村尾幸三 Presents「We are WOMEN」

作・演出

村尾幸三

CAST

琴水(林二三子)…未来貴子 FUSACHAN(国久房子)…仁藤優子

MANGETU(武田和美)…大沢千賀 KITANOMARU(佐田折諸子)…富士鷹茄子B

瀬川…福島康夫 TORU…増本庄一郎 MEGUMI…福沢亜希子

水原…幸村吉也 鶴沢…村田雄浩 DENEUVE…五十嵐恵美 MIKO…尾羽智加子

ウエイター(ウェイトレス)…村尾幸三

派遣尼…小松理沙・鈴木利香・田中文乃・植木美奈子

STORY

琴水・和美・諸子・房子が暮らす、謎めいた空間が舞台。

インチキ尼僧・琴水のもとに、水原という男が現われる。琴水達が、事前に聞いていた話では、家族のことで悩んでいるはずだと話を進めていると、食い違う点があり、しらばっくれる琴水。慌てて、とりつくろう諸子や和美。黒いものが4つ、赤いものが2つ、青が1つ・・・と危険を暗示する琴水。4羽のカラス、2台の暴走する赤い車、空から降ってきた青い石・・・予言通りに、すべて琴水たち尼による細工で、水原には災いが降りかかる。しかし、その男は、ニセの水原(TORU)だった。

写経をしている最中に、和美と諸子は、黒いドラえもん、ウーピー・ゴールドバーグ、(←和美のこと)ザリガニ、弁慶(←諸子のこと)などと、お互い罵りあっていた。立ち上がって、白熱したバトルを繰り広げる二人。和美は興奮し、机を揺らす。真剣に写経をしながら「おとなしくガマンしている私の身にもなってよ!」と房子。

「こんなところで、争っている場合ではない」と、琴水に奪われた父の財産を奪取する計画を立てようとする和美と諸子だが、いつもの習慣とは恐ろしいもので、新聞紙にノルマの写経をしはじめる。 

琴水は、和美の父・諸子の父・房子の父と次々に結婚し、死別していた。その訳は・・・

和美はホステスをしながら、諸子は公園生活?をしながら、父の財産を取り戻そうと琴水を探していた。数年かかり、やっとの思いで琴水を見つけた二人だったが、房子とともに尼として、琴水の仕事を手伝い、うまくはぐらかされっぱなしで、琴水のペースにはまり苦い思いをしていた。

琴水の“上得意様”である会社社長の瀬川に連れられて、琴水のもとへとやってきた水原。

「え〜っ!!水原が二人いる!!」と驚いた和美と諸子。あわてて琴水を呼びにいったが、琴水は派手なドレスに身を包み、スーツケースを転がして、手には手錠をかけ、その先にはバッグがしっかりとつながれていた。7階だというのに“オリロー”という縄ばしごで、その格好のままどこかに消えようとしていたのだ。和美と諸子は、また、このまま琴水に姿を消されると探すのが大変だからと必死になり瀬川の前に送り出した。青いドレス姿を見た瀬川は驚いたが、「俗世間にもふれてみなければ」という琴水にうっとりしていた。

瀬川の部下の水原は、妹のことで悩み、琴水に相談を持ちかけようとしていた。しかし瀬川は、水原を外へ追いやり、MIKOという若い女のことを相談した。彼女は瀬川の子を、妊娠していた。水原のことはそっちのけで、車で待たせていたMIKOを呼び琴水に会わせるが、MIKOは「おさる!」とかつぶやいていて、何を言っているのやらわからない・・・。琴水が得意とする、小さな頃の自転車でのけがの話をもちだすと「私、自転車で爆発したんです・・・。」とMIKO。「小さな頃から、苦労しましたね」と慰める琴水。MIKOは泣き出してしまった。瀬川と手を取り合い、やがて生まれてくる子供と共に生きていく決心がついたようだった。気分が悪くなったMIKOを連れ、病院へと急ごうとしていた時、1人の男(鶴沢)が現われた。

