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このページでは12の小児科定点感染症とインフルエンザについて解説してあります。
  主に文部省から出された「学校において予防すべき伝染病の解説](’99.3)を
  参考とさせていただきました。 

咽頭結膜熱 A群溶連菌咽頭炎 感染性胃腸炎
水痘 手足口病 伝染性紅斑
突発性発疹 百日咳 風疹
ヘルパンギーナ 麻疹 流行性耳下腺炎
インフルエンザ


咽頭結膜熱

発熱、結膜炎、咽頭炎を主な症状とする病気。プールを介して流行することが多いので”プール
熱”ともいわれる。
病原体 アデノウィルス3型が主であるが、他に7、11、4型なども。
潜伏期間 5〜6日
感染経路 飛沫感染するが、プールでは目の結膜からの感染も考えられる。
症状 高熱(39〜40℃)、のどの痛み、頭痛、食欲不振を訴え、これらの症状が3〜7日間続く。のどの赤みが強い。首や後頭部のリンパ腺が腫れたり痛がったりすることもある。眼の症状としては、白目の充血、眼の痛み、まぶしがり、涙、めやになど。
罹患年令 幼児期から小学生期に多い。
治療方法 対症療法が中心で眼科的治療も必要である。
予防方法 手洗い、うがい、水泳前後のシャワーの励行などの一般的な予防方法の励行が大切である。プールを一時的に閉鎖する必要のあることもある。
登校基準 主要症状が消えた後2日を経過するまで出席停止。ただし、病状により伝染のおそれがないと認められたときは登校可能。

                                 

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

A群溶血性レンサ球菌(A群溶連菌)がのどに感染して起きる咽頭炎、発疹を主な症状とする
病気。特に注意すべき点は、合併症として腎炎、リウマチ熱などを引き起こすことがある点。
病原体 A群β溶血性レンサ球菌
潜伏期間 一般に2〜4日
感染経路 飛沫感染。飲食物による経口感染の報告もある。
症状 発熱、のどの赤みと痛み(註1)、発疹(註2)、苺舌(註3)のほか1週間ほどしてから手の爪先から皮がむけることがある。
 
 (註1)のどの赤さはかなり特徴的で、他の咽頭炎に比べ非常に赤く”真っ赤”という感じ。とくに”のどチンコ”が赤くなる。上あごの奥には少し出血がみられることもある。
 (註2)発疹は熱と同時か引き続いて現れるが、下腹部・腰を中心として主に躯幹に認められる細かい赤いブツブツで、よくかゆがる。
 (註3)苺舌(イチゴジタ)とは、舌の表面のポツポツ(舌乳頭)が赤く大きくなって苺のようにみえること。
罹患年令 子どもに多くみられるが、成人が感染する機会も多い。
診断方法 のどを綿棒でこすってA群溶連菌の有無を検査する。

 方法1:迅速試験・・・結果出るまで約10分。
      当院では主にこちら。
      (右の写真は迅速試験キットのStrep Aの陽性例)

 方法2:培養検査・・・結果出るまで数日間。
      正確を期すならこちら。
治療方法 ペニシリン系抗生物質の投与。当院ではペニシリンを10日間服用。
予防方法 特に有効な方法はない。手洗い、うがいなどの一般的な予防方法の励行。
登校基準 抗生剤治療開始後24時間を経て全身状態が良ければ登校可能。

                                 

