地人会第85回公演『丘の上のイエッペ』
2002年4月14日(日)〜28日(日)
森下・隅田川左岸劇場・ベニサン・ピットにて
作:ルドヴィ・ホルベア/訳:毛利三彌
台本・演出:木村光一さん(村田さんの出演された作品では、他にも『イーハトーボの劇列車』を演出されました)
出演:村田雄浩さん・大空真弓さん・菅野菜保之さん ほか
“北欧のモリエール”といわれたホルベアの古典喜劇の快作が、日本で初めて上演されました。
18世紀の痛烈な諷刺と哄笑が、今日の私たちを照らしだす!
女房は怖いが酒は飲みたい−ええいままよ、と酔いつぶれた農夫イエッペ。
ところが、目が覚めたら豪華なベッドの上で領主になっていた!さて、夢か現実か?
「俺は天国に来ちまったのか、それとも夢見てるのか?」
「おい、俺はいったい、どこの誰になっちまったんだ。」
寝たら天国、覚めたら領主、もう一杯飲んだらもとの農民?!
4人の子を持つ正直者の小作百姓、「イエッペ」の運命はいかに・・・。
舞台の写真など、地人会さんのHPへどうぞ→
http://www1.biz.biglobe.ne.jp/~CJK/index.html2001年8月にいただいた
、地人会様よりのメッセージ
配役
イエッペ(農民)・・・
村田雄浩/ニレ(その妻)・マグナス(広め屋)・・・大空真弓ヤコブ(居酒屋の店主)・・・
松熊信義領主・・・
菅野菜保之/領主の秘書官・・・園岡新太郎執事・・・
大佳央/従者エリック・・・押切英希/従者リカルド・・・鈴木弘秋医者1・・・
井上文彦/医者2・・・中嶋しゅうマチルダ(領主の愛人・ニセ農場監督の妻)・・・
浅海彩子兵隊1・・・
江澤信太/兵隊2・・・森川竜太/兵隊3・・・石川洋行召使い・・・
上田裕之/召使い・・・井上拓也/侍女・・・大越史歩/楽師・・・日高哲英内容と配役について、地人会様のチラシ&地人会通信2002年1・2月号&パンフレットより
抜粋させていただきました
STORY
4人の子を持つ農夫イエッペ。
純粋で小心者で、正直者のイエッペは、楽にならない暮らし、領主への不満、
女房ニレの牧師との情事を思い、内心やきもきしながらも文句も言えず、
女房に尻をたたかれながら毎日を過ごし、ウップンを発散するため毎日のように、
ヤコブの店で呑んだくれていた。
ある朝、いつものように、ニレにたたき起こされたイエッペは12文を握らされ、
30キロと、遠く離れた街で粉石けんを買ってくるように命じられる。
たたき出され、朝飯ぬきで、買い物に行かされるはめになったイエッペ。
女房の愚痴をこぼしながら、お金を握りしめ、買物に行こうとするも、
ヤコブの飲み屋に後ろ髪をひかれ、ちょっと1杯のつもりが、どっこい・・・
♪♪い〜と〜まきまき♪♪しょぉ〜ちゅ〜飲み呑み・・・♪♪と歌いながら、
酒のことも忘れられず、買い物も気になり「粉焼酎?!」と、店の前を行ったり来たり。
棒で女房にいつもケツをたたかれているイエッペ。買い物に行かなければ、即おしおきが・・・
え〜いと足の向くまま、どちらに行くか決めようとするイエッペ、頼りにしていた足?!も
居酒屋の方向へ。「つけで飲ませてくれ」とヤコブにせがんだりしていたが、したたかなヤコブは、
頑として応じない。「洗剤を値引きしてもらえとか、値上がりして買えなかったと言っておけば」と
つれない返事が・・・。
酒を飲み気が大きくなったイエッペは、ヤコブにおごってあげたり、
軍隊に一緒にいた時の話をしたり、女房と牧師の不倫ソングを作詞・作曲して歌ったり、
ヤコブのハゲ頭をネタに、テーマソングを歌って、はしゃいで、そりゃぁ〜もう上機嫌。
とうとう有り金すべてをつぎ込んでも飲み足りないというのだが、酔いつぶれ、
道端に倒れ堆肥(牛糞)にまみれ、すっかり寝込んでしまっていた。
そこへ狩りの最中に通りかかった領主ご一行様。退屈な日々の余興にと、ご戯れ。
領主のお気に入り、エリックの提案で、イエッペを館へ連れて帰り、領主に仕立てあげようということに・・・。
高価な、真っ白な絹のような布のフリフリネグリジェに、白タイツ、
同じく、金の刺繍の入った、ピエロ風の三角帽子といった王様の寝巻を着せられ、
ベットに横たわるイエッペ。
目覚めると、自分の変貌ぶりに驚き、酔った頭だが真剣に自分が一体何者なのか考え込んでいる。
自分は、しがない百姓だったはず???
