直木賞のすべて
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第2回

=受賞者=
鷲尾雨工

=候補者=
獅子文六
濱本 浩
海音寺潮五郎
湊 邦三


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Last Update[H19]2007/11/4

鷲尾雨工
Washio Uko
生没年月日【注】 明治25年/1892年4月27日〜昭和26年/1951年2月9日
受賞年齢 43歳10ヵ月
経歴 本名=鷲尾浩。新潟県西蒲原郡黒鳥村(現・新潟市)生まれ。早稲田大学英文科卒。
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「余聞と余分」内
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2件/最新は平成20年/2008年4月13日記事(このページの下部にリンクあり)
備考 故直木三十五氏と、生前、交流のあった受賞者。決して仲がよかったわけではなく、
なかば反目し合っていたというから、皮肉な受賞だったわけです。

ちなみに、第2回受賞作は、ほとんどの文献では『吉野朝太平記』としか書かれていませんが、
正確には、『吉野朝太平記』第一巻・第二巻、です。
第三巻以降が受賞後に刊行されていることからも、それは明らかですし、
第2回直木賞の選考経緯が掲載された『文藝春秋』昭和11年/1936年4月号では、
選考委員の一人、菊池寛氏も「話の屑籠」で、ちゃんとこのように書いています。
「直木賞は、鷲尾雨工氏に贈る事にした。「吉野朝太平記」二巻は、何と云つても力作で、売れる当もないのにあゝした長篇を書き上げた努力は、充分認められてもよいと思ふ。」
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よしのちょうたいへいき
吉野朝太平記』
(第一巻=昭和10年/1935年7月、第二巻=昭和10年/1935年11月・春秋社刊、松柏館発売)
書誌
>>昭和11年/1936年3月・春秋社刊『吉野朝太平記』(第三巻)
>>昭和12年/1937年10月〜昭和14年/1939年4月・春秋社刊、松柏館発売『吉野朝太平記』全五巻
>>昭和14年/1939年10月〜昭和15年/1940年8月・春秋社刊、松柏館発売『吉野朝太平記』全六巻
>>昭和33年/1958年4月〜昭和33年/1958年6月・東都書房刊『吉野朝太平記』全五巻
>>平成2年/1990年11月〜平成3年/1991年3月・富士見書房/時代小説文庫『吉野朝太平記』全五巻
>>平成13年/2001年7月〜平成15年/2003年1月・誠文図書,共栄図書/歴史小説名作館『吉野朝太平記』全五巻
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
久米正雄 9 「此の人にして此の努力、作品の出来に就いては云う迄もない。」
小島政二郎 7 「これだけの大きな材料を、正面から何のケレンなしに取り組んで、こなしている正攻法的態度に敬意を表す。」
佐佐木茂索 0  
白井喬二 33 「人は歴史小説というかも知れないが、七分の創作力を、僕は買いたい。」「直木の錯爛情毅の妙に比べ、雨工はあくまでも統絲円熟の迫真力ではこんで行く。」
大佛次郎 9 「実際に作者の努力を考えても、異議はない。」
菊池寛   「何と云っても力作で、売れる当もないのにあゝした長篇を書き上げた努力は、充分認められてもよいと思う。鷲尾君は、直木の旧友で、後不和になっていた人である。直木が生きていたら、直木賞を(引用者注:第一回の)川口君にやることも、鷲尾君に贈ることも、反対したかも知れない。」
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年10月号再録(初出:『文藝春秋』昭和11年/1936年4月号)
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文量
長篇
章立て
第一巻「師直の放縦」「京の日野邸」「水越峠」「吉野の日野邸」「弁内待受難」「追及」「鹿路平の血烟」「准后への悃願」「六本杉の怪異」「千早と新屋敷」「東条の城」「後室来訪」「水分館」「四つの首」「咎の徴軽からず」「攀慕の愁腸」「干戈動く」「瓜生野に腥風すさぶ」「遠大なる抱負」「師直出陣」「往生院訣別」「四条畷合戦」「四条畷の敗報」第二巻「洛西小倉山」「六条河原から清涼寺へ」「無体な返報がえし」「穴生へ御動座」「吉野炎上」「擬勢擬装」「音無川畔の逆襲」「さみだれ雲」「鬩ぎ合わんとする姿勢」「山峡の秋に馬肥やしつゝ」「当月当日」「田楽異変」「ある日の正儀」「尊氏の新邸囲まるゝこと」「直義入道、南朝へ降る」「師直の心理」「殺意暗剣」「驕威の末路、鷲林寺門前」
時代設定 場所設定
室町初期  吉野〜京都〜賀名生など
登場人物
楠正儀(虎夜叉、南朝楠家の大将)
楠正行(正儀の長兄、四条畷で戦死)
高師直(北朝の実力者)
足利尊氏(北朝方将軍)
足利直義(尊氏の弟)
敷妙(正儀の愛人、間諜者)
北畠親房(南朝の実力者、准后)
唐土屋迦羅作(堺の豪商、敷妙の兄)
足利直冬(尊氏の庶子)




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