2003年12月14日 聖歌隊クリスマスコンサート  平石太朗牧師

「マリヤの信仰」
(ルカの福音書1章26節〜38節)  
             
ルカ 1:26-38
1:26 ところで、その六か月目に、御使いガブリエルが、神から遣わされてガリラヤの
ナザレという町のひとりの処女のところに来た。
1:27 この処女は、ダビデの家系のヨセフという人のいいなずけで、名をマリヤといった。
1:28 御使いは、はいって来ると、マリヤに言った。
「おめでとう、恵まれた方。主があなたとともにおられます。」
1:29 しかし、マリヤはこのことばに、ひどくとまどって、これはいったい何のあいさつかと考え込んだ。
1:30 すると御使いが言った。「こわがることはない。マリヤ。あなたは神から恵みを受けたのです。
1:31 ご覧なさい。あなたはみごもって、男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。
1:32 その子はすぐれた者となり、いと高き方の子と呼ばれます。
また、神である主は彼にその父ダビデの王位をお与えになります。
1:33 彼はとこしえにヤコブの家を治め、その国は終わることがありません。」
1:34 そこで、マリヤは御使いに言った。「どうしてそのようなことになりえましょう。
私はまだ男の人を知りませんのに。」
1:35 御使いは答えて言った。「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力が
あなたをおおいます。それゆえ、生まれる者は、聖なる者、神の子と呼ばれます。
1:36 ご覧なさい。あなたの親類のエリサベツも、あの年になって男の子を宿しています。
不妊の女といわれていた人なのに、今はもう六か月です。
1:37 神にとって不可能なことは一つもありません。」
1:38 マリヤは言った。「ほんとうに、私は主のはしためです。
どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。」
こうして御使いは彼女から去って行った。




T:ガブリエルによる受胎告知〜契約の成就
ここは有名な「マリヤへの受胎告知」といわれる個所です。
26節を見ますと、約2000年前のある日、御使いすなわち天使ガブリエルが
ガリラヤにいる処女マリヤのところにやってきました。
ガブリエルという名前は、ヘブル語で、「神は力強い」という意味です。
みなさん、神は力強いお方です! アーメンでしょうか。
神は力強いお方であり、私たちひとりひとりの人生にご介入されます。主に期待しましょう。
ところで新約聖書はギリシャ語で書かれていますが、ギリシャ語で「力」という言葉は、「ドュナミス」
と言います。
この「力」ドュナミスという言葉は、ダイナマイトの語源となった言葉です。
神の力はドュナミス、私たちは神様のダイナマイトのような爆発的な力を受けて
ダイナミックに人生を歩んでいこうではありませんか!

  30節、31節を見ますと、ひどく戸惑い、恐れているマリヤに天使ガブリエルはこう語りかけます。
「こわがることはない。マリヤ。あなたは神から恵みを受けたのです。ご覧なさい。
あなたはみごもって、男の子を産みます。名をイエスとつけなさい。」
とあります。
みなさん、イエスという名前、これは英語ではJesusと言いますね。
そしてイスラエル人たちユダヤ人たちのことばであるヘブル語では、イエスをイェシュアと言います。
イエスすなわちイェシュアとは「主は救い(主なる神様は救い)」という意味です。
みなさん、イエス様は私たちの霊、たましいを、死から救ってくださいます。
また、今、苦しみの中にある方や、大きな問題に直面している方がいるかもしれませんが、
イエス様は私たちをいろいろな問題からも必ず救い出して下さるお方です。

  次に32節を見ますと、「神である主は彼に、(つまりマリヤから生まれる子供イエス様に、)
その父ダビデの王位をお与えになります」
、とあります。
このことによって神はあのダビデとの約束をお守りになりました(2サム7:12-16)。
これはダビデ契約の成就です。
みなさん、ダビデ契約とは何でしょうか。それは、イエス様は約2000年前に聖霊によって
マリヤからお生まれになりましたが、それよりもさらに約1000年も前、ですから今から約3000年前
のことです…
神様はイスラエルの王様ダビデに、「やがてあなたの家系からメシヤが出て永遠に続くダビデの王国
を建てあげる」と約束しました。
これは永遠に続く神の御国、神の王国を建てあげるという意味です。これがダビデ契約です。

