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ジンバブエ通信 2004年1月
■ナミビアへのプロローグ
ご存知のように、ジンバブエではガソリンが不足しているので、私達は首都ハラレはもちろん、数10キロ離れた近郊の地へすらなかなか行けない、陸の孤島生活とも言える暮らしをしています。それだけに年末の休みに旅行することは、唯一の生き甲斐と言っても過言ではありません。ですから、この旅行は1年も前から気合を入れて、様々な情報を元に念入りに計画したのでした。
計画を立てる際に一番頭を悩ませるたのが、相反するやっちーの要望と私の要望をどうやってうまくミックスさせるかです。今回のやっちーの要望とは、「買い物」と「ライオン」。既にやっちーの要望それ自体が全く相反するもの。買い物大好き人間の彼女は、ジンバブエでの買い物では到底満足できるはずもなく、日頃の欲求不満を解消するため、買い物は必須事項と言えます。
昨年のケープタウンでの怒涛の買い物は、とっくに効力を失っています。また、何度かサファリを経験した彼女は、贅沢なことにもう象やキリンでは満足できず、今度こそはライオンを見たいと意気込んでいました。
さて、私の方は自然大好き派。特に景色を楽しみながらのハイキングやトレッキングが大好き。そして二人の共通の要望というのは、シーフードを死ぬほど食べること。ジンバブエは内陸国なので、好物のシーフードを食べることは皆無に近い状態です。
これらの要望をかなえるべく、南部アフリカの国々を研究した結果、この要望に答えられるのが、日本ではあまり知られていない「ナミビア」だと結論することになったわけです。つまり、南アフリカ並みに整った町、世界的に有名なエトーシャ国立公園、ナミブ砂漠でのハイキング、そして海のリゾートであるスワコプムンド。これらを組合わせれば、まさしく私達のパラダイスの国と言えるはずです。
■首都ウイントフック − ここはアフリカなのか?
ヨハネスブルグからの飛行機は、首都ウイントフックから42キロの空港に着陸します。町までは、乾ききった荒涼とした大地が広がり、「こんな所に町があるのかしら?」と思わせるものがありました。
突然現れた町は、ほとんどの部分を歩いて行けるほどにコンパクト。その中にショッピング・モール、土産屋、レストラン、スーパー、銀行などすべてがあります。町の中心には青々とした芝生の公園があり、今のジンバブエではとても考えられませんが、白人もカラードも黒人ものんびりと本を読んだりとくつろいだりしているのです。
その光景は、アフリカとは全く思えず、さながらヨーロッパの町を思わせます。治安もとてもよく、歩いていても何の不安も感じませんでした。
お店も、そしてその品揃いも私達に言わせれば先進国並みなので、買い物にはかなりうるさいやっちーも大満足。やっちーが目の色を変えて買い物している間は、私はインターネット・カフェで久しぶりに快適なウェブ・サーフィンを楽しむことができました。なんとやっちーは、ジンバブエでの1ヶ月分の私たちの生活費に当たる額を、正味1日ほどの買い物で使ってしまいました。やっちー曰く、町が小さいのでケープタウンより買い物しやすいそうな‥。やれやれ‥。(笑)
レストランの方もどれも非常にレベルが高く、中国料理、ナミビア料理、ドイツ料理、ポルトガル料理と堪能することができました。特筆すべきなのが、この国は旧ドイツ領なので、ビールとソーセージなどがおいしいこと。この乾燥した国で、どこにいても生ビールが飲めることは、ビール好きにはたまりません! ただ、料理はどれも、量が日本人なら2人前から3人前はあるので、注文する時は注意が必要。私達はいつもの調子でいろいろ注文するので、毎回お持ち帰りとなってしまったのでした。
■エトーシャ国立公園 − 極楽のキャンピング・サファリ
ナミビア観光のハイライトの一つがエトーシャ・パンと言う、いつもは干上がっている塩性湿地帯の周りに広がる「エトーシャ国立公園」。
