直木賞のすべて
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第67回

=受賞者=
綱淵謙錠
井上ひさし

=候補者=
筒井康隆
阿部牧郎
加藤善也
桂 英澄
難波利三
有明夏夫
小山史夫


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Last Update[H20]2008/2/26

井上ひさし
Inoue Hisashi
生没年月日【注】 昭和9年/1934年11月16日〜
受賞年齢 37歳8ヵ月
経歴 本名=井上廈(イノウエ・ヒサシ)。山形県生まれ。上智大学文学部卒。
受賞歴 芸術祭賞脚本奨励賞(昭和35年/1960年)「うかうか三十・ちょうちょう四十」《戯曲》
第7回斎田喬戯曲賞『十一ぴきのネコ』(昭和46年/1971年)《戯曲》
第17回「新劇」岸田戯曲賞(昭和47年/1972年)『道元の冒険』『表裏源内蛙合戦』
第22回芸術選奨文部大臣新人賞(昭和46年/1971年度)『道元の冒険』
第6回小説現代ゴールデン読者賞(昭和47年/1972年)『いとしのブリジット・ボルドー』
第31回読売文学賞戯曲賞(昭和54年/1979年)『しみじみ日本・乃木大将』『小林一茶』《戯曲》
第14回紀伊国屋演劇賞個人賞(昭和54年/1979年)『しみじみ日本・乃木大将』『小林一茶』《戯曲》
第2回日本SF大賞(昭和56年/1981年)『吉里吉里人』
第33回読売文学賞小説賞(昭和56年/1981年)『吉里吉里人』
第13回星雲賞[日本長編部門](昭和57年/1982年)『吉里吉里人』
第20回吉川英治文学賞(昭和61年/1986年)『腹鼓記』『不忠臣蔵』
第15回テアトロ演劇賞(昭和63年/1988年)「昭和庶民伝」《戯曲》
土木学会賞著作賞(平成2年/1990年)『四千万歩の男』
第27回谷崎潤一郎賞(平成3年/1991年)『シャンハイムーン』
第47回菊池寛賞(平成11年/1999年)
第9回イーハトーブ賞(平成11年/1999年)
朝日賞(平成12年/2000年)「知的かつ民衆的な現代史を総合する創作活動」
第3回織部賞(平成13年/2001年)
第6回鶴屋南北戯曲賞(平成15年/2003年)『太鼓たたいて笛ふいて』《戯曲》
第44回毎日芸術賞(平成15年/2003年)『太鼓たたいて笛吹いて』
文化功労者(平成16年/2004年)
直木賞
選考委員歴
第88回〜(通算26年・52回)
サイト内リンク 直木賞受賞作全作読破への道Part3
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直木賞 67受賞  一覧へ

てぐさりしんじゅう
手鎖心中」
(『別冊文藝春秋』119号[昭和47年/1972年3月])
書誌
>>『オール讀物』昭和47年/1972年10月号
>>昭和47年/1972年10月・文藝春秋刊『手鎖心中』所収
>>昭和50年/1975年3月・文藝春秋/文春文庫『手鎖心中』所収
>>昭和51年/1976年5月・筑摩書房刊『筑摩現代文学大系92 野坂昭如・五木寛之・井上ひさし集』所収
>>昭和56年/1981年5月・新潮社刊『新潮現代文学79 井上ひさし』所収
>>昭和59年/1984年4月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『手鎖心中』所収
>>昭和60年/1985年2月・成瀬書房刊『手鎖心中』所収
>>昭和63年/1988年10月・小学館刊『昭和文学全集 第26巻』所収
>>『オール讀物』平成1年/1989年臨時増刊号<直木賞受賞傑作短篇35>[3月]
>>平成4年/1992年8月・講談社刊『歴史小説名作館9 大川端秋色 江戸4』所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
司馬遼太郎 24 「うそのあざやかさには目をみはるおもいがした。作品そのものには多少の瑕瑾を指摘できるし、「斬」のように残るものではないであろう。しかしこれを書いた才腕の前には、たれもが叩頭せざるをえないのではないか。」
大佛次郎 0  
石坂洋次郎 6 「私は江戸末期の戯作及び戯作者に興味をもたないので、達者に書いてあるが強くは推せなかった。」
水上勉 15 「「自分のことば」をもっている。」「軽妙にしてずっしりと重い。おそらく日本文壇は、何年ぶりかで、個性ゆたかな作家を得たといえる。」
川口松太郎 12 「同君の作品の一つの頂点ではあるが、肝心なものが足らなかった。」「江戸時代の滑稽本なら大傑作だろうが現代の諷刺小説としては物足らなさを感じる。然し井上君の才能は認める。」
源氏鶏太 7 「面白いがもっと面白くなっていい作品という気がした。」「栄次郎の人間がうまく出ていない。いつもの軽妙さが欲しかった。」
今日出海 18 「井上氏は作品の重量などにはおよそ関心を払っていない作家らしい。それよりもむしろ軽さの中にエスプリの浸透を考えている側の人のようだ。」「軽妙な戯曲を既にいくらも発表し、定評のあることを知らされた。」「恐らく近く作者は直木賞作家として活躍を期待される人の一人になることだろう。」
柴田錬三郎 14 「べつに、私には異論はなかった。」「才華のほどを充分に発揮していた。」「欠点はある。(引用者中略)江戸爛熟期の風俗の調べがゆきとどかず、挿入の小唄が大正製であったりする不備があった。」
村上元三 16 「「手鎖心中」の才気が、本当に腰のすわったものになってくれればうれしいが、どうか落語の「酢豆腐」の若旦那のようにならないでほしい。」「直木賞に価する作品だし、作者は自信を持ってもらいたい。」
松本清張 28 「第一に推したのは、井上ひさし氏のこれまでの仕事を瞥見して、将来発展の可能性を大いに持ったからである。」「ふざけた小説だとみるのは皮相で、作者は戯作者の中に入って現代の「寛政」を見ている。」「大型作家になる可能性(これは可能性)は十分にある。」
選評出典:『オール讀物』昭和47年/1972年10月号
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文量
短篇
章立て
「日本橋」「京橋」「柳島」「浅草」「深川」「鳥越」「亀戸」「向島」
時代設定 場所設定
江戸  江戸
登場人物
おれ(語り手、近松与七、絵草紙作家の卵)
会田清右衛門(絵草紙作者志望)
西宮太助(同)
栄次郎(材木問屋の若主人、売れない戯作者)




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