  32節に、イエス様は、「いと高き方の子と呼ばれます」と書かれていますが、
それは、イエス様は「神の子である」ということです。
また、イエス様の父ヨセフはダビデの子孫でしたから、イエス様はヨセフを通して法的な意味で、
そして母マリヤを通して肉体的な意味でイエス様は「ダビデの子」となりました。
そしてイエス様にダビデの王位が与えられるということは、イエス様が永遠に続く神の御国の王様
になるということです。  

神の御国、これは現在、目に見えない霊的なもの「奥義としての御国」が今のこの教会時代
において存在しています。
今、教会に神の御国が存在しています(奥義とは新約時代になって初めて明らかにされた
真理を指します)。
そして、やがて将来イエス様がこの地上に再臨される時に、メシヤ的王国、千年王国、
天の御国が確立され、さらに新天新地が来ます。

  みなさん、イエス様は約2000年前にこの地上に来て下さいました。
そして私たちの罪の身代わりとなって十字架で死んで下さり、3日後に復活されて、
救いの道を与えて下さいました。
これがイエス様の初臨、ザ・ファースト・カミングですね。
そしてまた再びこの地上に戻ってこられます。ザ・セカンド・カミング、再臨されます。
私たちはこのクリスマスの時期…、イエス様が2000年前に来てくださったことを感謝すると同時に、
イエス様が再びこの地上に戻ってきて下さることを、喜び待ち望もうではありませんか。
私たちはイエス様がいつ戻ってこられてもよいように生きましょう。
聖霊様を歓迎してその力をいただきましょう。  



U:驚くマリヤ〜神に不可能なことは一つもない
さて、34節を見ますと、処女マリヤはヨセフのいいなずけであってまだ結婚生活をしていません。
マリヤは、「どうしてそのようなことになりえましょう。私はまだ男の人を知りませんのに。」
言っています。
マタイの福音書を読むとマリヤが婚約期間中に妊娠したことが書かれています。
処女マリヤは聖霊によってみごもりました。
しかし、マリヤは結婚相手のヨセフに何と言って説明したら良いのでしょうか。
何と言えば両親に理解してもらえるでしょうか。
これは神の恵みどころか、最悪に思える状況です。

  ユダヤ人の女性は何世紀にもわたって、自分がメシヤの母となることを願ってきました。
しかし、マリヤは、結婚相手のヨセフからも、両親からも、そしてまわりの人々からも誤解されて
しまうような方法で、神の子をみごもるなどとは思ってもいなかったでしょう。
厳しい状況です。マリヤは自分だけでなく、結婚相手のヨセフにも恥を忍んでもらわなければ
ならない、そういう状況に追いやってしまうことになります。

  みなさん、私たちが神様に求めていることが実現する前に、苦しみや誤解、侮辱などを
受けなければならないことがあり得るのです。
棚から牡丹餅が落ちてくるようなこともありますが、まことの神様は私たちに大きな恵みを
与える前に、耐え忍ばなければならない状況を通らせることがあります。
それは私たちが受け取る大きな恵みによって、私たちがほめたたえられるのではなくて、
神の栄光があらわされ、神がほめたたえられるためです。
イザヤ書を読むと、主はこう言っておられます「見よ。わたしはあなたを練ったが、
銀の場合とは違う。わたしは悩みの炉であなたを試みた。
わたしのため、わたしのために、わたしはこれを行なう。
どうしてわたしの名が汚されてよかろうか。わたしはわたしの栄光を他の者には与えない。」

(イザヤ48:10-11)とイザヤ書にあります。
また、神様は私たちが有頂天になって高慢にならないようにするために、
へりくだることを徹底的に教えることがあります。神は高ぶる者に敵対するお方です。
「ですから、あなたがたは、神の力強い御手の下にへりくだりなさい。
神が、ちょうど良い時に、あなたがたを高くしてくださるためです。」(1ペテ5:6)と
ペテロの手紙に記されています。
また、「ですから、あなたがたの確信を投げ捨ててはなりません。
それは大きな報いをもたらすものなのです。あなたがたが神のみこころを行なって、

