直木賞のすべて
直木賞のすべて

第53回

=受賞者=
藤井重夫

=候補者=
柴田道司
中村光至
中川静子
三好文夫
井上武彦
稲垣真美
古川 薫


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Last Update[H20]2008/6/1

藤井重夫
Fujii Shigeo
このページの情報は「芥川賞のすべて・のようなもの」内の「候補作家の群像 藤井重夫」と同じものです。
生没年月日【注】 大正5年/1916年2月10日〜昭和54年/1979年1月17日
受賞年齢 49歳5ヵ月
経歴 兵庫県生まれ。豊岡商卒。
サイト内リンク 直木賞受賞作全作読破への道Part5
備考
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かじん
佳人」(『作家』昭和26年/1951年11月号)
書誌
>>昭和32年/1957年9月・東都書房刊『佳人』所収
>>昭和35年/1960年☆月・講談社/ロマン・ブックス『佳人』所収
>>昭和40年/1965年☆月・講談社/ロマン・ブックス『佳人』所収
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芥川賞 芥川賞 26回候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
佐藤春夫 0  
瀧井孝作 2 「「佳人」と「風土」とは、もっとコクが出てくれば、好いと思いました。」
丹羽文雄 4 「なかなかの力作であった。次から次に興味があふれて来て、うまく抑えることが出来なかったようだ。最後に豆腐屋の娘が再登場するに及んで、折角の気品が消えてしまった。」
岸田國士 0  
坂口安吾 0  
石川達三 0  
舟橋聖一 0  
宇野浩二 5 「藤井のどの小説にも、やはり、いい気になりすぎ、あまり先きに希望が持てない。」
川端康成 11 「(引用者注:堀田善衛以外では、澤野久雄、藤井重夫を)問題に取り上げたかった。」「一種の名作を得られそうに思って読み進むうち、小人の佳人が結婚してから後は少し混濁して来るように感じた。」「とにかく一つの美を極端の誇張の形に追放しながら、あまり破綻を見せないのに感心した。」「参考作品「風土」には失望した。」
選評出典:『芥川賞全集 第四巻』昭和57年/1982年5月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和27年/1952年3月号)
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直木賞 26  一覧へ

ふうど
風土」(『新潮』昭和26年/1951年12月号)
書誌
>>昭和56年/1981年7月・角川書店/角川文庫『虹』所収
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直木賞 53受賞  一覧へ

にじ
虹」(『作家』昭和40年/1965年4月号)
書誌
>>昭和40年/1965年9月・文藝春秋新社刊『虹』所収
>>『オール讀物』昭和40年/1965年10月号
>>昭和45年/1970年☆月・春陽堂書店/春陽文庫『虹』所収
>>昭和56年/1981年7月・角川書店/角川文庫『虹』所収
>>平成16年/2004年7月・メディアファクトリー/ダ・ヴィンチ特別編集7『消えた受賞作 直木賞編』所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太 14 「いわゆるユーモアとペーソスがあって、多少甘い。選考会の席上、この甘さが問題になった。しかし、私は、この程度の甘さこそ必要なのであると思っている。幕切れも読者を十分に満足させるに違いない。」「勿論、この作者は、やがてこの境地を突き抜けて、もっと強い世界へ出て行くだろう。」
海音寺潮五郎 6 「ぼくは棄権した。甘ったるいのが気に入らないのである。この作品は全篇が遊びであるが、こうまで遊んでしまっては、ぼくは好かん。」
小島政二郎 18 「「虹」だけが直木賞的だった。」「一流の作品は、活字を忘れさせ、紙を忘れさせ、小説の世界そのものが文章を離れ、作者を離れて、独立した世界を構成して来る。(引用者中略)「虹」には、そういうところがある。」
川口松太郎 13 「甘すぎる非難はあるにしても、作家として適当な文体を持ち、軟かさを持ち、読者を作中へ引き込んで行く。文筆生活も長く、文章の習練にも苦労を重ねた人らしく、行文が自分のものになっている。」「採点もこの二作(引用者注:「虹」と「川の挿話」)に分れ、僅差で「虹」が当選した。(引用者中略)妥当な結果だと思う。」
中山義秀 19 「私が読後ある種の感動をうけたのは、この一篇だけである。メルヘンにすぎぬという評もあったようだが、私達が経験した戦後の廃墟のうちから、このようにあたたかいメルヘンをつくりあげたばかりでも、作者の手柄とすべきではあるまいか。」
木々高太郎 11 「珍しく善意とユーモア(むしろペーソス)を描いて、落ちて了わない作品だった。この種の作品が、底の知れたおち方をするとよくないが、この作は、そうではなかった。当選となって、僕はホッとした感じを持った。」
大佛次郎 15 「貧困な子供たちを書いていて明るくのびのびとしている。」「あまり軽らかに上手に出来ているから、私はこれは現実を見ずに、作者が空想で想像したのかと疑った。あとで作者の経歴を見て新聞記者として、足を使っていたのを知り、よくここまで蒸溜して軽らかに透明にしたな、と感じた。」
村上元三 16 「文章も練達だし、直木賞を受けたら、ちゃんと職業作家として立って行けるに違いないが、無難過ぎるような気がした。」「やはり大衆文学作品を選んで、職業作家になれる人を、と考えると、藤井重夫氏以外にはなかった。あまい、という批評もあったが、文章も練れているし、会話もうまい。」
松本清張 23 「私は残念ながらあまり高く買えなかった。」「暗さを感じさせない明るい作品ではあるが、筋も筆もいささか甘いように思う。作者は、かなり通俗的な感傷のところで溺れているような気がする。」「フィクションの中に現実性を感じさせなければならないのに、これはそれがない。」
今日出海 43 「浮浪児の生活を作者は描きながら、少しも暗さを感じさせない。」「人各々の好みで勝手だが、私は甘いものより酸い方を好むので、この作品をそれほど高くは評価しなかった。」「それでもみんなが藤井氏の「虹」に授賞しようと云った時長いものに巻かれろではなく、少しも反対する気持はなかった。」
選評出典:『オール讀物』昭和40年/1965年10月号
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文量
短篇
章立て
「1」〜「7」
時代設定 場所設定
太平洋戦争戦後  大阪
登場人物
カズヒコ(広島出身の被災浮浪児)
儀ィやん(本名・儀八郎、カズヒコの兄貴分)
順一(カズヒコの兄貴分)
丹波(カズヒコの仲間)
松本菊太郎(巡査、自称スズキ・エイジ)




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