感染性胃腸炎

これは一つの病気を指しているのではなく、いろんな細菌やウィルスの感染によって起きるすべて
の胃腸炎を指し、主な症状は嘔吐や下痢。原因となる病原体により病状もかなり違いがある。
病原体 ・細菌性・・・キャンピロバクター、病原大腸菌、サルモネラ菌、赤痢菌など
・ウィルス性・・・ロタウィルス、ノロウイルス、アデノウィルスなど
潜伏期間 原因によりまちまち。ウィルス性ではほぼ1〜3日。腸管出血性病原大腸菌では4〜8日。赤痢では1〜5日。腸チフスでは1〜2週間。コレラでは数時間〜3日。
感染経路 主として経口感染。飛沫感染もありうる。また、いろいろな食品を介する感染(食中毒)も重要。
症状 嘔吐と下痢が主な症状。ほかに発熱、腹痛や脱水症を呈することもあるので要注意。
 ・腸管出血性病原大腸菌(O:157など)ではトマトケチャップ様の血便と後の溶血性   尿毒症症候群の合併
 ・サルモネラ菌では敗血症の合併
 ・ウィルス性では米のとぎ汁様の白っぽい水様便と脱水症の合併
罹患年令 細菌性では全年令層である。(O:157では発症しやすく重症化しやすいのは子ども。)ロタウィルスやアデノウィルスでは乳幼児に多く、SRSVでは幼児・小学生に多い。
診断方法 ・細菌性・・・便の培養検査。病原大腸菌などでは血清型やベロ毒素の有無も検査。
・ウィルス性・・・当院では現在便中のロタウィルス抗原を見つける検査を行っている。




写真はロタウィルス性腸炎の
白っぽい水様便と抗原陽性を
呈している検査キット。(紫色の
2本線)
治療方法 ・細菌性ではホスホマイシンなどの抗生剤投与が有効なこともあり。
・ウィルス性では特別な治療法はなく、対症療法である。とくに、脱水症に対応することが重要。
予防方法 特に有効な方法は知られていない。一般的な予防方法を励行する。
(ロタウィルスワクチンが最近開発されたがまだ日本では実用化されていない。)
登校基準 ・細菌性では、医師により感染のおそれなしと判断されれば登校可能。
・ウィルス性では、症状のある間が主なウィルスの排泄期間であるため、下痢・嘔吐症状から回復した後、全身状態の良いものは登校可能。

                                

水痘(水ぼうそう)

紅斑、丘疹、水疱、膿疱、かさぶたの順に進行する発疹が出現し、同時に各病期の発疹が混在
する伝染性の強い熱性疾患。肺炎、脳炎、肝炎、ライ症候群などを合併することもある。
病原体 水痘・帯状疱疹ウィルス。初感染で水痘の症状を呈し、治癒後ウィルスは肋間神経などの根元に潜伏し、体調が悪いときなどに帯状疱疹として再発症する。
潜伏期間 11〜20日(14日程度が多い。)
感染経路 主として飛沫感染であるが、膿・水疱中にはウィルスがいるので接触感染もする。帯状疱疹からは飛沫感染はしないが、直接接触感染はする。かさぶたとなれば感染源とはならない。
症状




発疹ははじめ外陰部周囲、わきの下、首などから出現する事が多い。かゆみや痛みを訴える事もある。発熱のない例もある。角膜水痘を引き起こす事もあるので目やにの多い場合は眼科へ。
罹患年令 幼児期に多い。
治療方法 対症療法が中心であるが、抗ヘルペスウィルス剤(アシクロビル)が有効である。
予防方法 任意接種の水痘生ワクチンがある。ワクチン接種をしても軽くかかってしまう事が20%程度にある。
水痘の児と接触後72時間以内に水痘ワクチンを接種すると発症を予防できることがある。
登校基準 すべての発疹がかさぶたになるまで出席停止。ただし、病状により伝染のおそれがないと認められれば登校可能。

                                

手足口病

口の粘膜及び手のひらや足の裏に水疱を生じる発疹性疾患。我が国でも昭和40年代前半から
流行に気付かれ始めた小児の感染症である。
病原体 主としてコクサッキーウィルスA16型とエンテロウィルス71型である。
潜伏期間 2〜7日
感染経路 主として飛沫感染。ウィルスは糞便中に排泄されるので経口感染も起こりうる。
発生時期 春から夏にかけて多く、流行のピークは毎年7月ころ。
症状 クリック→拡大
発熱、口やのどの粘膜に痛みを伴う水疱と手のひらや足の裏、おしりに発疹、水疱がみられる。手足の水疱は比較的深いところに生じるので、水痘と異なり破れたりかさぶたになったりすることなく消退する。発熱は38℃以下が多く、ふつう1〜3日で解熱する一般的にはなつかぜの一つといえる軽症疾患である。時に無菌性髄膜炎を認めることがある。最近、脳症を伴う重症例が報告されている。
(写真:矢印の部分に水疱や膨疹がある。クリックすると拡大)
罹患年令 乳幼児に多い。原因となるウィルスが複数あるため、再発することもある。。
治療方法 対症療法である。
予防方法 一般的な予防の心がけしかない。
登校基準 全身症状の安定した者については、一般的な予防方法の励行などを行えば登校可能