慌てた琴水は、和美と諸子に「藤子不二夫のように、二人一組で琴水として動いている振りをしなさい」と指示。諸子の口のうまさから琴水Fとなった和美は、その男・鶴沢の誕生日を言い当てるはめになった。諸子と様子をうかがいドギマギしながら、昭和38年3月18日と答えたが、偶然にも当たっていた。

琴水の過去を知る男・鶴沢は、1年半にわたって、最初は水原と名乗り琴水達の前に現われたトオルと、掃除婦をよそおうドヌーブとともに琴水達のことを調べてきた。この日、姿を現したのは、和美・諸子・房子に、琴水を殺害し、財産をとり戻そうという話を持ち掛けるためだった。和美や諸子達には、とうてい琴水殺しは無理と判断していた鶴沢。最初、琴水が握っている現金の50%を鶴沢が取り、残りの財産を三等分にするという話であった。要求をのまない三人に対し、鶴沢とトオルは、喫茶店にいる琴水に呼び出しをかけて、逃がそうとする。琴水に財産を握ったまま逃げられては、また探し出すのに奔走しなければならなくなる為、和美達はその条件をのまずにはいられなかった。

いつしか鶴沢は、和美や諸子に対し、別々に自分の財産の取り分をUPさせた形で取り引きを行い、琴水殺害計画を進めていった。

琴水の本名は、林二三子。北海道の中標津で育った。二三子が看護婦をしていた病院に、和美・諸子・房子の父が入院しており、肝臓癌で相次いで亡くなっていた。 

鶴沢と琴水の関係は・・・

瀬川とMIKOのこと、水原の妹のことで、「このままではよくないことが起こる」と予言する琴水は、プログラマーである水原に500万で、瀬川の会社のコンピュータをすべてフリーズさせるよう依頼。水原は現金を受け取り、琴水の指示通りに事を運んだ。

琴水のもとにパニック状態になり、駆け込む瀬川。琴水が祈りを捧げると、再びコンピュータは動き出した。それもそのはず、その時刻きっかりにコンピュータが作動するように、水原が操作していたのだ。琴水のことを信頼しきっている瀬川は、琴水から国宝級だといわれる仏像をさずかり、支払う金にも糸目をつけなくなっていた。水原からも「こんな事をしていただいて申しわけありませんでした」と500万円は戻ってきた。琴水は、またも見事に大金を手にした。

和美の妹・MEGUMIは鶴沢に連れられ、田舎から出てきた。MEGUMIは、「和美が洗脳されている状態にあるから」と鶴沢から説明され、すっかり信じきっていた。自分が人質であることも知らずに・・・

鶴沢は、諸子と和美それぞれに小さな包みを手渡した。殺人への階段を一歩一歩上っていくかのように、諸子が作ったスープには毒薬が入れられる。それを「おいしい」と飲んでいる琴水達。薬剤師の鶴沢には毒薬の調合も、いとも簡単なことだ。鶴沢は、トオルにも薬を飲ませていた。その後の、紅茶には解毒剤が入れられていた。カップをシャッフルしている諸子と和美だが、何も知らない房子は、一気に紅茶を飲み干した。倒れる房子・・・。房子は、毒を飲んだと思い込み、ショックから、気を失って眠っていただけだった。

林二三子は鶴沢の実母であった。鶴沢は、1歳の頃に母に捨てられ、心の底では母のことを異常なまでにも慕いながら今まで生きてきたのだ。

一方、ドヌーブは怪文を、和美と諸子に別々に渡していた・・・

ドヌーブが死の直前に鶴沢に見せた、最初で最後の笑顔の裏には・・・

ドヌーブが和美に渡した怪文を“ツルサワ”という文字を除いて読んだ和美は知っていた。受話器をはずしたとたん、部屋での会話が警察につつぬけになるよう、ドヌーブが細工していたことを・・・

