直木賞のすべて
直木賞のすべて

第115回

=受賞者=
乃南アサ

=候補者=
鈴木光司
篠田節子
浅田次郎
宮部みゆき


受賞作家の群像
トップページ
受賞作・候補作一覧
候補作家の群像
選考委員の群像
選評の概要
小研究
大衆選考会
リンク集
マップ

受賞作家の一覧へ
前の回へ後の回へ


Last Update[H19]2007/11/4

乃南アサ
Nonami Asa
生没年月日【注】 昭和35年/1960年8月19日〜
受賞年齢 35歳10ヵ月
経歴 本名=矢沢朝子。東京都生まれ。早稲田大学社会科学部中退。
受賞歴 第1回日本推理サスペンス大賞優秀作(昭和63年/1988年)『幸福な朝食』
処女作 『幸福な朝食』(昭和63年/1988年11月・新潮社刊)
サイト内リンク 小研究-ミステリーと直木賞
直木賞受賞作全作読破への道Part2
リンク集
備考
Google
検索結果
  - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -


直木賞 115受賞  一覧へ

こご きば
凍える 牙』
(平成8年/1996年4月・新潮社/新潮ミステリー倶楽部)
書誌
>>平成12年/2000年2月・新潮社/新潮文庫『凍える牙』
- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
黒岩重吾 66 「食事や風呂、また睡眠時間を惜しんで読んだ」「エンターテインメント小説の醍醐味を満喫出来た。」「その面白さの核は、見事に光る女性刑事の存在感にある。」「これまで、警察と刑事を描いた小説の中で、このように女性臭くて、しかも任務に対して筋を通す女性刑事を主人公にした作品はなかったような気がする。そういう意味では、画期的な小説ともいえよう。」
津本陽 13 「手堅い作品である。力を溜めている緊張感が持続されており、稀薄な部分がすくない。」「主人公の男女の刑事の人間関係にも、味わいがある。」「どんな小説でも、人間の本質に触れておれば、情緒がにじみ出るように読者に伝わってくるものである。」
田辺聖子 56 「女刑事が男刑事とペアで任務を遂行するという小説のシチュエーションは、ほかにもあるかもしれないが、それが小説の骨格としてこんなに成功している作品は珍しい。」「何より中年の男刑事の描写がいい。」「ラストの犯人の謎ときはややあわただしく、それを失点にかぞえられる委員もあったが、私自身はこの小説のキズにはならないと考えている。」
渡辺淳一 20 「たしかに女刑事とオジさん刑事のユニークな関係は、それなりによく書けてはいるが、これが推理小説だといわれると、おおいに疑問が生じてくる。結局、人間関係さえ書けていれば、いいではないかという意見が大勢を占めて受賞となったが、「新潮ミステリー倶楽部特別書き下ろし」と、堂々と書いてあるのだから、表示に難あり、ということになりかねない。」
阿刀田高 16 「見どころのある作品だ。しかし、推理小説として眺めれば弱点も大きい。他の委員からそれを指摘され、狼狽を覚えたが、欠点は欠点として人間を描く力量のほうを採った。これでよかったのだろうか、の思いはないでもない。」
平岩弓枝 35 「推理小説としては欠点の多い作品で、一番気になるのはオオカミ犬を使って人殺しをする人物に必然性がないことだろう。」「それでも、この作品がえらばれたのは主人公の女刑事が実に熱っぽく描かれていてそれが全体の迫力になったせいだと思う。」「ただ、私としては、(引用者中略)ミステリーとして書かれたものなのにミステリーの部分が不確かというのも気になっている。」
五木寛之 13 「推理小説として読めば、いささかの難はあるが、サスペンス小説と受けとめれば納得もいく。ただ私には、バイクで狼犬を追走する場面の描写などひどく物足りなく感じられる部分もあって、『蒼穹の昴』の八方破れのおもしろさに一票を投じることになった。」
井上ひさし 64 「(引用者注:「蒼穹の昴」との)二作受賞を心から願っていた。」「たしかに話の作り方では成功したとは言いかねるが、主役と狂言回しとをかねた二人組の警官の人間創出に、高い水準でみごとに成功している。」
選評出典:『オール讀物』平成8年/1996年9月号
      - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
文量
長篇
章立て
「プロローグ」「第一章」〜「第四章」「エピローグ」
時代設定 場所設定
[同時代]  東京
登場人物
音道貴子(警視庁機動捜査隊員、夫と離婚)
滝沢保(立川中央署刑事、貴子の相棒)
原照夫(殺人事件の被害者、売春業者)
笠原勝弘(かつて警察犬担当の警官)
高木笑子(勝弘の娘、精神病院の患者)
小川将則(原と同じビルで健康器具会社を経営)
疾風(ウルフドッグ)




ページの先頭へ

トップページ受賞作・候補作一覧候補作家の群像選考委員の群像選評の概要
小研究大衆選考会リンク集マップ || 受賞作家の一覧へ前の回へ次の回へ