ウイントフックから国立公園までの北へ約500キロは舗装道路ですし、公園内の道もわかりやすので、レンタカー(2WDでOK)で行く事も十分可能です。ちなみに、ナミビアではちょっとお高いですが、キャンプ設備付きのレンタカーまであります。
今回は予算の関係と、大自然の中でキャンプをしてみたいという私の希望から、2泊3日の格安キャンピング・サファリに参加することにしました。このサファリですが、テントの設営から荷物の上げ下ろし、食器洗い、時には食事の支度まで、参加者が自主的に行うもので、自分でキャンプしているのとほとんど同じ感覚です。キャンプ道具はすべて用意してくれるので、キャンプ好きにはお薦めします。(図は2泊3日のルート)
エトーシャ国立公園内には、Namutoni、Halali、Okaukuejoの3つのレストキャンプがあり、それぞれ、キャンプサイト、バンガロー、レストラン、バー、売店、プール、ガソリンスタンド、温水シャワー付きで、驚くほど充実しています。
さらにびっくりしたのは、割り当てられた個々のキャンプサイトには、バーベキュー用の設備、電灯、電気コンセント、水道まであるのです。(右の写真はOkaukuejoの全景)
キャンプ・サイトでは、家族、グループはもちろん、長期間改造したトラックで各国を回るオーバーランドのグループ、さらには私達のようなキャンピング・サファリなどと言った様々な人達が、それぞれ思い思いにキャンプを楽しんでいます。
個人的には、Namutoniは緑も多くキャンプサイトの雰囲気が一番よく思えました。Halaliは、設備が新しそうで、プールが広いので泳ぐならここと言えます。12月のエトーシャは、日中は半端じゃなく暑いので、プールは有難いものです。
そして、なんと言ってもOkaukuejoのウォーターホール(水場)では、毎晩他ではめったに見ることができない、まるで劇場のようにライトアップされた、クロサイや象を見ることができるので、ここで一泊することは必須と言ってもいいと思います。
キャンプですが、エトーシャは、キャンプサイトが非常に充実していることもあり、非常に快適。サファリの合間にはプールで一泳ぎ、喉が渇いたら木陰で冷えた生ビールで至極の時を過ごします。
夕食は、私達のガイド、カラードのクリフテンが作りましたが、これが私達が知らないようなスパイスを使ったおいしい料理で、やっちーも私も大満足。思わずそのレシピを尋ねたくなったほど。
今回のキャンピング・サファリ参加者は、私達の他、スエーデンから来たウィリヘルム、ケープタウンに留学中と言うハセガワ君。皆、大変気さくな人達で、ますますキャンプが楽しくなりました。豪華なロッジはジンバエにもいくつもありますが、満天の星空の元、快適なキャンプならエトーシャは特にお薦めと言えます。
ところで、肝心のサファリの方は、地平線まで続くエトーシャ・パンを見ながら、公園内のウォーターホールを次々に見て回ります。
動物は、次々に現れるキリンを始めとして、象、シマウマ、ハイエナ、スプリングボック、インパラ、ダチョウ、オリックス、ワイルドビーストなどを見ることができました。
ただ、お目当てのライオンは、クリフテンが必死に探しましたが見ることができず、それだけがちょっと残念な結果となったのでした。
ウイントフックのB&Bに戻り、オーナーに「ライオンを見ることができなかった」と話すと、逆にその事を驚かれたほど。どうやら、エトーシャでは普通はライオンを見ることができるらしいです。また同じキャンピング・サファリの1日違いのグループは、ライオンはもちろん、めったに見ることができないヒョウまでも見たとのことで、やっちーがムチャクチャ悔しがったことは言うまでもありません。
次回のジンバブエ通信では、砂漠の中の海のリゾート、スワコプムンドと今回の旅行のメイン・イベントのナミブ砂漠でのキャンプとハイキングの様子をお伝え致します。
2004年1月11日(日) 9時30分 晴れの自宅にて
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