仲良しで居たいね(第1話) DreamMakerサンプル小説


 冬休みは、ときめく出合いから始まった。
 彩花は、高校一年。親友の と近くのファミレスでバイトを始めた。
 バイトの先輩、 は芸大生。
 背が高くヤセ型で、長い髪に囲まれた中性的な美しい表情は、周りの男達とは異質な雰囲気を漂わせていた。
 彩花はバイト初日から、そんな に心惹かれていた。

「彩花、 くんてタイプでしょ?」
 突然の の言葉に、彩花は面喰らった。
「そ、そんなでもないよ」
「ほんと!?じゃあ、あたし・・・」
「ちょ、ちょっと!」
「ほらぁ、やっぱし!」
 慌てる彩花に、 はイタズラっぽく笑う。
 しかし は、その言動とは裏腹に、内心不安を抱いていた。なぜなら、 自身も に好意を持っていたからだ。

 数日後、チャンスは の方に訪れた。
ちゃん」
 町中を歩く彼女に、 が声を掛けてきたのだ。
「先輩」
 胸の鼓動を押さえつつ、 は笑顔を取り繕った。
「お出かけ?」
 笑顔で問いかける に、 は慌てて答えた。
「え、あの、ハイ。先輩は?」
「ちょっとね。友達と洋服見に行くはずだったんだけど、急に用事ができたって。多分、彼女に振り回されてんだろ」
  は"仕方ない"とゆう表情を見せながら、真直ぐに伸びた長髪を掻き分けた。

「そうだ、 ちゃん、良かったら買い物に付き合ってくんない?」
「え・・・?」
「ひとりで行くのも何だし。だめかな」
  の突然の誘いに、 は心ときめいた。
「あ、いえ、だめじゃないです。ぜんぜん」
「じゃ、行ってくれるの」
「あ、いいですよ」
 目を輝かせる に、 は笑顔で答えた。
「ほんと!?うれしいよ、ありがとう!」
 喜ぶ を見つめて、 は満面の笑みを浮かべた。
「帰りにご馳走するよ」
「わぁ、いいんですか」
「おいしいレストランがあるんだ」
 冬晴れの午後、二人は町の人ごみの中へ消えていった。


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