                                

伝染性紅斑

かぜ様症状を認めた後に頬っぺたにわずかにもり上がった紅いブツブツがみられる疾患。その状態
から”リンゴ病”とも呼ばれている。
病原体 ヒトパルボウィルス(HPV)B19
潜伏期間 17〜18日。ウィルスの排泄期間は発疹の出現する1〜2週間前の数日間といわれる
感染経路 主として飛沫感染。ウィルス血症の期間中の輸血による感染の報告もある。
症状 クリック→拡大かぜ様症状と引き続きみられる顔面の特徴的な発疹。
発疹は頬っぺたの紅斑と手足にレース状、網目状の紅斑が出現する。一旦消失して再び発疹が2〜3週間後に出現することもある。かゆみを訴える事もある。合併症として溶血性貧血、血小板減少性紫斑病や関節炎を起こす事がある。また妊婦がかかると胎児死亡(胎児水腫)が起こることがあるので注意を要する。

(写真は頬っぺたの紅斑。クリックすると拡大)
罹患年令 子どもに多い。小学校で流行することが多い。
治療方法 対症療法である。通常は治療を必要としない。
予防方法 飛沫感染症としての一般的な予防方法が大切。
登校基準 発疹期には感染力はほとんど消失していると考えられるので、発疹のみで全身状態の良いものは登校可能。ただし急性期には症状の変化に注意しておく必要あり。

                                 

突発性発疹

乳幼児期に突然の高熱と解熱と同時に発疹がみられる疾患。
病原体 ヒトヘルペスウィルス6型(一部7型)
潜伏期間 約10日
感染経路 不明
症状
クリック→拡大


突然の高熱で発症し、熱は3〜4日間続く。
他のかぜ様症状は乏しいが下痢を伴う事がある。のどはやや赤くなる。解熱に前後して発疹が出現する。発疹は主におなかや背中から始まり全身に広がるバラ色の紅斑で2〜3日で消える。発疹期に機嫌が悪くなる事がある。しばしば熱性けいれんを起こす事があり、まれに脳炎・脳症を合併することがある。
(写真:突発疹の発疹。クリックすると拡大します)
罹患年令 生後4ヶ月〜1才。1才未満が全体の90%。2才以上はまれ。
治療方法 対症療法である。熱性けいれんに対する注意が必要。
予防方法 感染力は弱いと考えられ、予後も一般に良好な事より特に予防の必要はない。

                                  

百日咳

特徴的な連続性・発作性の咳が長期にわたって続く細菌性の伝染性疾患である。小さい乳児では
無呼吸発作となる事もある。肺炎、中耳炎、脳症の合併症がみられる。
病原体 百日咳菌
潜伏期間 6〜15日
感染経路 飛沫感染である。
症状 臨床症状により、カタル期、痙咳期、回復期の三期に分けられる。カタル期は1〜2週間続くかぜ様症状で次第に咳が強くなる。特に夜間。痙咳期は1ヶ月くらい続き息を吸うときに笛を吹くような音がする連続性の咳き込み発作を繰り返す。最後に粘っこい痰を出して発作は止む。顔面は腫れぼったくなり(百日咳顔貌)、眼の周りに点状出血もみられる。回復期は咳き込み発作は次第に少なくなっていくが2〜3週間から長い場合は数ヶ月にも及ぶ。幼児期後半以降ではかかってもそれほどひどくはならない。
罹患年令 乳児期から幼児期に多い。
治療方法 マクロライド系抗生剤を早期に用いれば有効である。無呼吸発作を頻発するような乳児では、免疫グロブリン製剤の大量投与を行うこともある。フェニトインやステロイド剤を使うこともあるが効果はわからない。
予防方法 定期予防接種(三種混合ワクチン)がある。乳児期では症状が重くなるので、乳児期早期からの予防接種が勧められている。
登校基準 特有な咳が消失するまで出席停止。ただし、病状により伝染のおそれがないと認められたときは登校可能。

