直木賞のすべて
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第21回

=受賞者=
富田常雄

=候補者=
徳川夢声
藤原審爾
中村八朗
今 日出海
菊岡久利
山田克郎


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Last Update[H21]2009/4/11

富田常雄
Tomita Tsuneo
生没年月日【注】 明治37年/1904年1月1日〜昭和42年/1967年10月16日
受賞年齢 45歳6ヵ月
経歴 東京生まれ。明治大学商学部卒。
処女作 「トンカツ大将」(昭和5年/1930年)
子サイト
「余聞と余分」内
関連記事
7件/最新は平成21年/2009年4月5日記事(このページの下部にリンクあり)
備考 富田常雄といえば、『姿三四郎』の作者として有名。
受賞は、『姿三四郎』よりも後でした。

ちなみに、当サイト管理者編のメディアファクトリー刊『消えた受賞作 直木賞編』(平成16年/2004年)には、
第21回受賞の「面」「刺青」両作を所収し、
その解説めいたところで、「この2つの作品が収められた富田常雄の単行本はない」うんぬんと、知ったような口を叩きましたが、
のちの調査でそれがまったくのデマであり、
湊書房刊『富田常雄作品集』(昭和28年/1953年)にしっかりと2つの作品が収録されていることを知りました。
間違えることも文学研究には避けて通れぬ道なのさ、と、ひとりうそぶきながらも、
ともかく、誤りをそのまま載せてしまったことを、
深くお詫びいたします。
(2007.1.10記)

第21回受賞作は、多くの文献では「面」「刺青」と書かれていますが、
受賞決定の発表された『文藝讀物』昭和24年/1949年9月号には、
「面」「刺青」その他 と書かれているので、
当サイトではその記述を生かしています。
(2007.2.6記)
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直木賞 21受賞  一覧へ

めん
面」(『小説新潮』昭和23年/1948年5月号)その他
書誌
>>昭和23年/1948年☆月・大元社刊『現代小説代表作選集3』所収
>>『読切読物倶楽部』昭和28年/1953年新春増刊号<大衆文芸受賞作品選集>[1月]
>>昭和28年/1953年1月・湊書房刊『富田常雄作品集』所収
>>昭和31年/1956年11月・大日本雄弁会講談社/ロマン・ブックス『直木賞作品集 第1』所収
>>『オール讀物』平成1年/1989年臨時増刊号<直木賞受賞傑作短篇35>[3月]
>>平成16年/2004年7月・メディアファクトリー/ダ・ヴィンチ特別編集7『消えた受賞作 直木賞編』所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
小島政二郎 74 「第一回なるが故に特に、且つ直木賞の権威と方向の確立のために、私はどうしても富田常雄に授賞したかった。」「彼独自の素材を豊かに持ち、多彩富贍な空想力を与えられ、雄勁で迫真力を持った文章を己れのものとしている彼、富田常雄は既に第一流である。」
久米正雄 23 「幾分肉体的な戦後派なのも、適当な色気だと思った。」「戦時中に映画で当った「姿三四郎」のために、却って損をしたと考えられる此の作家の、現代物を再認識して欲しい。」
大佛次郎 7 「もっと新らしい人に、この賞が欲しかった。しかし、大多数の主張が富田君のところにいったのだから、勿論、反対ではない。」
獅子文六 7 「今度の授賞は、まず立場がハッキリしてるので、賛成。人としても、賛成。」
木々高太郎 6 「既に有名であり、沢山の仕事があり、偉らすぎるとの話も出た。然し、戦後の彼の短篇が新鮮な道を歩み出しているではないか、それにし度いと決定した。」
井伏鱒二 19 「書きわけられた各人物の各性格が、自然に物語を生んで来ているではないか。素朴な人物、愚直な人物、極めて古風な老巧者など、よく淘汰して書きわけてある。」
川口松太郎 15 「富田常雄君に決めようという説が、全委員を通じての異論のない決定となった。」「何分にも戦後初の直木賞としての方針もあるというので、富田君に決定したわけである。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『文藝讀物』昭和24年/1949年9月号)
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文量
短篇
章立て
なし
時代設定 場所設定
同時代  大磯
登場人物
わし(語り手、白須賀克巳、元伯爵)
奈世(わしの夜伽相手)
青木(白須賀家の居候、肺患)
杉山(白須賀家の執事)




