直木賞のすべて
直木賞のすべて

第47回

=受賞者=
杉森久英

=候補者=
津田 信
杜山 悠
野村尚吾
木野 工
川野彰子
結城昌治
金子明彦
小林 勝
来水明子


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Last Update[H20]2008/6/1

杉森久英
Sugimori Hisahide
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生没年月日【注】 明治45年/1912年3月23日〜平成9年/1997年1月20日
受賞年齢 50歳4ヵ月
経歴 石川県生まれ。東京帝国大学文学部卒。
受賞歴 第29回芥川賞候補(昭和28年/1953年)「猿」
第24回文藝春秋読者賞(昭和38年/1963年)「昭和の謎『辻政信』伝」
第13回平林たい子文学賞(昭和60年/1985年)『能登』
第41回毎日出版文化賞(昭和62年/1987年)『近衛文麿』
勲三等瑞宝章(平成1年/1989年)
第46回中日文化賞(平成5年/1993年)
第41回菊池寛賞(平成5年/1993年)
サイト内リンク 直木賞受賞作全作読破への道Part3
備考
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さる
猿」(『中央公論』昭和28年/1953年2月号)
書誌
>>昭和37年/1962年11月・河出書房新社/Kawade paperbacks『早稲田の虎・猿』所収
>>平成1年/1989年8月・小学館刊『昭和文学全集 第32巻 中短編小説集』所収
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芥川賞 芥川賞 29回候補 一覧へ
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
丹羽文雄 0  
宇野浩二 8 「「困りもの」だ。」「読むのに、ほとほと持て余した。」
石川達三 0  
佐藤春夫 0  
岸田國士 2 「野心的とはいえるが説得力が足りない。」
瀧井孝作 2 「筆に精彩がないのがものたりなかった。」
舟橋聖一 5 「興味を持った。」「月評では、問題作だったのに、芥川賞の委員には、三文の価値なしとされたのは、意外である。最後の章では、いかにも無理無残な話になるが、前半はよく精密に書いている。」
坂口安吾 0  
川端康成 6 「主観の勝った、主観による構成のいちじるしい作品で、その力は感じられる。しかし、構成する主観の動きに、乾燥した無理が見えるように思う。作者は感動していても、読者はちょっと後に取り残される。」「少し強過ぎるようだ。」
選評出典:『芥川賞全集 第五巻』昭和57年/1982年6月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和28年/1953年9月号)
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直木賞 42回候補  一覧へ

きいろ
黄色のバット』(昭和34年/1959年11月・角川書店刊)
書誌
>>初出『毎日新聞 夕刊』昭和34年/1959年2月14日〜9月6日
>>昭和51年/1976年☆月・朝日ソノラマ/ソノラマ文庫『黄色のバット』
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太 11 「今も佳作と信じている。この作品は、もっと重く書いてあれば、もっと点を得たかもわからない。しかし、この軽さが貴重なのだ、と思っている。」
木々高太郎 25 「よみ易い明るい文章であり、またユーモア小説としても、将来のある作家だと考えた」「何しろ主題として「野球」である。(引用者中略)その主題をとったのが不幸で、全く別のもっと珍しい生活でのユーモアならよかったと思う。」
中山義秀 4 「面白かったが、選考の対象にはならなかった。作者としても恐らく、本意するところではあるまい。」
小島政二郎 0  
村上元三 8 「わたしも二番目に推したほどだが、この人の将来には期待が持てる。こんどは読みやすくて、おとなの小説を見せてほしい。」
吉川英治 0  
海音寺潮五郎 9 「これは少年小説として書かれたものだが、作者の教養とユーモアの才能は、高く評価されてよいものである。」
川口松太郎 0  
大佛次郎 0  
選評出典:『オール讀物』昭和35年/1960年4月号
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直木賞 47受賞  一覧へ

てんさい きょうじん あいだ
天才と 狂人の 間』
(昭和37年/1962年2月・河出書房新社刊)
書誌
>>初出『自由』昭和35年/1960年11月号〜昭和36年/1961年7月号/隔月連載
>>昭和37年/1962年8月・河出書房新社/Kawade paperbacks『天才と狂人の間』
>>昭和44年/1969年☆月・角川書店/角川文庫『天才と狂人の間』
>>平成6年/1994年2月・河出書房新社/河出文庫『天才と狂人の間 島田清次郎の生涯』
>>平成7年/1995年8月・石川近代文学館刊『石川近代文学全集 杉森久英』所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
木々高太郎 35 「杉森は伝記を書いたのではなく、一つの小説を書いたのであり、而も、今までの人が試みなかった小説のジャンルをつくったとも言える。」「もてはやされると九天の高さ、おちると奈落の底という、われ等共通の文学に生きるものの運命を感ぜしめるスリルは、むしろ快いばかりである。」
海音寺潮五郎 24 「この前の「黄色いバット」の方がはるかによかったと思う。」「事実をふまえながら人間をしっかりと浮き立たせるというのは、なまなかな技倆では出来ることではない。」「ぼくは今期はなしにするか、授賞するならこの人と、最初からきめて出た。」
源氏鶏太 11 「島田清次郎を刻明に調べた努力には敬服した。」「伝記としては上等であっても、小説としては、どうであろうか。」
村上元三 16 「これは島田清次郎を知らない読者にも面白く読めるに違いない。」「島田清次郎の没落してゆく過程が、やや浅すぎて、実録小説のような弱さを感じさせた。」
中山義秀 7 「「伝記と小説の間」で問題になったが、身にひきくらべて考えさせられるようなところがあって、私は切実な興趣をおぼえた。」
小島政二郎 14 「この題は小説の題ではない。」「もし小説のつもりで書いたのなら、より実録的だ。それが小説的盛り上りを弱くしていると思う。」
大佛次郎 6 「面白かったし、直木賞になってよかった。小説だと考えなくともよい。(引用者中略)なまはんかに小説に作られたものは危険である。」
川口松太郎 14 「反対意見も多数あったが、「黄色いバット」等の前作も候補に上げられ、力量に信頼があるという意味を含め、此の一作が決定打になったという雰囲気ではなかった。」
今日出海 15 「直木賞はフィクションに限ると狭く限定することもあるまいし、小説的手腕がなければ、書けぬ作品であることは確かである。」
松本清張 20 「いずれも物足りなくて、積極的に推せなかった。」「伝記とするには読みものに過ぎているし、人間像を書いたつもりなら、作者の特別な眼が感じられない。」
選評出典:『オール讀物』昭和37年/1962年10月号
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文量
長篇
章立て
「第一章」〜「第五章」
時代設定 場所設定
明治末期〜昭和初期  金沢〜京都〜東京
登場人物
島田清次郎(作家)
豊子(清次郎の妻、素封家の娘)
砂木良枝(海軍少将令嬢)




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