琴水は生死をさまよう危険な状態だった。「私が、ちゃんと不幸にしてあげる。」和美は、琴水のことを思い、もうろうとする意識の中で、鶴沢を殴った。

「コインを投げ、表が出れば、ここにいる者すべてを殺害する。裏が出れば、そのまま逃亡する」という鶴沢・・・

結果は、裏だった。琴水によれば、両方裏だったのではないかと・・・

琴水・和美・諸子の3人が、一緒に暮らしている。房子は、琴水から財産を分けてもらい一人で暮らしていた。送られてきた手紙には、「お金は有り余っているが、一人の生活はさびしい」、「探さないで下さい」と書いてあったが、住所もご丁寧に書いてあった。

和美と諸子は、回復した琴水が、まだ財産を握っているのではないかと疑う。チャリーン!!んっ!!やはり、琴水は、まだ鍵を持っていた。

感想

夜行バスで横浜へ行ったのですが、雪がブリザード状態で、思わず北国に迷いこんでしまったかのようでした。

開演前から、派遣尼さんに出迎えていただいたり、TORUさんが「琴水さんのお宅は?」と客席を聞きまわっていたり、座長が現われたりと・・・久しぶりに観る、座長PRESENTSの舞台で、先に、読み切りのコミック版を読んでいた(講談社「KISSカーニバル」2001年2月号)私は、サスペンスものという事もあり、「舞台になったらどんな感じになるんだろ?」とドキドキ・ワクワク状態でした。(実際には、コミックとかなり違っていて、いいほうに裏切られてラッキーでした。)

お芝居がはじまると、勝手にドアが開いたり、まるでイリュージョンを見ているかのよう。いつも、ステージの創りもカッコイイな〜と思います。

琴水(カケヒキのうまいインチキ尼僧)と瀬川さん(美人に弱いなぁ〜)は、「こういう手口でだまされる人、いっぱいいるんだろ〜な。」と思いました。

和美と諸子のドツキ漫才?!に発展しかねないような、二人のカケアイは、面白かったです。

和美と諸子のペースに、あまり巻き込まれることのない、房子ちゃんのマイペースなテンポのところが、おかしくて、かわいかったです。

MIKOもすんごい、天然っていうか・・・突っ込みたくなるキャラクターの人でした。

琴水・和美・諸子・房子の間に、血のつながりはないし、最初は琴水を憎んでいたかもしれないけれど、いつも一緒に暮らしていると、家族の絆が芽生えていったのですね。みんな、助かってほっとしました。毒薬を仕掛けてからは、どうなることかと思いました。鶴沢も、完璧に最後まで冷酷にはなれなかったし・・・。自分を捨てた母への愛情・執着心が、ここまでの行動に移させてしまったのでしょう。人の心とは、時には恐ろしいものです。

いつもは、いい人が多くて、悪役を演じることの少ない村田さんですが、ドラマや映画でも見てみたいな〜と思います。

27日夜の公演では、おどおどしながらも服装もウェイターだった座長でしたが、28日の公演では、な、なんと青いカツラをかぶりベティーという名前のオカマさんに変身!?これは、出演者の方にも内緒だったとの事で、村田さんも、舞台の上で笑いをこらえるのに必死という感じでした。やってくれますねぇ〜。今日、観た人はラッキーですね〜。

TORU役の増本さんの携帯での“ネタ”につられて、村田さんも、「鶴沢です。」と自己紹介するところを「増本です。」と言っちゃったり・・・舞台ならではですね・・・。

カーテンコールでは、村田さんは黒い帽子に、アルマーニの黒いコートという姿で、バッチリ決まっていました。

次回の舞台も、すっごく楽しみにしています!!

横浜ランドマークホールにて、1月27日(土・夜)・28日(日)観劇

公演カレンダー・横浜ランドマークホール 

2001年

1月

26日

(FRI)

27日

(SAT)

28日

(SUN)

14:00

 

 

15:00

 

 

19:30

 

公演カレンダー・Zepp Sapporo 

2001年

2月

1日

(THU)

2日

(FRI)

19:00

 

 

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