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しせい
刺青」
(『オール讀物』昭和22年/1947年12月号)その他
書誌
>>昭和23年/1948年9月・大元社刊『現代小説代表作選集2』所収
>>昭和28年/1953年1月・湊書房刊『富田常雄作品集』所収(作品名読み:いれずみ)
>>昭和31年/1956年11月・大日本雄弁会講談社/ロマン・ブックス『直木賞作品集 第1』所収
>>平成12年/2000年9月・三天書房刊『耽美傑作短篇集1 刺青』所収
>>平成16年/2004年7月・メディアファクトリー/ダ・ヴィンチ特別編集7『消えた受賞作 直木賞編』所収
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該当期の他の短篇作品
「閑古鳥」(『サロン』昭和21年/1946年11月号)
「雄」(『新風』昭和22年/1947年1月新年読物増刊号)
「秘事(ひめごと)」(『ダイヤ』昭和22年/1947年6・7月号)
「銀座童話(ギンザメエルヘン)」(『東京』昭和22年/1947年7・8月合併号)
「野ばら」(『ストーリー』昭和22年/1947年10月号)
「鬼の首」(『サンデー毎日』昭和22年/1947年49・50号[11月23日号])
「釣二題 乗合船・草鞋」(『春』昭和22年/1947年12月号)
「星のいる窓」(『モダン日本』昭和23年/1948年1月号)
「恐ろしき悪魔」(『ロック』昭和23年/1948年1月号)
「足を冷す男」(『サンルーム』昭和23年/1948年1月号)
「花影」(『トップライト』昭和23年/1948年2月号)
「明日香」(『サロン別冊』1集[昭和23年/1948年3月])
「残夢」(『サロン』昭和23年/1948年9月臨時増刊号)
「百万人の舞踏」(『読物と漫画』昭和22年/1947年深秋号[10月])
「狐狗狸(こっくり)」(『オール讀物』昭和23年/1948年11・12月号)
「孤雁」(『人情講談』1号[昭和23年/1948年11月])
「白虎」(『人情講談』2号[昭和23年/1948年12月])
「街の獅子」(『人情講談』昭和24年/1949年1月号)
「純情一代」(『花形作家傑作集』2号[昭和24年/1949年1月])
「女優 純情可憐」(『人情講談』昭和24年/1949年3月号)
「妻の告白」(『モダン小説』昭和24年/1949年3月号)
「清く咲ける」(『読切小説集』昭和24年/1949年3月号)
「朝の花々」(『人情講談』昭和24年/1949年5月号)
「春愁」(『クラブ』昭和24年/1949年6月号)
など
 
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小島政二郎 74 「第一回なるが故に特に、且つ直木賞の権威と方向の確立のために、私はどうしても富田常雄に授賞したかった。」「彼独自の素材を豊かに持ち、多彩富贍な空想力を与えられ、雄勁で迫真力を持った文章を己れのものとしている彼、富田常雄は既に第一流である。」
久米正雄 23 「幾分肉体的な戦後派なのも、適当な色気だと思った。」「戦時中に映画で当った「姿三四郎」のために、却って損をしたと考えられる此の作家の、現代物を再認識して欲しい。」
大佛次郎 7 「もっと新らしい人に、この賞が欲しかった。しかし、大多数の主張が富田君のところにいったのだから、勿論、反対ではない。」
獅子文六 7 「今度の授賞は、まず立場がハッキリしてるので、賛成。人としても、賛成。」
木々高太郎 6 「既に有名であり、沢山の仕事があり、偉らすぎるとの話も出た。然し、戦後の彼の短篇が新鮮な道を歩み出しているではないか、それにし度いと決定した。」
井伏鱒二 19 「書きわけられた各人物の各性格が、自然に物語を生んで来ているではないか。素朴な人物、愚直な人物、極めて古風な老巧者など、よく淘汰して書きわけてある。」
川口松太郎 15 「富田常雄君に決めようという説が、全委員を通じての異論のない決定となった。」「何分にも戦後初の直木賞としての方針もあるというので、富田君に決定したわけである。」
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年1月号再録(初出:『文藝讀物』昭和24年/1949年9月号)
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文量
短篇
章立て
なし
時代設定 場所設定
同時代  ある街
登場人物
ミチ(若き姉御、白い肢体に刺青の持ち主)
勇(元・大下組小頭、ミチの男)
藤三(銭湯の番頭、40代独身)




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