約束のものを手に入れるために必要なのは忍耐です。」(ヘブル10:35-36)と
ヘブル人への手紙にあります。

  さて、「どうしてそんなことがありましょう」と言うマリヤに、35節、御使いガブリエルは
「聖霊があなたの上に臨み、いと高き方の力があなたをおおいます。
それゆえ、生まれる者は聖なる者、神の子と呼ばれます」と答えました。
これは聖霊によってマリヤがみごもったということです。奇跡が起きました。
また、「いと高き方の力があなたをおおう」とありますが、「力」とは先ほどお話しましたが、
ギリシャ語でドュナミス、ダイナマイトの語源となった言葉です。
この時、マリヤは神のダイナマイトのような爆発的な力を受けて、信仰が強められたのです。  

私たちは、逆境の中にいる方も、順境の中にいる方も、ますます祈りに励んで、
聖霊様に満たされ、聖霊様に覆い尽くしていただきましょう。
そしてマリヤのように信仰を引き上げていただいて、力をいただいて強めていただき、
神の栄光があらわされるように歩もうではありませんか。



  V:マリヤの応答〜 主のはしためです
38節を見ますと、マリヤは不安と苦しみの中で信仰が強められ
「ほんとうに、私は主のはしためです。どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。」
言いました。
みなさん、私たちはこのマリヤのように祈れるでしょうか?
自分の成功のために神を利用するような祈りや発想が多い現代において、
私たちはマリヤの応答を聞くと原点に立ち返らされます。
「はしため」とは、ギリシャ語で「ドゥーレー」女奴隷という意味です。
マリヤは自分を女奴隷として主に捧げる決心をしました。
それは強制された女奴隷ではなく、自分の自由意思による女奴隷です。
自発的に主の奴隷になりました。
主の奴隷の道が、犠牲と困難の道であることは、旧約聖書に出てくる「主のしもべたち」を
見れば明らかです。
マリヤは勿論それを知っていましたが、その上で彼女は主の奴隷、しもべとして、
主にお仕えするのです。



  結び:主に従う〜マリヤの信仰
みなさん、主なる神様は私たちひとりひとりのために素晴らしいご計画を用意しておられます。
すすんで自ら主の奴隷になろうとする人々を用いて、神は大きな御業を行われます。
そういう人こそ、主が用いやすい大きな器です。
マリヤは、辛く厳しい状況の中で、「こんなの嫌だ、別のやり方に変えてください」とか、
「こんなことなら別の人にお願いします」とか、そんなことは言いませんでした。
マリヤは神が良いお方であることを知っていました。

  みなさん、吉山先生の真似をするわけではありませんが、是非、応答して下さい。
「(He is good!)主はすばらしい!」 
みなさん、どうぞ、是非、応答して下さい「(All the time!)いつもそうです!」
それをマリヤは知っていたのです。
He is good! 主は素晴らしいお方です。All the time!いつもそうです。
マリヤは困難な状況の中にあっても、良きお方である神が全てを支配していることを知っていました。
そして、万事を益に変えてくださる主に信頼し、「どうぞ、あなたのおことばどおりこの身に
なりますように」、と祈ったのです。
私たちも、主の奴隷、しもべとして、主に従いましょう。
その時にこそ、私たちの人生に神の栄光があらわされるようになります。


  みなさんしばらく、一緒に祈りましょう。私たちもマリヤの信仰を与えていただきましょう。

お祈りします。
恵み深い神様、どうか私にもマリヤの信仰を与えて下さい。あなたが私の人生に計画されたことが
すべて成就しますように。
「どうぞ、あなたのおことばどおりこの身になりますように。」
主イエスさまの御名によってお祈りします。アーメン。  




<救いへの招き、祈り>
今日、まだクリスチャンでない方で、私もイエス様を信じて救われたいという方がおられましたら
どうぞ手をあげてください。その方のためにお祈りします。  
感謝します。主の御名をほめたたえます。
それではどうぞ私に続いてお祈りしてください。

「イエス様、私はあなたを必要としています。私の罪のために身代わりとなって
十字架で死んでくださり、ありがとうございます。そして3日後に復活されたことをほめたたえます。
私は今、イエス様あなたを、私の救い主、人生の導き手として受け入れます。
イエス様、今、私の心にお入りください。
イエス様、あなたを信じます。
あなたが私のすべての罪を赦してくださり、永遠のいのちをあたえてくださり、
神様の子どもとしてくださり、救ってくださったことをありがとうございます。
イエス様、私の心の中心で私を導き、あなたの望むような者に、私を変えてくださることを感謝します。
イエス様の御名によってお祈りします。アーメン。」  

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