚かましいが憎めない」女の典型を、ほとんど完璧に描ききっている。(しかるが故の夫の悲哀!)」「意外にも反対意見が多かったが、それは、小味で、うますぎると見られたためだろう。」「私は『あ・うん』を参考作品として読んだので、文句ナシに推すことができた。」
村上元三 6 「才筆だとは思うが、読後感が脆い。」「二十枚は二十枚なりに凝縮した面白さがあってほしいと思ったが、慾張った望みだろうか。」
今日出海 9 「この繊細にして精確な筆は日本の短篇小説の典型ともいうべきもの」
阿川弘之 19 「場面の転換、間の取り方、人物描写、小道具への目くばり、心憎いばかりのわざ(原文傍点)に感服した。」「あざやかとしか申し上げようが無い。この種のうまさ(原文傍点)は、手馴れて来るにつれ、くささ(原文傍点)に化けるのがよくある例であるけれど、それも全く感じさせない。」
水上勉 35 「抜群の出来上りだと思えた。」「確かな世界がここにある。向田さんの同性を見る視線は、男の私などにもちあわせぬ鋭さだ。表現に、独自の云いまわしがあって、納得がゆく。」「向田さんを推す委員は三名で、志茂田景樹氏の「黄色い牙」推薦の四名と激突して、数の上で敗けた。(引用者中略)向田さんを捨て切れない私たちが、二人授賞へもっていった。」
五木寛之 18 「力量十分の作家である。」「熱狂的にこれを支持する声も多く、両氏の受賞は自然な流れの結果であったと思う。」
選評出典:『オール讀物』昭和55年/1980年10月号
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文量
短篇
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  ある町
登場人物
常子(結婚25年の主婦)
松男(常子の夫)
つわ子(二流バーのママ、松男の女)




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「かわうそ」(『小説新潮』昭和55年/1980年5月号)
書誌
>>『オール讀物』昭和55年/1980年10月号
>>昭和55年/1980年12月・新潮社刊『思い出トランプ』所収
>>昭和56年/1981年3月・角川書店刊『ザ・エンターテインメント1981』所収
>>昭和58年/1983年5月・新潮社/新潮文庫『思い出トランプ』所収
>>昭和62年/1987年8月・文藝春秋刊『向田邦子全集3巻』所収
>>『オール讀物』平成1年/1989年臨時増刊号<直木賞受賞傑作短篇35>[3月]
>>平成15年/2003年8月・文藝春秋刊『推理作家になりたくて:マイベストミステリー第2巻 影』所収
>>平成18年/2006年5月・大活字/大活字文庫『思い出トランプ(上)』所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太 6 「何れも気が利いているが、私には感動が不足しているように思われた。しかし、他の選考委員の話を聞いているうちに納得するところがあった。」
山口瞳 40 「特に「かわうそ」が勝れている。嘘つきで情感に乏しく、そのために娘も夫も殺してしまうが、反面、愛嬌、頓智、活力があり、「夏蜜柑の胸」を持つ、そこらへんにいそうな「厚かましいが憎めない」女の典型を、ほとんど完璧に描ききっている。(しかるが故の夫の悲哀!)」「意外にも反対意見が多かったが、それは、小味で、うますぎると見られたためだろう。」「私は『あ・うん』を参考作品として読んだので、文句ナシに推すことができた。」
村上元三 6 「才筆だとは思うが、読後感が脆い。」「二十枚は二十枚なりに凝縮した面白さがあってほしいと思ったが、慾張った望みだろうか。」
今日出海 9 「この繊細にして精確な筆は日本の短篇小説の典型ともいうべきもの」
阿川弘之 19 「場面の転換、間の取り方、人物描写、小道具への目くばり、心憎いばかりのわざ(原文傍点)に感服した。」「あざやかとしか申し上げようが無い。この種のうまさ(原文傍点)は、手馴れて来るにつれ、くささ(原文傍点)に化けるのがよくある例であるけれど、それも全く感じさせない。」
水上勉 35 「抜群の出来上りだと思えた。」「確かな世界がここにある。向田さんの同性を見る視線は、男の私などにもちあわせぬ鋭さだ。表現に、独自の云いまわしがあって、納得がゆく。」「向田さんを推す委員は三名で、志茂田景樹氏の「黄色い牙」推薦の四名と激突して、数の上で敗けた。(引用者中略)向田さんを捨て切れない私たちが、二人授賞へもっていった。」
五木寛之 18 「力量十分の作家である。」「熱狂的にこれを支持する声も多く、両氏の受賞は自然な流れの結果であったと思う。」
選評出典:『オール讀物』昭和55年/1980年10月号
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文量
短篇
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  ある町
登場人物
宅次(停年まで後3年の会社員)
厚子(宅次の妻)
星江(宅次と厚子の娘、3歳で死亡)




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いぬごや
犬小屋」(『小説新潮』昭和55年/1980年6月号)
書誌
>>『オール讀物』昭和55年/1980年10月号
>>昭和55年/1980年12月・新潮社刊『思い出トランプ』所収
>>昭和58年/1983年5月・新潮社/新潮文庫『思い出トランプ』所収
>>昭和62年/1987年8月・文藝春秋刊『向田邦子全集3巻』所収
>>『オール讀物』平成1年/1989年臨時増刊号<直木賞受賞傑作短篇35>[3月]
>>平成18年/2006年5月・大活字/大活字文庫『思い出トランプ(上)』所収
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選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太 6 「何れも気が利いているが、私には感動が不足しているように思われた。しかし、他の選考委員の話を聞いているうちに納得するところがあった。」
山口瞳 40 「特に「かわうそ」が勝れている。嘘つきで情感に乏しく、そのために娘も夫も殺してしまうが、反面、愛嬌、頓智、活力があり、「夏蜜柑の胸」を持つ、そこらへんにいそうな「厚かましいが憎めない」女の典型を、ほとんど完璧に描ききっている。(しかるが故の夫の悲哀!)」「意外にも反対意見が多かったが、それは、小味で、うますぎると見られたためだろう。」「私は『あ・うん』を参考作品として読んだので、文句ナシに推すことができた。」
村上元三 6 「才筆だとは思うが、読後感が脆い。」「二十枚は二十枚なりに凝縮した面白さがあってほしいと思ったが、慾張った望みだろうか。」
今日出海 9 「この繊細にして精確な筆は日本の短篇小説の典型ともいうべきもの」
阿川弘之 19 「場面の転換、間の取り方、人物描写、小道具への目くばり、心憎いばかりのわざ(原文傍点)に感服した。」「あざやかとしか申し上げようが無い。この種のうまさ(原文傍点)は、手馴れて来るにつれ、くささ(原文傍点)に化けるのがよくある例であるけれど、それも全く感じさせない。」
水上勉 35 「抜群の出来上りだと思えた。」「確かな世界がここにある。向田さんの同性を見る視線は、男の私などにもちあわせぬ鋭さだ。表現に、独自の云いまわしがあって、納得がゆく。」「向田さんを推す委員は三名で、志茂田景樹氏の「黄色い牙」推薦の四名と激突して、数の上で敗けた。(引用者中略)向田さんを捨て切れない私たちが、二人授賞へもっていった。」
五木寛之 18 「力量十分の作家である。」「熱狂的にこれを支持する声も多く、両氏の受賞は自然な流れの結果であったと思う。」
選評出典:『オール讀物』昭和55年/1980年10月号
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文量
短篇
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]〜約10年前  ある町
登場人物
達子(妊婦、約10年前は短大生)
カッちゃん(魚屋の従業員)




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