直木賞のすべて
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第56回

=受賞者=
五木寛之

=候補者=
五木寛之
田中阿里子
津本 陽
河村健太郎
三好 徹
早乙女 貢
陳 舜臣


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Last Update[H19]2007/11/4

五木寛之
Itsuki Hiroyuki
生没年月日【注】 昭和7年/1932年9月30日〜
受賞年齢 34歳3ヵ月
経歴 福岡県生まれ。早稲田大学文学部中退。
受賞歴 第6回小説現代新人賞(昭和41年/1966年)「さらば モスクワ愚連隊」
第10回吉川英治文学賞(昭和51年/1976年)『青春の門 筑豊篇』
全日本文具協会ベスト・オフィス・ユーザー賞(平成3年/1991年)
龍谷特別賞(平成7年/1995年)
第28回新風賞(平成5年/1993年)『生きるヒント』
第33回新風賞(平成10年/1998年)『大河の一滴』
第50回菊池寛賞(平成14年/2002年)
第38回仏教伝導文化賞B項(平成16年/2004年)
処女作 「さらば モスクワ愚連隊」(『小説現代』昭和41年/1966年6月号)
個人全集 『五木寛之小説全集』全36巻・補1巻(昭和55年/1980年8月〜昭和57年/1982年7月・講談社刊)
直木賞
選考委員歴
第79回〜(通算30.5年・61回)
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直木賞 55回候補  一覧へ

ぐれんたい
「さらば モスクワ 愚連隊」
(『小説現代』昭和41年/1966年6月号)
書誌
>>昭和42年/1967年1月・講談社刊『さらばモスクワ愚連隊』所収
>>昭和44年/1969年9月・講談社刊『現代作家代表シリーズ8 異邦の女』所収
>>昭和44年/1969年10月・講談社刊『現代長編文学全集53 恋歌・男だけの世界・さらばモスクワ愚連隊・艶歌・夜の斧』所収
>>昭和47年/1972年10月・文藝春秋刊『五木寛之作品集1 蒼ざめた馬を見よ』所収
>>昭和50年/1975年11月・講談社/講談社文庫『さらばモスクワ愚連隊』所収
>>昭和51年/1976年5月・筑摩書房刊『筑摩現代文学大系92 野坂昭如・五木寛之・井上ひさし集』所収
>>昭和53年/1978年4月・講談社刊『小説現代新人賞全作品1』所収
>>昭和54年/1979年5月・角川書店/角川文庫『さらばモスクワ愚連隊』所収
>>昭和54年/1979年10月・講談社刊『五木寛之小説全集 第1巻 さらばモスクワ愚連隊』所収
>>昭和57年/1982年6月・新潮社/新潮文庫『さらばモスクワ愚連隊』所収
>>昭和63年/1988年10月・小学館刊『昭和文学全集第26巻 吉村昭・立原正秋・宮尾登美子・山口瞳・新田次郎・五木寛之・野坂昭如・井上ひさし』所収
>>平成5年/1993年1月・集英社/集英社文庫『星のバザール ロシア小説自選集』所収
>>平成8年/1996年7月・東京書籍刊『物語の森へ 全・中短篇ベストセレクション』所収
>>平成16年/2004年4月・リブリオ出版/大きな活字で読みやすい本『文学賞受賞・名作集成 第8巻 小説現代新人賞篇』所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎 7 「うまい作品だったが、ズブの素人ではあり、素材の特殊性から考えて次回作を見たいという意見が圧倒的だった。」
海音寺潮五郎 5 「いずれもおもしろく読んだ。」
村上元三 6 「これはこのままで既成作家の作品としても通用するだろうが、音楽という素材から離れたときのこの人の作品を読みたい。」
大佛次郎 0  
柴田錬三郎 15 「これは、今期候補作品中、最もフレッシュな、いわゆるパンチのきいた現代小説である。私は、文壇がこれまで持たなかった新しいタイプの作家を出現させることになる、と確信をもった。」
水上勉 19 「達者さはみとめるが、リズミカルな文章の裏側に、もうすこし、重いものを……期待したかった。」「才能は端倪すべからざるものがある。」
松本清張 6 「才筆だが、これ一本では何とも分らない。あとの作品を待望する。欲をいえば、もう少し本格的なプロットがあってほしいと考えるが。」
源氏鶏太 13 「私は、その新鮮さと才能について、五木寛之氏の「さらば、モスクワ愚連隊」を推したかった。」「勿論、この一作だけなら推さなかったろう。が、その第二作も読んで感心しているので間違いのない作家だと信じたのである。」
中山義秀 5 「それぞれの面白さを発揮しているが、感銘はなかった。」
今日出海 8 「面白く読んだ。」「題材は特異だし、筆は柔軟である。この人も可能性を多分に持った人らしいが、重宝な人になってもらいたくない。」
選評出典:『オール讀物』昭和41年/1966年10月号
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文量
短篇
章立て
「1」〜「4」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京〜ソ連・モスクワ
登場人物
私(語り手、北見、ジャズ・ピアニスト)
オリガ(私の昔の同棲相手)
白瀬(在モスクワ大使館員)
ミーシャ(少年、トランペッター)
エルザ(良家の娘)




