芥川賞のすべて・のようなもの
芥川賞のすべて・のようなもの

第50回

=受賞者=
田辺聖子

=候補者=
清水寥人
井上光晴
佐藤愛子
森 泰三
木原象夫
平田 敬
鴻みのる
阿部 昭


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Last Update[H20]2008/6/1

清水寥人
Shimizu Ryojin
生没年月日【注】 大正9年/1920年11月27日〜平成6年/1994年11月21日
経歴 本名=清水良信。群馬県碓氷郡松井田町(現・安中市)生まれ。鉄道教習所卒。国鉄に就職、機関士となる。36年間勤め、退職後に句詩『あさを』を創刊、出版あさを社設立。
備考
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芥川賞 50回候補  一覧へ

きかんし たいしょく
機関士ナポレオンの 退職」
(『上州文学』5号[昭和38年/1963年8月])
書誌
>>『文學界』昭和38年/1963年11月号再録
>>『文藝春秋』昭和39年/1964年3月号
>>昭和39年/1964年6月・光風社刊『機関士ナポレオンの退職』所収
>>昭和47年/1972年10月・実業之日本社刊『汽笛一声―鉄道一〇〇年・文学と随筆選集』所収
>>昭和55年/1980年7月・光風社出版刊『機関士ナポレオンの退職』所収
>>平成6年/1994年1月・ぎょうせい刊『ふるさと文学館 第11巻 群馬』所収
>>平成14年/2002年8月・群馬県立土屋文明記念文学館刊『群馬文学全集 第18巻 群馬の作家(下)』所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
中村光夫 6 「機関士という職業の内容がよく描けていて、作中人物にも作者にも好意が持てますが、それだけに平凡で、話が掘りさげられそうになる終りの部分を、急いで書きながしてあるのは惜しいと思います。」
石川達三 6 「推す人もあったが、私はそれ程には思わない。いわゆる中間小説的な所があり、香気に乏しい。」
石川淳 3 「職場文学のユーモア篇として、電気機関士であるひとが手持の材料をこれだけにまとめたとすれば、なにもいうことはない。」
瀧井孝作 6 「健康な佳作だが、只地味すぎるのが惜しい。」
永井龍男 5 「「感傷旅行」「機関士ナポレオンの退職」「砧」の三篇にしぼられることは、だいたい予測するこが出来たが、それ以上積極的にどれを推すという気持にはなれなかった。」「他の予選作品に比べて、まったく率直であった。」
丹羽文雄 3 「一応作者の狙ったものが正確に現われている。好感がもてた。が、これだけではあんまり曲がなさすぎる。」
井上靖 11 「私は「機関士ナポレオンの退職」、「砧」、「感傷旅行」といった順位にしました。」「素朴なものが美しく出ている作品で、読後心が暖まるような感動を受けました。職場文学の臭みのないところもよく、人間もよく描けていると思います。ただ授賞作として強く押し出すだけの新しさのないことが残念でした。」
高見順 3 「一見現代的なようで、これは目下流行の浪曲風歌謡曲に似ている。」
舟橋聖一 2 「私の点は、(引用者中略)一位。」
選評出典:『芥川賞全集 第六巻』昭和57年/1982年7月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和39年/1964年3月号)
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