まさか、死んで天国に来てしまったのではなかろうか?と、深刻になっていた。
とっても不安になり、ニレを呼んだりしていると、召使たちが現われ、
「殿様は病気になられた」と、医者まで準備される大事に・・・
医者に、「自分が農夫だという変な考えは捨てたほうがよい」と言われ、
かしづく「ヒツジ」(じゃなかった)執事達の様子に、とうとう調子に乗せられ領主様になりきってしまう。
「殿様〜」と、領主たちにもてはやされ、呼び戻されながらも、
たまりにたまった、百姓としての不満をぶちまけるイエッペ。
農場監督を呼び付けると、領主は、エリックをニセの農場監督にしたて、てんやわんや。
高級な料理、ワインによる接待にも拍車がかかり、「給料はいくら貰っているのか?」と聞きはじめたり、
あまりの贅沢さに、領主たちの暮らしぶりに腹を立て、領主が身につけていた指輪も、
「わしはやった覚えがない」と、取り上げる始末。
ニセの農場監督に「討ち首じゃ〜!!」と叫び、領主に「殺れ」と言うイエッペ。
やり方がわからないし、ニセ農場監督には、女房と7人の子供がいるのでそれはできないと言うと、
イエッペは、「家族共々打ち首〜」と無茶なことを。
こんな美人を殺してしまうのはもったいないと、領主は、自分の愛人マチルダを農場夫人に仕立て、
その場をやりすごそうとするが、たいそう気に入り「一晩過ごそう」というイエッペを横目に心配そう・・・
デレデレになりながら一緒に酒を飲み、不倫ソングを歌い、ダンスを踊ったりと上機嫌なのもつかの間、
また酔っ払ってその場に倒れこんでしまう・・・
今まで、領主たちもご一興とやり過ごしていたのだが、イエッペの態度には、すごく腹を立てていたので、
次のワナを考えていた。
領主たちに原っぱに元のように寝かされたイエッペ、そこにニレが探しに来ていた。
あきれかえるニレはイエッペに、うむを言わせず、ひきずるように連れ戻すが、
そこには領主の使いの追っ手が忍び寄っていた。
領主の使いは、領主様の館に侵入し、乱暴をはたらいたという罪で、
イエッペを裁判にかけると連れて行ってしまった。
裁判所では、領主と使いの者が裁判官と検事・弁護人になりすましていた。
弁護人は、自分の味方だと、ありがたがってすがるイエッペだが、
調子に乗って領主のところには行ってないとか嘘をついちゃったりして・・・
弁解むなしく、領主たちの計画通り死刑を宣告される。
「死ぬ前に、焼酎一杯くれんかの〜」と言うと、裁判官の差し出した杯を、一気にゴクリ・・・。
「うめぇ〜っ!」と喜ぶイエッペに、その杯には毒が入っていたと告げる裁判官だが、
実は睡眠薬で眠らせようとしていたのだった。
毒が回ったと信じ込み、倒れこむイエッペ。眠ったところを、死刑台に吊るす領主たち。
こんなところに吊るされて、カッコ悪いと言いながらも、イエッペが死んだと泣き叫ぶニレ。
すると、イエッペが喋りだした。ニレに4人の子供を頼むと言い残すつもりが・・・
なぜ、話せるのか?とニレと考え出したところで、死んで幽霊や怪物になってしまったと言うイエッペに、
裁判官は生き返らせたのだと「生かすも殺すも、裁判官だからできるのだ」ともっともらしく告げる。
きつねにつままれたというイエッペだが、領主から面白いものを見せてもらったと、
銀貨4枚をもらって上機嫌、さっそくヤコブの店へ。