直木賞 56受賞  一覧へ

あお うま
蒼ざめた 馬を 見よ」
(『別冊文藝春秋』98号[昭和41年/1966年12月])
書誌
>>『オール讀物』昭和42年/1967年4月号
>>昭和42年/1967年4月・文藝春秋刊『蒼ざめた馬を見よ』所収
>>昭和47年/1972年10月・文藝春秋刊『五木寛之作品集1 蒼ざめた馬を見よ』所収
>>昭和49年/1974年7月・文藝春秋/文春文庫『蒼ざめた馬を見よ』所収
>>昭和50年/1975年3月・文藝春秋刊『蒼ざめた馬を見よ』[改訂版]所収
>>昭和51年/1976年5月・筑摩書房刊『筑摩現代文学大系92 野坂昭如・五木寛之・井上ひさし集』所収
>>昭和54年/1979年10月・講談社刊『五木寛之小説全集 第1巻 さらばモスクワ愚連隊』所収
>>昭和63年/1988年10月・小学館刊『昭和文学全集第26巻 吉村昭・立原正秋・宮尾登美子・山口瞳・新田次郎・五木寛之・野坂昭如・井上ひさし』所収
>>『オール讀物』平成1年/1989年臨時増刊号<直木賞受賞傑作短篇35>[3月]
>>平成8年/1996年7月・東京書籍刊『物語の森へ 全・中短篇ベストセレクション』所収
>>平成8年/1996年12月・文藝春秋/文春文庫『蒼ざめた馬を見よ』[新装版]所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
柴田錬三郎 30 「直木賞というものは、やはり、文壇に新しい風を送り込んで来る新人を登場させるのが目的である、と思う。その意味では、五木寛之は、最も、直木賞にふさわしい新人である。このような新人は、幾年に一人も現われるものではない。」
松本清張 13 「すでに、この作者の前期の候補作品や、その後に発表された作品などからみて実力十分で、何も云うことはない。」「この作者の新鮮さが今後の文壇に確実な地歩を築くことを疑わない。」
源氏鶏太 14 「筋の面白さもさることながら、新鮮でかつ、パンチが利いている。」「直木賞は、久し振りで、会心の新人を得たという気がする。」
海音寺潮五郎 34 「小説作法も手に入ったものであり、筆力も十分にあると思ったから、一票を投じた。」「不満がないわけではない。小説を作りもの視すぎているように感ぜられることだ。(引用者中略)この作品にドンデン返しがつづいているのは、小説つくりを造花つくりのように考えているようで、ぼくは気に入らないのである。」
村上元三 13 「面白かったし、久しぶりに満場一致で授賞と決った。」「適当にあまさもあるが、贋者のミハイロフスキイが隣の部屋にいるというあたりから、背負投を食わされたような読後感が残る。しかし、この作者のこれからに楽しみが持てる。」
今日出海 24 「氏の作品が俎上にのぼると誰の反対論もなく、満場一致で、「蒼ざめた馬を見よ」を授賞作品と決定した。」「確かに戦後派のドライな想像力とテンポは氏の特色だろうが、才筆に任せて乱作をしなければ、もっと伸びて、愈々特異の境地を開拓する人だろう。」
川口松太郎 27 「その筆力はなみなみならぬ才能であり、実人生の苦労を積んだ人に思え、直木賞作家らしい線の太さが感じられてたのもしい。」
水上勉 26 「私も氏の受賞は当然と思う。しかし、もう一つの候補作「GIブルース」は感心しなかった。」「たしかに、心を打つかということになると、いささかの不満は私にもあった。」「しかし、この作家はもはや脂ののり切った感じである。」
中山義秀 8 「面白かった。五彩の花火を観るようで、消えた後残るものはない。きらびやかな才能は、人を眩惑させるが、底浅いはかなさに魅力のあるうちが花である。」
選評出典:『オール讀物』昭和42年/1967年4月号
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文量
短篇
章立て
「1」〜「8」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京〜ソ連・レニングラード
登場人物
鷹野隆介(Q新聞外信部記者)
アレクサンドル・ミハイロフスキイ(ロシア人作家)
オリガ(ミハイロフスキーの助手、少女)




