直木賞のすべて
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第49回

=受賞者=
佐藤得二

=候補者=
来水明子
梶山季之
瀬戸内晴美
福井 馨
津村節子


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Last Update[H19]2007/11/4

佐藤得二
Sato Tokuji
生没年月日【注】 明治32年/1899年1月30日〜昭和45年/1970年2月5日
受賞年齢 64歳5ヵ月
経歴 岩手県生まれ。東京帝大哲学科卒。
処女作 「仏教の日本的展開」(昭和11年/1936年)
サイト内リンク 直木賞受賞作全作読破への道Part6
小研究-記録(高齢受賞)
子サイト
「余聞と余分」内
関連記事
1件/最新は平成20年/2008年10月12日記事(このページの下部にリンクあり)
備考 芥川賞受賞作のなかで、はじめてのベストセラーといえば、
石原慎太郎氏「太陽の季節」であることは有名だ。では、直木賞では?
意外や意外(?)、出版ニュース社の戦後ベストセラートップ10の一覧を見ると、
はじめて直木賞受賞作がベスト10に顔を出すのが、この佐藤得二氏の『女のいくさ』。
その作品が、現在はどの文庫にも収録されておらず、古本屋を回らない限り読むことができない。
なんとも、お粗末な出版界である。
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直木賞 49受賞  一覧へ

おんな
女のいくさ』(昭和38年/1963年4月・二見書房刊)
書誌
>>(上)=昭和39年/1964年5月、(下)=昭和39年/1964年6月・二見書房刊『女のいくさ』
>>昭和40年/1965年☆月・二見書房刊『女のいくさ』[新装版]
>>昭和43年/1968年7月・二見書房刊『女のいくさ』[新書版]
>>昭和51年/1976年☆月・二見書房/サラ・ブックス『女のいくさ』
>>昭和52年/1977年8月・二見書房刊『女のいくさ』[新装版]
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎 12 「私の推薦した候補作なのだが委員全部が賛成し、満点であった事は近年に珍しい。」
村上元三 19 「佐藤得二氏の「女のいくさ」だけが傑出していた。」「いささか年代記じみるが、その時代々々の説明が親切に書き入れてあるし、全平という人物がことによく描かれている。」
源氏鶏太 20 「私は、この作者が今後職業作家として、かりに立っていけなくても、この一作のために、そして、この作品の名を残しておくためにも直木賞をあげたいと思った。」「長い間、この人生をじっくり眺めて来た人だけが書き得る小説であろう。」
大佛次郎 14 「素人らしく単純に押通していて、長い話を倦きさせずに読ます。」「今の時代からはもう失われて来た根気とあくの強い、しかも自己の存分のものである庶民の生活の根性の深さを面白しとする。」
木々高太郎 18 「作風はまだ泥くさいが、時代の描写もはっきりしているし、何しろ書こうとするものがよくきまっていて、それを一直線にかいている。」
海音寺潮五郎 22 「小説というものの始原的おもしろさの頂点から頂点をわたって行く書き方だ。」「これほどの作品に授賞しなければおかしいではないかと思いながら出席した。」
中山義秀 16 「年季をいれた人の文章には、照りと湿りとが感じられる。」「文章は簡潔、達意なものではあるが、なんとなく埃っぽい。しかしこれには、人生がぎっしりと詰っている。」
松本清張 16 「いわば古臭さが取得だが、これは近ごろ芸術づいてかえってテーマのひ弱い小説の多いなかで、見失われた直木賞的なものを輓回しているといえる。人から聞いた身上話を材料にしてこれだけまとめるのは凡庸でない。」
今日出海 34 「読んでいる間は少しも退屈せず、疲れを覚えたのは読後のことである。闘病生活のかたわら、書いたのだから、作者はどんなに骨を折ったか、多くの応募作品を圧してこれが入賞したのも無理はない。」
小島政二郎 8 「素人らしい小説で、何も彼も書きすぎている」「本当の話の持っている押して来る力に圧倒的なものがあった。」
選評出典:『オール讀物』昭和38年/1963年10月号
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文量
長篇
章立て
「1 バリカン床」「2 初めての恋」「3 北上川の青春」「4 神罰」「5 吹雪」「6 修業時代」「7 結婚」「8 背信の夫」「9 情痴のあと」「10 冷たい炉端」「11 死の十字」
時代設定 場所設定
明治〜昭和中期  福島〜東京など
登場人物
酒井清(髪結い「つたや」店主)
酒井全平(清の父、理髪手)
さわ(清の母)
鶴子(清の妹)
加藤景隆(清の夫、のち離婚、新派芝居の脚本家)
立子(清の養子)




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