直木賞のすべて
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第72回

=受賞者=
半村 良
井出孫六

=候補者=
素 九鬼子
難波利三
古川 薫
小林久三
栗山良八郎


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Last Update[H19]2007/11/4

井出孫六
Ide Magoroku
生没年月日【注】 昭和6年/1931年9月29日〜
受賞年齢 43歳3ヵ月
経歴 長野県生まれ。東京大学文学部卒。
受賞歴 第13回大佛次郎賞(昭和61年/1986年)『終わりなき旅』
処女作 『秩父困民党群像』(昭和48年/1973年)
子サイト
「余聞と余分」内
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直木賞 55回候補  一覧へ

ひえいゆうでん
非英雄伝」(『層』1号[昭和40年/1965年11月])
書誌
>>昭和49年/1974年11月・冬樹社刊『アトラス伝説』所収
>>昭和56年/1981年1月・文藝春秋/文春文庫『アトラス伝説』所収
>>平成6年/1994年3月・ぎょうせい刊『ふるさと文学館 第八巻 福島』所収
>>平成10年/1998年4月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『アトラス伝説(上)』所収
>>平成13年/2001年10月・郷土出版社刊『福島県文学全集 第1期小説編 第5巻現代編1』所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎 0  
海音寺潮五郎 0  
村上元三 4 「N博士という人間を裸に剥いて描くにしても、欠席裁判のようで一方的だし、根拠がうすい。」
大佛次郎 0  
柴田錬三郎 2 「(引用者注:「白い搭」評の、労作であるが魅力がない、というのと)同じことが(引用者中略)いえる。」
水上勉 9 「私と大佛さんの二票しかなくて最初に落ちた。」「ヒューマニズムがあって、私は打たれたのである。」
松本清張 3 「少し計算違いがあるように思われた。」
源氏鶏太 4 「席上あまり問題にされなかったが、私は、作者の眼を感じ、これはこれでよいと思った。」
中山義秀 5 「作者の気骨は感じられたが、人物の全貌とその内奥をさぐるには未だしの感があった。」
今日出海 0  
選評出典:『オール讀物』昭和41年/1966年10月号
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文量
短篇
章立て
「(一)」〜「(五)」
時代設定 場所設定
[同時代]〜明治・大正  東北
登場人物
私(語り手、作家)
N博士(日本医学界の偉人)
中川(N博士顕彰会理事長)
八木(N博士の同級生八木庄助の子)




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でんせつ
『アトラス 伝説』(昭和49年/1974年11月・冬樹社刊)
書誌
>>昭和56年/1981年1月・文藝春秋/文春文庫『アトラス伝説』
>>平成10年/1998年4月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『アトラス伝説』(上)(下)
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収録作品の書誌
非英雄伝
>>初出『層』1号[昭和40年/1965年11月]
>>平成6年/1994年3月・ぎょうせい刊『ふるさと文学館 第八巻 福島』所収
>>平成13年/2001年10月・郷土出版社刊『福島県文学全集 第1期小説編 第5巻現代編1』所収
『太陽』の葬送――ある自叙伝の顛末
>>初出『層』3号[昭和41年/1966年10月]
>>『新日本文学』昭和42年/1967年4月号
アトラス伝説
>>初出『現代の眼』昭和45年/1970年7月〜9月
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
松本清張 35 「参考に「非英雄伝」(以前の候補作で再読)、「太陽の葬送」を読んだが、手腕はしっかりしたものである。」「先覚芸術家の気骨を描く。文体よくそれに相応する。冬崖の伝記に詳しいものがないのも小説化に有利している。」
石坂洋次郎 17 「冬崖の生活環境の変遷を、彼の絵画の進展の段階に結びつけているあたり、どうもスッキリしないと思った。しかし推薦者多数でこの作品が選ばれたことに異存はない。」
司馬遼太郎 32 「話の筋さえうまくつかむことができず、読んでいてもその世界に酔うことができなかった。」「自分にはこの作品の理解力がなさそうですからといって、良否についての発言はしなかった。」
源氏鶏太 8 「よく調べてあって、それが実っている。ただ、私なりに納得しがたいところがあったり、どこかに無理が感じられたが、しかし、明治の初期の怖さがよく出ていて、積極的に推した。」
水上勉 14 「全候補作で「アトラス伝説」がぬきん出ていた。」「資料を調べる作者の誠実な眼ざしが何ともいえずよい。これだと思いきめて臨んだ」
今日出海 8 「将来に楽しみが持てる作家と云えるかも知れない。しかし真摯な態度は認めても、実際にどの程度の発展の可能性を持っているか、予断は許されない。」
村上元三 11 「面白い材料を扱っているのに、作品としては醗酵していない。」「この人は今後、史料を自分なりに一ぺん消化してから作品にする、という努力を願いたい。」
川口松太郎 10 「小説というよりも記録的な要素が多分で推薦には不満であったが、文章にいや味なところがなく川上冬崖の死を小説的に見ているという以外には感銘が薄い作品だ。」
柴田錬三郎 40 「私は「アトラス伝説」を、小説としては読んでいなかった。小説として読めば、これほど退屈な物語はなかった。」「私が、読んだ限りでは、この作者は、資料あさりの努力家ではあるが、物語をつくる才能はきわめて乏しいのである。」
選評出典:『オール讀物』昭和50年/1975年4月号
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文量
短篇集
非英雄伝
章立て
「(一)」〜「(五)」
時代設定 場所設定
[同時代]〜明治・大正  東北
登場人物
私(語り手、作家)
N博士(日本医学界の偉人)
中川(N博士顕彰会理事長)
八木(N博士の同級生八木庄助の子)
『太陽』の葬送――ある自叙伝の顛末
章立て
「(一)」〜「(五)」
時代設定 場所設定
同時代〜明治・大正  高原[僕の郷里]
登場人物
僕(語り手、雑誌編集者)
おやじ(僕の父親、酒造家)
大橋佐平(博文館創業者)
アトラス伝説
章立て
「(一)」〜「(十)」
時代設定 場所設定
明治中期  熱海〜東京など
登場人物
川上冬崖(洋風画家、陸軍参謀本部測地課長)
山県有朋(陸軍卿)
九鬼隆一(文部技官)
松岡寿(冬崖の弟子)




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