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近年世界的ブームとなったアイルランド音楽とは
●世界的に注目されているアイルランド音楽とダンス
いま、世界的にアイルランドの音楽とダンスが注目を集めています。中でも、幻想的な美しさの中に心地よいやすらぎを与える癒し系のサウンドで世界的に人気の高い女性ボーカリストのエンヤの音楽は、妖精の国としても知られるアイルランドの神秘的なイメージを高め、今日のアイルランド・ブームを生み出すきっかけとなりました。また、スピリチュアルで力強いサウンドで知られるロック・バンドのU2も世界的によく知られています。一方、アイルランドの伝統的な音楽とダンスをもとに、洗練されたミュージカル・エンタテインメントとして作品化した「リバーダンス」が世界的に大ヒットしたこともアイルランド・ブームの広がりに拍車をかけました。この「リバーダンス」は、日本にも1999年に初来日して旋風を巻き起こし、早くも翌2000年に再来日しています。
●アイルランド音楽の主流は、伝統音楽(トラディッショナル・ミュージック)
ただし、エンヤやU2の音楽がアイルランド音楽の典型というわけではありません。アイルランドの音楽の主流は、ケルトの伝統に根ざした伝統音楽なのです。これまでにも、「アルタン」や「チーフタンズ」などの数多くの伝統音楽バンドがアイルランドの伝統音楽の素晴らしさを世界に紹介してきました。それらの多くは、古くからの生活に根ざした伝統音楽でありながら、現代的なポップな感覚も併せ持っています。そして、モレート&トリーナ姉妹の音楽はそのような特徴をもっともよくそなえた、親しみやすいものなのです。
●アイルランド音楽は、アメリカン・ポップスの源流
19世紀半ば、極度の飢饉に見舞われたアイルランドから、大量の移民がアメリカに渡りました(注1)。その後、アイルランドの伝統音楽は、アメリカのカントリー/ブルーグラスミュージックに直接的な影響を与えました。1960年代のアメリカン・フォークソングにも、ジョーン・バエズの「西部の百合」やピーター・ポール&マリーの「虹と共に消えた恋」などに見られるようにアイリッシュ・フォークソングが取り入れられています。いわば、アイルランド音楽は、今日のアメリカン・ポップスの源流といってよいのです。
また、今日多くのミュージカルにかかすことのできない要素となっているタップダンスも、もともとアイリッシュ・ダンスが起源だと言われています。
注1:現在アイルランド及び北アイルランドに住む人たちの人口は500万人ほどですが、アメリカには2000万人を超えるアイルランド移民の子孫が住んでいます。
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