直木賞のすべて
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第135回

=受賞者=
三浦しをん
森 絵都

=候補者=
伊坂幸太郎
宇月原晴明
古処誠二
貫井徳郎


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Last Update[H20]2008/4/30

森絵都
Mori Eto
生没年月日【注】 昭和43年/1968年4月2日〜
受賞年齢 38歳3ヶ月
経歴 東京都生まれ。日本児童教育専門学校卒、早稲田大学第二文学部卒。テレビや映画アニメのシナリオライターを経て、平成3年/1991年『リズム』で児童文学作家としてデビュー。
受賞歴 第31回講談社児童文学新人賞(平成2年/1990年度)「リズム」
第2回椋鳩十児童文学賞(平成4年/1992年)『リズム』
第42回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞(平成7年/1995年)『宇宙のみなしご』
第33回野間児童文芸新人賞(平成7年/1995年)『宇宙のみなしご』
第20回路傍の石文学賞(平成10年/1998年)『アーモンド入りチョコレートのワルツ』
第36回野間児童文芸賞(平成10年/1998年)『つきのふね』
第46回産経児童出版文化賞(平成11年/1999年)『カラフル』
第52回小学館児童出版文化賞(平成15年/2003年)『DIVE!!(1〜4)』
子サイト
「余聞と余分」内
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直木賞 133回候補  一覧へ

した
『いつかパラソルの 下で』
(平成17年/2005年4月・角川書店刊)
書誌
>>平成20年/2008年4月・角川書店/角川文庫、角川グループパブリッシング発売『いつかパラソルの下で』
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
平岩弓枝 7 「登場人物はよく描けていて好感が持てる。佐渡の旅の部分が全体の構成の中に程よく融け込んでいないような印象を受けた。」
阿刀田高 11 「レベルを越えているが、よくあるタイプの家庭小説の域に留まっている。もっと卓越したファンタジーを、巧みな寓意性を望むのは私の勝手なのだろうか。」
五木寛之 9 「異色作ぞろいの候補作のなかで、どことなく影が薄く感じられたのは、抑制のきいた品の良い文体のせいかも知れない。」
林真理子 10 「「作者の才能」ということで作品を判断すれば文句なしで頷くことが出来るのであるが、それは新人賞レベルのこととなり、直木賞という大きなハードルを越す力はまだ不足なのである。」
宮城谷昌光 3  
渡辺淳一 10 「父親の死後、三人の子供たちが、父との血のつながりを求めていく気持ちが素直に書けていて、最後、バラバラだった三人の気持ちが通じ合うところも自然で、好感が持てた。だが、いかにも小粒で、これだけでは弱すぎる。」
津本陽 4 「よくまとまった作品であるが、どうにも印象が弱かった。」
北方謙三 6 「父親の像がいまひとつ曖昧で、しっかりした小説の核が感じられなかった。読後、いささか残念であった。」
井上ひさし 25 「巧いといっただけでは収まらないような、目覚ましい才筆である。ただし、父の像探しの佐渡旅行で、それまで文章に込められていた気合いのようなものが呆気なく抜けて、ただの平凡な旅行記になってしまったのは意外だった。作品はここでそれまでの貫目を失った。」
選評出典:『オール讀物』平成17年/2005年9月号
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大衆選考会 133回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
野々 平成17年/2005年7月11日 最初はこんな"大人味"も書ける人なんだ〜と(良い意味で)軽いショックを受けてたけど、ラストに向かって今までの作品に通じるところもあって、なんだか安心した。森絵都さんの作品が好きです。
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文量
長篇
章立て
「一章」〜「三章」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京〜埼玉〜佐渡など
登場人物
私(語り手、柏原野々、フリーター)
柏原大海(私の父、佐渡出身、故人)
母(私の母)
柏原春日(私の兄)
柏原花(私の妹)
達郎(私の同棲相手)




