直木賞のすべて
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第121回

=受賞者=
佐藤賢一
桐野夏生

=候補者=
宇江佐真理
黒川博行
天童荒太


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Last Update[H14]2002/10/4

佐藤賢一
Sato Ken'ichi
生没年月日【注】 昭和43年/1968年3月12日〜
受賞年齢 31歳4ヵ月
経歴 山形県生まれ。東北大学大学院文学研究科卒。
受賞歴 第6回小説すばる新人賞(平成5年/1993年)「ジャガーになった男」
処女作 「ジャガーになった男」(『小説すばる』平成5年/1993年12月号)
サイト内リンク 小研究-記録(年少受賞)
直木賞受賞作全作読破への道Part1
付録-小説すばる新人賞受賞作一覧(第6回)
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直木賞 121受賞  一覧へ

おうひ りこん
王妃の 離婚』(平成11年/1999年2月・集英社刊)
書誌
>>平成14年/2002年5月・集英社/集英社文庫『王妃の離婚』
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
阿刀田高 28 「なぜ日本人を描かないか、という疑問は、この種の作品につねに投げかけられるものである。」「この作品について言えば、違和感はない。とてもおもしろい。」「モチーフは今日的であり、作品を貫くユーモアが上質である。小説の進展にともない王妃の魅力が現われ、女性の美しさとはなんなのか、さりげなく答えてくれるところも快い。」
平岩弓枝 43 「主人公のフランソワをはじめとして一人一人がいい目くばりでしっかり描けているのでラストの父と子のかかわり合いが陳腐にならず、むしろ、快い読後感となって生かされた。」「良い材料を丁寧に仕上げた作者の筆力は高く評価されてよいと思う。」
黒岩重吾 30 「次点といったところか。」「ところどころ骨張った文章にとまどったが、フランス史にうとい私も面白く読み終えた。」「記録によれば、ルイ十二世は「人民の父」と称された人物である。離婚の経過は兎も角、その点に触れなければ読者はルイ十二世に偏見を抱きかねない。」「氏の受賞に異論はない。」
津本陽 17 「読んだ印象は、楽しませてもらったという一語につきる。」「作者は天性の語り上手であろう。膂力が際立っている。」「陰陽あい引きあうほどのよさといい、洒脱な風格といい、堂に入ったものである。」
田辺聖子 20 「快調の張扇、西洋講談の面白さを満喫できる。」「この痛快な、上機嫌なお魚が自在に泳ぎまわっているのを、すくいあげることのできるタモ(原文傍点)は、たぶん“直木賞”だけだろうと思う」「小説の底ふかさを示唆して、胸のすくような面白さである。」
井上ひさし 49 「わたしは、「王妃の離婚」(佐藤賢一)の作者の、すべてを知的な諧謔で処理しようという姿勢を支持するものの一人である。」「おもしろくて、痛快で、おまけに文学的な香気と情感も豊か。この作品を推すことに、わたしはいささかもためらわなかった。」
五木寛之 17 「佐藤賢一さんの作品は、新人賞のころからずっと読んできた。」「それもあって、「王妃の離婚」に、新星いず! と驚倒できなかったことを、すこし恥じる気持ちがある。選考する側にも、「初心忘るべからず」の緊張感が常に必要であると、あらためて反省させられた。」
渡辺淳一 35 「新たな小説の誕生を思わせる。」「一読しておおいに興味をそそられ、受賞作に推すと決めても、惜しいところで落選ということになるかと思っていたが、結果として、最も多くの支持を得た。」「全体のつくりは知的で諧謔的で、やや非現実的だが、意外に男女の本質をついて機智に富み、面白く読ませる。」
選評出典:『オール讀物』平成11年/1999年9月号
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文量
長篇
章立て
「プロローグ」「第一章 フランソワは離婚裁判を傍聴する」「第二章 フランソワは離婚裁判を戦う」「第三章 フランソワは離婚裁判を終わらせる」「エピローグ」
時代設定 場所設定
15世紀末  フランス
登場人物
フランソワ・ペトゥーラス(ナントの弁護士)
ベリンダ(フランソワのかつての恋人)
ジャンヌ王妃(ルイ十二世の妻、離婚裁判の被告)
ルイ十二世(フランス王、離婚裁判の原告)
オーエン・オブ・カニンガム(ルイ王の近衛隊長、ベリンダの弟)




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