芥川賞のすべて・のようなもの
芥川賞のすべて・のようなもの

第1回

=受賞者=
石川達三

=候補者=
外村 繁
高見 順
衣巻省三
太宰 治
=予選候補=
渡辺 寛
浅井花子
太宰 治
内村直也

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Last Update[H20]2008/6/1

石川達三
Ishikawa Tatsuzo
生没年月日【注】 明治38年/1905年7月2日〜昭和60年/1985年1月31日
受賞年齢 30歳1ヵ月
経歴 秋田県平鹿郡横手町(現・横手市)生まれ。早稲田大学文学部英文科中退。電気業界誌の編集ののち、昭和5年/1930年ブラジルに渡航。帰国後、再び雑誌編集に携わるかたわら同人誌等に創作を発表。昭和13年/1938年、『中央公論』発表の「生きている兵隊」が発売禁止となり新聞紙法違反で起訴される。昭和27年/1952年〜昭和31年/1956年、日本文芸家協会理事長。
受賞歴 『大阪朝日新聞』懸賞小説入選(昭和2年/1927年)「幸福」
『改造』懸賞小説選外佳作(昭和8年/1933年)「蒼氓」
第17回菊池寛賞(昭和44年/1969年)
個人全集 『石川達三作品集』全12巻(昭和32年/1957年〜昭和33年/1958年・新潮社刊)
『石川達三作品集』全25巻(昭和47年/1972年2月〜昭和49年/1974年2月・新潮社刊)
芥川賞
選考委員歴
第21回〜第65回(通算22.5年・45回)
備考
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芥川賞 1受賞  一覧へ

そうぼう
蒼氓」(『星座』昭和10年/1935年4月号[創刊号])
書誌
>>『文藝春秋』昭和10年/1935年9月号
>>昭和10年/1935年10月・改造社刊『蒼氓』
>>昭和13年/1938年4月・書物展望社刊『芥川賞全集 第1巻』所収
>>昭和14年/1939年8月・新潮社/昭和名作選集『蒼氓 三部作』所収
>>昭和15年/1940年☆月・朱雀書林刊『芥川賞全集1』所収
>>昭和22年/1947年12月・八雲書店刊『石川達三選集1 蒼氓』
>>昭和23年/1948年6月・新潮社刊『蒼氓』[20版]所収
>>昭和24年/1949年6月・小山書店刊『芥川賞全集 第1巻』所収
>>昭和25年/1950年1月・河出書房刊『現代日本小説大系 第49巻 昭和10年代4』所収
>>昭和26年/1951年12月・新潮社/新潮文庫『蒼氓』所収
>>昭和27年/1952年10月・筑摩書房/現代日本名作選『蒼氓・生きてゐる兵隊』所収
>>昭和29年/1954年7月・角川書店刊『昭和文學全集40 石川達三・中山義秀集』所収
>>昭和30年/1955年11月・筑摩書房刊『現代日本文学全集48 尾崎士郎・石川達三・火野葦平集』所収
>>昭和31年/1956年11月・河出書房刊『現代日本小説大系 第51巻 昭和10年代4』所収
>>昭和32年/1957年6月・新潮社刊『石川達三作品集 第1巻 智慧の青春・蒼氓・日蔭の村』所収
>>昭和35年/1960年6月・新潮社刊『日本文学全集47 石川達三集』所収
>>昭和36年/1961年5月・講談社刊『日本現代文学全集86 石坂洋次郎・石川達三集』所収
>>昭和39年/1964年7月・筑摩書房刊『現代文学大系48 石川達三集』所収
>>昭和40年/1965年☆月・現代芸術社刊『芥川賞作品全集 第1巻』所収
>>昭和41年/1966年3月・中央公論社刊『日本の文学56 石川達三』所収
>>昭和42年/1967年2月・集英社刊『日本文学全集64 石川達三集』所収
>>昭和47年/1972年3月・集英社刊『日本文学全集64 石川達三』[豪華版]所収
>>昭和47年/1972年10月・新潮社刊『石川達三作品集 第1巻 蒼氓・日蔭の村』所収
>>昭和47年/1972年☆月・中央公論社刊『日本の文学56 石川達三』[アイボリーバックス]所収
>>昭和49年/1974年☆月・成瀬書房刊『蒼氓』[特装版]所収
>>昭和51年/1976年11月・筑摩書房刊『筑摩現代文学大系50 石川達三集』所収
>>昭和53年/1978年7月・新潮社/新潮文庫『蒼氓』[改版]所収
>>昭和55年/1980年5月・講談社刊『日本現代文学全集86 石坂洋次郎・石川達三集』[増補改訂版]所収
>>昭和57年/1982年2月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第1巻』所収
>>昭和63年/1988年3月・小学館刊『昭和文学全集 第11巻 尾崎一雄・丹羽文雄・石川達三・伊藤整』所収
>>平成13年/2001年1月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『蒼氓』(上)(下)所収
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選評の概要
選考委員 評価 行数 評言
久米正雄 12 「推す事にした。」「心理の推移の描き足りなさや、稍々粗野な筆致など、欠点はハッキリしているが、完成された一個の作品として、構成もがっちりしているし、単に体験の面白さとか、素材の珍しさで読ませるのではなく、作家としての腰は据っている。」「新しい作風、新人の作品というものでないのが心残りだが、いささかの危けも感じさせない作風が今後の制作に相当期待を持たせる。」
佐藤春夫 4 「素材の面白さの上に作者の構成的な手腕のうまさも認めなければなるまい。諸家がこれを推すのを見て一票を入れる気になった所以である。」
川端康成 7 「予選に残した。」
山本有三 5 「構想も立派だし、しっかりもしている。自分もこの作を推すことに異議はない。」
瀧井孝作 8 「この人のもの、ぼくは力量を大いに買うが些か洗練に欠けるうらみがある。手堅い点では申分ないけれど。」
佐佐木茂索 5 「最後に、各委員の手記の如き意見が交されて石川達三氏に決定したのも先ず順当であろう。」「之は余計な事であるが、委員の誰一人として石川達三氏に一面識だもなかった事は、何か浄らかな感じがした。」
菊池寛   「芥川賞の石川達三君は、まず無難だと思っている。この頃の新進作家の題材が、結局自分自身の生活から得たような千篇一律なものであるのに反し、一団の無知な移住民を描いてしかもそこに時代の影響を見せ、手法も堅実で、相当の力作であると思う。」「石川君は、審査員は誰も知らない人である。」
選評出典:『芥川賞全集 第一巻』昭和57年/1982年2月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和10年/1935年9月号)
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