直木賞 56回候補  一覧へ

ジーアイ
GIブルース」
(『オール讀物』昭和41年/1966年11月号)
書誌
>>昭和42年/1967年1月・講談社刊『さらばモスクワ愚連隊』所収
>>昭和47年/1972年11月・文藝春秋刊『五木寛之作品集2 霧のカレリア』所収
>>昭和50年/1975年11月・講談社/講談社文庫『さらばモスクワ愚連隊』所収
>>昭和52年/1977年10月・読売新聞社刊『五木寛之自選短編集』所収
>>昭和54年/1979年4月・集英社/集英社文庫『日本名作シリーズ2 音楽小説名作選』所収
>>昭和54年/1979年5月・角川書店/角川文庫『さらばモスクワ愚連隊』所収
>>昭和54年/1979年10月・講談社刊『五木寛之小説全集 第1巻 さらばモスクワ愚連隊』所収
>>昭和57年/1982年6月・新潮社/新潮文庫『さらばモスクワ愚連隊』所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
柴田錬三郎 30 「直木賞というものは、やはり、文壇に新しい風を送り込んで来る新人を登場させるのが目的である、と思う。その意味では、五木寛之は、最も、直木賞にふさわしい新人である。このような新人は、幾年に一人も現われるものではない。」
松本清張 13 「すでに、この作者の前期の候補作品や、その後に発表された作品などからみて実力十分で、何も云うことはない。」「この作者の新鮮さが今後の文壇に確実な地歩を築くことを疑わない。」
源氏鶏太 14 「筋の面白さもさることながら、新鮮でかつ、パンチが利いている。」「直木賞は、久し振りで、会心の新人を得たという気がする。」
海音寺潮五郎 34 「小説作法も手に入ったものであり、筆力も十分にあると思ったから、一票を投じた。」「不満がないわけではない。小説を作りもの視すぎているように感ぜられることだ。(引用者中略)この作品にドンデン返しがつづいているのは、小説つくりを造花つくりのように考えているようで、ぼくは気に入らないのである。」
村上元三 13 「面白かったし、久しぶりに満場一致で授賞と決った。」「適当にあまさもあるが、贋者のミハイロフスキイが隣の部屋にいるというあたりから、背負投を食わされたような読後感が残る。しかし、この作者のこれからに楽しみが持てる。」
今日出海 24 「氏の作品が俎上にのぼると誰の反対論もなく、満場一致で、「蒼ざめた馬を見よ」を授賞作品と決定した。」「確かに戦後派のドライな想像力とテンポは氏の特色だろうが、才筆に任せて乱作をしなければ、もっと伸びて、愈々特異の境地を開拓する人だろう。」
川口松太郎 27 「その筆力はなみなみならぬ才能であり、実人生の苦労を積んだ人に思え、直木賞作家らしい線の太さが感じられてたのもしい。」
水上勉 26 「私も氏の受賞は当然と思う。しかし、もう一つの候補作「GIブルース」は感心しなかった。」「たしかに、心を打つかということになると、いささかの不満は私にもあった。」「しかし、この作家はもはや脂ののり切った感じである。」
中山義秀 8 「面白かった。五彩の花火を観るようで、消えた後残るものはない。きらびやかな才能は、人を眩惑させるが、底浅いはかなさに魅力のあるうちが花である。」
選評出典:『オール讀物』昭和42年/1967年4月号
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文量
短篇
章立て
「1」〜「7」
時代設定 場所設定
同時代  東京
登場人物
北見(ジャズ・ピアニスト)
ジェイムズ・グリーン(陸軍兵士、ピアニスト)
黒川(興行師)
ビル・ブラウン(通称B・B、ジャズ界の巨匠)




ブログ版 直木賞のすべて 余聞と余分
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  [H19]2007/10/14 文壇  
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