                                   

風疹

特有の発疹、発熱、リンパ節腫脹と圧痛を訴える疾患である。髄膜炎、脳炎、血小板減少性紫斑病
などの合併症がみられる。妊娠早期にかかると出生児に先天性風疹症候群をみることがある。
発疹・発熱ともにほぼ3日間で消えるので”三日ばしか”の別名がある。
病原体 風疹ウィルス
潜伏期間 14〜21日
感染経路 飛沫感染である。
発生時期 春の流行が多いが、秋から冬にかけてみられることもある。
症状 発熱を伴った発疹で発病する。発疹は一般に軽度で全身に出現し、バラ紅色の斑状の丘疹で3日くらいで消える。リンパ節腫脹は主に首、耳の後ろにみられ圧痛を伴う。発熱は一般に軽度で気づかれないこともある。
罹患年令 5〜15才に多いが、成人でもかかる。
治療方法 対症療法が中心。
予防方法 定期予防接種(風疹生ワクチン)がある。
登校基準 発疹が消失するまで出席停止。

                                    

ヘルパンギーナ

主にのどチンコのわきに丘疹、水疱、潰瘍を形成するもので、乳幼児に多くみられる夏かぜの代表的
な疾患である。
病原体 主としてコクサッキーA群ウィルスであり、他のエンテロウィルスによっても起こる。
潜伏期間 2〜7日
感染経路 飛沫感染が主であるが、糞便中にもウィルスが排泄されるので経口感染も起こりうる。
糞便中へのウィルスの排泄は発症後1週間以上認められるが、感染源となる程度の量ののどからのウィルス排泄は発症後2〜3日とされている。
症状


突然の高熱、のどの痛みを訴える。
のどを見るとのどチンコのわきを中心に
紅い斑点状の小丘疹がみられ、次に水疱となり、まもなく潰瘍となる。
(写真:のどチンコの左わきの発赤の
なかに白い潰瘍が2ケ並んで見える。)
罹患年令 4才以下の乳幼児に多い。原因となるウィルスが複数あるため再発することもあり。
治療方法 対症療法である。
予防方法 一般的な予防方法の励行が大切。
登校基準 全身状態の安定した者については、一般的な予防方法の励行などを行えば登校可能。

                                   

麻疹(はしか)

発熱、上気道のカタル症状、特有な発疹を呈する感染力の強い疾患である。肺炎、中耳炎、喉頭炎
(クループ)、脳炎などを合併することもあり、まれに亜急性硬化性全脳炎(SSPE)を起こすことあり。
病原体 麻疹ウィルス
潜伏期間 10〜12日
感染経路 飛沫感染である。感染力が最も強いのは、発疹前のカタル期である。
発生時期 かつては春から夏にかけてが流行期であったが、最近は特に流行季節はない。
症状 臨床経過により、カタル期、発疹期、回復期に分けられる。くしゃみ、鼻水、咳、めやになどのカタル症状と共に発熱を来たし、口の中の粘膜に”コプリック斑”がみられる。半日〜1日一旦解熱し、再発熱の時発疹が生じ発疹期となる。発疹は耳後部より顔面、躯幹、手足へと広がり、小さな紅い斑点状で一部はくっついているが発疹のない部分も残す。発疹が退いた後に褐色の色素沈着が残る。発熱は発疹出現後3〜4日持続し、通常7〜9日の経過で回復するが、重症出血性麻疹、麻疹の内攻など異常な経過をとることもあり、また巨細胞性肺炎などで死に至ることもある。
クリック⇒拡大
左の写真は”コプリック斑”
紅くなった頬粘膜に白い斑点が見える。
(写真をクリックすると拡大)
罹患年令 乳児期後半から幼児期に多い。最近では予防接種の普及により流行の規模が小さくなったため、免疫を持たない者もかかるチャンスが減り、高校生以上になってからかかることもまれではない。
治療方法 対症療法が中心で、細菌感染の合併症があれば抗生剤を使用する。
予防方法 定期予防接種(麻疹生ワクチン)が極めて有効である。麻疹の児と接触後5日以内であればガンマグロブリンの注射で軽く済むことがある。また接触後72時間以内に麻疹ワクチンを接種すると発症を予防できるかもしれない。
登校基準 発疹に伴う発熱が解熱した後3日を経過するまで出席停止。ただし、病状により伝染のおそれがないと認められたときは登校可能。