そこで、ヤコブや百姓仲間と心おきなく飲もうとするが、広め屋のマグナスがやって来て、
イエッペの領主の館での行動をおもしろおかしく話しだす。
イエッペに一目会いたいというマグナス、逃げ惑うイエッペ・・・
早くその場を立ち去ろうと、銀貨を1枚出し、釣りがないというヤコブに釣りは要らないと
あわてていたところをマグナスに見つかり・・・
「天国はどうだった?誰かに会えたか?」などと、マイクを差し出され、「感想をひとこと〜!」と
追い掛け回され「ノーコメント!」と逃げ惑っていたのイエッペだが・・・広め屋は実は、ニレだった。
そこに領主たちも一緒に飲もうと現われて・・・
領主は、イエッペとニレに、仲良く暮らすように・・・と言ったりしていたが、
ヤコブが、農民にたくさん酒を飲ませるため、酒に塩を混ぜていたことも知っていて、
農民のいる前で、思いきりバラしてしまった。
領主は、百姓の暮らしも時には味わいたいのか、またヤコブの店に飲みに来るのかも・・・
イエッペのイメージで、恥ずかしながら、ちょっとお遊びで描いてみました〜。お許しを〜(笑)
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原作者について・・・
原作者のルドヴィ・ホルベア男爵について、にわかに調べてみたので、恥ずかしながらちょっと触れてみますぅ〜
調べてみよ〜と思ったきっかけは、2002年1月に、NHK教育テレビの「名曲アルバム」で、
「ホルベルグ組曲〜ホルベアの時代から〜」という、エドヴァルト・グリーグ作曲の
クラッシック音楽を聞いて、気になってしまったのですぅ〜。
普段は、ごくごく、たまにかかっていても、なんとなぁ〜く見過ごしているのですが、
ホルベアとグリーグが、「北欧ベルゲンの偉大な二人の芸術家」と紹介されていました。
途中からしか見なかったのですが、ホルベア男爵という方が作家だと紹介されていて・・・
北欧の街の風景と共に、銅像も映し出されていました。
もしや・・・「今度、村田さんが出演される舞台『丘の上のイエッペ』の原作者のことかなぁ???」
と思い、クラッシック音楽関係のHPなど、いろいろ調べてみました。
すると、やっぱりそうでした。
ホルベアさんってば、クラッシック音楽にも関係があるとは・・・、スゴイ!!(爆)
エドヴァルト・グリーグは、1843年生まれのノルウェーの作曲家で、
「ホルベルグ組曲」は、ホルベア男爵の生誕200年記念として作曲されました。
ピアニストとして名声が高く、最初はピアノのために作曲された曲だったのですが、
弦楽オーケストラの曲に編曲されたそうです。
ルドヴィ・ホルベア男爵(1684〜1754)
「デンマーク文学の父」や「スカンジナビアのモリエール」と呼ばれ、
北欧では現在も敬愛されている作家だそうです。
「ノルウェーのナショナル・シアターの劇場前や
デンマークのコペンハーゲンの王立劇場前にも、ホルベアの巨大な銅像が立っています。
ホルベアの喜劇のなかで、もっとも人気があり、両国ではもちろん、
あらゆる階層の人が楽しむことが出来る傑作として世界各地で上演されているのが
この『丘の上のイエッペ』です」(地人会通信2002年2月号より抜粋させていただきました)
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