直木賞 135受賞  一覧へ

かぜ
風に 舞いあがるビニールシート』
(平成18年/2006年5月・文藝春秋刊)
収録作品の書誌
器を探して
>>初出『別冊文藝春秋』平成17年/2005年3月号「美濃焼の器」/単行本収録にあたり改題
犬の散歩
>>初出『別冊文藝春秋』平成17年/2005年5月号
守護神
>>初出『別冊文藝春秋』平成17年/2005年7月号
鐘の音
>>初出『別冊文藝春秋』平成17年/2005年9月号「残響」/単行本収録にあたり改題
ジェネレーションX
>>初出『別冊文藝春秋』平成17年/2005年11月号
風に舞いあがるビニールシート
>>初出『別冊文藝春秋』平成18年/2006年1月号
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし 38 「感服した。」「どの登場人物たちも、このところ流行の「自分探し」という辛気くさい、不毛の蛸壺から這い出そうとしている。そこがとても清新だ。」「小説技法はとても巧み、それは、「ジェネレーションX」を読めば明らかだろう。」
平岩弓枝 16 「作品を書く上で基礎となる取材や資料による下調べをきちんとしている点に好感がもてる。」「願わくば調べて知ったものを半分以上、捨ててから作品に取り組むこと。八十パーセント捨てて書けたら大成功と私は教えられました。」
宮城谷昌光 6 「他の選考委員の評にゆずる。私は(引用者中略)好意をもって読んだ。」
阿刀田高 37 「出来ばえにもばらつきがある。私としては後半の三作品を特におもしろく読んだ。」「調べたことを全部書くのを避け、作品に必要なものを選んでしなやかに小説に溶け込ませているところが、すばらしい。」「社会と個人との微妙な入り混りをこの作家は過不足なくみごとに捕らえて一つのストーリーとしている。小説の本道と言ってよい。」
北方謙三 23 「一冊の中で作者の進歩を読みとれるという、文学賞の選考では稀有の、読書の醍醐味を味わわせてくれた。長篇の題材ではないか、と私はいくつかの作品について感じたが、切り方の手法で瑕疵にまではいたっていなかった。」「今回は、三浦氏が一番手で、次に伊坂氏と森氏が並ぶという評価で、選考会に臨んだ。」
林真理子 33 「驚かされた。」「表題作の短篇の主人公たちのリアリティに舌を巻いた。」「露骨な表現がないものの、この二人の性描写もエロティックで大胆である。この作家の成長の早さというのはただごとでない。あまりのうまさは老練という言葉さえ思い浮かべるほどだ。」
五木寛之 16 「小説を創ろうというはっきりした意志が、脱力系の流行る昨今、とても新鮮な印象をあたえるところがあった。ういういしい文章と、妙に手だれな部分とが混在するのもまた魅力の一つか。」「一票を投じた。」
渡辺淳一 21 「良くも悪くも、よく調べて書かれた短篇集である。」「自ずと滲むユーモラスな感覚が面白い。なかで表題作がもっとも社会的な広がりもあり、主人公の二人がよく描かれている。」「難点はあるが、強いて推すとすれば、この一作かと思った」
選評出典:『オール讀物』平成18年/2006年9月号
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文量
短篇集
器を探して
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  岐阜県
登場人物
辻弥生(ヒロミの専属秘書)
伊形ヒロミ(売れっ子パティシエ)
高典(弥生の恋人、イベント会社勤務)
犬の散歩
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  ある街
登場人物
恵利子(スナックのホステス、「仮宿クラブ」員)
弘司(恵利子の夫)
尚美(恵利子の大学時代からの友人、ボランティア仲間)
守護神
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  ある大学構内
登場人物
山代裕介(第二文学部に通うフリーター)
ニシナミユキ(第二文学部の八年生、レポート代筆の達人)
鐘の音
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]〜25年前  琵琶湖畔の街〜丹波高地
登場人物
本島潔(仏像修復師)
井口吾郎(潔の元同僚、美術院出身)
松浦(修復工房長)
ジェネレーションX
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  東京〜宇都宮など
登場人物
野田健一(通販出版社の社員、30代後半)
石津直己(アニマル玩具社員、20代後半)
風に舞いあがるビニールシート
章立て
なし
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
里佳(国連難民高等弁務官事務所UNHCR所員)
エド(エドワード・ウェイン、UNHCR所員で里佳の元・夫)
リンダ(里佳の上司)




ブログ版 直木賞のすべて 余聞と余分
  [H20]2008/1/6 文蔵 2008.1(Vol.28) 特集「「直木賞」の基礎知識」  
  [H19]2007/10/28 ダカーポ 平成18年/2006年7月19日号(587号)  
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