                                   

流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)

耳下腺が急に腫れて痛がることを主症状とする疾患である。合併症としては無菌性髄膜炎が多く、
症状の軽いものを入れると2〜3%に達するという。また難聴の原因としても注意を要し、すい臓炎の
合併もある。成人がかかると精巣炎、卵巣炎などの合併に注意を要する。
病原体 ムンプスウィルス(おたふくかぜウィルス)
潜伏期間 14〜24日
感染経路 飛沫感染である。接触の度合いの大きい幼稚園、保育所、小学校での流行が多い。
発生時期 春から夏にかけて多いが、最近は流行季節がはっきりしない。
症状
全身の感染症であるが耳下腺の腫れと痛みが主症状で、ときに顎下腺の腫れと痛みも伴う。耳下腺は耳たぶの付け根あたりがボアッと腫れ、一側または両側がおかされる。腫れは2〜3日で頂点に達し、3〜7日間、長くても10日間で退いて行く。

罹患年令 幼児期から小学校期に多い。
治療方法 対症療法が中心である。
予防方法 生ワクチンが実用化されているが任意接種である。副反応としての無菌性髄膜炎の合併が2000〜3000接種に1例程度見いだされる。
登校基準 耳下腺が腫れている間はウィルスの排泄が多いので、腫れが退くまで出席停止。ただし、病状により伝染のおそれがないと認められたときは登校可能。

                                   

インフルエンザ

急激に発症し、流行は爆発的で短期間内に広範囲に蔓延し、高い罹患率を示す急性熱性疾患で
ある。合併症としては、肺炎、中耳炎、脳炎・脳症、心筋炎、心嚢炎、副鼻腔炎、筋炎、ライ症候群、
ギランバレー症候群などがみられる。
病原体 インフルエンザウィルス。 A,B,C型がある。
潜伏期間 1〜2日
感染経路 飛沫感染である。
発生時期 毎年12月ころから翌年3月ころにかけて流行する。A型は大流行しやすいがB型は局地的流行にとどまることが多い。流行の期間は比較的短く、地域的には発生から3週間以内にピークに達し、3〜4週間で終焉する。
症状 悪寒、頭痛を初発症状として発熱(39〜40℃)を伴う。頭痛とともに咳、鼻水で始まる場合もある。全身症状としては、全身がダルイ、頭痛、腰痛、筋肉痛などもある。呼吸器症状としてはのどの痛み、咳、鼻水、鼻づまりが著明。消化器症状としては嘔吐、下痢、腹痛がみられる。全体として一般的ないわゆるかぜ症候群よりは重篤感がある。
罹患年令 全年令層
診断方法 ・迅速試験法
  当院では2001〜2002年シーズン  から右写真のような「キャピリア    FluAB」といったA型、B型を区別し   て診断できるキットにて診断してい  る。写真の黄色のプレートがA型   を診断するもので紫色の線が2本  見えるので陽性→A型インフルエ   ンザということになる。
  
治療方法 対症療法が主であるがアマンタジン・オセルタミビル等の抗ウィルス剤が使用されることもある。二次的な細菌感染による肺炎、気管支炎、中耳炎などがあるときは抗生剤を使用する。
予防方法 インフルエンザHAワクチンの接種が有効であるが、現在任意接種である。また潜伏期間が短いので、流行時には学級閉鎖などの臨時休業も有効である。
登校基準 解熱した後2日を経過するまで出席停止。ただし、病状により伝染のおそれがないと認められたときは登校可能。